クリミナル・マインド FBI行動分析課 S10 E20 4月のX’MAS

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クリミナル・マインド FBI行動分析課
Criminal Minds シーズン10

第20話 惨劇の食卓 A Place at the Table

脚本/Breen Frazier
監督/Matthew Gray Gubler

【STORY】

・メリーランド州ベセスダ / キングマン家
レコードプレイヤーからJingle Bellsの音が鳴り響く。
レコードは自動的に再生を繰り返す仕様。
室内にはピアノが有ったり古い調度品が綺麗に並べ立てられ
写真立てには5人の人物。
二人の警察官が銃を片手に屋敷の見守りをする中、ここに
住んでいたと思われる人物4人がディナーの席に座り後ろ手
に縛られて殺害されていた。

・ホッチの家

ジェシカ(Molly Baker)に対して、ホッチは休みが取れそう
だったのにゴメンと謝罪する。子供たちの社会科見学に
同行するハズだったホッチ。ジェシカは航空宇宙博物館
が好きだからホッチが居なくても楽しめることを語る。
5年生24人連れでも楽しめる?というホッチにジェシカは
一瞬言葉を失う。何か有ったら電話をくれとして出て行く
ホッチ。ジェシカは思わず涙する。

●FBI / BAU

ホッチが到着する頃、みんなは揃っていた。
JJから現場はメリーランド州ベセスダのキングマンの家だ
と聞かされる。妻・ドナ(Mary Mackey)は大手電気会社の
社長令嬢だったとモーガン。カールソン巡査部長
(Rolando Boyce)と現場はモニタで繋がる。
現場をモニタで写し出す。
発見は1時間前。玄関のドアが開いているのに気がついた
近所の人が通報した。書斎でジングルベルの曲が繰り返し
流れていること。4月にジングルベル?。クリスマスディナー
を再現したのか?。両手を縛り頭を撃つ処刑スタイルで
殺害されていた。被害者は4人なのに食器は6人分だと
リード。ターゲットの内2人は来なかったのか・・あるいは
逃げたのか。
そんな中一人の男・エズラ(Devon Gearhart)が逃走する
姿が目撃されすぐに警察官によって取り押さえられる。

逃げたのはエズラ・ウォーレン(23歳)。職業ウェイター。
D.C在住。犯罪歴は無し。事件がなければ普通の青年。

被害者はドナ・キングマンとその子供のジェナ
(Dakota Gorman)とランス(Josh Plasse)、そしてドナの
母親のクララだった。夫のフランク(Chris Paul Davis)は
どうしたのか?と問うホッチに対してケイトは捜している
最中だという。また長男のディロン(Riley Neldam)も
不明だった。開いていた席はこの二人なのか。
またケイトによるとドナだけ絞殺され、それ以外は銃殺され
ていた。個人的な恨み・・彼女が最大の標的だろうとホッチ。

・取調室
エズラを取り調べるロッシ。
何故あそこに居たのか尋ねると、ランスの誕生日を祝う
ことになっていたのだという。被害者のランスは友達か?
と問うと恋人だというエズラ。歓迎されていなかった。
特にランスの父親には嫌われていた。ゲイだから。
しかし昨夜はランスからママの誕生日なので父親は関係ない
と押し切られたという。
4人の食事が終わった頃に自分とランスが行くとすぐにランス
とフランクのケンカが始まったという。
ボクはいたたまれなくなりすぐにランスの部屋に行ったとの
こと。酔っていてマリファナを吸ったら寝てしまい真夜中
に目覚めて下に降りていくと気持ちが悪いクリスマスソング
が流れていてダイニングルームに行ったらランスを含めて
みんなが死んでいたという。パニクッてランスの部屋に居た。
関わらなければ良かった。

・現場のキングスマン家
JJとリードが現場へ。
押し入った形跡は無しとカールソン。
汚れた皿からしてディナーが終わった後に起きた。
しかし皿とナイフが4つに対してワイングラスだけは5個
有るとリード。被害者にディナーのまねごとをさせたのか。
皿は綺麗なのにその下に血が飛び散っているとリード。
撃ち殺した後にテーブルセッティングをしたのだと。
被害者への儀式ではなく犯人がしたかったのだろうとJJ。
ここで争ったのは確かなのか?
リードはそう見せかけているだけかも知れないという。
散らかり方が精密過ぎること。ホントのケンカなら動きの
流れが分かると。これは沈着冷静に壊してばらまいた。
捜査の攪乱というよりも病的なもののようだとJJ。

