アストリッドとラファエル5 文書係の事件録 Astrid et Raphaëlle 第7話 名馬の最期 On achève bien les jockeys

リンク広告 テスト




アストリッドとラファエル5 文書係の事件録
(Astrid et Raphaëlle) 2025 , FRANCE

制作/Patrick FOUQUE – FTV – JLA

第7話 名馬の最期 On achève bien les jockeys

脚本/Alexandre de Seguins
Laurent Burtin
監督/Corinne Bergas

【STORY】

・ド・テルシ牧場

外は雨が降る。
アストリッドとラファエルは現場にいくまでの間に雑談する。
傘をさしているのはアストリッドだけ。

アストリッドは区役所でテツオと婚姻関係を結ぶ手続きについて
【民法第75条】にその結婚を祝う証人の立ち合いが必要だと
書かれている事を述べラファエルに対して頼みごとをする。

「その役割にはあなたが適任です」
「ラファエル、結婚の証人になっていただけますか?」

「これを引き受けるのがあなたのためになるのなら、もちろん
私は証人になる」

ただラファエルが期待していたウェディングドレス/白無垢
姿での結婚式は行わないことを知り残念がる。

「これは単なる形式・・行政上の手続きです」

・牧場内に入る

馬がいななく声が聞こえる。
馬が興奮していることにラファエルは少し心配する。

「馬が神経質になっているのは当然、殺人の目撃者なので心的外傷後
ストレス障害を発症している」

ラファエルはニコラに尋ねる。
「検事は被害者のことを何も言わなかったが、何なのか?」(Raphaëlle)

「これまで色んな犯罪現場を見て来たがここは異質だ。
私の知識が通用するか疑問だ」(Fournier)

遺体の現場は馬小屋だった。
しかし見るからに倒れているのは馬が血を流している光景だった。

フルニエは馬が被害者だとし、
「フィボナッチ2世という名の馬。6歳 体高およそ160」

それを知ったラファエルは電話で専門の捜査官がいるだろうと
クレームを入れる。動物の殺しについては専門外だ。

「刑法を読み直した方が良いのでは?検事さん」

専門の捜査チームがまもなく組まれる予定だがそれまではウチが
捜査をやれという命令。検事曰く馬の値段は80万ユーロ(1億3千万円)。

ラファエルはニコラや検事とやりとりしている内にアストリッド
の姿を見失う。

(回想・2004年)

まだ若い頃のアストリッド(Sylvie Filloux)は、白馬(フロコン)
世話をしているサミ(Romain Baele)の元へ。サミはそんな彼女に
ブラッシングをしてみたいかと尋ねる。
その時のことを彼女は馬小屋の中で思い出していた。

・ラファエルが来る

アストリッドはラファエルに2004年の講習で乗っていた馬フロコン
のことを語り出す。フロコンといると安心した。
どうしてフィボナッチ2世は殺されたのか。動物には罪が無い筈。

ラカム・ド・フォンベル(白馬)が辛そう。左の前脚を痛がっている。
アストリッドはその個所を調べると蹄鉄がなくなっていた。
今すぐに厩務員に知らせて装蹄師にひづめが痛くないようにして
もらうという。
「不思議と馬が話を理解したみたいね」

イヴ(Emmanuel Karsen)は馬が殺されたことに激怒する。
俺からフィオナッチの勝利を奪い取りやがった。
娘のエルザ (Delphine Depardieu)は父親を落ち着かせる。

・ラファエルたちはド・テルシ親子の元へ

彼は馬の「馬主」で「調教」、「健康管理」をしていたイヴとエルサ。
あそこまでの馬にするのにどれだけ投資したか。

「障害で勝つはずが・・」
「オートゥイユで開催される”パリ大障害”の事です」(Elsa)

世界で知られた障害レース。それは過酷なレースだった。
明日の出走予定で本命馬だった。
フィボナッチ1世と同じだ。
1世は父の最初の馬。28年前に大障害で優勝した。

「馬の欠場を望んでいたライバルはいるのか?」(Raphaëlle)

「競争は激しいがみんな馬が好きなので傷つける人がいるとは
思えない」(Elsa)
「人の欲望と嫉妬心の力を甘く見ない方が良いですよ」(Raphaëlle)
「フィボナッチ2世に近づいた人を教えてください」(Nicolas)

