アンと言う名の少女2 Anne 第3話 本当のものを見るのは心の目

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アンと言う名の少女2
(Anne aka ANNE WITH AN”E”)
Marvin Moore (c) 2017 Northwood Anne Inc.

https://www.nhk.jp/p/anne2/ts/Y5K7QL16N3/?cid=orjp-drama-lineup

脚本/Kathryn Borel
監督/Ken Girotti

第3話 本当のものを見るのは心の目 The True Seeing Is Within

【ストーリー】

時は19世紀後半のカナダ、アヴォンリーの村。

●プリンセス・エドワード島/アヴォンリー

夜に馬を走らせるマシューたち。

家では自室でアンはギルバートへの手紙を書いていた。

「親愛なるギルバ・・」

そう書き始めた頃に彼女のインクは紙の上にしみ出してしま
う。ダンロップからもらった万年筆。
手紙の神が無くなった為にナサニエルが居なくなったのを
見計らって室内の彼の荷物の中から紙を二枚拝借。
そしてアンは借りたことをメモを残していく。

「IOU. 2sheets of paper.Thank You」(紙を2枚借りました)

マリラはアンに対して、シャーロットタウンに行く事を渋々
了承する。アンはそんな彼女に、

「私が戻ってきたらきっとこの冒険を許して良かったと思う
ハズ。自己啓発と社会勉強の為の真面目な課外事業だ」

と多少言い換えて良いように語る。

ギルバートへの手紙を見知らぬ土地に送るため・・。

バリー夫人に謝罪するような事はしないでよとし、バリー
は大事な用事で街に行くのだから・・と。

・アンが出かける

マリラはマシューに対して二人で話し合いをするにはちょう
ど良い機会で有る事を告げる。下宿人にはいつまでも居て
もらうか。マシューは今夜帳簿をよく見直してみると語る。

・カスバート家にバリー家が来る

ウィリアムとエリザにアンの事をお願いするマリラ。
しかしバリーの方も快く了承してくれてジョセフィン叔母
さん(Deborah Grover)はアナに会いたがっているので逆に
良かったというエリザ。

バリはマシューに対してグリーン・ゲイブルズの土は検査に
出さないのか?と問う。もう今のままで十分なので検査には
出さないという。それぞれに価値観が有るから全ての人が
検査しないでも良いことを語る。
マリアはアンの分の汽車賃をエリザに渡す。

・カスバート家

戸棚には鍵がかかっている所が有る。そこには銃と弾が入って
いるからだった。それを何者かが取り出す。
一方部屋のベッドで休んでいたネイトは顔に傷を作っていた。
ネイトは箱を調べると箱につけていた髪の毛が取れているのを
知ってまたしてもアンが荷物を勝手に開けた取り出したであろ
う事を知る。ダンロップに何か知っているかと尋ねるが、自分
は知らないという。

ダンロップはそこでネイトにあることを話す。
それは金をだまし取った後も自分はここに残りたいのだとい
う。そしてずっとこの土地に住み続けるのだという。
そこでダンロップは提案する。

「穏便に取引しよう。バリーが戻ったら1700ドルを山分け
して、そこで別れよう」

と。ネイトは詐欺を密告するつもりなのか?と問うが、ダン
ロップにはそのつもりはなく、金は遺産が入ったことにする
という。

「何時からそれを考えて居たのか」

そう尋ねるネイトに対して、ここが気に入ったのだという。

「街の連中が受け入れると思って居るのか?」

というネイトに、既に受け入れられているというダンロップ
はお互い好きにしようという。

・マリラはナサニエルの部屋へ

マリラはネイトの様子がおかしいことに気がつく。
何か有ったのか尋ねるが彼は何もないので心配は無用だと
いう。ネイトはその後アンの部屋に忍び込むと丸めた手紙
をベッドの下から見つける。

一方マリラは外のトイレで酒のボトルが隠して置いてある
ことに気がつく。そして再びネイトの元を尋ねると、彼の
ものかと問い詰める。しかしネイトはダンロップのもので
はないかとし、戦争に行っていた頃彼は色々と悪い癖を
身につけたらしいこと。
「戦争は心を蝕む」
というと、ボトルは私が捨てておくという。
しかしマリラは彼がアンの部屋から出てきたことを不審に
感じる。

