Major Crimes ~重大犯罪課 シーズン5 第3話 狙われた兵士 Foreign Affairs

リンク広告 テスト




第3話 狙われた兵士 Foreign Affairs

脚本/Carson Moore
監督/Nzingha Stewart

【ストーリー】

『これはアメリカ合衆国及びアメリカ軍兵士へのメッセージ
だ。今日、私はアメリカの地で兵士はジハードを行い国家への
忠誠を固く誓う。イスラム国と戦いを仕掛けた者に安息の地
はない。予言者に従う同志を脅かし殺害するものは逃げても
罰せられる。これが十字軍兵士への相応の報復だ。例え国
に逃げ帰ろうと平穏は訪れない。アメリカに死を。全ての
アメリカ兵に死を・・』。

そう言うとマスクをした男は男の首を切断する。

●重犯課オフィス

このようなVTRを重犯課の面々は目にする。

モリスFBI捜査官(D.B. Sweeney)とリズ・ソト
(Annie Wersching)は、重犯課にこのVTRを見せた経緯を
説明する。

朝から不愉快な思いをさせたことを詫びると、これは4日前
にネットにアップされてFBIが即座に削除した映像だという。
FBIはこれを唯一の手がかりとして犯人を追っていること。
指揮するのはFBI捜査官のリズ・ソト(Annie Wersching)。
FBIの中でもテロ対策局の捜査をしているというモリス。

リズからも発言がある。
この映像が本物と判明してから不眠不休の状態だという。
IPアドレスを辿って発信元を調べたが不明。
ただしこの映像は本物で偽造ではないこと。
この犯人は生きた人の首をはねている。

FBIの見解では被害者はホントにアメリカ軍関係者もしくは
元関係者だとみて居るが身元は不明。

テイラーは現在国内外で軍務に就くアメリカ兵は200万人、
退役兵を含めると更に600万人いる事を語る。

これが『ロサンゼルスで撮影されていた』ものなら、何処で
分かったものなのか。
モリスはチームがその事実を探り当てたとし地理的に詳しい
位置こそ特定出来ていないが画像解析した結果の中に手がかり
が有った。
この「小さな点」は『ロサンゼルス市警のヘリコプター』
4日前に警察のヘリの飛行計画が手に入れば犯行の映像と比較し
撮影場所を特定で来るというモリス。
犯人は逃亡しても被害者は発見出来るでしょというシャロン。
しかしヘリコプターのパトロール範囲は1300平方kmに及ぶ。

リズは「被害者は荒れ地で首をはねられている」というと、
ロサンゼルス郡の1/4は無人の荒れ地か州立公園だという
プロベンザ。困難は覚悟しているがそれはテロリストで過激派
組織アイエス(IS)に命令されたにせよ影響されたにせよ
必ず犯人を探し出す。電話もパソコンも全て調べるというリズ。
まずは被害者の発見を・・とモリス。国家安全を第一に考えて
ロス市警にこの映像を見せたこと。対策課ではなく重犯課に
捜査を託したのは捜査の進展を犯人に知られないようにする
為。被害者の身元を特定してとリズはシャロンに頼む。

・ロサンゼルスの地図を広げる

これが私たちの針(ヘリコプター)で、これが我らの山(地図)
だというシャロン。地図に書き込まれた赤い糸はFBIが指定
する1時半のウチ、『AIR12の飛行経路』だというバズ。
サンチェスはなんでそんなに正確なのか?と問うと、フリッツ
は月の位置からだという。ここにうっすら映っている。
タオは満月から3日後なので朝でも見る事が出来る。
そこから軌道を計算するというタオ。
プロベンザは月の位置だけで十分だという。

フリンがやってくる。早速MPからペンドルトン、トゥエン
ティナインパームス、コロナド、それぞれの基地の
【無許可離隊者の全リスト】を送って寄越した報告。
オデルノには元兵士絡みの失踪者届けを全部送るように
言って置いたというフリン。この町には兵役経験者のホーム
レスが3000人近くいるという。
サイクスはロス郡にはその倍はいるとの事。

