第15話(33) 未来を担う者 Blood in the Water
脚本/Drew Lindo
Wendy Riss
監督/Charles Biname
【これまでのあらすじ】
俺たちのこと気づかれたのかというギデオンにエリザベスは
大公には私たちのことは諦めないと言ったという。しかし
ギデオンは密会している際に毒を盛られて亡くなってしまう。
ジェーンはエリザベスに対して早くいかないと人が来ること
を告げる。誰の仕業か必ず突き止めるというエリザベス。
メアリーは貴族たちの前でスコットランドとイングランドの
王位継承権を持つ世継ぎをこの身に宿したことを告げると
そこに集まるものはメアリーを支持する。レノックスは
息子のダーンリーにまさか顧問官を殺していないでしょうね?
と問う。するとそれしか自分を守る方法がないと言われた
んだ・・キーラ(Sara Garcia)からと。レノックスはキーラ
は死んだことを告げる。
カトリーヌはアンリが持ち帰った魔法の本は危険だとして
語る。アンリは母はオカルトを信じて居ると指摘。フェリペ
が出した候補者からシャルルが后を選べばスペインはシャルル
の統治を支持してくれるという。しかしシャルルはみんなの前
でニコルがフランスの王妃だと語る。アンリはニコルに
あんな奴はダメだとして愛してくれる男を選べという。
ニコルと結婚すればスペインの後ろ盾を失い玉座を追われると
いうカトリーヌ。
■ストーリー
●フランス
スペイン国王・フェリペの妻/王妃・リーザ
(Anastasia Phillips)がフランス王宮にやってくる。私の目的
はシャルルとプロテスタントとの婚約者に逢うことだというと
ニコルだとしてシャルルは語る。シャルルに対してリーザは
スペインの意向を無視して結婚するつもりか?と問うと、心に
嘘はつけないという。だったらもう出来ることは無さそうだ
として結婚式までここに居るというリーザ。クロードは私が
好きにしたら修道院に送り出されたのに・・と激怒。リーザは
友好の印としてフランスの異端者を連れて来たという。
娘(エマニュエル (Catherine Berube))やその家族を連れて来
たという。娘は有名な魔女、宗教裁判をやればみんなの気持ち
がまとまるとのこと。
何を企んでいるのか知らないがさっさとケリを付けましょうと
カトリーヌ。フランスへの干渉は無駄だと悟っただけだという
リーザ。ノンビリ過ごすので母様は泥沼で藻掻いててと
語る。
アンリはニコルに俺を避けていたのかと問う。忙しかったのだ
という彼女。国中を回ること。それは自分の意志なのか?
国王の命令なのか?と問う。ニコルはどっちでも良いでしょと
しあなたも王位の為に私を追っただけだという。アンリは
きっかけはそうでも今は真剣であり、夜も眠れない事が有る程
だという。ニコルほど理解してくれる人は居ないとし、ボクも
君の事を理解しているという。彼と居れば王妃になれるのだ
という。お互い愛してはいけなかったって訳だなとアンリ。
●スコットランド
メアリーの元にグリアがやってくる。
グリアはメアリーを見て随分とお腹が大きくなったことを指摘
する。子供が産まれるまではもうこの椅子から一歩も動かない
という。メアリーはアナタが喜びそうな知らせだとしてジェ
ームズを宮廷に呼び戻したことを語る。まだ返事が来ていない
が宮廷が大変だとは伝えたという。枢機卿の顧問官が揃って
いないこと。ジェームズのことは摂政にするつもりだという
メアリー。出産の時に私に何か有るといけないから信頼出来る
人に国を導いて欲しいという。無事出産出来るし、
ジェームズも忠実な人よとグリア。あなたには言わない方が
良いかも知れないがダーンリーと上手くやろうとしているか
らとしてメアリーに”ある事”を語るグリア。
メアリーはダーンリーの元にいく。
二度と酒や女に溺れたり騒ぎを起こさないと約束したでしょ
という彼女。夕べ城の中を酔って歩き支離滅裂だったと聞いた
という。しかしダーンリーは飲んだ覚えはないんだと語る。
自分が自分ではないみたいだという。するとメアリーは彼が
服を着替えている中で背中に発疹が出ているのを知る。
メアリーは修道院で見たことがあるとして、愛人から移された
のではないかという。多分「梅毒」だと語る。今すぐに医者に
見せて治療をしなければ・・苦しむ姿を見たくないし助けたい
という。どうしたら良いか?という彼に最高の治療施設がある
