第17話 喪失と葛藤 When Things Got Rough
監督/Sanford Bookstaver 脚本/Matt Olmstead
Hilly Hicks Jr.
【Previously on ..】
君はまだ仲間の外にいるだけだとミルズはレベッカに
アドバイスする。レベッカは現場で自分が助けにいくと
ケイシーに告げる。ケイシーは無事に助けたことを受けて
51分署の消防士らしくなってきたことを彼女に告げる。
オーチスはキーラーはまだ何処かにいるとするがセブライ
ドはもういないという。ラムジーはドーソンたちが
“モリーズ”に居る時突然やってきてビールを奢ってくれる
んだろうとして深いハグをしていく。レベッカの父で地区
次長のライオネルは自分の一人娘を消防士にしたいと思う
か?として失格にするようボーデンと小隊長ののケイシー
に告げる。娘をここに異動させるという。
【STORY】
・51分署・ロッカームール
ハーマンとマウチとクルーズは会話していると、ケイシー
はどうしたのかと声を掛ける。ハーマンは日本に居るマリ
にマウチの元に別れの手紙が届いて別れることになった
という。まだ付き合っていたのかとオーチス。1万kmも離
れた遠距離恋愛が上手く行くハズはない。今度の男は
クイズ番組の司会者だってと。太刀打ち出来ないという。
ケイシーは「いずれ立ち直ると保障する」と語る。
ハーマンはそんな言葉をかけたケイシーに俺でももっと
マシな事を言うぞと言われる。ケイシーは良いアドバイス
じゃないかと語る。
シェイとセブライドが一緒に居ると電話が鳴る。
シェイは私ではないと語るとセブライドの携帯を除き見る。
リンジーから?あの女性刑事の?なんで出ないのか?と問う。
キーラーの行方不明の件かも知れないというと、捜査は
もう打ち切られたのだという。個人的な用件かもよとし
彼女は堂々としているし良い感じのハスキーボイスで
良いじゃないと語る。しかしセブライドはどうするかは
向こうの出方次第という。なんか嫌な感じだとシェイ。
ドーソンはパウチ犬と遊ぶ。
レベッカがやってくるとドーソンは説明する。
この前テレビに向かって吠えていたのだが、それを言った
ら誰も信じてくれないのだという。改めて吠える所を
見せさせようとするところだった。レベッカは試験を受け
直すのか?と問うと足はもう良いのでしょと。実技試験に
備えて訓練にも申し込んだという。何か有れば言ってくれ
というレベッカ。
ケイシーはそれを聞いていてレベッカと仲直りしたのかと
問うと「まさか」と語る。でも彼女を陥れて異動は反対
だという。彼女の父の権力には逆らえないというケイシー。
ドーソンが変なアクションを見せたので今の意味は?
と問うと、「あなたは最高の男だ」って意味だという。
権力をひけらかす男よりずっと大変な職務なんだからと。
レベッカはミルズに対してクラークはどうしたのと尋ねる。
軍の友達の結婚式でシフトを交代し一週間で戻るという。
一週間なんて長すぎるという彼女。ミルズはクラークは
良い男だけど経験上署内で恋愛はしない方が良いよと
アドバイスする。レベッカは私もそれくらいは分かると
いう。
そんな中署内に事故・事件を知らせる通報が入る。
■Impression
タイトルは喪失と葛藤か。
ここの所ずっと「シカゴP.D.」のメンツが絡むエピソード
の連続だったので久しぶりにファイアだけのメンツで
シナリオが進んだ。一応リンジーからセブライドに電話
が有ったとはされたけどね。
ただこの感想を書いているのが18話、「シカゴP.D」の9話
を見終わった後に・・って感じで同じドラマを2話見て
しまった後に感想を書くのは非常に難しいところがある。
先日サボらずに書いて置くんだった(笑)
色んなところで不条理な状況が続いているけど、みんな
冷静になって話せばわかり合えそうな事態もそれを省か
ざるを得ない部分も有ってなかなか上手く行かない。
特に今回は上司の言う事には逆らえないというボーデンと
ケイシーが何とかしてレベッカを異動させる為に追いだ
そうとするが、51分署に来てからの彼女は最初のエピソ