レコードがジャンル別に整理されていた。
BIG BAND、CLASSICAL、JAZZ、CHRSTMAS、OLDIES。
レコードに血がついているのを目にする。

■Incident

キングマン一家の大手電機会社の社長令嬢で母親のドナの
誕生日会の夜、一家惨殺事件が発生する。
殺されたのはドナ、ジェナ、ランス、クララの4人。
しかし食器は6人分用意されていた。現場に居ない2人が
犯人かと思いきや一人はランスのパートナーであるエズラで
あるとわかり、そして夫のフランスとディロンが居なくなっ
ていることが分かる。
ディロンはアパートに帰っておらず、フランクも見つかって
いない。クリスマスソングが流れていたのは何か意味がある
のか。

■Impression

一度ストーリーや感想の骨子的なものは書いておいたのに、
USBメモリーが壊れたせいで二度も書くことになった。
二度同じドラマを見るのは良いけど、二度同じような文章を
書くというのは相当骨の折れる作業のように思う。
だから皆さんBackupは取りましょう。

久しぶりに見ると私生活的なものが目につく。

ケイトが随分とお腹が大きいときのエピソード。
そして冒頭ではホッチがジェシカを泣かせていたけど、
いかにもFBI捜査官の家庭の構図って感じ。この段階で
ジェシカとホッチは恋人関係だったのでしたっけ?
そしてジェシカの父のロイはいかにも認知症を患って
いる。

そして何よりもリードがガルシアとモーガン。
リードがホカホカのクロワッサンの差し入れを持ってくると
ガルシアは「自分がデレクとじゃれ合うのは動物とじゃれ合う
ものでリードとは純粋で全てを超越した関係」
だそうだ。

殺人事件としては王道の全員が容疑者になり得る可能性
を秘めた事件。もちろん殺された人はそれに該当しない
けど、死んだ人の中にも何らか計画に加担していた可能性は
ある。それが金持ちの家の宿命か。
一家惨殺事件は悲惨ではあるけど、殺人事件のシチュエー
ションとしては興味深いものがある。
色々と殺人の現場やらシチュエーションを演出しまくりの
意味ありげのものだったし、やはり4人殺されて1人だけ
殺され方が違うというのも気になる。

ロッシが冒頭に事件の全体像を想定するのだけど、結婚に
三度も失敗しているので「俺の勘が当てにならないのは
分かっている」と前提にして語り出すところが笑える。

取りあえず容疑者は現場にいていなくなった人物か、
キングマン家に恨みを持つ人物だろうことはうかがえる。

そして今回よく出来ているのは、3つの家族・家庭の事情
を加味して描いた
ことだ。
とりわけ事件の被害者のキングマン家とホッチを含めた
ブルックス家の事情が比較的に描かれた。それは二つの家族
共に写真立てに写る5人の家族の姿を見ると明らかだろう。
そして今回はその中に、キングマン家と深い関係にある
ギリアム家が関係してくる。

家族としての存在、絆は嘘か本当か幻なのか。
父親ロイが義理の息子ホッチを許さない事情や、
アランが実の両親を許さない流れの中に架空の父親像という
ものが作られている。そこで母親でさえも許せない存在に
なってしまったところが悲しいね。

金の切れ目は縁の切れ目。
その切れる流れの中にはどんな人生が含まれているのか。

■容疑者

・ディロン・キングマン

A)

高級マンション、高級車に乗る長男だが穀潰し。
父親フランクから毎月5千ドルずつもらっていた。
7年前からその金が振り込まれていて7ヶ月前の2015年4月で
止められた。

ディロンはアレクサンドリア警察に出頭して最初に見つかる。
グレート・スモーキー・マウンテンでトレッキングをしたと
証言している。
ディロンは父親が犯人だと取調室でJJに語る。
JJ曰く「協力的な容疑者ほど怪しい」としてディロンへの
犯行の可能性も追求する。
しかしエズラが胡散臭いヤツだとして新たな可能性を示唆
した。クスリをして気が荒いヤツだと。
また妹・ジェナについて純血を守るようなヤツではないと
語りマークはゲイではないかと疑いを持たせた。
エズラも気がついていたと。

B)

しかし金が無いのに彼はジョージタウンで高級なマンション
を懲りずに捜している。その金が何処から生まれてくるのか。

トレッキングしていないことが判明した頃、2度彼はG.Sで
給油している。しかもかなり中途半端で

午前7時3分…8.3リットル
午後9時32分…58.3リットル

アウディA6の12年式。燃費はリッター12km。走行距離は720km。
片道360kmの移動に該当するのはNewYork!

