第3話 千の太陽 A Thousand Suns
脚本/Sharon Lee Watson
監督/Rob Bailey
【STORY】
10月15日、コロラド州デュランゴ上空を飛ぶ飛行機。
飛行機はベルト着用のサインのアナウンスが流れる。
男の子はミニカーで遊び、その母は見守る。
客室乗務員の二名(Noelle Bonhomme)(Holli Dean)
はカートを運んで乗客に話して回る。PCを操作するビジ
ネスマン(Kevin Michael Brown)は赤ちゃんや振動を嫌い
オムツを忘れたという夫婦(Sean Bury)(John M. Keating)
も居れば結婚式を控えた花嫁(Chelsea Kurtz)と介添人
(Natalie Lymor)、そしてwi-fiが繋がらず動画が固まった
とする女性(Joanne Spracklen)、そしてピーナッツが出ない
と怒る客John M. Keating。
機体が大きく揺れ始めると機内はパニック状態になる。
JJの運転でケイトはBAUのオフィスに戻ろうとしていた。
するとガルシアから電話が鳴る。ケイトはちゃんとガルシア
の泡多めのラテは買ったからと言うが、そのまま飛行機に
向かってと言われる。
・移動中の飛行機
機内に乗るとすぐにブリーフィングが始まる。
トランス航空420便がコロラド州デュランゴの北西で墜落。
152人全員絶望的。ピッツバーグ発フェニックス行きだと
ガルシア。JJは安全飛行中にいきなり墜落するものなのか?
と問うとリードは飛行機事故の8割は離陸後3分以内か
着陸直前の8分間だという。ガルシアは地元警察が目撃者情報
を聞いていて墜落の少し前に空に光が走ったと行っている
のだという。地対空ミサイルかとモーガン。
ロッシは事故か犯罪かを見極めないといけない。その上で
加害者が居ないか調べるべきだという。今回は関係各署が
合同捜査になるというホッチ。飛行機は安全というけど心配
だとガルシア。
・墜落現場 / コロラド州デュランゴの北西
指令官は消防士に状況の説明を求める。生存者はまずいない
こと。応援は要請に応じて3チームを送るという。そんな中
フランク・キャンバース副機長 (Jed Sura)は幸い一人だけ
生きて居た。
隊長にアルファテントで犠牲者の受け入れは出来るか?と問う。
指令官は準備はできているとして受け入れることを語る。
第三エリアは鎮火したという。これから運輸安全委員会の
調査が始まるという。
現場では連邦航空局のチャーリー・ホスウェル (Eyal Podell)
がBAUのホッチやロッシに説明する。ここは前に武器庫だった
が昨年「危機管理局対応センター」が移ってきたばかりだと
いう。そこに国土安全省のジュミラ・リアドン中佐
(Deidrie Henry)がやってきて紹介される。生存者は副操縦士
のフランク。機長のジェリー・ヴァルマイヤーは亡くなって
いた。フランクは生き残ったもののかなりの重傷だという。
モーガンとJJにフランクの元に行かせる事を告げ、リードと
ケイトは現場に残すという。他の生存者は望み薄だという。
トランス航空420便は13時にピッツバーグを飛び
フェニックスには17時10分到着予定だったこと。16時8分に
墜落の一方が有ったが、飛行ルートではないとロッシ。
コースからは240kmも外れていること。パイロットのミス
なのか?墜落13分前に管制官との連絡が途絶えてその後にコース
を外れて居るのだという。攻撃された痕跡も不明。交信が
途絶えた10分後データ通信もダウンしたか、または故意に
切られたのか。直前まで問題はなかったという。捜査の方向性
も見えづかとロッシ。でもテロリストが否かの見極めが優先だ
と中佐。機体に乗っていた全員の経歴をとホッチ。空に光が
走ったという目撃者は?とロッシ。10分前にオフィスで待機
させているという。我々が行くまで彼とは誰も話をさせないで
くれというホッチ。
・現場、リードとケイト
モリス・ペロー (Bill Coelius)は機体は大きく5つに分解
していること。左右の翼と機体後部は向こうに落ち、前方と
コックピットがこの辺に落ちたという。その距離800m。
リードは墜落前に分解したのだろうとしフライトレコーダー
はどうしたのかと問うと、ペローはまだ見つかって居ないと
いう。飛行データとコックピット部が一つのタイプなので
ブラックボックスが一つ見つかれば良いが・・副パイロット
が見つかったのは?200m先だという。何か見つかったと報告
が来る。
リードはケイトに静かだねと語る。呆然とするのも無理はない
というリードだがケイトはもう話して置くという。ホッチ
などは知って居る事だが姉夫婦が9.11の時に亡くなったのだ