●駅までの道

バリー家の馬車でアンは便乗して一緒にシャーロットタウン
まで同行させてもらう。
ミニー・メイは既に馬車での移動に飽きていた。
アンはウィリアムに対して「金の採掘事業について」話を聞く。

「金が国から国に移動する所が不思議で、まるで魔法だ」
とのアン。
バリーの金はイギリスからシャーロットタウンに来るもの
でしょ?と問うと、彼は電報みたいなものだが金が送られて
くるのだという。アヴォンリーに住む多くの人が土を検査
する金。みんながこの機会を逃さないように手伝うこと。
金はナサニエルにまとめて渡して、検査に持っていって
もらった方が手続きも楽になるだろうと。
そんな会話にエリザは何処か浮かない顔をしているのだった。

■感想

色々と興味深いところは多いけれど、一連の【金の採掘検査
詐欺事件】で人が亡くならずに済んだところは良かった。
ただ今後被害者によっては無一文どころか借金を背負って
しまったので自死する可能性も秘めている。お金を取り戻す
までは油断は出来ないところだ。

先日のアンが森の中で一人静寂に包まれた際には怖さや
恐怖心によって支配されたけれど、今回は詐欺師
たちと一つ屋根の下で居る時の怖さや納屋での一コマなど、
意外と緊迫感のあるシーンとして描かれる。

ナサニエルが何者かによって詐欺の証拠をつかまれる事に
でもなれば追い詰められる事は必至。逆上によって見つかる
前にその相手を殺して口を封じてしまう可能性は幾らでも
あるのだ。

冒頭で拳銃を見せた事もその恐怖心を助長する為の
意図した演出で有るかも知れない。
ただそれを手にした相手が誰なのかは、意図的に最後まで
隠して居たよね。

■人の直感は知識の上に成り立つもの?

今回のエピソードの興味深い点をもう一つあげるとすれば、
それぞれの人物が何処の時点でこの詐欺事件に
気がつくのか、またはそれを知っていても黙っているのかを
探っていく点だ。

アヴォンリーの人たちを騙す事への良心の呵責を感じる人
も居る。静観・傍観しているだけの人も悪ければ、
上述した良心の呵責に耐えきれずにリアクションが不自然
になっていく人も居る。

バリー夫婦、ダンロップ、マルコム。

バリー夫婦のウチ、夫は天然な印象を受けるがエリザの方
はアンたちが金の詐欺の事を口にした時や、馬車の中での
会話の中で不機嫌な態度を見せていたところを見ると、
何処かで気がついていたのではないかとしか思えない。

ダンロップは金も欲しいが、この街の住民の暖かさに触れて
この地に根を下ろしたいと感じている様だ。
ただずうずうしいことに金を独り占めしようとしたこと。
その金を町の人に返すならば良いけど、その辺は今回のドラマ
でも重要な要素となる「信用」問題が関係してくる。
もしもダンロップがこの土地に根ざすのであれば自分の
悪事を認めつつその金を返そうとするアクションを何者か
に知られる必要があった。もしもネイトによって殴られた
ジェリーが二人が争う会話を聞ける状況にでもあれば
信用は少なくても挽回するチャンスくらいは与えられたかも
知れない。

マルコムは「信用」に関わる人物の一人だ。
そしてアンとの会話を通して13年前にケープ・ウルフ
(プリンス・エドワード島の北の方らしい)で起きた事件
を取材していた人物で、そして今回アンによってアヴォン
リーでも同じ事が起きることを知ることになる。
彼の中の記者魂がまだまだ残っていた様だが、残念なこと
にパブ(Michelson’s Public House)での会話は、まるで
前科者のように信用してもらえないという状況で有る。
アンの言葉もまた信用されなかったが、マリラだけは
信用してくれた。

