女王ヴィクトリア2 愛に生きる Victoria 第7話 憧れのスコットランド The King Over the Water

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第7話 憧れのスコットランド The King Over the Water

脚本/Ottilie Wilford
監督/Daniel O’Hara

【STORY】

深刻なジャガイモの不作でアイルランドの多くの人が苦し
む。食糧支援すれば党員の支持を失い政権存続さえ危ぶま
れるというピール。議会の中でもピールは政府には400万人
もの飢えに苦しむものを支えきれないと語る。しかし事態
を重く見たヴィクトリアはピールを説得。飢え死にしそうな
人を見捨てられないという。ピールは決意を新たにする。

◆バッキンガム宮殿

ゲートから外に出て森を馬車で走るヴィクトリアとアルバ
ートたち。外に出るのは良いとし二人きりでというヴィク
トリア。しかしアルフレッドは向こうに中を持った子供が
居るとし、アルバートは市民に紛れて足を引きずる男が
ヴィクトリアたちに銃口を向けていることを知り咄嗟に
伏せさせる。
警邏隊が辺りを調べたが不審者は見つからなかった。
それを聞いたヴィクトリアは一度は宮殿に戻ったが、彼女
はもう一度出かけて攻撃してくるように仕向けて捕まえよう
という。アルバートは無謀だというがピールは野放しにして
置くのは良くないとしてヴィクトリアの意見を尊重する。

アルバートはヴィクトリアにこれを持って行ってと語り
傘を渡す。そけを見たレーゼンは家で傘は不吉だと語る。
しかしアルバートは迷信だとして不吉処か身を守る防弾用
の日傘だと語る。色も君の好きな紫色。王室騎兵隊が陛下
をぐるりと囲むハズだというレーゼン。

街では「女王の暗殺未遂犯が蝋人形に」というチラシが
貼られる。それを目にする足を引きずった男。再び
森にいった時には発砲未遂で逮捕される。

ヴィクトリアは犯人を見つけたのにこんなことをする必要
があるか?と問う。ピールは連鎖反応を心配している事を
告げる。私は散歩したい・・閲兵したい訳では無いという
彼女。分かってはいるが僕達の気持ちよりも安全が大事
だという。

ブロディーは「またも女王陛下の命を脅かす凶悪事件」
だとするが、中に弾は入っていないという。クリアリーは
みんな殺すつもりはないのに何故なのか?というと、
ペンジは有名になるために決まっているだろうと語る。

エルンストは何処も兵隊だらけだとしてここはプロイセン
か?と問う。要塞状態の宮殿。要塞は嫌だが妻を守る為・・
妻は普通の人ではなく国の女王だから・・と。

エルンストは絵を描いているハリエットの元に近づくと
サザーランド公爵の死にお悔やみを告げる。
「耳障りな言葉」というハリエット。心から哀悼の意を
示すとし何か私に出来る事が有れば言って欲しいという。
しかしあなたが慰めになることは絶対にないというハリエ
ット。

本を読むヴィクトリアに声を掛けるレーゼン。
ウェイヴァリーをまた読み直したら面白いという。
「麗しのチャーリー王子」に夢中。スコットランドに連れ
ていってをしょっちゅう言っている。私の憧れの地だった
とし今なら行こうと思えば行けるとヴィクトリア。

ロンドンでの要塞暮らしには耐えられないとし余所に行く
とヴィクトリアはピールに告げる。バクルー公爵夫人は
大陸に行くのか?それともまさかアイルランドに行くのか?
今回尋ねるのはあなたも異論のない土地スコットランドだ
というヴィクトリア。ピールは議会の開会式までに戻るの
かと尋ねると君主の務めは分かっているという彼女。バグ
パイプの演奏を聴くのが楽しみだというレーゼン。
しかしアルバートはまさか宮中の役割を放ったらかしじゃ
ないですよね?と告げる。次の機会に必ず・・子供が大きく
なったらねとヴィクトリア。

■スコットランド

手つかずの自然、清々しさこれがスコットランドだとして
馬車に乗るヴィクトリアは語る。ウィレミーナはドラモン
ドに対して婚約おめでとうと告げ、フローレンスとは幼な
じみだという。優しくて才能豊かだという。

エルンストは才色兼備のお嬢様なら良いが・・というが
容姿も魅力的だという。イギリス人はクレオパトラが
ロバのミルク風呂に入っているのを見てもこういうんだろ?
「ええ容姿もなかなか魅力的であります」と。

◆ブレア城

バグパイプの音色が鳴る中、ついにアソル公爵
(Denis Lawson)が待つ城へと到着する。彼の周りには
私兵のアソル・ハイランダーズ(Stuart Anderson)
(Pep Thompson)たちが複数警備に付いていた。

■Impression

ドラマの中の時代が意外と早いペースで回っている感じ。

先日はジャガイモ飢饉のことを取り上げられていたけど
これは相当市民も国庫もダメージが高いハズ。その為か
どうしても反ヴィクトリア派の市民たちの姿も出始めて
国内でも安泰ではなくなった。「女王陛下の命を脅かす
凶悪事件」なんてものが流行始めてしまったからね。
銃に弾は入っていなかったそうだが・・

