アストリッドとラファエル 文書係の事件録
(Astrid et Raphaëlle) 2019 , FRANCE
制作/FRANCE TÉLÉVISIONS、JLA PRODUCTIONS
、Be-FILMS
、RTBF (Télévision belge)
原作/
制作/Alexandre de Seguins、Laurent Burtin
プロデュース/Jean-Luc Azoulay、Jean-Sébastien Bouilloux
https://www.nhk.jp/p/astridetraphaelle/ts/PG1M4JJQQV/
第5話 ミッシング・リンク Chaînon Manquant
脚本/Alexandre de Seguins、Laurent Burtin
監督/Elsa Bennett、Hippolyte Dard
【STORY】
■国立自然史博物館
清掃員の男性が館内を掃除する。
特に展示室にはレプリカがあるとはいえ、本物の展示
も有る為に丁寧な作業が必要とされる。
骨の埃を取り除いている中、床にはタトゥーをした
女性の遺体が発見される。
■日本食材店
アストリッドは毎週決まった時間に必ずこの店に買い
物に来る。
商品棚を見ていると16歳の時の記憶が蘇る。
・回想
父・アンギュスと16歳のアストリッドは店を尋ねる。
アストリッドは店主のタナカ (Akihiro Nishida)に
対して、
「ヒマラヤスギの12cmのお椀が品切れです」
「茶筒が入荷している」
タナカはその通りだとして感心する。
アンギュスはタナカに対して今度棚卸を手伝わせる事
を語る。
■パリ警察署 / commissariat de Police
アルチュールがお湯を注いで作ったコーヒーを横から
奪い取るラファエル。そんな彼にお願いが有る事を
告げる。
「極秘任務」「個人的な事」「質問は無し」
そんな条件でアルチュールに調査を頼む。
「この女性の事を調べて。名前はマルチド・ニールセン」
名前からしてアストリッドの姉妹なのか?と問うアル
チュールに対して、「質問は無し」としか言わない
ラファエル。
そんな彼女の元に変死体が見つかったとする知らせが
入る。
“ビュフォン通り2番地”は何がある場所かと問う彼女に
アルチュールは国立自然史博物館だと語る。
・日本食材店 “市場 ICHIBA”
買い物をしていたアストリッドに対してメッセが届く。
朝7時40分・・
「自然史博物館で事件、最優先で来て」
(Rejoihnez moi toutes affaires cessantes au
musèum d’histoire naturelle)
選んだものを入れていたバスケットをタナカさんに
預けると、最優先で行かねばならないところがある
という。
■国立自然史博物館 / Muséum d’histoire naturelle
・遺体発見現場
アストリッドはラファエルに合流する。
アストリッドは用事を中断してきたが、それが大事な
用事なので困っている事を告げる。
「食料の買い出し中だった」
「どこでも買えるよ」
「買い物は月曜の朝9時」
「最優先だけが今やってる用事が終わってからでいい
よ・・と次にはそう書くわ」
警備の捜査官に挨拶して館内に入る。
アルチュールが既に来ていて遺体は2階の古生物展示室
にあるという。
被害者はダナ・バレット(36歳)。
この自然史博物館のラポで働いていた。
死因は現在検視中。
あそこで女性捜査官から事情を聞かれている男性が
レモン(レイモンド)・スタン(François Podetti)で
被害者の上司だという。
ラファエルも彼から話を聞く。
発見者はここの清掃スタッフ。被害者のダナは3年前
