Sep. 16, 2013
第3話 赤い雨 Force Majeure
脚本/Adam Stein
監督/Peter Leto
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アンジーが何者かによって学校のロッカー前で殺害される。
ジュニアは当日の記憶がないことから自分が殺したのではない
かとして悩む中サムは愛する人に危害を加えるような人物では
ないことを解かれる。
ジュリアはリンダに続いてアンジーまでもが亡くなったことを
受けてドームが守ってくれると思ったのに・・と嘆く中、バー
ビーは俺たちが守るのは俺たち自身である事を告げる。
レベッカはビッグジムに対して資源に限りがあるのに住人が
多すぎることを語る。
ノリーとジョーはアンジー殺しの犯人は森にいた女性だという
ことを告げる中、ジュリアはサムからポーリーンが20年前に
描いたという女性(メラニー)とソックリだと分かる。
メラニーはジュリアの家に泊まる中、バービーの私物を漁って
いた。何をしているのかと問うと、捜し物をしていると告げ、
私の記憶だという。バービーとは何処かで逢った事がある気が
するという彼女。メラニーはバービーの免許証を見て住所が
ゼニスになっている事を告げこの町ではないことを指摘する。
君はどこから来たのかと問う中、ジュリアがやってくると
尋問しているのかと睨まれる。彼女の記憶は気長に待つべきだ
という。しかしバービーは彼女の小芝居に付き合うつもりは
ない事を告げ、オレの私物を探っていたのだと語る。
ジュリアに対して赤の他人を無節操に家に泊めるような不用心
なことは辞めるべきことを告げるが、バービーに対してあなた
も私にとっては赤の他人だという。
これからダイナーにいく事を告げると、ジムが呼びかけた
“強制登録会”でしょと告げる。するとメラニーは自分も行きたい
事を告げ、私のことを知っている人がいるだろうかと語る。
ジムはダイナーに行く前に理容師のライル・チャムリーの店
を尋ねてヒゲを剃ってもらう。いい匂いがすることを指摘する
とカットアオイルの臭いだという。ジムはコロンを作って欲しい
と告げる。ポーリーンが死んでもう9年だと告げ、ジムはあの時
にライルが力になってくれたことに感謝しているという。
彼女はオレではなくあんたを選んだのだと告げる。これから
レベッカという高校の科学教師に会うというジムは一緒に働いて
いて興味を持っていることを語る。するとライルもすぐに
香水を用意すると語る。なんだか今日は良い日になりそうな
予感がするとライルは微笑む。
ダイナーには人が集まっていて用紙に記入していた。
レベッカはみんなに必要な資源を適切に配る為の資料になる
ことを説明する。ダイナーに入って行くメラニー。
ジョーはジュリアに対して彼女は何かを思い出したのかと問う。
“4つの手”のことに関しても姉さんが亡くなってから3つしか
なくなったのだと告げる。ノリーはなんでドームは助けてくれ
なかったのかと問うとドームは味方ではないのかも知れないと
語る。
レベッカはジョーに対して実習室で風車の実験をしたことが
有ったが、あの風車の代替エネルギーとして活用したいことを
告げ準備を手伝って欲しいという。あのアイディアを大規模な
ものにすれば町のエネルギーとして活用出来ると。
ノリーにも協力を求めると彼女は拒否するが、レベッカは14歳から
18歳の参加は義務である事を告げる。するとメラニーもその
実験を手伝いたいと語る。
ジュリアはレベッカのしていることが出過ぎていることを指摘
すると私は町政委員の手伝いをしているだけだと語る。
サムは落ち込んでいるジュニアを励ます。
まだ事実かどうかも分からないことで落ち込むなと語る。
しかしジュニアは僕がアンジーのブレスレットを持っていたの
だと告げる。愛していた相手を殺したと本気で思っているのか
と問うと、ある夜は意識を無くしていたのだろうと語る。
サムは君の母・ポーリーン(サムの姉)も意識を無くしていたこと
が有り、医者は遁走(とんそう)状態だと言っていたという。精神
疾患らしいがハッキリしていなかったという。意識を無くした
後にその場所に行くと記憶が断片的だが蘇る時が有ったと語る。
するとジュニアはアンジーを見つけた場所に行ってみると告げる。
そんな中町には雨が降り始めると、ダイナーにいたレベッカは
みんなに雨は貴重な飲み水になるので出来るだけ多く確保して
欲しいと語る。しかし外に出ようとするとなんと雨は真っ赤だ
った。しかもその雨に触れると熱いことが分かる。
ジョーとノリー、そしてメラニーも学校でその雨が降るのを
目にしていた。メラニーは触れると熱いことを告げるとジョー
が彼女のリアクションを気にする。それを見たノリーはジョー
の態度を気にし始める。
雨が止むまでは店で待機しようというとライルは突然”10の災い”
だと語る。ジムはすぐに聖書を持ち出すなというが、昆虫の大群
だって押し寄せたこと。しかしジムはあれは蝶で有ってイナゴ
ではなかったという。ライルはあれは3つの災いが一つになって
いたのだとし、”火の嵐で水は煮え立ち血となって降った”のだ
という。これは血ではないと告げ、血ならばヤケドはしないと
語るレベッカ。インドでも10年前に赤い雨が降ったが原因は
異常発生した藻類の胞子だった事を告げる。聖書ではなく私は
科学を信じるという。磁力騒動の時も幼虫に作物が荒らされた
時もそうだとし、なんでも科学で解決出来ている事を語る。
雨のサンプルを採取して中和方法を探ると語る。
そんな中サムが店にやってくると逃げ遅れた人たちがいること
を告げる。
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アンジーが殺害されドーム内の人々は怒りと不安に苛まれる
