THIS IS US S2 第7話 家族写真 The Most Disappointed Man

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第7話 家族写真 The Most Disappointed Man

脚本/Kay Oyegun
監督/Chris Koch

【Previously on ..】

ウィリアムは幸せじゃないが悲しい人生とは思わないと
語る。ケヴィンは鎮痛剤と共に酒を飲む。
ソフィーはケヴィンに対して何で酔っているのかとして
友達の前で恥をかいたと語る。ランダルはデジャに母は
暫く迎えに来られないことを語る。ケイトはトビーに妊娠
したことを話す

【STORY】

◆昔・ピアソン家
ジャックとレベッカは急いで家中の片付けをする。
皿洗い、脱ぎ捨てた服の回収、掃除・洗濯など・・
養父母審査の訪問としてポーラ・ミラー(Cinda Adams)が
やってくる日だった。ランダルを養子として迎えたい二人
としては精一杯良い環境であることをアピール。
ランダルはケヴィンやケイトとこの部屋で寝ていると説明
する。時には突然ポーラは訪れランダルの様子を見に来た
と言う。更に三度目には初めての誕生日だったので普段は
甘い物は与えないがケーキを作ったことを語ると、ポーラ
はレベッカに別にケーキを与えていけないということはな
いのだと語る。環境を見る限りでは最高だとしてあとは
もう【形式的】なもの。ブラッドリー判事(Delroy Lindo)
から質問があるだけで「はい」と答えていれば大丈夫な
ハズだという。ジャックは記念に家族【写真】を撮りに
行こうと語る。

・milton’s 写真店
多くの人が記念写真を撮りに来ていた。
カメラマン(Benjamin Seay)は、黒人と白人のいる家庭
故に【露出の調整】が難しいという。白飛びするか黒く
見えないようにするか・・。

◆昔・裁判所
ウィリアム・ヒルはペンシルベニア州南西部のピッツバーグ
に住んでいて薬物使用で逮捕・警察から写真を撮られる。
有罪答弁を受理され、保釈金の支払いが困難なので量刑が
言われるまでは拘留されると判事のウォルター・クローダ
ー (Sam Anderson)から吸われる。あなたは犯罪歴がなく
交通違反もない。今回罪を犯したのは【残念】だという判事。
するとウィリアムはその言葉に反応する。

「僕にどうしろと言うのか。町中何処にも売人がいる。
だから僕は買って使うのだと。僕のような暮らしならば
あなたも使う。一年前に母親も恋人も生きて居た。僕らには
息子が居た。もう居ない。誰も居ない・・それでこうなっ
た。そんな僕に「残念だった?」。言って置くが僕の方が
ガッカリしている。僕くらい自分自身に失望している人間
にあなたは出逢ったことがない。牢屋に入れたいのであれば
入れれば良い。外の世界には何の心残りもありません」と。

◆現在・ランダル家
ランダルの元に電話が鳴る。ベスは誰からなのかと問うと
ソーシャルワーカーのリンダ(Debra Jo Rupp)さんから
だという。デジャとムショに面会にいくという。
ムショなんて刑事ドラマのセリフみたいだというベス。
デジャはまだ12歳。未登録の銃をダッシュボードに入れた
車で娘を連れ回していた母親と面会させるなんて・・と。
しかし裁判所命令だというと、彼女は犯罪者だと反論する
ランダル。しかし母でもあるというベス。君は仕事に行って
水出しコーヒー代を稼いでくれと。
子供たちが起きてくると”デスティニーズ・チルドレス”に
おはようと声を掛ける。デジャの服を褒めるランダル。
ママのお気に入りの服だという。車でベーグルを食べながら
行こうというと、運転は君?とランダルジョーク炸裂。

◆現在・ケヴィン家
ソフィーからの電話が鳴る。ケヴィンはまだ寝ていた。
こっちに来る準備は出来たのかと問うと、あなたの好きな
抹茶も買って置いたしシフトを変えてもらえたら空港に
迎えにいくという。しかしケヴィンは来週に予定をズラ
そうという。僕に遭わせたがっているエージェントが
居るんだというと、ソフィーは延期は三度目よと。正直
に言って、こっちに引っ越したくないのか?と問う。現在
これでは足踏み状態であり馬鹿馬鹿しくなったという。
あなたが押しかけてきたのだとし、私は平穏に暮らして
いたのにあなたが来てあんなことを言ったのだという。
ソフィーに【愛して居る】と言うが既に電話は切れていた。
ケヴィンは鎮痛剤を酒と共に飲む。

