第9話 罪な女 Bad Girl
脚本/Brian Tanen
Davah Avena
監督/Victor Nelli Jr.
【これまでのあらすじ】
ジャンヴィエーヴはネフ先生が戻ってくるという事でゾイラは
家に帰る事になる。ロージーはスペンスに対してエネネストに
惹かれている事を告げ家を出て行く。リチャードに対してジェ
シーは”また来たらぶっ殺す”としてマリソルの前で暴力的行動
を取る。マリソルはそれを見てジェシーにも自分は男運が悪く
ていつも意外な一面を持っているかも知れないと疑ってしまう
所が有る事を告げるとジェシーは自分にはそんなものはないと
いう。しかしその影で銃を隠し持っていた。フィゲロアはゲイル
に対してバラバラ遺体で発見された被害者のことを尋ねると
彼女はルイ・ベッカーだという。ブランカはケイティに対して
この絵の人は誰なのかと尋ねると私のパパだという。ロージー
はケイティがアルゼンチンではなくメキシコで育ったことを
突き止める。テイラーはマイケルから最近の不可解な行動に対
して問い詰められるが、彼女はケイティが居るのに二人とも
刑務所に入れないと語る。マイケルは何をしたのかと問うが
これ以上は聞かないで・・と。マイケルに捨てられたとして
テイラーはロージーに泣きつく。カルメンは腐るほど業界人が
居るのになんで私と契約したのがあんた(セバスチャン)の奥さん
なのかと嘆く。ジャクリンはあなたがカルメンねと。
彼女と仕事をしてあんたと寝てたら気づかれるという。セバス
チャンはフランス留学経験のあるウェイトレスに声を掛けている
のを見てジャクリンは激高し、また浮気なのかと告げる。
それを聞いたカルメンはご主人が浮気しているのに何故別れない
のかとして私たちにはああいう男は要らないというと、ジャク
リンはありがとうとしてキスする。エヴリンはエイドリアンに
対してあなたはあなたの楽しみを追って良いので私にも欲しい物
を頂戴と語る。子供だと。養子斡旋所のロレインに小切手を
切り強引に最優先で養子を受け取る手はずを整えるエヴリン。
【ストーリー】
エヴリンはエイドリアンに対して優しい声でお帰りなさいと
告げる。私はもう病人ではないというが、エヴリンは無理は
禁物だという。必要なことは何なりと言ってというと、
エイドリアンは一体どういうことだという。ヤケに優しいと
して気味が悪いという。ネコが後足で立って歩いているかの
様だと。私はメイドとSMプレイで入院したので責められること
も覚悟していたのに・・エヴリンはもう終わったことだとし、
失い欠けてあなたの大切さに気がついたという。あなたへの
プレゼントを取ってくるから待っていてというと、黒人の少年
のディオンを連れて来る。私たちの息子よと。
ロージー、カルメン、ゾイラでお茶しながら会話する。
カルメンはセバスチャンの妻にキスされたことを語る。喋って
いたらいきなりされたというと、ゾイラは業界人の挨拶なので
はないかという。しかし口にすることはないという。あれはマジ
なキスだったとし、私に惚れたのかもと語る。ロージーはあなた
はみんながみんな惚れていると思っているという。ゾイラはど
んな風にキスされたかやってみてというと、ゾイラにはしない
というカルメンはロージーならばいいよと。すると二人はキス
するとあんたの唇は柔らかい(ロージー談)・・あんたはいい匂
いがする(カルメン談)・・そのやりとりを見てゾイラはあんたら
ホテルに行けばと語る。セバスチャンはどういっているのかと
問うと彼には話していないとし彼は奥さんは冷たい人だと言って
いたが実は男相手だけではないのかと。それかキスには意味
がないのかも・・セバスチャンが浮気者ってだけだとし、ジャ
クリンに聞いて見たらどうかというロージー。セクシーな女
って辛いわとカルメン。
テイラーはマリソルの元に来るとマイケルが出て行ったこと
を語る。理由は私にもよく分からないとし、妻を持つのも
嫌なのかも知れないという。捨てられたのは2人目だというテイ
ラー。しかしオリヴィアはどうかしてたからこの場合とは
違うとし、それであなたを選んだのだからと。すっかり溝が
出来たとするとマリソルはあなたが心配だという。この前も
あんなにクスリを飲んで・・というとあれは事故だっただけと
語るテイラー。マイケルが戻ってくる可能性は?本当の友達なら
ば何も質問せずに支えになって欲しいというテイラー。マリソル
は分かったと語る。
エヴリンはディオンに対してディケンズは読んだことが有るか
と尋ねる。孤児の男の子の話・・・オリバーツイストだという。
エイドリアンはカルメンに対してディオンをキッチンに連れて
行き私とエヴリンを二人にさせてくれと語る。二人で話が有る
