クリミナル・マインド FBI行動分析課 Criminal Minds シーズン10 第14話 ヒーロー崇拝 Hero Worship

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第14話 ヒーロー崇拝 Hero Worship

脚本/Rick Dunkle
監督/Larry Teng

【STORY】

BAU創設者・ギデオンの死。ワイス検視官にモーガンは
苦しんで死んだのかと尋ねると長くは持たなかったという。
その言葉をリードに聞かせて苦しまなかったのだと言い
聞かす。リードはロッシに対してせめてもう一度ギデオン
とチェスをしたいと語る。ロッシは時間が経つに連れて
ゆっくりと痛みは消えると語る。その心の穴を埋めてく
れるのもいつか見つかるとロッシ。見つけたくないんです
とリード。

【STORY】

●BAUのオフィス

仕事が終わったオフィスでリードは帰宅せずにいた。
ロッシは帰らないのかとして声を掛ける。ラッシュアワー
が過ぎてから帰るという。地下鉄が混雑しているのは苦手
だという。もう午後22時だとしてガラガラだろうと。
ロッシはもう帰れとしチェス盤は明日まで待っててくれる
という。

●インディアナ州・インディアナポリス

LA PETIT BOULANGERIEという店からは4DAYの曲が流れて
いた。
Indy’s Best Brewというコーヒー店の向かいに有る店では
朝から客で混雑していた。給仕のトニー(Luis Carazo)は
客の注文でてんてこ舞い。トリプルオムレツのオニオン抜
きを持っていき、別の男にはメキシカンモーニングを
持っていくが客はベルギーワッフルを頼んだという。
ブレンダはコーヒーのミルクはまだか?と要求。アレンは
忙しそうなトニーが気の毒なので待って上げようと語る。
トニーはシェフ(Marcus Folmar)に対して注文が間違って
いるじゃないかと語る。
モーニングブリートとオムレツを持っていったかと思えば
客はチャイブがかけてないと言うと老夫婦はグルテンフ
リーのものはあるのかと語る。トニーはあまりの忙しさ
に煮詰まり今にも感情が爆発しそうになるが・・
目の前の店”ビーナリー・ブルワリー”で爆発事件が発生
する。

●ブリーフィング
ガルシアは今朝インディアナポリスのコーヒーショップ
“ビーナリー・ブルワリー”で爆発が起きたこと。ホッチは
死者6姪に重軽傷者16名だという。JJは生中継されている
映像を見て「あの人は偉いね」と爆発した店に入って救助
を助ける男を指す。犯行声明は?(M)。まだだとし先週は
学校でも爆破事件があり警察が関連を調べていると(H)。
学校の方は規模が小さくて死亡者一人、夜勤をしていた
守衛のモートン・トゥルービーだという。現場からは
TMTが検出されたという(GA)。連続事件の可能性が高いと
いう(H)。ケイトはボストンやオクラホマシティみたいな
テロ事件なのか?と問う。JJは人気婚ヒーチェーンだから
テロの標的にはなりやすいことを語る。市民の不安を
煽るのが目的だ(RO)。従業員や原理主義団体の線もまだ
消せない(JJ)。あらゆる可能性を考えようとし出発だと(H)。

TNTの破壊は大したことがない。だからあれだけの爆発を
起こす量の爆薬を隠すのは大変なハズだと(M)。118ページ
だねと(R)。「アナーキストクックブック」の
「初めてのTNT」を引き合いに出す。学校の爆弾は初歩的
だったからただの練習かもと(R)。二件目でコーヒーショッ
プならかなりエスカレートだ(RO)。本にはニトログリセ
リンの作り方も書かれているから更に学習するかも知れない
と(R)。JJは頭が良いのか? それ自体が何かの計画なのか。
つまりコーヒーショップでは終わりじゃなさそうね(KA)。

“帽子の男”はニトログリセリンを製造し爆弾基板を作る。
壁に貼ってある地図にマークがつけてあった。

・大戦記念館 (World War Memorial)
・市庁舎 (City Hall)
・州立博物館 (Indiana State Museum)
・モニュメントサークル (Monument Circle)