◆現在・ケイト家
トビーに対してケイトはいつまで待たせるのかと愚痴る。
ケヴィンを呼んだがなかなか来ない。しかし”ケヴィン
レスト”はようやくやってくる。今夜ニューヨークに発つ
んだとしちゃんとすると約束しにいくと語る。ケイトは
ケヴィンに座ってくれというと、ケイトとトビーはケヴィン
の前に立つ。ビッグサプライズがあると言っていたが
お洒落は諦める宣言なのか。
すると二人は服のチャックを下ろすとそこには”BABY”と
書かれていた。ケヴィンはクスリのせいも有って頭の回転
が鈍かったが、妊娠したんだというとケヴィンはようやく
気がついておめでとうとハグする。現在10週目だという
ケイトに最高だとケヴィ。トビーは最高の父になるという
ケイトだった。

■Impression

びっくりするほどよく練られた構図のシナリオだった。
テーマとしては人生の選択なんだけど、その人生そのもの
が選択の幅が広いものと狭いものとではかなりの不釣り合
いなものとして存在する。決して差別的に使っている訳
ではないが白・黒、分かれてしまったかのように、良い人生
に恵まれた人、悪い人生に向かった人とで大きく二分する
流れが有る。白人であるほど選択の幅が広く黒人である
程に選択肢は狭い。

大抵手本にする人物が偉大過ぎると、その子供は腐って
しまうこともあるんだけど・・ケイトはレベッカという
母親と確執が有ったものの現在は立派になっているし、
ランダルも逆境をはねのけた。残念なのはケヴィンである。
三人の中で家庭を持てずにいるのは我が儘に育ってしまっ
たが故に迷走してしまったところもあるのだろうか。
若い内には苦労をさせよというという言葉もあるように
して周りからチヤホヤされるというのもあまり良い事では
ない。

シナリオとしてよく出来ているのは、誰かの流れは誰かの
過去の流れと通じているんですよね。

そして人生の選択が有ったにもかかわらずBAD ENDINGを
迎えようとしているのはウィリアムとケヴィンでもある
し、人種別の流れの中にも運・不運の流れは少なからず
存在していて、ウィリアムとデジャの母・シャウナは
生育環境的に不運な流れがあり、ランダルはピアソン家の
一員になったことも有って運が良かったともいえる。
ただ勿論運だけでここまで来た訳では無い事は確かだ。

今回はみんながみんな自分のことに関して、他人からは
指図されたくないとばかりに身の上話を語ったり、自分の
心情やら境遇を語って相手の真正面からガチで正論を
ぶつけあった。一見すると幸せな人でも実際には他人には
分からない事情を抱えているもので、そんな他人からは
勝手に自分の未来について語られたくない。
現在に至る事情についてそれだけで判断されたくないと
思っているに違いないことが散見された。

人生に勝敗を付けることは出来ないが今回勝ち組とされる
のは「愛を選んだもの」であり、その選択肢を選べなかった
ものは結果的に不幸に見える流れとなってしまった。

■問題点のいくつか

・二つの裁判

興味深い流れの一つは二つの裁判が有ったことだ。

・ランダルを養子に迎えるかどうかに於ける裁判。
・ウィリアムのドラッグに関する罪を巡る裁判。

判事というのは法律を自分で作った訳では無い。
どんな事情で有っても法に乗っ取って量刑を下さなければ
ならないこと。

いずれも過去の時代の人たちの裁判だったけど、興味深い
のはここでも人種の問題は大きく含まれている。
養子の件では判事は黒人・ブラッドリーだったし、
ウィリアムの件では白人の判事・クローターだった。

二人の判事の性格がそれぞれに表れていて、ブラッドリー
は自分の信念は決して曲げることはないと語った人だ。
その為に自分は裁判から降りてショー判事に判決を任せた。
直前に送られてきたレベッカからの手紙に絆された部分は
多いと思うがそこで自分の信念が情などによって判決に
現れないようにする為だったのではないか。
彼は相当黒人差別で苦しめられた人物で、恐らく白人を
信用出来なかったのだろう。
「白人の元で育つことによって心配なのは生きる為の知恵
を得られない」
と考える人だった。