フリンは本当にこのクソテロリストに言ってる通り被害者は
軍人なのか?
軍部に現役、退役軍人にも注意喚起を出している。

『アフガニスタンとイラクへ従軍した者は特に注意するよう
に』

軍出身のサイクスは注目を浴びて嬉しいと皮肉を込めて告げる。

フリンはISは犯行声明を出したのか?を気にするが、タオによ
るとTwitterで攻撃を褒め称えただけだという。
フリッツによると殺害現場の未開拓地は32ヶ所以上。
タオはもっと絞れるとし地形図からは地理的特徴が見つかった
とし「FBIは見逃したけど」と皮肉る。
周りに遮るものがなくヘリコプターと月だけが写っている。
L.Aの「荒れ地」「州立公園」で、「丘」も「山も海」も一つ
見えないで地平線を眺められる場所は?とタオ。
月の位置から犯人は西を向いているとシャロン。カメラは東
向きで犯人の後ろを飛行している。被害者を背負う為にも近く
に道がある場所。

ザバレーは飛んでは居ない。
ダウンタウンの東は何処に当たるのか?というサイクスに
サンチェスはリッジ大学公園だという。フリンは過去に死体
を見つけたことがあるという。「エンジォルフォレスト」程
ではないが人気の場所だという。
サンチェスはリッジ大学公園内にも丘や建物が見えなくなる
ポイントがあると。

実際にヘリ(AIR12)を飛ばして場所の特定をすることになる。

●現場

重犯課は現地に行くと警察犬などを利用してヘリとの連携し
ながら遺体を探す。

■事件

FBIからの捜査依頼が舞い込む。
ISらしきテロリストがアメリカ軍兵士の殺害をした映像が
ネットに掲載され、それをFBIが分析した結果、ロサンゼルス
を飛行するAIR12というパトロールヘリである事が分かる。
重犯課が場所を特定し、警察犬が処刑映像の凶器・ナイフと
遺体を見つける。
マスコミに情報が漏れないよう、無線機の使用を禁止して
慎重な捜査を開始する。

■感想

この2年間くらい私用で忙しくドラマレビューもあんまり
進んでいなかったことも有って設定を忘れている(*_*;;

冒頭のやりとりからしても重犯課の頭の切れ味の鋭さには
脱帽もの。そして最近現場で直接指示をするのはプロペンザ
の役割になっているんだな。フリンが既に昇格していた時
でしたっけ?プロベンザの年齢的な問題も有り、このシーズン
はそこにも言及されましたっけ?

捜査ですが地の利があるとはいえ、やはり頭の回転が速い。

FBI捜査官との駆け引きでも負けることはないし、出し抜か
れるような真似は決して無い。FBIの扱いは慣れてしまって
いるのだろうし、そもそもシャノンはコンプライアンスを
扱う部署にいた訳だから彼女は法を犯さないようにして
上手く解決を図るという方法論で捜査を進める。

色んな所で皮肉めいたネタが散りばめられているところ
が面白いな。ちょっとした発言をする度に思わず言わなくて
も良いような言葉を発して突っ込みを入れられる。

サイクスが元軍人なので多少事件捜査に感情的になったり、
地理的な事情の詳しいサンチェスが風俗関係(正確には飲酒
業者)にちょっぴり詳しかったりもして、周りの視線が痛い
ところは笑える。
プロペンザもさりげなく過去の離婚した妻のことを引き合い
に出して、今回の犯罪者のプロファイルに当てはめようと
していたが・・

シャロンとラスティの関係ってどうなったのでしたっけ。
正式に養子縁組は成立しているのだっけか
ラスティの場合セクシャリティの問題やら殺人鬼の目撃者と
いうことも有って色々と忙しいけれど、現在のラスティと
言えばバズの親の殺害された犯人を捜す行動を見せる。
バスの父親が街のATMの前で二人組の強盗によって殺される
映像が残っていてそれを見直している作業中だ。
ビデオはノイズだらけで見られないとのこと。
彼がロス市警にこだわって予備警官として存在して居るのは
その事件で父を殺された事件の解決の為。

それを考えると今回の防犯カメラやらネットでの映像解析の
流れはバズのそれと似たような部分があるのかも知れない。
案の定シャロンはそれを利用するけど・・

また親子関係と言えばラスティは母親・シャロンとの関係
は難しい状況にあり、その母親が妊娠しているというの
だから余計に事態を複雑にしている。

「子供は生まれたその日に養子に出すべき」
「今度の妊娠を自分が良い母親になる二度目のチャンスと
思って居る」

しかしシャロンは赤ちゃんが居れば薬や酒に手を出さなくなる
可能性を示唆する。ただこれって相当リスクを伴うものだよな。

■検視

検視官:モラレス
被害者:ニコラス・グリーンボーン (John Michael Young)
経歴:2004年から2010年陸軍所属。イラクに三度出征
現住所:ユッカ・バレー