●移動中の飛行機
学校の事件は守衛が電気パネルとたまたま取り替えに
行ったので爆発は偶然(KA)。犯人に殺意は無いのかも・・
夜に学校に人が居ないっていうのはわかりきったこと(R)。
朝のコーヒーショップに人が多いのも分かりきっている
と(JJ)。最大の被害を狙ったのだ(M)。タチが悪い、自信を
持つのが極端だ(RO)、学校の方は予行で演習になる(H)。
目標は?大抵の爆弾犯は注目の快感でで犯行を重ねる(M)。
犯行声明が出ていない・・原理主義や妄想による線は除外
出来ると(RO)。それなら怨恨なのか?(JJ)。手分けしよう
とし何かパターンがあるかも知れないという(H)。

●インディアナ州
・病院に行く(R)と(H)。患者の一人のジョーダ
ン(JB Tadena)は父を探して欲しいという。名前はパット・
アギラルだという。2人でコーヒーシヨップにいたので
心配だという。爆破時に父は何処に居たのか?と問うと
トイレに行こうとしたが妊婦がいたので先を譲ったという。
ホッチはまだ大勢が手術中なので確認が取れないという。
リードは【認知面接】をしますか?というと、また証言で
混乱中なのでもう少し落ち着いてからにしようという。
妊婦は分娩室にいること。彼女を助けた人が何か見たかも
知れない(R)。アレン・アーチャー(Lex Medlin)だとし
治療が済んで帰宅したという。
現在アーチャー家には(JJ)と(KA)が向かっているという。
(R)はここに残り(H)は検視局にいくという。パットのこと
を医者(Shauna Chin)に尋ねる。すると今亡くなったとの
ことだった。

●アーチャー家
JJとケイトはヒーローからコメントをもらおうとマスコミ
が必死だという。二人は家の中に入れてもらい話を聞く
ことになる。
アレンは何を騒いでいるのか?というと誰でもやることだ
という。ブレンダ(Sarah Lafleur)は誰にも出来ることで
はないという。妊婦さんは?というアレンに対して先ほど
生まれた・・男の子だという(KA)。これはテロリストに
よる犯行なのか?と問うが(KA)は断定出来ないという。
中に入った時に不審者は居なかったかと尋ねる。

■Incident

インディアナ州インディアナポリスで連続して爆破事件
が発生する。人が混雑している中でのカフェ
“ビーナリー・ブルワリー”での爆発事件によって見過ご
されていたが、先週は学校でも爆発事件が発生していた。
学校での事件では夜勤の守衛が一人亡くなっており、
爆発にはTNTが使用されていた。一方でカフェでの事件で
もTNTが使用されていたが科学捜査分析官のディランによる
と、配線は相当雑なものだが衝撃でガス管が破裂して
破壊力が10倍になり思った以上の大規模な爆発事件
となる。目的は何なのか。犯行声明が出ないことから
原理主義や妄想による犯行の線は除外出来そうだったが
取りあえず爆発時に向かいにいて人助けを精力的に手伝った
アレンはマスコミが取り上げたことによって事件は大きく
傾き始める。

■Impression

ギデオンの死の影響を受けている人がまだ一人。
リード先生は先週のラストで「せめて最後にもう一度
チェスをしたい」と語る様になかなか傷が癒えていない。
ロッシはそんなリードに時間が解決することと、その傷の
穴を埋める人が出てくるような事を口にしていたが、
今回捜査中に出逢うディラン・アインシュタインという
科学捜査分析官は天才肌の女性で、19歳で医学部を出て
研修医になっていたということから、リードとは気が
合いそうな感じにも見えた。
とても可愛らしい方だったけど1度しか出演しないそう
なので、恋に発展することはないのか・・。

あのチェスの棋譜はギデオンと最後にうっていた時の
ものなのだろうか? インディアナポリスに行っても
チェスを持って来ていた。

さて今回はインディアナ州で発生した事件。
インディアナポリスなんて言うとカーレース好きの人には
お馴染みのインディ500を思い出すだろうし、軍事好き
には第二次世界大戦で日本とも交戦したポートランド級
重巡洋艦の名前が想定されるのだろう。

冒頭では給仕の男がやたらと客からの注文の要求が細かい
ので事件を起こすのではないかと思わせつつ目の前で
爆発が起きた。

如何にも犯人は、【ヒーロー症候群】にかかったアレンだ
ろうなと思わせた。最初のテレビ放送の前でJJが褒めて
いた時からそんな感じがしていたし、彼の家に行くと
アレンの妻・ブレンダが未だに元夫で殉死したグラント・
フォードの写真を部屋中に飾っているから。