からプレパレーターをしていた。プレパレーターは
発掘した化石のレプリカを作る仕事。
彼女の印象を聞くラファエルに対して彼は
「少し”変わった”子だが素質が有った」
「”変わった”とは?」
「ラボで大音量で音楽を聴いたり、見た目も少し・・」
彼女はピアスやタトゥーを至る所にしていた。
私の様な古いタイプの古生物学者とは大違いだという。
遺体を確認して欲しいので一緒に二階へ行って欲しい
と頼む。
・2階の入り口
立ち入り禁止の規制線があり、アストリッドは入れな
かった。ラファエルはこの規制線はウチが張ったもの
で捜査関係者以外のメッセージが書かれているが、
あなたは捜査関係者だから入っても良いのだという。
レモンに遺体の確認をしてもらうとみているのが辛い事
を語る。
その間、アストリッドは館内に展示してある恐竜の
骨格を見て回る。
「一つだけ違う。ピースが合っていない」
「この骨がおかしい。付け根の所が解剖学的に合わない」
その疑問に対してレモンはあり得ることだという。
「完璧な骨格は稀であり足りない部分は復元する。」
「例えばディプロドクスの大腿骨は別の竜脚類の
レプリカです」
そこに法医学のフルニエがやってくる。
死因の事を尋ねると、結論はまだだとし、今のところ
『矛盾だらけだ』という。
『呼吸困難の兆候があるが遺体の状況と一致しない』
アストリッドは脳内で過去の事件の調書・資料が過る
中、ある結論を出す。
『死因は溺死です』
『手の指のチアノーゼ、鼻孔には泡沫の痕跡、瞼に
腫れが認められ一連の所見は女性が溺死したことを
示している』
しかしフルニエはそれでもどこに水があるのか。
水は無いが確かに溺死・・とにかく胸を開かないと
断定はできないことを語る。
しかし溺死と仮定して開胸すること自体馬鹿げている
という。
それを聞いたラファエルは「幾ら賭けるか?」と勝負を
挑む。
・署に戻ろうとして建物の外に出る。
アストリッドが落ち着かないのでラファエルはその原因
を尋ねる。彼女は今週の買い物をしていないのでどう
したらいいのかと告げる。ラファエルはそこの角に
スーバーマーケットがあるので急いでチャチャっと買い
物をしたらどうかと語る。その後には車で家まで送る
と。しかしアストリッドはそういう訳には行かず、
まず犯罪資料局に行って被害者の資料を探すことが優先
だとし、現在11時7分であることを語る。
■パリ警察署 / commissariat de Police
担当捜査官が集まる中、ニコラはラファエルに対して
フルニエの見解通り溺死は考えにくいと語る。
別の場所で殺害してから遺体を運んだとは考えられない
か?というラファエル。しかしニコラはこじつけて考え
るのは辞めるよう告げる。
捜査の基本だとして語る。
『先入観をもって証拠を語るべからず』
アストリッドの説が正しいと思いたい気持ちは分かる
が・・
【被害者の携帯電話】は見つかったのか?
アルチュールはまだだとし、電波は金曜の夜に博物館
の周辺で途絶えたことを語る。その先の足取りは調べ
ることは出来ない。両親も同僚も知らないと言っていた。
手がかりには【映像】が有る。
博物館の向かいの自販機に防犯カメラが付いていて、
午前1時にダナ・バレットが博物館に入る映像が写って
いるという。生きて入ったなら溺死のはずはないと
いうが・・
【感想】
サブタイトルがミッシング・リンク。
英語だとMissing Link。
コトバンクさんから引用するとミッシング・リンクは
>生物の進化・系統において、その存在が予測される
>のに未発見のためにできている間隙
今回のドラマでは進化論に於ける本格的なネタと同時
に捜査の中でも比喩的なものとしてこのサブタイトル
が利用された。
捜査の流れに於いて死因は早い段階で概算はついて