デレクとJJで改めて車の件を問い詰める。
助手席に政治家・ロビイスト相手のコールガールが乗せて
いる。そこで初めてディロンは女性を送り届ける運転手を
していることを語る。

C)

父親はデレクが大学1年の頃に浮気していたのを発見。
7年以上続いている関係だという。母親に告白して浮気は
終わり金の払いも終わったとされるが・・40代の赤毛で
小柄の女性
。しかし彼女本人に一家を殺す力は無いだろう。

・マーク・クリフォード

ジェナの恋人。事件当日もSNSでジェナとやりとりしている。
ケイトとモーガンが取り調べ。
先日にモールで一緒にジェナの母親の誕生日プレゼントを
買ったと証言。夕べ退職届を出している。
ジェナの父は被害妄想をもっていると語る。
お母さんは良い人だったと。

・フランク・キングマン

一家の父親。
カナダ・トロントでの仕事が多かったようで・・

ガルシアがフランクの仕事関係の金を調べるとCLギリアム&
アソシエイトという会社に2万ドルの顧問料を年に2度、
25年に渡って払い続けている。
会社は存在せず、支払いは10ヶ月前に止まっている。
支払日は5月3日と12月24日

・エズラ

ランスのゲイパートナーで唯一邸宅内で生き残り。
気になるのはいつまでも取調室では顔が血だらけ状態。
そろそろ顔を洗わしてあげたら?と気になった。
マークとランスが付き合っていた可能性に言及されるが、
実際には空振り。寧ろキングマン家の両親が離婚間近の
関係であったとのこと。

■プロファイル

フランクの愛人が発覚。C.L.ギリアムとは、コーラ・ギリ
アムという女性。メリーランド州ロックヴィルで事務員を
している。

リードとロッシで話を聞きに行く。

フランクとは1年近く会っていない。26年前からの関係。
19歳の頃に出会い、彼女は2歳児を抱えていて辛いときに
出会ったという。新婚旅行から戻ってきたばかりの相手。

フランクと契約した。
6年前息子が高校を卒業した辺りから疎遠になっていった
という。

実は息子が卒業とは言っていたが計算するとフランクの
子供ではないかとされる。コーラの息子の書類は一切
ない。送金の5月3日が子供の誕生日ではないか。

母親が捨てられたことによる復讐の線が強くなる。

寝なかったことについてはマークは知っていた腹違いの妹
であることを。

マークは元々パワーズという名字。
母親はマークにフランク・パワーズ大尉が父親で、湾岸戦争
で勇敢に戦って散ったと語っていた。

母親にフランクの遺体を見せる。
殺されてテーブルに座らされていた。

■クローズド

マークがキングマン家の殺しを母親に話したことで全てが
終わる。母親と子供は考え方が違う。
ドナにだけは引き金を引けず、これは母親の首だと想像して
殺したという。父親と一緒に居たいだろうと。

ホッチらはその真実を全てマークが母親に話した後に逮捕
に来た。

■その他

ホッチの私生活に於いて、ホッチはジェシカから電話を
受けてバックナー捜査官の元に行く。ジェシカの父・ジャッ
クが窓を割ったのか。バックナーが彼の店には昔よく行って
手品を見せてくれたことを語っていた。
実は今夜相談しようとしていたというジェシカ。

しかしロイは少々認知症みたいだけど、娘と孫の死に関して
はホッチに対して怒りを覚えていてそれだけはなかなか
許されそうも無い。

写真立てには5人の写真が写っていたけど、ロイの奥さんの
姿が有った。

施設入りも拒否する姿。

ロイをどうするべきか・・ホッチはジェシカに仕事の後に
義父に話すと語る。

ジェシカはロイに昇進したので広い部屋に引っ越すので
一緒に住もうと語る。近くに引っ越してこないかと語るが
お荷物にはなりたくないと語り一度は断る。

しかしジェシカの昇進話とロイの件は全てホッチが考え
ついたこと。ヘイリーの忘れ形見のジャック。

「お前とは仲良く出来ん。あのことが許せない」
「分かります」
「物分かりの良いところが腹が立つ。一度でイイからとっと
と出て行けと言ったらどうか?」

「もう少しだ。娘を忘れれば苦しみも後悔も消える」

■MUSIC

・Criminal Minds Theme Written by Mark Mancina
・Jingle Bells Written by James Pierpont

■CAST

デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) BAU
ケイト・キャラハン (Jennifer Love Hewitt) S10新加入、大学教授

ロイ・ブルックス (Edward Asner) ジェシカの父
ジェシカ・ブルックス (Molly Baker) シッター、ヘイリーの姉
コーラ・ギリアム (McNally Sagal) ロックヴィルの事務員・フランクの愛人
マーク・クリフォード (Grant Harvey) ジェナの恋人、宅配運転手
ジャック・ホッチナー (Cade Owens) ホッチの息子
ディロン・キングマン (Riley Neldam) 長男
Sgt.カールソン (Rolando Boyce) ベセスダ警察・巡査部長
エズラ・ウォーレン (Devon Gearhart) 23歳、次男、ウェイター
バックナー (Pamela Roberts) 警察官、ホッチにサイン
フランク・キングマン (Chris Paul Davis) ドナの夫
ドナ・キングマン (Mary Mackey) 妻
ランス・キングマン (Josh Plasse) 子供
ジェナ・キングマン (Dakota Gorman) 子供
クララ・スタンクロフト

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