ードの時を除けばかなり感じの良い女性になり、ケイシー
たちも先日の働きを見てレベッカが良い隊員であることを
認め始めている。
・レベッカ役のDaisy Betts
レベッカ役のDaisy Bettsさんはオーストラリア人で
シドニー出身の女優さんだけど原語がわかる人には発音
の違いなんかがわかるものなんでしょうか。
彼女の代表作はタイ映画のリメイクで日本人の落合正幸
監督が務めた「シャッター 写ると最期」。
元々の問題はドーソンが持ち込んできた案件だったのに
散々悪い印象を植え付けた彼女のことを今度は良い人だ
と思って態度を翻す。そしてケイシーたちが悪者のよう
になってしまうという何とも悲しい流れがあるけど、
本来は彼女の父親が悪い訳で、「女性同士力を合わせて
いこう」という言葉をそのまんまドーソンも受け取って
いれば良かったのだけどね。
・マウチ演じるChristian Stolte
マウチもまたマリさんと別れたみたいだけど、誰も続く
とは思っていない。彼女がシカゴに住んでいれば別だけど
流石に日本は遠すぎる。彼女はクイズ番組の
司会者と付き合っているとしていたけどやはり
「The Chase」の神田瀧夢さんのことを指しているのかな。
そんなマウチも新しい彼女作りの為にシェイに紹介して
もらおうとするが、マウチの年齢を彼女は知らず60歳
くらいだと思った様だ。
マウチ演じるChristian Stolteさんは1962年生まれなので
2019年の今年だと57歳ということになるが、このドラマ
が放送されていたのが2014年のことになるので実年齢は
52歳の頃に演じた役ということになる。ハーマンと同じ
年齢だとしていたけどハーマン自身が何歳か分からない
中で先日のエピソード S2E16では結婚20周年を迎えている。
彼には5人の子供が居る。
更に先週の流れから、ドーソンに特別な思いを抱いた
無線・本部の人物も不気味に写る中、ドラマは意外な
方向へと向かっていく。
ドラマのテーマを考えれば”本当の英雄とは何か”という
問題を付きだしたような感じだった。
■気になること
・ラムジーの執拗なドーソンへの接近
これは本当に気持ち悪かった。
誤解だったとしても行き過ぎた行為であり、許される
べきものではない。人付き合いの距離感は難しいもの
だけど、少なくとも見も知らない相手と付き合いには
気を使うべきだ。
そういう意味で今回はマウチのネットで知り合った日本人
のエピソードを掘り起こしたところもあるのかな。
一仕事終えた後にまたしてもラムジーから無線が入る。
個人的な質問は辞めてと言って無線を切った後に、今度
は間髪入れずに電話を入れてくる。
「あんなことを言うなんて酷いな。俺たちには絆がある。
君の知らない所で・・」
危機管理伝達局に苦情を申し立てることになる。
ケイシーには守ってもらうばかりなのでドーソンとしては
話すことに気が引けたようだ。
後になってドーソンが相談も無く危機管理伝達局に苦情を
申し立てたことをボーデンから指摘される。次からは
私を通せと・・。
互いに言い分が違う為に面倒なことになっているとして
弁護士同士を同席させて話合うことになる。
ラムジーの発言では・・
「友人として電話した」
「バーで遭ったのは誘われたから」
処分がない為にシェイは特に怒っていた。
レベッカもそれを知ってドーソンに父親に言って欲しいか
と問う。
ドーソンが駐車場にバッグを取りに行く際にラムジーが
待っていてホラー映画ばりの演出(笑)
彼の話では「この地区で働き始めて君を監視カメラで見た
時に親友と似ていた。彼女は車の事故で亡くなったが思い
出せて嬉しかった。彼女を助けられなかった分君を助け
ようとした」
友達のライラという女性の写真を見るとドーソンに似てい
る。そして彼女は医学部を考えて居たが金が無くて、
医学部にいけば良い救急隊員になったハズだという。
ただ出来過ぎな話ではあるよね。そして彼は首にされて
しまった。
後々レベッカに頼んで首だけは回避したのかな。
・クラークが居ない
軍時代の友達の結婚式の為に1週間も休みを取っている。
そのことにレベッカは不信感を抱いたのだろうか?
