[E] アストリッドとラファエル4 Astrid et Raphaëlle 第8話 失われた記憶 Coupable

リンク広告 テスト




アストリッドとラファエル4 文書係の事件録
(Astrid et Raphaëlle) 2023 , FRANCE

制作/FRANCE TÉLÉVISIONS,JLA PRODUCTIONS,
Be-FILMS、RTBF (Télévision belge)

原作/
制作/Alexandre de Seguins、Laurent Burtin

https://www.nhk.jp/p/astridetraphaelle4/ts/P2J4XW64VM/

第8話 失われた記憶 Coupable

脚本/Alexandre de Seguins
Laurent Burtin
監督/Corinne Bergas

【STORY】

■裏路地

ラファエルは車の中で負傷し気絶していた。
フラッシュバックのようにして現れるカラフルな骸骨
の映像。ラファエルは目覚めると何故かシートに
もたれかかり、助手席に男が乗っていた。隣の男の
脈を図ると既に亡くなっていることが分かる。
彼女はドアを開けて外に出ると助けを求めて声をあげる。

・救急車

医者(Frédéric Dimnet) はラファエルの手当をする。

「何か覚えていないのか?」
「助手席の男性は身内か、同僚か?」

しかし彼女は自分の車ではない事と、その人物が誰だ
か分からないと話す。病院に行こうという医師を
無視して家に帰ろうとするが、脳震盪を起こして
いる可能性があるので検査をしなければならない
ことを語る。
主任救急医(Christophe Maziere)がやってくると、
警察に連絡はしたのかを問われる。ラファエルは自ら
刑事であることを語る。
男は事故ではなく銃で撃たれて死亡していると
いう救急隊長。会話している間にもラファエルは
再び気を失ってしまう。

・アストリッド

一方アストリッドはテツオと一緒に街道を歩く。
テツオの大学まで送っていく彼女。職場には遠回り
なのに大丈夫かという彼に対して、彼女は前もって
ルートを調べて実際に歩いて見たこと。犯罪資料局
には遅刻しないように計測したことを告げ、
「遅刻はいけない」ことを語る。

「いつもと違うことでもきちんと準備すれば対応は
可能です。」

テツオは自転車をパンクしたので乗らずに押していく。
タイヤチューブがパンクしてしまったので大学の
近くにある修理店に預けることを語る。
アストリッドは微笑むと、テツオは何故笑っているの
かを問う。あなたが正確で良い人だからだと語る。

そんなアストリッドの元にニコラからの電話が鳴る。

■病院

入院したラファエルは再び骸骨模様のフラッシュバッ
クが起きる。アストリッドがラファエルの元にやって
くると彼女と会話する。

ラファエルは「何が有ったのか」何一つ覚えていない
ことを告げ、事故の前に何が有ったのかまるで思い
出せないと語る。
アストリッドは最後に覚えている事は何かを尋ねる。

「昨夜あなたがウチに食事に来た」

しかしそれを聞いたアストリッドは食事は月曜日の
夜であり、今日は金曜日であること。ラファエルは
確認するためコートの中からスマホを取って欲しい
と頼む。

・ニコラがやってくる。

ラファエルに何が起きているのかをアストリッドが
説明する。事故で脳震盪を起こしたことによる
「逆行性健忘症」らしいこと。
ニコラが直接ベッドで寝ているラファエルに話を
聞きに行くと、ラファエルは彼のことが誰だか分から
ない。

