NCIS ~ネイビー犯罪捜査班 シーズン9 第16話 心理作戦 Psych Out

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第16話 心理作戦 Psych Out
「aka.心理戦」

監督/Dennis Smith
脚本/Gary Glasberg
Reed Steiner

【STORY】

・アーリントンにある民家
ガラス窓を割り鍵を開けて侵入する二人の強盗犯の
ウェイド (Jack Guzman)とデレク (Faruq Tauheed)。デレク
はセキュリティが光っているのを知りウェイドに文句を
言うが電話線は切れているので通報には行かないという。
二階に誰か居るような物音。大丈夫なのかと二人は心配
しつつ金目のものを探すために二階に行こうとすると
いきなり男性が階段すら落ちてくる。デレクはそれに驚いて
発砲するとウェイドは逃げようと告げる。

・NICSオフィス
トニーはジヴァにおはよーと声をかける。ジヴァは妙に
ムキムキしているねと語ると、トニーは確かに脱げば結構
ムキムキしているがこの場合ウキウキだと語る。
トニーはその理由はLESデーだからだという。休暇及び
給与明細書が出る日だという。ジヴァは要するに給料日で
しょという。するとトニーは変だとしこれは僕の明細書では
なく”マクマネー”のものだという。しかも僕より多いのは
どういうことなのかと言うとジヴァは価値ある人材だからで
しょと語る。
マクギーがやってくるとトニーは明細書の件で語る。
どうして僕よりも週253ドルも多くもらっているのか。
さっ引かれて居ないからではないかという。トニーは裏で
何かしていないか?とつげ、給与明細のデータベースを
ハッキングして数字をいじったり・・今すぐに経理課の
フレッド・シーモア (Samm Levine)に聞いてみるぞと語る。
ギブスがやってくると「時は金なり・・後にしろ」と言われ
アーリントンの予備役が死んだのだという。
トニーはギブスにジヴァやマクギーの方が僕よりも給料が
多いのを知っていましたか?と尋ねるとチャリティに寄付
しているのは知っているというギブス。

・被害者の現場
ウェイドとデレクは現場検証に立ち会う。デレクは確かに
2発撃ったが1発は外れて1発はかすっただけだと語る。
その前から死んでいたのだという。俺たちは首つり自殺に
居合わせただけだと語る。

ダッキーは状況を見て興味深いことを語る。
「大昔、絞首刑と言えばただ吊すだけだったが、1872年
ウィリアム・マーウッドというイギリス人が計算式を作った
のだという。身長・体重を基にどれだけの高さから落とせ
ば確実に首が折れるのか調べた」と。

被害者はロバート・バンクス博士 (Richard Gleason)
海軍予備役の心理学者・45歳(1967/11/2)。今はペンタゴン
で機密任務に就いていたとマクギー。
ダッキーは死ぬのに高さは十分、ロープはダブルノットされ
ているので首はポッキリ。第3と第4の頸椎を一気に折れば
即死できる。彼の計画は成功だという。しかし撃ったのは
強盗だというギブス。外に被害者の主治医の女性がいるとの
こと。
なんと女性はケイトの姉のレイチェル・クランストン
(Wendy Makkena)だった。レイチェルによるとバンクスは患者
で有り友人でも有ったという。ジヴァは夕べ4回も被害者は
電話をかけていてその相手がレイチェルだと語る。
レイチェルは首を吊って死んだのか?というと見かけに騙さ
ないで欲しいとし、ロバートは強い人で自殺するなどあり得
ないとのこと。誰かに殺されたのだという。

ギブスとレイチェルは話をする。
夕べバンクスと話したのか?その会話の内容は何か?と。
しかしレイチェルは患者の守秘義務で証せないと語る。しかし
その被害者はもう死んだのだというと、彼は優秀な心理学者
で大学の同期生だったという。卒業後も良い同業者だった事。
何ヶ月構えに離婚しその前からトラブルを抱えていたという。
職場は?と尋ねるギブスに、ペンタゴンの特殊プロジェクト
を手伝っていて相当危険な仕事だという。【MISO /軍事情報
支援作戦】の事だという。ギブスは心理作戦だろうと。
レイチェルは的を混乱させて操るのが目的だという。クレジ
ットカードで分かったとしこの数ヶ月は薬を出して居たこと。
レイチェルはカウンセリングをしていたのは離婚のことだけで
娘のアンバー(Spencer Locke)のことで相談されたが参って
いるのは彼自身だったという。娘さんの話を出すとパニック
は収まっていたこと。娘が生き甲斐で彼女の為に生きようと
していた。人生にはそういう希望が残っている人は自分で命
を断ったりしないで必死に生きようとする。絶対に自殺では
ないと語る。