いるし、犯人の目星は付いているが証明する方法が
ない。
興味深い所は【時間の概念】をふんだんに盛り込んで
いる。
進化の過程で連続性が欠けた部分・・つまり「空白の
時間」というものが存在し、そこに専門家たちの興味の
視線が向けられている。そしてこのドラマの中でも
その「空白の時間」の中に全ての妙味が存在している。
●「空白の時間」
当初は被害者が自分の足で博物館に入り、
そしてその発見がなされた間に起きた空白の時間は
6時間であった。死因が本格的に言及されるように
なり溺死が即死ではなく遅発性型の溺水だとすると
時限爆弾を抱えるようにして亡くなってしまった形で、
犯行から死に至るまでの時間の経過は、電話の電波
が途切れた金曜の夜から月曜日の朝となる。
10年の空白は、ピエールだ。
古生物関係の専門部門に所属/仕事を得ることはあまり
に空きが無い。
40年の空白は犯人の男性だ。
この期間学会の偉い人たちに媚びへつらいマジメに
働いて来たが何の功績も出せずに終わろうとしている。
●人と人
対人関係が困難を極める程に個の中にあるスキルの
面白さ・興味深さが見え隠れする。
ただアストリッドの融通が利かないところ以上に
捜査の流れがイマイチ面白さを感じないのが残念。
そもそもの設定として国立の博物館に防犯カメラが
ないとするところが苦しくないか。
謎の提示自体は面白いんですよ。
昔から存在する「水の無いところで溺死する」死因
の謎。
遺体移動説とか窒息死させた後で加害者が何らかの
溺死工作が行われたとか眠らされた後に水を・・とか
色々と想像させるけれど、今の科学捜査からすると
その手のごまかしは出来そうもない。
確かイギリスのドラマの中でも溺死を水質から辿って
捕まえるという流れのシナリオを過去に見た記憶がある。
また殺害の動機に関しても想像しているまでは楽しい
ものが有る。
ドラマの流れに身を任せて行けば容易に思いつくのが
ピエールと被害者の仲間割れ的なもの。
近年フランスの治安の悪さや民族的なヘイトの流れを
考えるとその流れでも合点がいく。
今回オークションとか化石の価値にも触れていたので
骨の中に何かを入れて不正に輸入したものが有るの
かなと思っていたけど、そんなことではなく、これまで
の学術的常識を覆すような世紀の発見だった事で、
かなり壮大なネタフリとなってしまい嘘臭さも倍増。
それを発見したものに対する嫉妬する流れ。
長年のまじめに働いてきたものが何の功績も残せずに
いたのを、見た目、チャラい女性に全てを奪われること
への嫉妬心。
●嫉妬心
嫉妬心は今のアストリッドを眺めるニコラなどの
流れにも精通するけれど、それとは違った二つのジェラ
シー的なものがある。
少しずつアストリッドの発言に対する風当たりが強く
なりつつ有る。規則性に関しては無視する事が出来
ない彼女だけど、捜査官たちの手順は完全に無視
するような発言をしてしまう。
ニコラの憤りは上述するようにラファエルがアストリ
ッドに傾倒していく事への嫉妬心では有るのだけど、
その感情を汲んでの事なのか、刑事としての結束感
なのか、バシェール警視正も一応ニコラを支持している。
男性社会の刑事の世界だけど、ドラマの中では徐々に
その辺の垣根はなくなりそうだ。
検視官のフルニエだって検視前にずばり死因を当てら
れたらあまり気分はないだろう。
・今回のドラマのテーマ
ずばりモザイクかタトゥーか(笑)
日本版では検視台に乗せられた遺体はモザイクがかか
っていたけど、アメリカやフランス版ではモザイ
クはかかっていない。タトゥーに拘りを持つ男が、
自分の作品を他人に手を入れて欲しくないように、
ドラマでもタトゥーは大事な流れとなっているので
そんなモザイクは外してしまえ!