という。ペンタゴンで働いていたといウケイト。酷な現場だ
として辛いねとリード。私は哀しい過去に囚われている
エージェントってキャラではないから心配は要らないという
ケイト。リードはボクの恋人・ミーヴは目の前で殺されて、
母・ダイアナ・リードは統合失調症だと語る。
■Incident
コロラド州デュランゴの北西で乗員152人を乗せたトランス
航空420便が墜落。テロリストなのか事故なのか、ハイジャ
ック的事件か、またはコックピット乗員の自殺なのかを
問われる中、墜落するまでの事態の把握をしていく。
現場には各捜査機関が来ていて、国土安保省、運輸省・
連邦航空局、消防局を始めFBI捜査官も来ていた。
またテロの場合に備えて国土安全保障省、リアドン中佐は
大統領令を行使して他にもテロリストの犯行の危険がある
ようならばF16機を飛ばして墜落させることも考慮されていた。
その為に全飛行機の離陸を不許可にする。
現場での墜落機の散乱状況から見て外部から攻撃を受けた
形跡はないと判断されるも、目撃者によると墜落前に発光
現象を見て居るという。そして近くには元陸軍兵士でミサイル
担当し不名誉除隊している男・デヴィッドマオや昨年デンバー
のモスクに何度も献金しているジェシー・ブロンウェンと
いう男性があることが分かる。
■Impression
うーん最後はぶっちゃけやっつけ仕事でしたね。
時間の切迫感ばかり気にしすぎて、事件の本質が絞り
込めていない状態で場当たり的な対応になっていっている
感じがした。そもそもこんな重大事件なのに関わる人数が
少なすぎるんですよ。確かにアメリカ軍が関わって来て
バックアップ体制は取られているんでしょうけど・・
飛行機好きな人に【正の重力】【負の重力】に、ついて説明
したり、BAUらしい要素を込める為に今回の犯人の性格が
【アンヒレーター】と呼ばれる、「神になった気分を味わい
たい犯人の心理状況」があることを指してシリアルキラー
に分類される人物であることを示した。
ただ自分は犯人は頭が良いのか悪いのかまるで分からず、
自分の力を過信していたのだろうか?
そもそもそこまでのスキルを何処で培ったのかも分からない。
■被害者
今回は飛行機そのものが狙われたが結局犯人の最終目標は
その飛行機を使って大都市にぶつけるのが問題だったのかな。
途中まで
・トランス航空420便 / 乗員・乗客152人。生存者1名
・インターランウィックエアー61便 / 乗員・乗客301人
(未遂で終わった)
■容疑者
・生き残ったフランク副機長、自殺した可能性。
過去に鬱病の既往歴が有りフルオキセチンで治っている。
・ジェリー・ヴァルマイヤー機長は昨年インドネシアの学生
を下宿させていた。
・デヴィッドらカルト。ペトスキーの証言では彼らは相当
武装していた。更に脅迫メールを送っていて「世界の終わり」
を示唆している。
(しかし後に彼らが所持していたのはソ連製の古い武器なの
で打ち落とせない)
・ジェシー・ブロンウェン
昨年デンバーのモスクに何度も寄付している。エリア内で
不審な行動を取っていたと見られた。
■技術用語
・マンパット / 携帯式対空ミサイル
目標補足範囲は10km。ブラックマーケットに溢れている。
値段も数百ドル程度。ただしミサイルの射程高度は6千m程度。
・「ブク」
マレーシア機を破壊した対空ミサイル。入手は相当難易度が
高い。
・スラット展開の問題かフラップか。
どちらも安全装置の機器のもので、被害者が酔って吐いた
ということは【ドルフィン運動が起きていた】可能性が高い。
左右に揺れるか上下に寄れるか。気分を悪くするのは上下
運動だという。
翼の後ろについているのがフラップ。スラットはその前につい
ていて離陸時に使用するもので飛行中には使われない安全
装置。
・【正の重力】【負の重力】
分解の状態から見て墜落の原因は内部。
問題なのは何故13分も通信が切られていたのか。
それを切ることが出来るのは操縦席だけ。
また管制官が周波数を間違える時も交信出来ないことがある。
・ブラックボックス
最終的にはこの中に入っている機長と副機長の会話で語られた。
会話が生々しく入っていたが操縦が利かず手動での運転さえ
も封印されていた。
第三者が地上から飛行機のシステムの進路を変更させて
いる。
■ミスリード
一番のミスリードを誘ったのは目撃者ペトロスキーなのかな。
勿論意図していた訳では無いのだろうけどね。
相当用心していたが彼は黒人・女性へのヘイトで陰謀論者。
ただし正しいことも言っていてマーシャク兄弟のような危険
人物を捕まえさせていた。
「見たんだ。秘密の軍隊みたいな連中で森で・・」
彼らが武器を手にしていたのは何の為なのかな。何か計画