とし子供の人生に関わりたいなら治してとメアリー。
ボスウェルはメアリーに同情しているのか?と。ダーンリーは
君を潰そうとしたんだぞと。メアリーは病気のせいで残酷に
なったのかも知れないというと、奴を庇って時間を無駄にする
なという。自分の身は守り奴を潰すチャンスだというボスウェ
ル。メアリーは流血騒ぎはもう沢山だという。病気で苦しんで
もらおうとし奴を閉じ込めておけば良いという。ダーンリーは
スコットランドの国王であり夫なのよと。私たちは失敗した。
彼を有罪には出来なかったのだから・・と。もうあなたと一緒
にはなれないという。しかしボスウェルは
「運命が告げていた男は俺だ」と語る。近くに居たら危険、
子供が産まれる間、敵が目を光らせている。攻撃材料を与えた
くないという。心に嘘をついて生きて行くのか?というボス
ウェル。あなたはボディガードで信頼出来る守護者。それ以上
にさせられないという。
■感想
いよいよ残り2話。
色んな人が地位を取るか国民の為に政略結婚をするか迫られる
中で、愛するものたちの氾濫や事件が発生する。
イングランドではオーストリア大公とエリザベスの結婚を
控えた状況の中で彼女は大公にギデオンとは離れられない友人
以上のものがあるとして追い出せないことを語るが、それも
つかの間何者かによって毒を飲まされて死亡する。
エリザベスは誰の仕業が絶対に突き止めることを誓う。
メアリーはクーデターからその身を守るが国王であるダーン
リーの有罪だけは立証出来ず、取りあえず子供の父親として
静観する構えを見せる。ボスウェル卿は近くに置くのは危険
だとするが・・そのダーンリーはキーラに言われて顧問官を
殺害したことを母・レノックスに語る。フランスではフェリペ
が選んだ候補から后を選べばシャルルを支持すると言われる。
しかしシャルルはニコルを后として選ぶ事を貴族の前で語る。
そんな中リーザがフランスにやってくる。
■スコットランドサイド
スコットランドは何と言ってもメアリーの出産が迫り、今回
のドラマの中で出産することだ。ただし色々と外的要因が
発生したり、またメアリー自身の出産は難産を極めて医者さえ
もさじを投げる状態になってしまった。
今のスコッランドはクーデターを制圧する過程で枢密院の
顧問官を処分しているので人数が揃わない。再びそれを構成
しなければならないが、メアリー派は果たしてどのくらい
いるのか未知数だ。ジェームズは追放を説いて摂政にすること
を語る。ただ連絡はない。
・ダーンリーが支離滅裂
肌をみるとなんと発疹が・・これは梅毒だという。
愛人から移されたのだという。
治療する必要が有るというメアリーのことを信用しているのか
居ないのかよく分からないキャラ。
ダーンリーの母・レノックスは突然梅毒の責任をメアリーに
押しつけてきた。このおばさんはカトリーヌ同様に権力欲が
強いけど、ダーンリーがあれだけのことをしたのを知らない
のか?
・ボスウェルはダーンリー否定派
当然のことだけどあれだけメアリーに何度も裏切っている
のに信じようとする方がどうかしていると思う。
メアリーは梅毒のせいで残酷になったとするが・・
またメアリーはボスウェルと一緒にはなれないことを語る。
ボディガードであり守護者。
出産したらボスウェルが立ち去ろうとするが、あなたが助けて
くれたという。私が間違っていた。危険なのは近くに居ること
ではなく離れていること。愛する人たちと生きて行きたいと
して近くにボスウェルを置く。
・メアリーの出産
医者は出血が多すぎるという。メアリーは子供か母胎か
選ぶ時は子供を選んでくれという。それを聞いていたレノッ
クスは何か計算をはじき出していた。
緊急時には王族の署名があれば枢密顧問官を任命出来ると
いう。メアリーが死んだら枢密院はダーンリーを摂政にする
という。
キーラが見えて幸せならそれでも良いんじゃないかと母。
メアリーは何かがおかしいと何度も繰り返していた。
医者はメアリーのお腹を切らないといけないという。
メアリー自身もみんなに王妃の名の下で赤ちゃんを助ける様に
語る。ただボスウェルは気絶したメアリーに呼びかけると
生き返った。まるでVFだった患者が除細動器でズドンとする
ようにして戻って来た。男の子の誕生。
・顧問官の任命
ダーンリーと二人で話したいというメアリー。
しかしダーンリーはレノックスも同席させると譲らない。
お母さんはあなたに嘘を吹き込んでいるとして意地の悪い