■シャーロットタウン

今回のアンはギルバートに手紙を送るためにシャーロット
タウンを訪れる必要があった。
シーズン1の最後に訪れていたけど、内容はすっかり忘れて
いた。ここではマシューの畑で作った食べ物だったかが、
海を渡る船が沈没した為に金欠に陥り、金策のために
訪れたんですよね。そしてそこでも色々と出会いは有ったけど
問題なのはジェリーがここで二人組の強盗に襲われた点。
その二人はネイトとダンロップの二人。完全に忘れていた
けどね。

質屋との駆け引きがありその時に売ることになったブローチ
なんかもウィンドーから見たアンはまだあることに複雑な
心境を抱いていた。

この街を尋ねたアンは今回もステキな出会いがある。
何よりもフロストという記者に金の詐欺について教わった
こと。

フロストとの会話の中でアンは次々と回想シーンによって
ネイトたちの当時の会話がピースをハメていくパズルの
ようにハマっていって、当時には分からなかった言葉の
意味を知ることになる。そして二人が詐欺師であることが
判明していく。

■勇気

冒険するには勇気が必要だ。
シーズン1の様なアンの頭の回転の良さを感じなかったのは
残念なところ。

アンはバートがネイトに金を渡す際に止める事が出来たが
街でエリザを怒らせているので何も出来ずに居た。

一方ジェリーはあの街で起きた当時のことを思い出した。
二人の強盗によって金を奪われたこと。
大人と子供故にまるで勝てるはずも無かったが勇敢にも
ネイトに立ち向かっていった。一発でKOされた。

またダンロップもネイトと争いになるも突き落とされて
井戸の下に落とされた。亡くなる事まではなかったけど
果たして村人はどう彼と今後付き合っていくのか。

■その他

・ダンロップもネイトも詐欺師というだけでなく暴力的な
事件を起こしている。それだけに今回の一件でダンロップ
などは暴走して大事な人を殺してしまうのではないかと
ヒヤヒヤした。また翌朝にはダンロップはアンの為にパイ
を焼いていた。

・知識は宝。
ネイトが持っていた本によって黄鉄鉱の人を知る。
ある程度明るい所で見ると本物の金の様に光って見える。
偽者と本物の見分け方を知っていれば騙されるようなこと
はない。

・名言?

「嫌な経験からだって意味のあることを学べるハズ。それが
成長に繋がる。」

・暗号?
「昔の新聞を読めたら良いのに」「エスケープしてある
場所へビジットしましょう」「よくインヴェスティゲイト
しなきゃいけない」

■使用された曲

・The Friends We Love by Shane Carty and Dalila Bela

■出演者

アン・シャーリー (Amybeth McNulty) 13歳、孤児
マリラ・カスバート (Geraldine James) 妹
マシュー・カスバート (R.H. Thomson) 兄、牧場主
ダイアナ・バリー (Dalila Bela) アンの親友
レイチェル・リンド (Corrine Koslo) カスバート家のお隣
ジェリー・ベイナード (Aymeric Jett Montaz) カスバート家の農場のお手伝い

ギルバート・ブライス (Lucas Jade Zumann) 生徒・イケメン
セバスチャン・ラクロワ (Dalmar Abuzeid) “バッシュ”トリニダード出身
ナサニエル(ネイト) (Taras Lavren) 地質学者、詐欺師
Mr.ダンロップ・ジョンジー (Shane Carty) 詐欺師、ヒゲ面
Mr.ウィリアム・バリー (Jonathan Holmes) 地元の金持ち
Mrs.エリザ・バリー (Helen Johns) アンの見極め
トーマス・リンド (Philip Williams) マリラの友人・隣人
ジョセフィン叔母さん (Deborah Grover) シャーロットタウン在住

(Brian Tree) 牧師
Mr.ハーモン・アンドリュース (David Ingram) 父、投資に意欲
Mrs.アンドリュース (Janet Porter) 母
ミニー・メイ・バリー (Ryan Kiera Armstrong) バリー家の娘
Mr.マルコム・フロスト (Tom McCamus) The Island Announcer紙記者
ローリングス (Kent Staines) 手紙を送る。
(Ian Downie) The Island Announcer紙のメガネの老人
(Kirsten Wendlandt) 服屋・エリザに怒鳴られる
(Joey Coleman) 警察官、アンとダイアナを探す
(Katie Advani) Anne Acting Double

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