と。どうやってこんな短期間に子供を見つけたのかと問う
エイドリアン。普通に申請書を出して小さなビルを寄付しただけ
だという。賄賂なのか・・まだ正確には養子ではなく里子だと
いう。購入前のお試し期間だと。エイドリアンはどんな子も
要らないとし子育てには年を取りすぎていることを語る。
エヴリンは子育ては私に任せれば良いとし、あなたは屋敷の売却
をしてという。人生を仕切り直すためだという。良い教育を与
えればディオンは次のオバマになれるかも・・というエヴリン
に対して縁起でもないことを言うなと語る。
ゾイラは食事を作る為にキッチンにいると道具の場所が変えら
れていることに気がつく。ネフ医師に対してキッチン用品の場所
を変えたのかと問うとスープレードルは何処なのかと問う。
私は外科医であり仕事に使う道具は全て然るべき定位置に置き
たいのだという。これは何なのかとして液体を見せると、病院
などの医療現場で使われる除菌洗剤だという。それで漂白剤
の臭いがするのかという。私なりに工夫したやり方があるとし
私のキッチンを動かさないでというと、ここはジャンヴィエーヴ
のキッチンだろうと。私は奥さんのメイドだというと私のメイド
でもあるという。私はそうは理解していないというゾイラ。
ロージーはミゲルがタブレットでゲームばかりしているので
ママとゲームしようとしベッドをキレイにしたら5点あげる
という。ミゲルは5ドル欲しいというが・・そこにテイラーが
ロージーの元にやってくると彼女はミゲルにケイティと遊んで
来てと部屋から出す。テイラーはケイティの世話だけどマイケ
ルが居ない分あなたに手伝って欲しいのだという。ケイティの
為にもしっかりしないといけないというと、彼女はあなたに
懐いていてよく話をするようになったという。ミゲルも優しく
て友達が出来て良かったと。ママの育て方が良かったのねと
いう中、ミゲルのベッドの枕の下からはエロ本/雑誌Honkerzが
見つかる。
■感想
もう至るところでドッカンドッカン対立の構図と問題の発生
が起きていますね。
怪しそうな人は怪しくなくて、全く害の無さそうな人が実は
一番問題が有るというところが何とも言えないな。
これだけ周りで人が死んでいればもっと警戒心なり自衛
意識が働いても良さそうなものだけど。
駆け引きの面白さというのは変わらず感じて楽しいし、何より
も最近はメイドたちの会話の中でもカルメンの発言が面白くて
憎めない。
これまでロージーがそんな憎めなさを演出していたけれど、
正直今のロージーにはあまり魅力を感じない。やはり男性から
見るとスペンス応援の立場になってしまうからかな。
ドラマが上手いところは、4人の主人公たちの流れが有る中で
必ず何処かのシーンで似たようなシーンを挿入して対応なり
状況なりを見比べられる仕掛けになっているところ。
この人の流れは成功したけどこの人の流れは失敗するみたいな
流れが有ったりするし、最初の成功体験を見てしまうと次も
成功するだろうと勝手に思い込んでいたりすると、失敗
に繋がってしまう。
今回はとりわけ、シナリオに於ける子供の存在感の大きさを
感じるところだった。
捨てるもの、捨てられる事に恐怖を感じるもの。
そうなる為には必死に食らいつくか、それとも代替者を排除して
いくのか・・
■気になること
・マリソルのメイド紹介所
ジェシーとの関係は順調かに思われた。
しかし前回のラストで見せた拳銃の残像は誰もがジェシーの
中の不穏さというものを感じてしまっているところだろう。
完璧な人物は居ないし、マリソルが魅力がないという訳では
無いけど、ドラマの中で多くが語っているようにジェシーの
方が女性関係に於いては多くを選べる立場でいるだけに、
少々ジェシーがマリソルに近づく意図みたいなものに色々と
疑念を抱かさせるを得ないところ。
更にボクシングをみて居た彼は「ぶっ殺せ!!」と興奮した口調
で鑑賞していた。
メイトたちがマリソルに対して語る言葉も視聴者の疑念を代弁
しているかのようだ。
ジェシーのことについてどれだけ知っているのかどうか。
ジェシーの履歴書を見て当初は手助けするだけのつもりだった
様だけど、カントリークラブでアビゲイルという人物から聞い
た話では、かつて首になっている事を告げ、先日亡くなった
ルイとトラブルが有ったとして関わるべきではないことを言われ
る。カルメンによると「私なんてしょっちゅう首だ」と語る姿。
そして三人からの話では、ルイの遺体を発見したのがそもそも
ジェシーであり、ゾイラは怪しいというし、カルメンは彼が
置いたのかも知れないと語るし、ロージーは戦場で何かを
見てキズを負ってプレSTD(PTSDよ(ゾイラ談))になっているの
ではないかという。確かめるべきことを告げられる中で、