●馬小屋

被害者の情報は?
「フィボナッチ2世は鹿毛のサラブレッド。優勝馬の血を受け継ぎ
明日のパリ大障害では大本命だった」

フルニエによると明らかに心臓の一突きで死んだ。
馬の心臓は表皮から近い。凶器は現場から見つかっており、
これからラボで指紋を取るという。

「”ヤタガン”です。トルコの刀剣。資料を確認しないと」

ラファエルは騎乗予定のジョッキー、ファニー・サンタンドレ
(Lara Tavella)と話をするという。

■パリ警視庁

●ファニーを取り調べる

馬に会いに行ってきた。戻ってきてすぐに乗せてくれて
ありがとうと言いにいった。
優勝はトレーニングすれば出来るものではなく大事なのは絆。
私とフィボには特別な絆が有りました。

・レースに勝てたと思います?

レースの為に何か月も練習してフィボの飛越は完璧。
もちろん勝てました。

・若いのに凄い成績をあげている。

「ポーの大クロスの優勝」「ノートルダム・ド・パリ賞」
「モーリス・ジロワ賞」

全てフィボナッチに乗っての勝利。

言った通りあの馬との特別な絆が有った。

・女性が競馬の世界で生きていくのは大変では?

成功してみんなから尊敬されている。

「尊敬」か「嫉妬」か・・あなたを傷つける為にフィボを殺した
のかも。

■感想前に・・

感想前に・・
ちょっとここのところ考えることがあるのですが、
ドラマの内容を詳細に書き過ぎているのではないかということです。
先週にも書こうとした事ですが・・・
youtubeに映画ネタ、セリフ起こしてをして動画を切り張りして
著作権法違反になるケースがありますよね。そういう人のyoutubeは
見たことがないのでどんな形で公開されていて、どれ程のネタバレを
していたのか気になります。

2、3日前に以下の記事を見ました。

>映画の登場人物のセリフやストーリーを文字に起こした
>「ネタバレ記事」をインターネット上に無断公開

ブログなどを永続的に書いている人は、セリフとかストーリーをある
程度残しておきたいと思う人は居る気がします。ただそれをやると
時間的にも仕事をしながらでは難しいので現実的には難しいです。
自分もセリフとか解決までの流れみたいなものは概略的にでも書き
残したいタイプなので、営利目的かそうではないかの違いは有ります
が類似するものも有ります。

2023年にも似たようなケースが検索すると引っかかる。
ただただ感想を書くのが正論です。ストーリーは最小限に留めて
ネタバレしなくても書きようによっては出来ますよね。

寧ろそういうものを見て映画やドラマを見た気になってしまい、
逆に見なくなる人が居るのでは本末転倒だし、少しネタバレしてでも
観たいと思わせて宣伝のようになるのならウィンウィンになれるの
だろうし、それでもやはり売り上げと著作権問題はまた別の問題でも
あるような気もするしで、なんとも言えないところです。

wikipediaなどはその辺はどういう扱いになっているのかな。

■感想

今回は競馬・競走馬の死を巡り、何が起きたのか、誰が馬を殺した
のかを問い詰めていく物語。

私個人は競馬はまるで興味がないのだけど、学生時代に結構友人の
間で競馬が流行し、週末になるとみんなが集まって競馬新聞と
睨めっこ状態でした。(未成年はダメですよ)。
学生時代は割と総武線沿線周りで一人暮らししていたので、
中山競馬場だったり少し熱心なファンなら府中までいっていたし、
錦糸町のWINSなどで馬券を買ってみたり・・と自分も経験しました
がそれ以上には興味が無かった気がします。

競走馬が殺されるというくらいなので、相当な「ライバル心」が
あるのか、ギャンブル故に「金」が絡んだ事件なのか、そんな
イメージしか浮かびません。

・興味深い流れとしては、馬は人間を殺す武器によって殺害され
人間は馬などの動物を殺す為の武器によって殺されている点。
【その他の項目】に書いておきましたが、それぞれ「ヤタガン」
「マタドール」といった武器で殺害されました。

・殺害方法は一種の謎です。
銃弾で殺害されたと思われるのに、射入口が有っても射出口はなく、
火薬痕が無ければ薬莢もない状況だったこと。
小学生の頃に読んだ殺人トリックの方法では殺害後に溶けるような
武器とか使用されるとか目にしました。一番そのケースで多いのは
氷柱でしたけどね。