そしてクローターは白人の人で、黒人のウィリアムのこと
を信じてセカンドチャンスを与えた人物だった。青い眼を
した初老の判事。

「僕ぐらい自分に失望している人間にあなたは出逢った事
はない」
と語ったものだから彼は「僅差で私は2位だ」
語っていた。

長いこと判事をしていれば結末が見えるのだろうが、
ウィリアムの未来図も彼にしてみれば見えたであろうが

「君に完璧は求めない。間違いは犯すだろう。一つ約束して
欲しい。「私の顔を見てくれ。記憶に刻め!」もしも君が
私の望まない結末に向かいそうになったら思い出すのだ」

と。

最後にブラッドリーとクローターが同じカットに出て来た
が年齢的には生きて居るはずもなく、天国で・・ってこと
なのかな。

・二人のソーシャルワーカー

当然ながらソーシャルワーカーにも役割がありその中で
精一杯努力している人は沢山居る。
不躾にもランダルは世の中のソーシャルワーカーは何も
してくれないと思い込んで発言してしまったが、リンダは
クローター判事と似たような流れを汲む人物である。

現実を目にして何度も里親と里子の養子縁組に立ち会い
そしてダメだった時の為に里子にそれを伝える役目を
果たしてきた。

ランダルを養子にする為に家庭環境を調べていたポーラは
白人と黒人の差別の苦労をどれ程理解しているのか分から
ないが少なくともブラッドリー判事は彼女からの報告書を
信じることはなかったようだ。

■現在を生きるものたち

・ケヴィン

ある意味一番困難な道を歩んでいる人という感じだ。
ジャックやトビー、そして映画などの主人公を目指して
いる人物であり、ケヴィンそのものは自らは空っぽだと
思っている。
ハリウッド/ロサンゼルスで活動する人がはまる罠なのか。
鎮痛剤と酒の流れは元々は大した問題では無かったのに
気がつくと常用以上の依存性を含んでしまった。

ソフィーを愛して居ることは間違い無い。
ただし失望させることを恐れている。事実彼は強いと思っ
ていたが実際には弱い一面が有り、今回それぞれが芯の
強い主張やら人生観を語ったものに対して、彼だけは
あやふやなその日暮らしのようなものしか持ち合わせて
いない。
夢で見た光景もソフィーとの間で出来た子供をネグレスト
のようにして扱っている光景。
役者の自分、本当の自分を完全に見失い愛して居る人を
手放すという暴挙に出てしまった。

しかし3つも宝石を買ったくらいだからそんなに失敗した
人生にも思えない。3つというのは彼の選択肢がその3つ
人生に集約されていて、三つ子の人生に繋がっている
のだろう。

・ランダル

今回は12歳になったデジャを刑務所に送り母親のショウナ
に遭わせる日だった。ただショウナは刑務所内でケンカ
したのか顔が傷だらけ。彼女は彼女なりに娘に心配をかけ
たくないと思って面会を拒否した。その気持ちがなかなか
伝わらなかった。

後にランダルが一人でショウナに会いに行く。
ランダルは自分こそでデジャを幸せに出来ると考えて、
現実を知らせる為にガラスの壁のコッチとアッチ側の人間
を強調した。
しかしショウナにもそれなりの言い分が有り前の夫の
ロンゾの話が出て来た。デジャが8歳の時に突然出て行って
しまったこと。そのロンゾとはリハビリ施設で出逢った
人物でより自分のことを悪い方向へと向かわせてしまった。
環境が悪いとしか言いようが無い。
そしてランダルも一歩間違えばウィリアムと同じような
人生を送っていたハズなのだ。
運・不運でかたづけてはいけないものだがそれでも人との
出会いの流れだけは多少は運的要素があるのかも知れない。

「あなたは金やチアリーディングを与えるが私はあの子
に命を与えた。」

・ケイト

この流れは今回は深刻さというよりもコメディ的役割を
果たしてエピだったかな。
型破りのカップルが型どおりのことをする為に修正して
いく流れが有る。
カトリック教徒のトビーにとっては結婚前に妊娠したこと
だけでも母親は相当悲しむ立場のようなので、ケイトは
今すぐ役場で結婚しようと語る。流石はロサンゼルス。
もう少し移動してラスベガスにいけば一瞬にして結婚
出来るではないか。