顔をしていた。息子の後見人になったら君の人生から息子
を遠ざけられるという。
ただこのドラマはこれまでのダーンリーのことを考えれば
相当この流れには無理が有る。梅毒の件でもメアリーが
写したと語るが誰が見ても梅毒にかかっているのはダーンリー
だけだしね。
ボクが権利を求めたときに温情は見せたか?とダーンリー。
本当に可愛い顔してクソみたいな奴です。
何故レノックス派になるんですかね。
彼はイングランドの系統ですよ。
メアリーが行ったのはイングランドのエリザベスに助けを
求める手紙。孤独な女王にお願い。息子を守って欲しいとし
二度と王位を脅かさないと語る。今より良い世界を息子に
残さないか?親族のメアリーとしてエリザベスに告げる。
・ダーンリーの妄想
僕らが面倒をみる・・・妄想の彼女と何が出来るのだろうか。
■フランスサイド
リーザが到着。フランスに来た目的はシャルルとプロテスタ
ントの婚約者に逢いに来たこと。スペインの意向を無視した
ことにリーザは怒るかと思ったが彼女は認める。
友好の印として異端者を連れて来たという。
カトリーヌはリーザが何を考えているか測りかねる所が有る。
またニコルも王妃となることでアンリよりもその力を手にする
ものかと思わせた。シャルルのことをどれだけ愛して居るのか。
アンリのこともどれだけ愛情があるのか全く分からない。
ただリーザの目的はシャルルを国王として認めるのではなく
相変わらずアンリ支持だという。スペイン艦隊がフランス沖
に停泊しているとのこと。リーザはアンリのことを信じている
とし国王になればスペインの意を汲んでカトリックをもり立
てて、命じた相手と結婚するという。シャルルが退位を
しなければ武力行使するという。
・クロードの婚約無効の件
シャルルとクロード、リュックの間で取り交わしていたのは
二人の婚約を無効にすること。しかしシャルルは現在ニコル
と婚約したが故にスペインやバチカンには頼み毎が出来ない。
ただこのクロードとリュックは愛したりダメだったりで
不自然な描写だな。愛することを試したけど結局は前の恋愛
を引きずっているクロードの強さが勝ってしまったので
リュックは諦めたのかも知れないけど・・
レイスが結婚するということを知る。
クロードは誓いを守ったのにダメだったこと。
カトリーヌは
「良い人間になりたくて約束を守ること」
「誰かを心から愛して居るから約束を守ること」
これは意味は違うというが、どっちみち良い人間になること
の条件とはほど遠いものが有る気がするんだが(笑)
・アンリ・・
シャルルもどうしようもないがアンリもどうしようもない奴。
無駄にイケメン過ぎるが、結局ニコルにもこの男は嘘をついて
いる。リーザはアンリに対して助ける変わりにスペインが
求める相手との結婚をしてもらうことを語っていたのに
逃げようという際にはニコルに都合の良いように語っている。
でもニコルの野心も嫌悪感の対象となっているので同情する
気は全く無い。
翌日ニコルとアンリが居なくなっていた。シャルルはアンリは
ニコルを誘拐したと思っている。リーザは反逆罪で拘束すると
いう。スペインの敵でもあるとして異端者と同じ所に入れろと。
今までそうしなかったところが不思議だ(笑)
リーザの企みを知ったシャルルは牢屋に彼女を閉じ込めた。
そこには自分が捕らえてきた魔女が居る。
リーザはカトリーヌに助けを求めるが・・
ここはフランスなのよと一蹴される。先日までフランスは
イングランドの貴族を襲ったものの、フランスの領地で起きた
ことなのでギデオンと共になんとか解決を図った。
フェリペは現在イングランドとの交戦で艦隊はフランスから
撤退。助けてくれるなら母の頼みを聞くという。
ただ相当莫大なことを求めるという。
・リーザを逃がしたカトリーヌ
艦隊が来ないのはアンリは知らない。今こそ潰すときだという。
水に流すなんて・・ニコルに傷を付けたと。
彼女の愛情を独占するためにライバルを蹴落としているだけ。
警備の厳しい船に居る。
カトリーヌは禁断の本をエマニュエルに渡してリーザを殺して
もらう。
■イングランドサイド
ジェーンの実家には宝石や食料が沢山。
実家には両親と弟が居るみたいだね。
買ったというジェーンだが、勿論ナルシスと手を組んでいた
ことは明らかだったからね。しかしいつの間にか彼女とナル
シスは繋がっていたんだか・・
ただフランスのものばかりだと父親が気がつく。
・ギデオンを殺したのは誰!?