ロバートの元妻のベス(Kirsten Nelson)は確かに彼は近頃
様子が変だったという。アンバーは父は幸せを望んでいたが、
ママが出て行ったせいでパパを苦しめたのだという。
ママは死なせたのだという。何が有ったのか事情を尋ねると
熟年離婚は珍しくないでしょと。心が離れたのはあの人が
変わっていきとても気難しくなって最後は別人になっていた
のだという。私たちに当たる用になっていたこと。
しかしギブスはロバートには生命保険が掛けられているとし
それを受け取れるのは全額ベスだという。大学と海軍から出る
もので、しかも追加の保険にも400万ドルずつ二人に入ること
になっているという。自殺でも金が出る契約だという。

・NCISオフィス
サマンサ・ライアン (Jamie Lee Curtis)がオフィスにやって
くる。トニーはフレッドに呼ばれた来たんだろうとし給料の
苦情だと語る。

■事件

アーリントンにあるロバート・バンクス博士の元に二人組
の強盗が入る。彼は予備役の心理学者。ペンタゴンでの
機密作戦に従事していた。しかしそんな彼が首つり自殺した
が主治医によると希望を持つものが自殺するのは不自然だ
としてこれは他殺であることを語る。
ペントゴンでの心理作戦部にはレイチェルも知って居る
サマンサ・ライアン博士が属していて彼女の専門はマインド
ゲーム部門のチーフだという。全ての軍事情報支援作戦を
管理している立場で、バンクスのことにも何か精通している
だろう事を告げる。

■感想

90年代の映画好きならば印象深いJamie Lee Curtisが鋭い
心理作戦を仕掛けて攻めてくる。ギブスはそんな彼女の
マインドゲームによって操られてしまうのか。

今回は再びケイトリンの姉のレイチェルの登場。
今回は三度目の登場だった。

展開としてはもの凄く面倒なもの・陰謀のようなものに
巻き込まれてしまったのかと思わせた。しかも相手は
ペンタゴン(アメリカ国防総省)なので、色々と障壁が有った
ことは言うまでもない。
同じく政府に仕える身なんだからもっと仲良く!!って感じ
だったけどね。

これがFBIのBAUとの対決だったら面白かったのかも知れない
けどNCISだったし、ギブスという絶対的な存在の前には
流石に心理的に揺さぶれるような展開を用意出来るものなのか
という感じはした。
しかしマジシャンのようにして、まるで相手の身元を調べる
ようにしてあらゆる場所に不法に盗聴器を仕掛けていたり
してギブスの家にまでそれが及ぶ。
こういうゲームに於いては犯してはいけない領域は有るハズで
ギブスは室内まで侵入されたのが反撃と称して、サマンサの
弱点である私生活/息子のパーカーの元にまで足を運んで
心理戦を仕掛けた。

■冒頭のやりとりにはヒントがある

毎回何気なくトニー、マクギー、ジヴァが会話する流れの中
には意外と多くのヒントが隠されている。
今回は取り分けトニーがマクギーの給料の件で自分以上にもら
っていることを不審に思い探ろうとする流れが有る。
マクギーがハッキングして給与を変えたのではないかと思い
込むトニーの姿が有る。

しかし何でトニーは”新米”のマクギーやジヴァとは給料が
低かったんでしょうか。

■意外と中途半端?

ドラマとしてはNCISよりは明らかに情報戦では長けているであ
ろう人物との対決。特にデジタル対決では確実に負けると
踏んでギブスはアナログ的戦法で仕掛けていった。

マクギーは捜査にパソコンが使えないことに苛立っていたけど
アビーはそれを行っていたし、そもそもマクギー自身も人事
ファイルの倉庫の山の中では携帯をオンにしている。

■レイチェルとサマンサ

この二人は同窓生なのか。そして被害者のロバートもまた
レイチェルとは同期で関係が深い。
ギブスは二人が会話している中に割って入るが、まだギブス
が居ない時に二人は面白いやりとりをしている。

「運動している?」
「かなり痩せたわね。ダイエット?」
「乳製品だろう」
「私は乳糖不耐症」
・・・ギブスが来る
「女子大生3人のペアとか興奮する?」

■秘密だらけ

・レイチェルはロバートの主治医なのでカウセリングでの
会話をなかなか証さない。
・サマンサはロバートとペンタゴンの秘密作戦中なので
任務内容は話す事が出来ない。
・ベスはロバートの元妻だが別れようとしていた。しかし
何故別れようとするまでに人が変わってしまったのか。