遺体の特定は指紋では無く、着用していた服。

失踪届:木曜日に出ていた。
特定の根拠:被害者の顔に被されていた布を取ったら口に粘着
テープ。

遺体の移送:裁判所命令が必要(その場合遺体が発見されたと
公表する必要性)

矛盾:被害者の血中アルコール濃度0.24。深酒。

■FBI vs ロス市警

この構図、このドラマの前身的なKyra Sedgwickさん主演の
「クローザー」でも有った。上下関係に悩んでいたことも
有れば、当時はFBI捜査官だったフリッツとの間でも色々と
すれ違う。

今回はAnnie Wersching演じるリズ・ソトと捜査権・主導権
争いが行われるAnnie Werschingさんといえば「24」
ルネ・ウォーカーですよ。

「ロス市警に防衛能力はない」

殺害の矛盾点を指摘する。

「何故被害者の口をテープで塞いだのか。世界中に悲鳴を
聞かせる代わりに・・」

しかしテイラーはバランサーとして、一応FBIには遺体の
身元は知らせようとする。

・モリス捜査官の遅延行為

何故かモリスが捜査の引き延ばしを従っていることは明らか。
内密で捜査をしたがっているのは軍人でテロリストが犯人
だからかも知れないけれど、あまりに隠蔽度が高くなると
それも不自然だ。

■事件の矛盾を解く

サイクスは被害者のクツを行方不明者届けを出したものたち
に見せる。そこにやってきたのは三人。
水曜の夜に出かけた時にニックが履いていたクツ。

・ヴィンス・エヴァンス (Matthew Alan) 元陸軍兵士
・ミゲル・ペーニャ (Keith Robinson) 元陸軍兵士・黒人
・ヘイリー・レゲット (Sabrina Perez) ヴィンスの婚約者

三人でイラクの東部ディアーラ州の近くに配備されている。

帰還兵のことを聞くとサイクスは多少は感情に流される。
帰還兵の第二の戦いは戦地では無く現代のアメリカで仕事を
もって生活すること。ニックは大工だが仕事が無い。

男同士で飲みに行った。相当飲む人物。
結婚式(ヴィンスとヘイリー)の手伝いの為に来てくれた。

・モリス捜査官も感じている

実はVTRを見た時点でFBIはこれがISの仕業では無いことが
明らかだと思って居る。使う言葉が所々不自然。
更に宗教的習慣を行っていないところがある。
コーランの暗唱もない。
しかも凶器に使われたナイフは中東のもの。

“如何にも・・過ぎる”

ISの傾倒者による仕業か。

■【ガゼルズ・ナイトクラブ】

被害者は前日に上述したメンバーと店に訪れている。

置いて行ったバーの名前は・・【ガゼルズ・ナイトクラブ】。
バレー地区に有る。ウェイトレスがビキニの店。

サンチェスがその店を知っていると言った際のみんなの冷たい
視線(笑)
。やたらと詳しい。

「ランカーシムの近くに有る。19歳の時からあるんだ」と。
ニックの遺体発見現場から16km。

「オーナーは居ない。月曜日は休みだ」

店にはビキニ女性だけでなく陸軍兵、海兵隊も居る。
映画「プロジェクトA」でしたっけ? 。バーでリーダーの
ジャッキー・チェンと、ユンピョウが戦うシーンが有りまし
たね。

・店への張り込み

マイク、サンチェス、サイクスが張り込みしていると二人が
やってくる。
一人は店長、アシム・ベディ (Jack Topalian)。
もう一人はその店長の息子、ネモ・ベディ (Amir Malaklou)。
被害者は当日チップを沢山くれたという。

キンバリー・ホワイト (Nicole LaLiberte)に迫っていたとの
こと。真夜中過ぎに出て行った。
水曜日の映像を見せてもらう。
父親は警察に協力的、息子はアラブ系だけあって激怒。

・防犯カメラ解析

2016年6月23日、午前12時45分。

タクシーを呼んだニックだけど、タクシーには乗っていない。

しかしニックが何者かに手を振っている光景が有る。

・キンバリー

タオとサンチェスで話を聞きに行く。
キンバリーは芸術家だった。ニックから大金のチップを受け
取っている。いつもは5ドル札。今回は100ドル札だけ。
ニックと身体の関係は無い。
大金の出所も聞いていない。

なんとタオが100ドル札の不自然さに気がつく。
本来存在しない金。偽札ではなくイラクで灰になったはずの
60万ドル。
国防省は2007年地元自警団のスンニ派覚醒評議会に数百万ドル
の援助を行ったことがある。指導者の多くは現在はISに寝返っ
ている現実。スンニ派に渡らず、運送していた陸軍兵は道中に
奇襲を受けて上官命令で全てをモヤしている。