国民のことを第一に考えるべき女王という立場。

それでも「愛に生きる」というタイトルから見ても個人の
意志を尊重していくのか。それとも気持ちを押し殺して
何処まで女王としての宿命を優先させていくのか。

女王になれば自由が利くと思っていたヴィクトリア。
幼い時からずっと幽閉されていたような状況だったし、
後継者ともなればそれは仕方が無い。
今回は「個人」と「公人/女王」として立場を描きつつ、
犠牲にすべきものは何かを考えさせた。
ただヴィクトリアとアルバートに取っては一生に残る
印象的・象徴的な旅行だったことだろう。始めてに近い
ような自由らしい自由というものを満喫出来たのではない
か。

スコットランドがどういう土地なのか。
クイーン・メアリー時代は争っていた訳だし、プロテスタ
ントとカトリックの違いもある。
アソル公爵とも会話していたが、スチュアート朝最後の王
のジェームズ2世が亡命したことでイギリスとスコット
ランドの実質的支配権はヴィクトリアにある。
亡命したジェームズはテムス川に国家の印章の国璽を投げ
捨てたとし彼は覚悟に欠けていたとしていた
が、君主の
存在がただの象徴ではないという時代の中で果たしてヴィ
クトリアにはどんな覚悟が備わっているのか。

■イベント・エピソード

今回は何と言ってもスコットランドの土地を訪れた。
つい最近まで「クイーン・メアリー」を見ていたものとして
はどうもヴィクトリアがスコットランドの地に思いを寄せ
安住の地と考えて居る所には違和感はある。と言っても
時代(1500年代)からすると300年以上の差がある。

・イギリスでの女王暗殺未遂

何処まで市民が本気だったのかは知る由もない。
ただやはり当時の市民は摂取されるばかりで王室は穀潰し
の存在に見えたことなのだろう。
旦那のアルバートは防弾傘を作ってくれたが・・
ロンドンはまるで厳戒態勢の要塞暮らしになってしまった。

スコットランドにいくと考えたのも、ウォルター・スコット
の本「ウェイヴァリー」の中での
(麗しのチャーリー王子/Bonnie Prince Charlie)に夢中だ
とヴィクトリアは語っている。Charles Edward Stuartを
題材にした本でスコットランドでは伝説的な人物とまで
言われている。

自由を求めていざスコットランドへ。

・旅は人の心を豊にし寛容にする!?

ハリエットの旦那が亡くなりエルンストも性病で危うしと
いう感じだった。ハリエットはドラマ開始後暫くは彼に
対してツンツンだった。しかしスコットランドの地を踏んで
色々と価値観が変わったようだ。

そして何と言ってもずっと気になっていたドラモンドと
アルフレッドの関係。ドラモンドはフローレンスと婚約
したものの、やはり性的な嗜好は変わるモノではない。
二人がハグしていたと思ったら帰国する前にキスしている
光景が有る。それを何時の頃からか”男性を見る目がない”
と自認しているウィルミーナが見ている。

またヴィクトリアとアルバートは3度、4度とキスしている
光景が有った。

・国王・女王としてのもてなしは退屈

まぁありがちなんだけど宮中晩餐会なんていうのは
小気味の良い料理とか形式的なイベントが待っているだけ
で面白みがない。
使用人たちが行う林の中でのダンスバーティーの方が
余程楽しそうだ。

ウィリアム・ビーティの対策を聞かされることになるが
ヴィクトリアが読んできた本とは違い退屈そのもの。

当初は心にも余裕が無かったのかアルバートはバグパイプ
の音色を「鹿が殺される時のうめき声」と称していた。

翌日は「クラシーの救貧院」の視察だの、「薫製工房」
だの「ビーティの新作・アゲイン」って感じでゲッソリ
していたが、寧ろ田園地帯を訪れたいというヴィクトリア
のリクエストに合わせてギャリー川のフライフィッシング
に行く事から徐々に変わって来た。

・馬に乗って戻る

スコットランドは霧が多い土地なのかな。
馬に乗っていつのまにかヴィクトリアとアルバートの二人
は単独行動を取り始める。
一同心配しているというのに勝手なものだけど、まぁ休暇
だし自分達のことを知らない土地故に自由も利く。
道に迷った時にはどうなるかと思ったけど、老夫婦が
一晩を泊めてくれた。その家には暖炉の日で鱒を焼いて
いるのを食べたり、ヴィクトリアには裁縫(靴下の縫い方)
を教えてくれたりもした。自分達の身分を名乗らずいた
けど、翌朝に二人が国王・女王と知った時のもう少し驚く
リアクションは見たかったな。

「楽しかったけどいけない?」
「君が幸せならいけない訳が無い」

■スコットランドの文化

・自然が豊かだと人間の心も豊かか

人の心も心持ち優しい感じ。フライフィッシングに行った
時には対岸に二人の女性が立っていたり、帰り道には
子供を連れて夫婦が立って見て居た。

・食事

ついて早々料理には「コック・ア・リーキー」という
スープが出て居たね。検索すれば幾らでも出て来ますが
ねぎとチキンの煮込みスープだそうです。出身のバクルー
公爵夫人が語ってくれた。