証拠がないがギデオンとエリザベスの関係が大切なことを
知っていたのは大公かジェーンだけ。ただエリザベスはギデ
オンを傷つけたい理由がないという。
大公は仕事に行った。積み荷の目録を置いて行っており、
ポルトガルとの貿易で金貨が積まれている事を知る。
船の積み荷を盗むことを決める。
・ナルシスに操られる
オーストリア大公が犯人だと仕向けたこと。エリザベスが
納得しない限り一連の件では終わりはない。暗殺するように
命じるようにジェーンが誘導しろという。そんなの絶対に
無理だよな(笑)
エリザベスはジェーンの家族が居ないことを指摘。
家畜がほったらかしだという。
エリザベス女王の元にフランシス・ドレイク海軍中将
(Richard Fleeshman)を呼ぶ。ポルトガルの積み荷を奪って
欲しいこと。作戦の背後にはエリザベスが居ないようにする
こと。イングランドの国旗は決して掲げないこと。
・ポルトガルの積み荷
怪しまれないように帰りはスペインの海域を通っていった。
イングランドの国旗を掲げた方が安全だと思ったが、
スペインはそれが気に入らずに揉めてしまったこと。
交戦したこと。二隻沈めたこと。
海戦の口実を与えてしまったこと。
フランスとイングランドでは似た様にしてスペインを怒らせた。
ただドレイク中将からの言葉で犯人が見つかる。
「人を殺すのに見返りを求めない?」
「みな私に何かを求める。そうでない奴が居たら嘘つきだ」
家族が自宅に戻っていないことがバレた。
口止めの為に家族を人質に取られたのか?
慈悲が残っている内に話なさいというが、エリザベスはロン
ドン塔に幽閉し尋問官にはかせることに・・。
■その他
・ダーンリーは何処へ?
子供を連れて逃げた。
やはり血筋なのか(笑)
■備考
・メアリー・スチュアート (1542年12月8日 – 1587年2月8日)
父はスコットランド王・ジェームズ5世、母はフランス貴族
ギーズ公家出身(ドラマではマリー・ド・ギーズ)。
カトリック教徒
・ジェームズ・スチュアート
ジェームズ5世の庶子の子。メアリーとは異母兄でマリ伯。
先日まで政治顧問をしていた。
・フランソワ (1544年1月19日 – 1560年12月5日)
父はアンリ2世、母はカトリーヌ・ド・メディシス。
シャルルとアンリ3世の兄でメアリーの夫。
・カトリーヌ・ド・メディシス(1519年4月13日 – 1589年1月5日)
アンリ2世の王妃。
父はロレンツォ2世・デ・メディチ、母はマドレーヌ・
ド・ラ・トゥール・ドーヴェルニュ。
■使用された曲
・Reign End Credits Theme
Written by Trevor Morris
・Breathe by Fleurie
■出演者
Queenメアリー・スチュアート (Adelaide Kane) スコットランド女王
Queenキャサリーン・デ・メディチ (Megan Follows) カトリーヌ王妃、イタリア系
Queenエリザベス1世 (Rachel Skarsten) イングランド女王、庶子
グリア・カッスルロイ (Jenessa Grant) SC。娼婦の館主
Lord ステファン・ナルシス (Craig Parker) コンデと国王に会う父
Princess クロード・ヴァロワ (Rose Williams) 王妃、カトリーナの娘
Lord ギデオン・ブラックバーン (Ben Geurens) 幽閉、大使へ
ジョン・ノックス (Jonathan Goad) 牧師、ジェームズと協力
King シャルルIX (Spencer Macpherson) フランソワの弟
Lord ダーンリー/ヘンリー・スチュワート (Will Kemp) 王位継承権有り
Lord ボスウェル (Adam Croasdell) マリーの元臣下
Lord リュック・ナルシス (Steve Lund) クロードの夫
Lady レノックス (Nola Augustson) ダーンリーの母
ニコル (Ann Pirvu) シャルルが好意を寄せるプロテスタント娘
Prince アンリ (Nick Slater) シャルルの弟
フランシス・ドレイク (Richard Fleeshman) 海軍中将
Queen リーザ (Anastasia Phillips) スペイン王妃
ジェーン (Megan Hutchings) エリザベスの侍女、スパイ
キーラ (Sara Garcia) 亡くなったダーンリーの元恋人
エマニュエル (Catherine Berube) 異端児
(Steve Coombes) ジェーンの父
(Vickie Papavs) ジェーンの母
(Eamon Stocks) ジェーンの兄
(Steve Coombes) ジェーンの父
(Vickie Papavs) ジェーンの母
(Eamon Stocks) ジェーンの兄
(Richard Binsley) 医師
(Edmund Stapleton) 召し使い
(Julain Molnar) 助産婦
(Heather Marie Annis) 住み込み赤ちゃんの世話
(Jake Zabusky) レイフの従者