そんなアレンを演じているのが「私はラブ・リーガル」
主人公の恋人で検事役のオーウェン演じたLex Medlin
だった。一瞬自分の中では「HEROES」のマット・パーク
マン役のGreg Grunbergかと思って見ていて、
Jennifer Love Hewittとは「The Client List」以来の
共演かと勘違いしていた。

■事件はあっさりしたもの

ここの所事件はあっさりとしている印象もある。
ただ手がかりがそうある訳では無いけど、爆破犯の心理
状況はこれまでプロファイラーたちが散々語っていた
ような【認証欲求】と【エゴ】によるものであり、
自分がアピールしているものを奪われた犯罪者が
便乗してヒーローとして目立っている人物を狙おうとする
のは明らかだった。

先週のエピソードでギデオンが亡くなったのは自分を
囮として利用したことによって犯罪者に殺害されてしまう
というものだった。

今回もまた同様にヒーローとしてもてはやされた男を
使い本当の犯罪者をあぶり出そうとする。

■被害者

今回の被害者は・・

モートン・トゥルービー (学校の夜勤の守衛)

パット・アギラル (65歳、ジョーダンの父)
グレース・カルヴァーン (19歳)
ジョー・ガルデス (27歳)
スコット・レグフォード (11歳)
ジャクソン・ロバーツ (21歳)
ライアン・スパットマン (46歳)
ブリー・ワンフィールド (32歳)

モートンだけは最初の学校の事件で亡くなった人。

パット・アギラルは息子が病院で父が生きて居るかを
尋ねたが医師から死亡告知されていた。

■捜査

・ホッチとリード

病院に被害状況を調べに行った。

・ケイトとJJ

妊婦を助けていたアレンが退院したというので聞きに行く。

マスコミ対応はJJとケイトが行ったが、その辺はこれまで
散々JJがしてきた事だからお手の物って感じかな。

「悪いけど今日は他の悲劇で稼いで」(Kate)

こういうケイトのさばけた感じが良いよね。

・モーガンとロッシ

科学捜査分析官のディランに会いに行った。
「爆弾をトイレに隠したのは映画「リーサルウェポン」の
影響かもね。」

わざと殺したのか、それとも偶然なのか。

■プロファイル

・犯人は身勝手。過剰な自意識に突き動かされている(H)
・言い変えれば注目を浴びたい(KA)
・今夜の爆破未遂事件は公表しないで下さい(H)
・トップニュースで報じられなきゃ犯人は腹を立てる(RO)
・自分が注目されてないから(H)
・何としても自分のメッセージを届けたい(KA)
・オレを見ろ(JJ)、恐れろ(RO)、オレは神だ(H)
・無駄のない手口から見て30から40代(KA)
・TNTは簡単に作れますがニトロは扱いにくいので忍耐力
が有って緻密(KA)
・冷静で几帳面、かなり知性がある(JJ)
・仕事の成果を見届けたかったハズ、周辺の監視カメラ
や現場映像に映りこんでいるかも(RO)
・屋外モール、ファーマーズマーケット、モニュメント
サークルなど公共の場を警戒。学校やコーヒーショップ同様
不安を煽りたいはず(H)
・必ず次がある。神のような無敵だから。彼を宥めてコ
ミュニケーションを取れれば逮捕に繋がる(H)

■犯人像

爆破犯にとって動かす動機は「エゴ」と「承認欲求」。
それなのに別の人が注目を浴びてしまった。絶対に
面白いハズはなく、大きな事件を起こすか、自分の手柄
を奪った相手を狙うであろうこと。

ハンナは夜に誰かいた気がしたと語る。
彼はコンビニに買い物にいくと称して車の中でニュース
を見ると死亡者名が出て居ていたたまれない気持ちになる
のがアレンだった。

車の下に爆弾が仕掛けられていてアクセルペダルが
トリガーとなっている。よくその段階で気がついたとして
不自然に感じたのがBAUの面々。

モーガンは元々爆弾処理に詳しい。
ずっとペダルを踏み続けてくれと語る。
その間にモーガンが線をきって解除する。

アレン一人を狙った。
この時点で既に2人の別の犯人がいることを感じていたの
だろうか。

・クックブック

今回はやたらとこのワードが出て来た。
最初はモーガンが爆破について語っているとリードが
それを引き合いに出したし、車に仕掛けられた爆弾について
ニトログリセリン92%、ニトロセルロース8%の配合云々だ
と語るとディランがリードに語っていた。