正直馬好きはとことん馬が好きですよね。
騎手であるならば登場人物が語っていたように、みんな馬好きだった
という証言を信用すれば殺害するのは余程難しいのではないかと思う。
ただ競走馬は足を骨折すれば、馬の特性上、殺処分されることが
殆どなので、それを執行する人に依頼したり、余程仕事として
割り切れる人物に依頼する流れが発覚していくと想像しました。

しかし馬だけでなく人が殺された訳ですから、その人とは何処か
で繋がりがあるという条件が新たに発生します。

●フィボナッチ数列

インターネットをし始めてからはよく目にする名称です。
名馬にその名前をつけているのは分かりますが、その数列が
意味することは何なのかということ。
馬の血統が関わってくるのかと最初に名前を聞いた時にすぐに
考えました。

結果的にフィボナッチ数が関わってくるのは数列ではなく
数字そのものでした。1123.58ユーロ。

●対決・対立の構図

競馬は障害レースですが競い合うものです。

私生活に於いてコスタ家では母・パトリシアと娘・ラファエルが
牽制し合う光景がこのシーズンから目立ち始めました。

そして今回はそのパトリシアと対決するのはニコラです。
ラファエルを巡りどちらが週末の休みを共に過ごせるのかは
ちょっとした興味の沸くネタでした。

私はこのシーズンが始まったころからパトリシアは何か病気を
抱えているとみていたので、倒れたとした時には心配したのですが
結局どうだったのでしょうか。

因みにパトリシアとニコラは週末のデートに於いて、ラファエルの
心を掴むのは、それぞれロックコンサートとオペラ・クラシックと
考えたようです。ラファエルのノリだとロックだろうと思いますが
母親に対して「親がいない時を過ごす中で趣味は変わった」として
相手に罪悪感を引き出すような言葉攻めで母を責めていく
のかと思ってみていましたが、そうはならなかったようです。

更に会話を見ると、パトリシアはニコラのセーターをわざと洗濯機で
縮めたとか、オペラのチケットを隠したのだか捨てたとされて
います。

母はパタゴニアに戻ることになり、そしてラファエルとニコラは
同棲することに決めたようです。

●私生活と言えば、アストリッド

アストリッドは現在私生活で二つの問題を抱えています。

・一つはサミを含む幼少期の頃の話。
・一つは愛する相手であるテツオとの関係・結婚。

サミも何らかの精神的な病を患っているのでしょうか。
アストリッドが幼少期にサミと一緒に過ごしていたような
回想シーンが有り、今回の競馬のように馬の世話をする光景が
有りました。しかしアストリッドの自閉スペクトラム症は
先天性のものがあるのか当時の状況から見ても、馬の指導員に
対してあまり感情を見せずに対応していた感じを受けます。

ラストで見せた「ドゥニ・シャルトルー失踪事件」
一体何処に失踪してしまったのでしょうか。
サミがアストリッドを助ける過程が事故・事件が発生したとか?

取り合えずアストリッドが地味に続けていた「ハノイの塔」
この時完成を見せます。

テツオとの関係はかなりアストリッドの過去の流れに押されて
影が薄くなりつつありますが、まぁ毎回彼を出さなくても
良いとは思いますし、無理に日本の文化に触れることもない
ですよね。

●アスマエルの墓(1970-2011) モンルージュの墓地

最後は悲しみのオチでもあり、少しの歓びを得る流れでした。
まずは父親アランの冤罪を晴らせたこと。
しかしこれは世間・メディア・捜査機関への警鐘は少なくない
ものがあります。アランを自殺に追い込んだのはこれらの声
です。近年のインターネットの文化は一方的な意見に向けられ
必要以上の言葉の刃を突き立てる傾向に有ります。

●過剰な親心・子心?

事件の殆どは娘のエルザが起こしたものだった。
14年前メルヴィルに薬品を与えたのも娘だし、再起をかけた
パリ障害に同じ額を賭けたのは、娘から頼まれた父だった。
そしてそれを知られたファニーを殺したのも彼女。
父親は何処までその事実をリアルタイムで理解していたのか
分からないが、少なくとも娘の罪については全てを理解し、
そして自分が罪を被るつもりだったのだろう。

アランの息子は冒頭の馬を殺したこと。

■その他

●「シムロキュ」ではなく「シロムク」です

ラファエルはシロムクの事をシロムキュだと言いアストリッドがそれを
訂正する。フランス語の発音と何か関係があるのだろうか?
単に覚え違い?