ゾイラはマリソルに人んちをこそこそと嗅ぎ回って本まで書いた
でしょと言われる。マリソル刑事と指摘される。
食事(チキン・ア・ラ・マリソル)を作るという名目で突然
彼の家を訪れ、チキンを買い忘れた振りして彼に買って来て
もらう間に彼の部屋をあれこれ調べる。ベッドの下からは
銃の入った箱。アメリカ人なら銃を持っていてもおかしくない
のではないのかなと思うんだけどどうなんでしょうかね。
この前の展開のようにズボンの後ろに隠し持っているところは
怪しいですが・・
疑問を全てはき出すマリソル。
1) 何故カントリークラブを首になったのか。そしてその際に
関係しているルイとの間に何が起きていたのか。
2) 銃を持っている理由。
結局本当かどうかは分からないけど、ルイが女好きで手当たり
次第カントリークラブの女性に手を出していたというのは
耳にした記憶があるのでジェシーの言い分はそれなりに説得力
は有ったか。
あれだけ疑われれば流石にジェシーも良い気分はしないよね。
またマリソルはテイラーの力になろうとして話を聞こうとする
がここでも頑として話そうとはしなかった。
マイケルから話を聞くことになり、彼はテイラーが浮気して
いるものとして疑い、彼女の様子がおかしいとして、彼女を
見守って欲しいことをマリソルに頼んでいた。
・ロージーの二股
取りあえずロージーはスペンスを捨ててエルネストを選んだ。
彼女の中に有る宗教的な概念なんかも加味されると仕方が無い
けど、やはりスペンスの気持ちというのももう少し考えても
良さそうな気もする。
ロージーの為に妻子を捨てて新たな道を歩もうとした中で
結局はロージーによってスペンスは捨てられてしまった。
ロージーは息子のミゲルがゲームを名目にベッドに居る中で
枕の下からとんでもないものを見つけてしまった。
「良いんだ?ここに隠しているものをバラされても良いんだ」
と、トライのCM「おんじの隠し事100日前」篇のハイジと
お爺さんのシーンが一瞬にして脳裏をよぎる訳ですが、
確かにミゲルの年齢を考えるとちょっと本は早すぎる感じは
する。
スペンスに対して男親として息子に恥を欠かせないように
して色々と説いて欲しいことを言われた。
「女性には敬意を払わなきゃダメ。オッパイが全てじゃない」
「ママに見つかるような所にポルノ雑誌を隠すな」と。
ただロージーの衣装ってかなり大胆というか、胸の谷間を強調
するような衣装が凄いよな(笑)
ミゲルはスペンスとの会話の中で、自分にもHな雑誌を見た
経験は有るがまだ早いこと。女性は物ではないことを伝えつつ
興味を持つのは当然だと語る。好きな人が居るならば言葉で
伝えないとダメだとして誰にも心は読めないのだという。
ケイティに気持ちを伝えようとするだけでなくキスを迫った為
にミゲルは突き飛ばされた挙げ句
「辞めないとぶっ殺してお前の血の海で踊ってやる」
と過激な発言を聞かされた。明らかに問題が有るケイティ。
ロージーはその件でテイラーと会話する。
ロージーが疑問に思っているのはマリソル同様2つ。
1) ケイティは何故メキシコ出身なのにアルゼンチンと偽って
いるのか。
2) ケイティの発言は何処から教わった言葉なのか。
テイラーはケイティの父親は殺害され、そしてその現場を見て
しまったこと。目撃者として犯人から逃げる為にアルゼンチン
と偽っていることを語る。まぁそれはある意味では納得だけど
問題はスポッタード家のあの血痕だよね。
・カルメンの不倫
カルメンは完全にセバスチャンと別れたかと思ったのにまだ
続いてる(笑)
前回のジャクリンとのキスシーンも凄かったけど、ロージー
とのキスシーンもなんか笑えた。ドラマ「フレンズ」のジョーイ
が見たら相当喜びそうなシチュエーションだ(謎)
ジャクリンはどういう意図をもってキスしたのか。
彼女はゲイなのか、単なる挨拶なのか。
職場で個人的なことを話そうとした瞬間に、ジャクリンがジェ
ームズという男性とも口にキスしていたので最初は挨拶だと
考えたみたいだ。
それでもカルメンはゲイなのかと問う姿が有り、あのキスが
ステキだったからと語る。するとゲイを否定しながらもカル
メンからキスがステキだと言われたことで同じことを考えて
いるのではないかと感じたジャクリンとしてはカミングアウト
しようとしたのかな。
セバスチャンはジャクリンとカルメンが関係を持っていれば
婚前契約は無効になるということで、このまま関係を持つよう
告げる。その決定的瞬間をセバスチャンがタイミングを図って
見る予定。
ただし当然予定通りには行かず、セバスチャンの帰宅は遅れる
し、カルメンもやはり自分はそういうことを試すことは出来ない
として断りを見せる。