していたような感じだったけどね。
■クローズド
犯人はヘイマン・ヴァッシャーという技術系で数学の天才的
人物。
8年前にデートした記録が残っているのが怖いけど(笑)
クリスティーナ・モローに対して3日前にメールして
いる。
「我は死なり世界の破壊者より」(ロバート・オッペンハイマ
ー)。この言葉を聞いて真っ先にオッペンハイマーと気がつ
くところが流石はロッシ。
プリペイド携帯でメールしている。
モローとのデートは失敗。それが引き金ではないか。
デート後に姿をくらましたテッド・カジンスキーみたいなもの
なのかとJJは語っていたが、ヘイマンは8年をかけてハッキング
ソフトを作っていたようで、テストの為にどうせならばクリ
スティーナを狙ったのではないかとされる。
実験が終われば人が多い所を狙うのではないかということで
以下の所が標的ではないかとされた。
「モンテズマスピードウェー」
「グレンウッド・ウォーターパーク」
「ルイソン大学」
「タワーヒル展望台」
しかしF16が出撃してロックオンしている頃に、旅客機は
ワシントンD.Cに進路を変えている。逆にD.C行きになれば
時間稼ぎになる気がするんだが(笑)
最終的にはモーガン、ホッチ、ケイトが携帯の発信場所に行き
そこに居た犯人と交渉した上で交渉決裂と見てホッチが
犯人を射殺した。コントローラーで動かしていたけどその
コントローラーは壊れていた。デッドマンスイッチではなく
て良かったね。
■その他
・リードとケイト
ケイトの姉が911で命を失ったとした際に、リードも自分の
彼女のことや母親のことを話した。律儀にも秘密を聞いたの
だから自分の身の上も話さないといけないと思ったのかな。
エンディングで「We Congregate」が流れつつ、ケイトの元に
メグからメールが有った。待ち受け画面と声しか聞こえなか
ったけどメグ役は
■MUSIC
・Criminal Minds Theme
Composed by Marc Fantini and Steffan Fantini
・Robot Boy by Linkin Park
・We Congregate by Rocco DeLuca
■CAST
デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) BAU
ケイト・キャラハン (Jennifer Love Hewitt) S10新加入、大学教授
ジュミラ・リアドン (Deidrie Henry) 国土安全保障省、中佐
チャーリー・ホスウェル (Eyal Podell) 運輸省・連邦航空局
ギャレン・ペトスキー (Charles Carroll) 墜落の目撃者
シェリー・ヒックス (Eden Riegel) 夫のフランクを気にする
フランク・キャンバース (Jed Sura) 副機長
モリス・ペロー (Bill Coelius) 国土安全保障省・運輸安全委員会
マルゴ・ノーラン (Patricia Tallman) トランスワールドIA61便・機長
フィリップ・トラン (Vic Chao) トランスワールド機・副機長
ヘイマン・ヴァッシャー (John Grady) 技師、犯人
デヴィッド・マーシャク (Justin Arnold) カルト自警団
ウィル (Sean Cook) カルト自警団
(Chelsea Kurtz) フィアンセ。乗客
(Natalie Lymor) ブライズメイド。乗客
(Ty Mayberry) KNRS21ニュースアンカー
(Kami Koren) トランス航空の広報官
(David Babich) トランスワールド機・ニュースを見て居る
(Sean Bury) 父、向こうで買えば良い。乗客
(Anny Rosario) 母、オムツ忘れた。乗客
(Joanne Spracklen) 乗客・女性、動画が止まったと激怒
(John M. Keating) 乗客・男性
(Kevin Michael Brown) ビジネスマン。乗客
(Buck Acosta) 乗客
(Bill Blair) 消防士チーフ
(Noelle Bonhomme) フライトアテンダント、乗員
(Holli Dean) フライトアテンダント、乗員
(Clayton Jackson) 子供、乗客
クリス・キャラハン ケイトの夫
メグ・キャラハン (Hailey Sole) 13歳、ケイトの姉の娘
コール・マーシャク デヴィッドの息子
ジェシー・ブロンウェン 不審者リスト
ジェリー・ヴァルマイヤー トランスワールド機・機長
クリスティーナ・モロー 8年前にヘイマンと見合い
アシュリー レポーター
メリッサ レポーター