■クローズド

金の流れ。
イラクに渡すはずの100ドル紙幣が渡らずに正式に破棄された
ハズの物がアメリカに出回る。ビキニバーで被害者が使った
ということは何を意味するのか。そして当時イラクで燃やす
と命じられた際にそれを指揮していた兵士たちは誰だったのか。
ニックは金を持っていなかったとされていたのに、随分と
金を豪華に使用していた。仲間のものもそれ程金があるハズ
もないのに豪華な結婚式を行おうとしている。ヴィンスを
取り調べ。計画的殺人。金の為に親友を殺せるものなのか?

更にヴィンスだけでなくミゲルも別々に取り調べ。
ヴィンスが取引に応じなかったので彼を上手く話術で誘導
する。自分で決めた道。
ニックは質素倹約型。ヴィンスはアメリカンドリームを求め
金を使ってしまった。

FBIはヴィンスをテロ行為で捕まえる。
(実際には社会病質者)

しかしミゲルを取り調べする際には弁護士を同席させていなか
った。このドラマは「クローザー」も含めてその辺が事件解決
に時間がかかる要因になっていたんだよね。

■Dr.ジョー

ラスティの流れも意外と長く引っ張るよね。
ラスティの元を殴り続けたゲイリーの子と兄弟になるなんて
あり得ないことをジョーに語り続ける。

一方ジョーはFBIの“不正コレクター”の事を説明し、FBIの
行動分析を語る。

・不正コレクターは自分の非を認めない。
・自分を罰する行為は全て不当で有りおとしめられたと感じる。
・不正コレクターは敵と見なす人物に対して、自分は裁きを
下す立場に有ると考える。
・不正コレクターは自分の行為を正当化し異論を唱えるもの
を悪者扱いにする。

かつての事件・・
【サンバーナーディーノの銃乱射事件】
【コロラドスプリングス事件】

その犯人は用意周到に逃げる準備はしていないが、今回の
犯人は逃げている。

■その他

・バズがラスティに渡したビデオテープ
・ラスティの母・シャロンの妊娠
・ビデオテープの解析には金がかかる。FBIに密かに任せる。
・FBIは捜査に於いて完敗。
・テープを鮮明にさせてくれた分だけ使える組織に?
(FBI地域デジタル法科学研究所)
・ガスの妹はパロマにいる。
・バズはラスティに解析した動画を送信する。

■使用された曲

・Everything You Want by Vertical Horizon

■出演者

シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FIDから特捜班へ
ルイス・プロベンザ (G.W. Bailey) ベテラン
アンディ・フリン (Tony Denison) プロペンザの相棒
マイク・タオ (Michael Paul Chan) 分析力
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ギャング捜査に強い
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) カメラ、特捜班
エイミー・サイクス (Kearran Giovanni) 特捜班から異動
ラスティ・ベック (Graham Patrick Martin) 母親が失踪中
Dr.フェルナンド・モラレス (Jonathan Del Arco) 鑑識
ラッセル・テイラー (Robert Gossett) 副本部長
モラレス (Ransford Doherty) 検視官

フィッツ・ハワード (Jon Tenney) 捜査官
Dr.ジョー・ボーデン (Bill Brochtrup) 精神科医
ガス・ウォレス (Rene Rosado) 料理人、ラスティの彼
リズ・ソト (Annie Wersching) FBI捜査官
モリス (D.B. Sweeney) FBI捜査官
ヴィンス・エヴァンス (Matthew Alan) 元陸軍兵士
ミゲル・ペーニャ (Keith Robinson) 元陸軍兵士・黒人
ヘイリー・レゲット (Sabrina Perez) ヴィンスの婚約者、診療所受付
アシム・ベディ (Jack Topalian) “ガゼルズ”の経営者
ネモ・ベディ (Amir Malaklou) アシムの息子、アラブ系
キンバリー・ホワイト (Nicole LaLiberte) 芸術家、ウェイトレス
サミュエル・ヌネス (Karl T. Wright) ヴィンスの弁護士
ニコラス・グリーンボーン (John Michael Young) 元陸軍兵士
(Steve Roussell) Tactical Flight Officer
(Charles A. Tamburro) ヘリのパイロット
オデルノ
クリス () ニモとバー

スポンサーリンク
レンタグル大336

シェアする

フォローする

スポンサーリンク
レンタグル大336