ミルズは敏感になってレベッカはクラークに思いを寄せて
いるのではないかと思ってしまったようだがアドバイス
が欲しかっただけのようにも感じる。
・シェイに頼むマウチの恋愛指南
かつてシェイきクラークに恋愛で手を貸したということを
聞いてマウチは自分にも手を貸してと語る。
ただシェイはマウチを避けるようになる(笑)
マウチのことは何も知らないから・・というシェイに何で
も聞いてくれと言う。
好きなタイプを尋ねるとマウチは「ドーソンだよ」と。
しかし会話しているのは男女共用スペースのロッカー
ルームだけどシェイは着替えながらマウチと会話している
ところがある意味凄い。
・レベッカとミルズ
レベッカの状況が困難であることを知り、ミルズが何かと
声を掛けている。
今回の一件目の案件では、これまでに見た事も無い状況で
父親が家族の為に身を守って死んだという火災事故だった。
それを見てレベッカもずっと父の背中を見て消防士にな
りたい夢を見ていたことを語る。
「幾ら頑張っても亡くなる人は居る」
「大事なのは今の気持ちでなく、どう前に進むのか」
「乗り越える方法は何でもいい。51分署には偉大な
小隊長が2人もいる。君も彼らの後に続くのだ」と。
・それぞれの爪跡
火災事故に関しては焼け残った人形が残されていて
キャロラインのものだろうという。
人形を渡しに病院へ。ウィルハイト医師(Erik Hellman)
や看護師(Monette McLin)から話を聞くと無事だが
退院出来るかどうかは専門医が診てからだという。
ただこの時点で既にブローカー夫人は怒っていて、もっと
早く助けてくれていたら・・と怒りの拠り所を消防や
救命にぶつけてくる。
・レベッカの異動問題
徐々にケイシーも異動させて良いのかと疑問を持つよう
になっていく。気が進まないとしていたケイシー。
ボーデンはあの父に言われたらやらざるを得ないとして
辛い立場を語る。
最後に「モリーズ」でみんなが一日の疲れをビールを
飲んでくつろぐ。珍しくボーデンも来ていた。
ケイシーは時間外に練習のために機材を持ち出したと
いうことを理由に首にするか?とボーデンと相談する。
しかしボーデンも考え直して失格にはしないことを語る。
一方ラムジーのことはレベッカのお陰で首にならず・・
レベッカはドーソンに「女同士で助け合おう」と言った
でしょとして消防学校時代のことを口にした。
それを聞いてドーソンは
「あなたを失格にする気だ。事務所に異動させたがって
いる。その為に手を尽くしている」と話してしまった。
レベッカはショックで飛び出す。ミルズが追いかけるも
彼女はキスしてきたのでミルズは離れて話を聞こうとする
が彼女も感情的になっていて「大嫌いだ」として飛び出
していった。
・ブローカーの問題
47番ストリートの火災の問題で夫を亡くしたブローカー
夫人がシカゴ消防局を訴えるという暴挙に出た。
スーツ姿で法廷前の弁護士同席の調停で言い分を語り合う。
ケイシーとセブライドは遺体を見つけた時の状況を
克明に語っていた。
「私は勇敢な消防士たちと日々一緒に働いているが
ご主人がされたことは自分が見た中で最も勇気ある行動
だった」
・ブルームの問題
セブライドが特別肩入れしている人物。
パンクしている車の持ち主を助けようとして車にはねら
れて巻き込まれたものの、意外と軽傷で済んだ凄い人物。
セブライドは消防士は場所が違っても仲間だとしていつ
でも51分署に来てくれという。彼はトレーラーハウス
暮らしをしていた。
51分署に来ると色々と質問攻めに遭う。
背中を痛めて回復するまでここシカゴでリハビリしていた
とするが・・
現在51分署は火災を起こした家族から訴えられていること
を詳細に語ると彼は顔色を変えて出て行ってしまった。
セブライドはそんな話をしたオーチスとかクルーズを
責めるけど特に問題だと思われる話はしていない。
彼の中に有る背中の傷と何か関係が有りそうだ。
その後セブライドはブルームの元に行くと冷たい態度で
あしらわれる。
「自分が愛する人が死んだら生きる意味を見つけたい。」
「俺には分かる。」
■事件です!事故です!