■アストリッドに関すること
今回のアストリッドは生活の中でも一週間ルーティンの
中にこれまでとは違う流れを吹き込んでいく。
規律を重んじる日本人やその文化に興味を持つアスト
リッドはこの店を気に入っているようで、現在の
アストリッドが何歳なのかは分からないけれど、
16歳当時からその店は有り、父親と共に訪れている。
しかしこういう店で一週間分の食材を買うというのは
難しいものがないか?。
●「最優先」に関する言葉
「最優先で来て」
ラファエルからアストリッドに入ったスマホの
メッセージだ。
この言葉をまじめに捉えてしまったアストリッド。
その後ラファエルからは、「今している事を辞めて
まで来ることはない」と訂正が入っていた。
「なるべく早く来てください」
これはアストリッドがラファエルに送ったメッセージ
だ。
ダナ・バレットが不起訴になったものの、化石の密売
容疑で嫌疑が掛けられていたことがあった。
その際にダナは不起訴になったが、もう一人、ピエール
・ヴェンクマン(Benjamin Egner)は有罪になって6か月
の服役をしていたことが判明する。
●死因を見出す
溺死であることをズバリ当てた彼女。
フルエニの所見では、肺水腫であることは間違いな
く、肺にうっ血が見られる。胸膜下に点状出血が
多数認められる。【溺死】で間違いない。
その後、その溺死は【遅発性溺水】という状況に有る
ことが分かる。
成人の場合、とても稀なことで、水を飲んで肺に水が
溜まっても呼吸は出来る。しかし肺胞に入り込んだ
水が肺表面活性物質の代わりに肺胞を膨らませて
肺が粘液で詰まり、時間が経ってから死亡する。
アストリッドの話だと25年間で3件の同様件が有った
そうだが、医者に聞くのが一番ではないのか。
殺人事件で【遅発性溺水】になるなんてそうはない
でしょうし。
【死亡推定時刻】は今日の未明、【犯行】は昨日と
いう事になる。
日曜日の深夜1時に自分の足で博物館に入り、朝7時
に溺死体で見つかったことになる。
■事件に関する推察
最初の容疑者は考古学者・ピエールだった。
オークション会場に来ていた彼に強引に接近した
ラファエル。
彼らはダナ殺害に関してそれなりに動機はある。
・過去に密売でピエールだけが懲役刑になった。
・携帯の位置情報では博物館近くを数時間うろついて
いたこと。
しかし彼はモンゴルで発掘現場に行っていたことや、
彼女の方からメールしてきたメッセージが携帯に残さ
れていること。
『ピエール、今すぐに会いたい。大変だよ、あり得ない
発見をした。電話じゃ話せないから博物館に来て。
お願い、外で待っている』
何よりも死亡推定時刻と犯行時刻のズレによって
ピエールのアリバイは成立した。彼は犯行時刻には
モンゴルからの帰国便に乗っていたのだから・・
●タトゥーに刻まれるメッセージ
タトゥーをする人の気持ちはまるで分からない。
単純にファッション的に行っているのか、それとも
特定の相手にメッセージを送るためのものなのか。
ダナのタトゥーの中の一つ「ABCD1」と刻まれたもの
がある。「ダーウィンの生命の樹」「ダーウィンの
系統樹」と呼ばれるもの。
ダナのものは「ダーウィンが種の転成に関する
ノートの中に描いた最初のスケッチ画」
しかし後になりそのスケッチ画も元には無い枝が
ある。オリジナルの図よりも枝が3本多い。
彫り師が間違えたのではないか。
レヴィナスという人物が彼女の体にタトゥーを入れて
いた。元々は皮膚科学の道を進んでいたが、大学での
研究が性に合わず今の道に成り行きでなった様だ。
●進化の常識を変える
彼に話を聞くとダナは新種の恐竜の化石を発見した。
新種自体はすぐに発見できる。
しかし彼女が見つけたのは獣脚類の分類法が覆る程の
発見。
●囮捜査
これは前回も行われたけれど、相手を焦らせて上手いこと
自分からボロが出るように仕掛ける。ダナは既にミシガン
大学にやりとりのメールをした形跡があることを犯人に
伝えてその動きを観察した。
●違反通告書
彼がドービル経由でアミアンに行ったとの事だが、その過程
で駐車違反の罰金が取られている。35ユーロ。
■捜査手順
●肺の中にある水は何処の水?