また老夫婦の家では寝る前に酒を飲み交わした。
「スランジバー / Slainte mhor (健康を意味する言葉)」

これこそまさにその国の文化を学ぶってヤツですね。

■その他

・カロデンの戦い / Battle of Culloden

これはwikiでも見て欲しい。

ヴィクトリアとアソル公爵が会話した中で出て来た言葉だ。
イギリスとスコットランドの統治者がヴィクトリアにある
こと。そういう意味では今回の訪問は間違いではなかった
のかも。スチュアート派が支配していたが、寧ろ負けて
良かったのかも知れないことを語っていた。

・バッキンガム宮殿へ帰国

帰国する頃にはバグパイプの音も素晴らしい音色に聞こえ
ていた。

旅をすると暫くその土地の風習で過ごしたくなる。
映画を観ると暫くその世界観の人になった気分になって
別人のようになったりする。

バーティやヴィッキーが短い間に成長したようなことを
語っていた。そして何よりもレーゼンに対して景色が素晴
らしく是非見せてあげたかったと語っていた。
実は前回のフランス行きでもレーゼンは城に残された。
全てはアルバートが止めた訳だけど、それだけでなく
ヴィッキーが痩せたんじゃないかとしてアルバートが語って
いた。そんな彼にレーゼンも不満が募っていそうだ。

ヴィクトリアは完全にスコットランドかぶれになり、
議会ではちゃんとしていたみたいだが、いざ寝室に行く時に
は一枚一枚来ている服を脱ぎ捨てて、部屋で老夫婦の家
で食べた鱒の素焼き?を暖炉の火で焼いて食べることになる。

・スケレット

スコットランドではユーアンという男性に出逢った。
スケレット自身は少々事情があるので彼のアプローチに
戸惑ってはいたが紳士な彼と最後の晩に踊って楽しそうに
すごした。その影響が強いのか宮殿でも歌っている光景が
遭った。

「ハイランドの地を離れぬ心、ハイランドの地で鹿を
追う」。

そんな彼女にフランカテリが近づいて
「野ジカが追いし我が心、ハイランドの地をいつもこの胸
に」

と歌に加わっていた。

・誌や本

Walter Scott(1771年8月15日 – 1832年9月21日)や
William Beatty(1773年4月 – 1842年3月25日)が書いた本
がドラマの中では引用された。

『ウェイヴァリー』やホメーロスの叙事詩『イーリアス』
などが話題のネタとして利用された。

■Used songs

■Cast

アレクサンドリーナ・ヴィクトリア (Jenna Coleman) ハノーバー朝の第6代女王
アルバート王 (Tom Hughes) レオポルトの息子、弟
ルイーゼ・レーゼン (Daniela Holtz) 家庭教師から
ケント公妃 (Catherine Flemming) ヴィクトリアの母、ドイツ人
LADY エマ・ポートマン (Anna Wilson-Jones) 顔が広い夫人・女官
ハリエット (Margaret Clunie) サザーランド公爵夫人、ホイッグ党
ウェリントン公爵 (Peter Bowles) トーリー党員、ハノーバーの王様
Sirロバート・ピール (Nigel Lindsay) 首相、トーリー党員
ドラモンド (Leo Suter) ピール首相の秘書官

ペンジ (Adrian Schiller) 王宮の使用人長
バクルー公爵夫人 (Diana Rigg) 女官長
ウィレミーナ・コーク (Bebe Cave) バクルーの姪
スケレット(ナンシー) (Nell Hudson) 王宮の衣装係長
ブロディー (Tommy Knight) 王宮の使用人
Lord アルフレッド・パジェット (Jordan Waller) 馬車でヴィクトリアに
コーブルグ大公公爵(エルンスト) (David Oakes) アルバートの兄

イライザ・スケレット (Samantha Colley) スケレットの子を育てる、秘密を知る
クリアリー (Tilly Steele) 衣装係助手
フランカテリ (Ferdinand Kingsley) 厨房係
ハリエット (Margaret Clunie) サザーランド公爵夫人
アソル公爵 (Denis Lawson) スコットランド人
ユーアン (Murray Fraser) スコットランド人、スケレットと
ウィリアム・ビーティ (Lewis Mackinnon) 医師で詩人
(Andrew Neil) 小作人・鮎の焼き方
(Anne Kidd) 小作人の妻・編み物を教わる
(Stuart Anderson) アソル・ハイランダーズ / 親衛隊
(Pep Thompson) アソル・ハイランダーズ / 親衛隊
(Alexandra Starkey) 子守女、陛下の帰国を見る

バーティ / 息子、ヴィクトリア&アルバート
ヴィッキー / 娘、ヴィクトリア&アルバート
アリス / 娘、ヴィクトリア&アルバート

イオス 犬 / ドイツより
アイラ 犬 / ヴィクトリアの愛犬

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