・住宅火災
・ポンプ51、はしご81、レスキュー3、救急61
(47番ストリート6200)
この事故の出動時にはなんとまたしても本部からの無線
はラムジーが出て来た。わざわざ道案内で渋滞情報まで
語っている。近い内にモリーズで遭おうと誘ってくる中
で、彼女は仕事に集中しようとして話題を避ける。
火災は2階に住むブローカーの家族が室内に閉じ込められ
ている。3人取り残されているという情報。そして両親も
そこには居るだろう事。みんな火災の中を進んでいくと
ポンプ車は消火。セブライドやケイシーらは室内を捜索
する。東側と西側に分かれて探す中で、ケイシーが一人
発見した。ブローカー家の夫で、子供や妻の上に被さり
火から我が身を犠牲にして助けていた。
急いで救出し救命に引き渡すが、心電計はアラーム音
を鳴らしてシェイは心停止を語る。ケイシーは最後まで
心肺蘇生を試みるがドーソンが死亡確認をした。
・追突事故
・はしご81、レスキュー3、救急61
追突事故現場には女性(Fawzia Mirza)が居た。
タイヤがパンクして手伝おうと止まってくれた男性の車
がバンにぶつかり逃げたという。デイブ・ブルーム
(W. Earl Brown)が車のタイヤの間に手を挟まれていて
応急措置的にジャッキを入れて車を浮かしてブルームの
命を守っていた。ジャッキが壊れる前に車を安定させ
なければならない。
ボーデンははしごにも車がガソリンに引火した時のこと
を考えて二酸化炭素消化器とホースを用意させる。
ケイシーは点滴でブルームの痛みを抑えようとする。
しかし彼は鎮痛剤を飲んでいるから副作用が出るかも知れ
ないとしてそれを止める。飲んでいるのは処方されている
オキシコドン。彼は自らをデンバーの消防局の隊員だった
ことを語る。
ハリガンを使って上手く車から手を抜いた。
見た所血流は通っているので腕は大丈夫だとされた。
・男性が転倒
・救急61
(シカゴとラッシュの角(後にシカゴではなくピアソンに))
ホームレス(Franco Steeves)の男性は馬車での送迎サー
ビスの女性(Hillary Clemens)と言い争う。男の話では
馬のせいだというが、シェイが怪我したところをみると
3週間が経過している。何の因果か、到着が遅いという
エピソードはブローカー夫人の火災の件でも同様だった
が、シェイとドーソンは怪我を治す為に出来る限りの事
をすると称して包帯を巻いただけ。アメリカにも中国の
ような当たり屋がいるのかな。
■その他
・マウチの恋愛問題
シェイに相談した結果、ケンドラの友達がネットで良い人
と出逢って婚約したということを聞く。しかしそのネット
の出会い系は「輝けシニア.com」。マウチは老人向けだと
していたけれど、ケンドラの友達は60歳なのでマウチと
同年代だと思った様だ。そう思われていたことにショック
を受けたマウチ。ハーマンは「俺と同年代」としていた。
・ケイシーとドーソンの家
二人は色々と探そうとして物件を見ている。
一件良さそうなものを見つけてそれをケイシーがドーソン
に伝える。横で聞いていたクルーズとオーチスも自分たち
の家を探そうという。
アパートが決定したとしてケイシーは大家と直接面会して
犯罪者でないことを証明すれば本決まりになるという。
しかしドーソンは消防学校の訓練の日だとして乗り気じゃない。
結局クルーズとオーチスが横取りしてそこに契約して
しまった。
■Used songs
・
■Cast
シカゴ消防局51分署
マシュー・ケイシー (Jesse Spencer) 第81小隊・小隊長
ケリー・セブライド (Taylor Kinney) レスキュー第3小隊長/救助
ガブリエラ・ドーソン (Monica Raymund)救急第61隊、現場責任
レズリー・シェイ (Lauren German) 救急第61隊、ゲイ
ピーター・ミルズ (Charlie Barnett) 第81小隊・候補生
クリストファー・ハーマン (David Eigenberg) 第81小隊、4人の子
ハリー・トーマス (Teri Reeves) レイクショア病院・研修医
ウォレス・ボーデン (Eamonn Walker) 51分署大隊長
ジョー・クルーズ (Joe Minoso) ピーターを案内する、ハゲ、ヒゲ
ブライアン・スヴァナチェック (Yuri Sardarov) “オーチス”、81
ランディ・マクホランド (Christian Stolte) “マウチ”、組合代表81
キャップ (Randy Flagler) 第3小隊ロープを垂らす、ハゲ
? (Anne Lockhart) ディスパッチの声
ジェフ・クラーク (Jeff Hephner) シカゴ消防局
レベッカ・ジョーンズ (Daisy Betts) 消防訓練生
コニー (DuShon Monique Brown) ボーデンの秘書
レオナルド・ジョーンズ (Gene Weygandt) レベッカの父・地区次長
ビクター・ラムジー (Mark Montgomery) 本部から無線で連絡
(Scott Jaeck) 弁護士
デイヴ・ブルーム (W. Earl Brown) 腕がタイヤに挟まる
Dr.アレック・ウィルハイト (Erik Hellman) 医者
Mrs.ブローカー (Stacy Stoltz) 火災現場の妻
(Johnny Luigi Hudson) 父に守られた子供
(Antonio Hudson) 父に守られた子供
(Monette McLin) 看護師
(Hillary Clemens) 馬車の送迎サービス
(Franco Steeves) ホームレス
キャロライン (Hunter Hayden) ブローカー家の娘
(Fawzia Mirza) 女性
(Randy Craig) 隣人
(Lamar Curtis) Mrs.ブローカーの弁護士