●凶器

・馬を殺害した凶器は「ヤタガン」
片刃の刀剣。オスマン帝国時代、歩兵によって腰に帯刀して用いられた
携帯用の武具。
・人を殺害した凶器は「マタドール」
元々は動物の殺処分に使用する銃弾のない銃器。
馬は特に骨折すると治るのが難しいので競走馬がレース中のトラブルで
骨折すれば名馬であれ殺処分される。

●対決

土曜日にラファエルと一緒に外に行きたい母とニコラ。
前者は母親、後者はニコラが行こうとしているところ。
ラファエルの性格からすると母親の方の選択の方が好きそうだけど
ね。

ロックコンサードのサタニック・サンドイッチのライブ
オペラのワーグナーの「ニーベルングの指環」

●「よお相棒!」

捜査終盤にラファエルの母が倒れた為にニコラとアストリッドの
二人で捜査することになる。その時ニコラがアストリッドにかけた言葉。

「ぺラン警部、私は相棒ではありません。犯罪資料局の職員です」
「私の相棒はラファエルです」

●フィボナッチ数列

イタリアの数学者であるレオナルド・フィボナッチ(1170 – 1259年)
名付けた数列で、「1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144、233…」
のように、前の数字を足した数が続く法則のこと。

よく「巻貝の貝殻」とか「ひまわりの種」「薔薇の花びら」などが
例にあげられる事が多いですね。

■使用された曲

■出演者

アストリッド・ニールセン (Sara Mortensen) 犯罪資料局・文書係
ラファエル・コスタ (Lola Dewaere) 刑事・警視
ニコラ・ペラン (Benoît Michel) 刑事
カール・バシェール (Jean-Louis Garçon) 刑事・警視正
アンリ・フルニエ (Husky Kihal) 監察医
ノラ・モンスール (Sophia Yamna) 警部補・デジタル

テツオ・タナカ (Kengo Saito) タナカ商店
*アンヌ・ラングレ (Valérie Kaprisky) 警察学校・犯罪科学担当教官
*マチルド・ニールセン (Elisabeth Mortensen) 母
*テオ・コスタ (Timi-Joy Marbot) ラファエルの息子
*ニルス (Handy Gedio) 7歳、アンヌの息子、アストリッドの異母弟

ウィリアム・トマ (Jean Benoit Souilh) 社会力向上クラブ
マックス (Clément Lagouarde) 社会力向上クラブ・長髪
*アリス (Lizzy Brynn) 社会力向上クラブ、メガネ女性
*ブノワ (Clément Langlais) 社会力向上クラブ
*アンジェル (Angèle Rohé) 社会力向上クラブ・若い
サミ・グルメ (Dominique Engelhardt) 途中から社会力向上クラブに参加

パトリシア (Julie Arnold) ラファエルの母
エルザ・デ・テルシ (Delphine Depardieu) イヴの娘
イヴ・デ・テルシ (Emmanuel Karsen) 馬のオーナー
(Sylvie Filloux) 若い頃のアストリッド
(Romain Baele) 若い頃のサミ
ドゥニ・シャルトルー (Kévin Rouxel) 失踪中。乗馬の指導員。サメの歯のペンダント
ファニー・サンタンドレ (Lara Tavella) ジョッキー/騎手
アドリアン・イルマズ (Védian Campo) 厩務員、イスマエルの息子
(Thomas Ferrier) Palefrenier 馬丁厩務員
(Célia Gacogne) Doublure Elsa エルサの代役
(Fabien Gutierrez) Maréchal Ferrant 装蹄師
アラン・リエラック () 騎手のアラン・リエラック。過去に落馬して亡くなる
ジュエル () アラン・リエラックの遺産相続人
イヴァン・ウリアノフ () オークションで武器を購入した人
マリー・サンタンドレ () アラン・リエラックの遺産相続人
イスマエル・イルマズ () アドリアンの父
アンヌソフィー ()

PVアクセスランキング にほんブログ村
スポンサーリンク
レンタグル大336

フォローする

スポンサーリンク
レンタグル大336