珪藻類の分析をする。
トゥック川の河口にある固有の種類のもの。
ダナが溺れたのはドービル近辺。
容疑者がこの場所に特定された時間に居たのかの証明。
●ダナの足取り
彼女はサン・ラザール駅で他人から携帯を借りて電話
していた。自分のものは電池切れ。
何故その場所に居たのか。そして誰かと出会ったのか
の証明。
●古生物学の学術誌の掲載依頼
本来ダナが掲載の依頼をするところをレモンが行って
いた。
『フォルスラコスの亜属の新しい標本に関する研究』
■その他
●捜査の基本
『先入観をもって証拠を語るべからず』
●「ダーウィンの系統樹」(Darwin et Son Arbre)
生物の類縁関係を樹木状に示した図。
共通の祖先から種が枝分かれしている。
●オフェーリアだ
溺死したダナの事をハムレットの女性に例えた。
●ジョーク
「昔の話をしてたらフルニエが反応した」
「Speaking of Skeletons..」
「Fournier wants to see me.」
「Get it? Skeletons..」
「The theropod skeleton.」
「He’ a pathologist.It’s a joke.」
●獣脚類(theropod)の分類法
恐竜は二つのグループに分けられる。
「竜盤類(Saurischia)と鳥盤類(ornithischia)」
分類法は100年以上前にイギリス人が骨盤の形を基準
として分けられていた。
獣脚類は竜盤類の仲間とされていたが、実は鳥盤類
に属するかも知れないこと。
19世紀から世界中の人が常識だと思っていた恐竜の
系統樹が全部変わる。
※2017年、イギリスの研究者たちが新しい分類法を提唱
し、竜盤類と鳥盤類の2分類を見直しを考えて居る。
(Nature誌より)
「Dinosaur family tree poised for colossal shake-up」
https://www.nature.com/articles/nature.2017.21681
●数学者ルイ・グロ
九連環の解き方を理論化し、細長い環から外れた環
を0、ハマっている環を1とする。しかしグレイコード
を発見した。コンピュータの原点。
●日本の味 workshop ISSE
タナカの店にある茶道。
日本の伝統文化は全て体系化され全てに意味がある。
彼女に取っては重要。自分を見失わないようにする為
の目印。
●マチルドの消息
ラファエルがアルチュールに調べさせていた件。
20年アメリカに居て先月健康上の理由で帰国した。
【SOUNDTRACKS】
・
【出演】
アストリッド・ニールセン (Sara Mortensen) 犯罪資料局・文書係
ラファエル・コスタ (Lola Dewaere) 刑事・警視
ニコラ・ペラン (Benoît Michel) 刑事
カール・バシェール (Jean-Louis Garçon) 刑事・警視正
アラン・ガイヤール (Geoffroy Thiébaut) 犯罪資料局・局長
アンリ・フルニエ (Husky Kihal) 監察医
アルチュール・オンギャン (Meledeen Yacoubi) 警部補
アンギュス・ニールセン (Aliocha Itovich) 父、警察官
ディエゴ・アンサテ (Kamel Isker) マックスの会社。マックスを父の様な人だと
テオ・コスタ・ルジェ (Timi-Joy Marbot) ラファエルの息子
16歳のアストリッド (Sylvie Filloux) 学校に通う
レヴィナス (Richard Gotainer) タトゥー彫り師
Apuタナカ (Akihiro Nishida) 日本食材店
ピエール・ヴェンクマン (Benjamin Egner) 古生物学者
レモン・スタン (François Podetti) ダナの上司
(Arnaud Cornette de Saint-Cyr) Commissaire-Priseur
(Garance Davis) Voix additionnelle (voice)
ダナ・バレット () 36歳、被害者、プレパレーター