中、強力な磁気な発生が起きて市民全員の命が危険にさらされる
ことも有った。
更に高校の科学教師・レベッカによるとドーム内の環境の悪化
により食糧事情に関して需要と供給のバランスが乱れており、
このままだといつか食料が不足すると警告する。
そんな中、突然ドーム内には赤い雨が降ってくる。
ドームは磁気に続いて今度は真っ赤な雨が降ってきた。
かつては真っ暗になったかと思えばピンクの星が降ったことも
有ったし、蝶が異常発生して木枯らし色になったりして、
色鮮やかな状況が訪れてはビジュアル的インパクトとしては十分に
堪能出来るドラマだ。
ドラマはバービーとジュリアが討論していたことが全てなのかも。
「いざって時に人は本性を現す。」
ネタ自体は、今週みた「Once Upon A Time」S2-5を彷彿とさせる
内容だった。
ワンスの場合、ルンペル(魔法)vsフランケンシュタイン(科学)の
対立だったけど、このドラマの中では、ライル(信仰)vsレベッカ
(科学)の対立の構図として描かれている。
レベッカは現実主義・学生肌なので聖書は信じているかどうかは
分からないにしても「黙示録」に関しては眉唾もので、黙示録の
元々の定義ならば信じると語っていた。
“ギリシア語では”開示”を意味する言葉で、又は”暴露”だという事。
危機の役割に直面した人間の強さや弱さを暴くものだとして、
ドームに試されているかどうかの葛藤が有る。
元々生態系に関してはシーズン1の頃からドームという密封空間で
のことなので、その影響力は計り知れないものがあるとしていた
けど、文明社会がもたらす便利さとは対象的に母なる自然を汚す
ことに対する懲罰的意味合いがあるような感じで、こういう空間
でも人々は適応力があるのかどうかを人為的に何者かが試している
ような気はするね。
謎の少女の名前が取りあえずは判明した。
メラニー・クロスという88年(25年前)にチェスターズヒル高校を
卒業した人物。メラニーがアンジーが殺害されたロッカーの鍵のナンバー
を知っていた事から過去に遡りロッカーを使用していた生徒を
遡っていった結果のものだった。
そんなメラニーに対してジョーが思いっきり目を奪われており、
メラニーの発言に同意するジョーに対してイチイチ、ノリーの
表情に焦点が当たる姿が有ったけど、彼女としてみれば面白く無い
とばかりに嫉妬している姿が有ってなんとなく微笑ましくもある。
メラニー役のGrace Victoria Coxさん、とても透明感が有って
綺麗な方ですよね。
■興味深い流れとしては、
・一瞬だけ外部からの電波が飛んできてwi-fiに繋がった。
「hounds of diana」という人物がツイッターでドーム事件の情報を
フォローしており、そしてジュニアには特別なURLを送って来た。
そこには彼の母・ポーリーンのビデオメッセージが有り、
ジュニアに対して母は「私は生きている」「答えが必要な時はライム
チャムリーと話せ」「ライル以外は信じるな」的内容だった。
・新たな登場人物ライルの出現
単なる町のおっちゃんかと思ったらかつてはポーリーンと付き合って
いた人物で、「88年の夏、ライル、サム、ポーリーンの写真」が
存在していた。そのライルは完全に信仰心を露わにして、「黙示録」
「終末論」を唱えており、その考えや計画を止めようとするものを
許さないという感じのキャラクターだった。
サムとライルの間で、何かを「埋めた」「埋めない」で揉めていた
けど、それが一体何の事なのか。
因みにこのおっちゃん役のドワイト・ヨーカム。
カントリー歌手で2度のグラミー賞を受賞している。
・ロッカーが開封
アンジーが開いた際に中に何かがいたような感じだけど、結局
何もなかった。しかし開ける直前までは強力な磁力の発生源だ
った。
ドラマを見ていると、色々と怪しい人物だらけだけど、ジムの
行動をドームが裁いているよう誘導しているけど、実際に行動なり
そんな思想を吹き込んでいるのは他ならぬレベッカであり、この人
は自分が表に立とうとは思っていないけど、ジムを操って町を
支配しようとしているような行動を取っているね。
・Ticket Home
Performed by The Bones of J.R. Jones
・Who’ll Stop the Rain
Performed by Dwight Yoakam
・If I Could(You Know I Would)
Performed by Keygrip
デール・バーバラ (Mike Vogel) “バービー”、謎の男
ジュリア・シャムウェイ (Rachelle Lefevre) 新聞記者
リンダ・エスキヴェル (Natalie Martinez) 保安官
アンジー・マカリスター (Britt Robertson) ジミーの姉、ウェイトレス
レニー・Jr. (Alexander Koch) “ビッグジム”の息子、大学生、精神が・・
ジョー・マカリスター (Colin Ford) アンジーの弟、高校生
フィル・ブッシー (Nicholas Strong) WYBSラジオDJ
ノリー・カルバート・ヒル (Mackenzie Lintz) アリスの娘
レベッカ・パイン (Karla Crome) 高校の生物の教師
ジェームズ・レニー (Dean Norris) “ビッグジム”、街の権力者
キャロライン・ヒル (Aisha Hinds) アリスのパートナー・黒人
サム・ヴェルドロー (Eddie Cahill) 元救命士
メラニー・クロス (Grace Victoria Cox) 謎の少女
アンドレア・グリネル (Dale Raoul) 町人、ジム派
キリアン (Matt McHugh) Farmer
ポーリーン・レニー (Sherry Stringfield) ジムの妻、サムの姉
ライル・チャムリー (Dwight Yoakam) 理容師