・アルボルズ作戦

レイチェルがカウンセリング中にロバートが思わず口に出した
言葉。
女子トイレなどでサマンサと会話して何とか聞き出そうとする。

アルボルズはイランの山脈のこと。アメリカが2003年にイラク
侵攻した後にイランが核武装計画を本格仮させた。優秀な科学
者をスカウトしてアルボルズル心理戦略を使って科学者を
揺さぶる計画だったる

■容疑者

レイチェルとサマンサは抜きにして、一応きな臭い人物。

・ブライアン・ミッチェル (Aubrey Deeker Hernandez)

この人もサマンサと同じくペンタゴンで仕事をしていた人か。
マインドゲームに関わっていた人物のリストを令状を出され
て仕方なく渡す。

・カイル・バクスター (Rob Mayes)

元海兵隊少尉、半年前除隊。心理テストで情緒面に問題有りと
判定される。判定したのはバンクスだった。

ただ彼は実はDEAに協力していた正常な人物で、終盤に
偽名を持っていたので疑われるも実際には潜入捜査の為だった。

■ダッキーとアビーの捜査

あまり役割としては大きくなかったね。
ダッキーは死因に関して、「鶏が先か卵が先か」とギブスに
唐突に問う流れが有ったが、被害者はロープで首が折れた
直後に銃弾が当たっている。放って置いても死んだが
銃弾も当たっている。更に肝臓と腎臓機能が急激に低下。
余命は半年だった。

・アビーが肝臓と腎臓機能が急激に低下の原因を特定

西部開拓時代のアンブレラジムってペテン師が得意にしていた
「玉当てゲーム」を披露していた。
被害者の家に有った薬は緩い降圧剤と相当キツイ向精神薬が
同じ容器に入っていて薬の形状も同じ。

・電磁波エミッター

頭痛と睡眠障害を起こす装置が被害者宅から2つ見つかる。
人は睡眠不足になると冷静な判断が出来なくなるし、人格が
変わるようにイライラしたりする。

■仕上げ

サマンサが残した携帯。
バンクスの一ヶ月の着信と照合すると、バンクスとミッチェル
の繋がりが見えてくる。
アンバーとミッチェルが自殺させて父親の保険金を奪おうと
していたみたいだが、事件を操っていたのはアンバーだった。

■etc…

・ギブスルール44

「殴られたら謝罪など聞かず殴り返せ」
原語:「Don’t ever accept an apology from someone who
just sucker punched you.」

・給料

マクギーへの過払い金。そしてトニーも5年分の社会保険料
が天引きされていなかったので2997ドル差し引かれることに
なる。

・ギブスとサマンサの未来は?

このサマンサ役のJamie Lee Curtisは今回初めての登場
だが、シーズン9だけで5回も登場している。今回が16話である
ことを考えれば残りの話数では濃密な感じで登場してくる
のだろう。久しぶりにJamie Lee Curtisを見たのだけど、
「The Walking Dead」のキャロル役のMelissa McBrideみたい
だったな。

■Used songs

・NCIS Theme by Numeriklab

■Cast

リロイ・ジェスロ・ギブス (Mark Harmon) 主任
アンソニー・ディノッゾ (Michael Weatherly) “トニー”
ジヴァ・ダヴィード (Cote de Pablo) 元モサド、NCIS
アビゲイル・シュート (Pauley Perrette) “アビー”分析・解析
ドナルド・マラード (David McCallum) “ダッキー” 検視
ティモシー・マクギー (Sean Murray) コンピュータ
ジミー・パーマー (Brian Dietzen) ダッキーの助手、検視
レオン・ヴァンス (Rocky Carroll) NCIS局長

Dr.サマンサ・ライアン (Jamie Lee Curtis) ペンタゴン・心理作戦部
Dr.レイチェル・クランストン (Wendy Makkena) 心理学者、ケイトの姉
ベス・バンクス (Kirsten Nelson) ロバート博士の元妻
アンバー・バンクス (Spencer Locke) ロバートとベスの娘
フレッド・シーモア (Samm Levine) NCIS・経理課
カイル・バクスター (Rob Mayes) 元海兵隊少尉、半年前除隊
ブライアン・ミッチェル (Aubrey Deeker Hernandez) ペンタゴン・心理作戦部
ロス・キルマー (Brandon Ray Olive) 助手
サイモン・ルイス (Robert Craighead) DEA捜査官
Dr.ロバート・バンクス (Richard Gleason) 海軍予備役、心理学者45歳
ウェイド (Jack Guzman) 強盗・電話線は切ったよ
デレク (Faruq Tauheed) 強盗・発砲
サイモン カイルの証人
ジェームズ・ドレンデン = カイルの偽名
将軍 軍事精神医学会議で出演

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