「私数字が好きなの」(Dylan)
「量子論もだろ?」(Reid)
「ウケる」(Dylan)

「プロファイラーって面白い、いっぱい喋るのね」(Dylan)
「同じくらいドアもいっぱい蹴るけど」(Morgan)

・amazon依存症

キンドルでやたらと本を購入している。

車の中から「海軍の爆発物手引き書」発見。

■プロファイラーの心理戦

「クローザー」ばりの取り調べ室での詰め方だったね。

アレンとブレンダを取り調べをする。

・ブレンダから話を聞くのはJJとモーガン。
・アレンから話を聞くのでケイトとホッチ。

メインはケイトがアレンと対峙した。
「大抵あの場面では逃げようとする」
「嘘が下手ね。ツバを飲み込んで目を反らせた」

■クローズド

妻子を危険にさらすハズはない。
事件を知って奥さんに良いところを見せようと考えた。
相棒は居ない。ただ真似ただけ。

市長に協力してもらって
オクラホマ、ニューヨーク、ラングレー、シャンクスビル
、ボストン、インディアナペリスでのテロのことを演説
で引き合いに出して居た。

市長がいる現場に車がやってくる。爆弾を仕掛けていたが
デコイだった。

次の場所へ向かえとして、彼が地下室の電気盤にしかける
ことを読んでいた。

JJとリードが犯人のジェームズ・バーク (Grinnell Morris)
の元へ。爆弾を仕掛けるところだった。
「ナルシストの君は昔から権力が大好きでそれを失いぶち
切れた」
「友達だと思っていた人が一斉に背を向けた。あなたは
何も悪いことはしていないのに。」

ジェームズは教育委員だが18歳の子と関係を持っていた。
勿論合法だが市民や周りの視線はそれを許さなかった様だ。
だから教育委員を振るわせる為に爆弾を仕掛けた。

「君は神だろう。神様は死なない。」
「アレンに手柄を取られたまま死ぬ。」
「爆弾を於けば僕らが真実を話すよ」

■その他

・ガルシアの言葉

「感度抜群の女王様ですから」
「ヤダ、そっちの意味じゃなくて情報への感度よ」

・チェスの行方は?

エンディングはWestが流れた。
「自分相手は手強い。」
「亡霊相手はもっと強いだろう。」
「ギデオンは何かをやり残すことは嫌いだった。終わら
せよう。」

ロッシ vs リード。どちらが勝つのかな。
「5手で終わりますよ」
「そう簡単にいくもんか」

■MUSIC

・Criminal Minds Theme
Composed by Marc Fantini and Steffan Fantini
・West by Sleeping At Last
・4 Days by Jeffrey James

■CAST

デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) BAU
ケイト・キャラハン (Jennifer Love Hewitt) S10新加入、大学教授

アレン・アーチャー (Lex Medlin) 夫、故グラントの親友
ブレンダ・アーチャー (Sarah Lafleur) アレンの妻
ハンナ・フォード (Jordyn Schultz) グラントとブレンダの娘
ディラン・アインシュタイン (Candace Hammer) 爆弾処理・分析官
ジェームズ・バーク (Grinnell Morris) 教育委員会
(Merrick McCartha) 市長
トニー (Luis Carazo) Indy’s Best Brewの給仕
ジョーダン・アギラル (JB Tadena) 怪我人
(Claude Knowlton) レポーター
(Gwen Van Dam) Indy’s Best Brewの老人の客
(Thomas W. Ashworth) Indy’s Best Brewの老人の客
(Marcus Folmar) Indy’s Best Brewのシェフ
(Jeff Doba) 200ドルもらった運転手
(Leticia Hirabayashi) 女性警察官
(Shauna Chin) 医者、パットの事を尋ねる。
(Joe Forgione) 連邦捜査員
(Reverend John Atom) インディアナポリス警察
(Michael Cummings) 爆風での被害者
グラント・フォード (Jan M. Janssen) 戦地で亡くなる
(Heather M. Kayal) コーヒー店の犠牲者・女性
(Eric Shackelford) コーヒー店の犠牲者

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