しかしトビーはケイトが語る「省エネ」「式の手間」
「ウンザリする参列者」
のことを全て否定する。
そこに至る過程に於いては、ジャックの位牌だと思われる
ものと静かに会話「男同士の話」する流れが有った。

その結果、トビーはヒッキー北風のように服の下には
色んな文字を仕込んでいてプロポーズする流れが有る。
日本語と英語の違いなので仕方が無いんだけど翻訳は
ずれてしまってたね。
「Will You」「Marry」「ME」「?」
背後では“Time After Time”が流れていた。
これがまたケイトの流れから過去のレベッカの流れに
繋がっていくところも上手いんだよね。

■その他

・キーワードは隠されている

色々と共通するキーワードが含まれていて興味深かった。
ストーリーの所には【】で囲んでおいたけど、

「写真」「手紙と電話」「書類にサイン」「露出調整」
なども複数のシーンで似た様な対象的な役割を果たして
いる。

・時間軸を利用する

このドラマの上手いところは色んな時代を切り貼りして
いる。その為に今がどの年齢でその順番はどうなっている
のか一見すると分かりづらいところもある。

末期癌で既に治らないと言われたウィリアムは約束を
破ってドラッグを打とうとしたが、そこに現れたのは
「ランダル」。S1でランダルがウィリアムの前に訪れた
時の流れに繋がっていく。この時既に末期だったよね。

ランダルを一度は手放してしまったのでウィリアムとして
は人生をやり直すにもショウナのようなことは出来なかった
のだろう。その後レベッカがウィリアムと連絡を取って
いたことが発覚する流れなんかも有ったけど、あのまま
ランダルを返していたらウィリアムは良い人生をおくれた
のだろうか?

■Used songs

・We Can Always Come Back to This by Hannah Miller
・Fairy Tale Lullaby by John Martyn
・If We Were Vampires by Jason Isbell and the 400 Unit
・Time After Time by Eva Cassidy
・Be Here Now by George Harrison
・Time After Time by Cyndi Lauper

■Cast

ジャック・ピアソン (Milo Ventimiglia) 再びアルコール
レベッカ・ピアソン (Mandy Moore) ジャックの妻、夫とケンカ
ランダル・ピアソン (Sterling K. Brown) 37歳、エリートビジネスマン
ケイト・ピアソン (Chrissy Metz) 37歳、ケヴィンの付き人
ケヴィン・ピアソン (Justin Hartley) 37歳、コメディドラマ俳優
ベス・ピアソン (Susan Kelechi Watson) ランダルの妻
テス・ピアソン (Eris Baker) ランダルの娘・長女
アニー・ピアソン (Faithe Herman) ランダルの娘・次女
トビー・デーモン (Chris Sullivan) ケイトのフィアンセ、IT企業
ウィリアム・ヒル (Ron Cephas Jones) 無職、62歳、ランダルの父

ソフィー (Alexandra Breckenridge) ケヴィンの妻

15歳のランダル (Niles Fitch)
15歳のケヴィン (Logan Shroyer)
15歳のケイト (Hannah Zeile)
15歳のソフィー (Amanda Leighton)
10歳のケイト (Mackenzie Hancsicsak)
10歳のケヴィン (Parker Bates)
10歳のランダル (Lonnie Chavis)
10歳のソフィー (Sophia Coto)

(Parker Bates) ケヴィンが想像する息子
リンダ (Debra Jo Rupp) ソーシャルワーカー、刑務所に
ウォルター・クローダー (Sam Anderson) 判事、ウィリアム
若い頃のウィリアム (Jermel Nakia)
デジャ (Lyric Ross) 養子にしようとする
ショウナ (Joy Brunson) デジャの母、刑務所
アーネスト・ブラッドリー (Delroy Lindo) 判事、ランダル
ポーラ・ミラー (Cinda Adams) ソーシャルネットワーカー
テレサ・ショー (Conni Marie Brazelton) 判事、ランダル2
スーザン (Susan Berger) 裁判所・事務官
イヴ (Tiffany Commons) 看護師
ロジャー (David Trice) 宝石店
Dr.リー (Sharon Omi) ウィリアムの宣告
ホームズ (Ken Colquitt) 刑務官
(John Lee Ames) 役場の職員
(Jon Paul Burkhart) ウィリアムの公選弁護人
(Benjamin Seay) 写真家/カメラマン “Milton’s”にて
ロンゾ ショウナの元夫
ジョーンズ 女性刑務官
ホーキンス 刑務官

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