実は以前からジャクリンってセバスチャンとカルメンの関係を
知って探っているのかと思っていたので、カルメンが携帯ケース
を自分プリントしたものを仕様している携帯を忘れて帰って
しまうという失態を演じることで、セバスチャンとの繋がりが
バレてしまいそうだ。
ただまだ二人に接点が有ってもおかしくはない理由は幾つも有
る。二人ともパウエル家で働いているしね。メールの内容まで
見られたらアウトだけど。
・ゾイラの妊娠
ネフ先生が来た事で完全にゾイラは土俵からうっちゃられて
しまった。ネフ先生だけでなくジャンヴィエーヴからも
酷いことを色々と言われていたな。
「妊婦特有の口ひげのこと?コンシーラが有ったハズよ。」
「今のあなた体のサイズは倍だけどメイドとしては半人前」
「私の仕事がなっていないと?」
「口が裂けてもそんなこと・・仕返しが怖いもの」
ゾイラはカルメンからも相変わらず酷い言葉を浴びせられる
し・・・
私とは20年の付き合いなのに酷すぎる。
ただジャンヴィエーヴの事情も考えると、この年で相手が
見つかるのは難しいと言われたらなかなか非難は出来ないよね。
ネフが雇った二人目のメイドはジョイというアジア系。
少し前まで中国系、東南アジア系、中南米の移民の人が
ハリウッドではメイドになることが多かったけど、中国経済
が発展した今、その役目は中南米に集中するのかな。
ジャンヴィエーヴからは決してお払い箱にはしないということ
を約束される。
■スポッタード家
スポッタード家にはエヴリンが金で購入したと思われる子供
がやってきた。女性は物ではないというロージーたちのエピ。
そしてここでは子供は商品ではないという事が問われている。
ディオンは里子として賢い子なのかな。
最初はディケンズの本についてエヴリンが語った時には何か
と思ったけど、カマンベールチーズの味を問われた時には
きっちりと答えている姿が有る。
エイドリアンとしては色々と幽霊が出るとか人殺しが有った
屋敷として脅かして出て行かせ居ようとしたんだけどね。
ただエイドリアンはエヴリンに対して、
「愛情が湧いたら面倒だからだ。息子なら既に居た。バレット
に全ての愛情を注いだが逝ってしまった。二度とあんな思いを
したくない。」
その気持ちは間違い無いような感じはするけどね。
■使用された曲
・
■出演者
マリソル・スワレス (Ana Ortiz) スタッポード家のメイド
ロージー・ファルタ (Dania Ramirez) ウェストモア家のメイド、子供が
カルメン・ルナ (Roselyn Sanchez) 歌手志望、アレハンドロのメイド
ゾイラ・ディアズ (Judy Reyes) ゾイラのメイド、ヴァレンティナの母
エヴリン・パウエル (Rebecca Wisocky) 意地の悪い妻
エイドリアン・パウエル (Tom Irwin) 浮気性の夫
ジャンヴィエーブ・デラトゥア (Susan Lucci) 母、精神不安
ヴァレンティナ・ディアズ (Edy Ganem) 娘、レミにアプローチ
レミ・デラトゥア (Drew Van Acker) 大学生、ジャンヴィエーブの息子
スペンス・ウエストモア (Grant Show) 夫、ソープオペラ賞の男優
テイラー・スタッポード (Brianna Brown) マイケルの妻、元娼婦
マイケル・スタッポード (Brett Cullen) 弁護士
ケイティ・スポッタード (Grecia Merino) 養子・ヴィオレタ
セバスチャン・デュソー (Gilles Marini) カルメンと不倫、不動産業者
ジャクリン・デュソー (Michelle Hurd) レーベルの社長
エルネスト・ファルタ (Cristian de la Fuente) ロージーの夫・警察官
ミゲル・ファルタ (Alejandro Vera) ロージーの息子
ジェシー・モーガン (Nathan Owens) 男性メイド
Dr.クリストファー・ネフ (John O’Hurley) ジャンヴィエーヴの彼
ジョイ (Joy Osmanski) ネフのメイド
ディオン (Issac Ryan Brown) エヴリンが連れてきた黒人の里子
ジェームズ (Wes McGee) ジャクリンの部下
アビゲイル・サリヴァン (Holly Morris) カントリークラブ従業員
— (Candice Richardson) Country Club Member
— (Bricine Brown) Golfer, Music Label Employee
TJ () エロ本を貸してくれた子
アダム・ガリコ () スペンスの友達
バレット・パウエル () パウエル家の子供・亡くなっている
ドレスデン () 探偵
オリヴィア () マイケルの元妻