「白衣を着ていないから看護師ではないし、話し方
がなれなれしいので同僚なのか?」

と真剣に問うが次の瞬間彼女は笑う。
それはラファエルのジョークだった。

アストリッドも記憶が無いのは3日間だけで、月曜日
の夜のことまでは覚えていると告げる。つまり

「丸三日の記憶がない」。

ラファエルはあの車で何が起きたのか、なんで私が
乗っていたのか調べなければならないことを語る。

しかし今のラファエルは医師に従うことが重要だと
し、「きちんと従えますか?」「信じて良いですか?」
とアストリッドは問う。

■パリ警察署 / commissariat de Police

・バシェールのオフィス

ラファエルに記憶がないことを報告する。事故の事も
その前の3日間のことも逆行性健忘症を発症して記憶
が抜け落ちていることを語る。バシェールは率直に
言えばラファエルの立場は微妙であること。
事故を起こした車の助手席にいた男の身元が割れたと
し、彼はジャン・マルク・ルーヴェであること。
同姓同名の他人ではないのか?というニコラ。
しかしバシェールは”あのルーヴェだ”と語る。

ノラは彼は“FCブローニュの会長ですよね”とし、
10年前にある事件を犯したことに言及する。
当時の彼はサッカー選手の「代理人」だった事。
資料局にある捜査資料でラファエルの名を見たのは
その事件が初めてだというアストリッド。

「どうして代理人が事件を犯したのか?」

ノラの疑問に対して、ルーヴェの様な代理人は主に
アフリカや南米に行って世界的なスターになれる原石
を探す人物。選手の家族は借金して名門クラブの
トレーニング費用を払わされる。その金額が法外だったこと。
たまにヨーロッパのビッグクラブ
で成功例があるが競争に負けた子は容赦なく捨てられ
犯罪組織の餌食になり、麻薬や窃盗。売春に手を染める
のだというバシェール。ラファエル尻尾をつかもうと
したが証人たちが脅されて証言を取り消してしまう事
が多いのだという。彼は顔が広くて後ろ盾もある。
結局不起訴にされる。
被害者は激怒していたし、その直後に更に事件が起きた
こと。その時にルーヴェが原告となり警視が彼を

『人身売買と現代の奴隷制の黒幕』

と呼んだことに不適切だと訴えたのだという。
警視はルーヴェへの接近禁止令を受けた。以来二人は
宿敵関係で密かに互いを潰す方法を探り合ってきた。
ラファエルが暴走をしていなければ良いが・・

検事はラファエルが捜査部の身内であることを
考慮し、この件の捜査を他の部署に命じるそうだと
いうバシェール。

■病院 / 341号室

・不審な行動を取る医師

ラファエルは相変わらずフラッシュバックで目が覚め
る。すると白衣を着た男がラファエルの着衣や荷物
から何かを探している姿を目撃する。白衣を着ている
にもかかわらず特徴的なブーツを履いていた。
ラファエルは逃げる彼のことを追いかけようとするが
ダルさも有って起き上がることが出来ない。
医者がやってきたので彼を捕まえてくれと訴えるが
医者はショックのせいだとして話を聞こうともしない。

「私は警察です。プロなんです。捕まえてください」
「私は医者です。ショックのです。病室に戻り安静
にして下さい」

・きな臭い看護師

ラファエルの元に点滴にやってくる。
彼女は看護師が立ち去ったのを見て点滴を外すと、
病室から出ていくと、アストリッドの居る資料局へ
と向かう。

【感想】

いよいよシーズン4の最終話。
1シーズンが8話で終わるところは個人的に見やすくて
好きです。
長いスパンでシーズンを見ていくとと途中で視聴・
更新が停滞した時には見直さなければならないこと
もあるからね。

このドラマでは事件そのものは連続性はないので
普通に途中から入っても問題はないが、私生活の中
でも人間関係(特に恋愛要素や家族との関係性)に
ついて追求していく人にはやはりすべてを見たほうが
いいのかも知れない感じ。

フランスでは、
【2023年11月10日~2023年12月22日】の間に放送され
ているので割りと日本てもタイムラグ無しで放送され
たところもまたこのドラマの好感が持てるところかも
知れない。

■事件・捜査

今回は冒頭でラファエルが車の中で目覚めた時には
彼女自身の記憶が失われている。短期期なもので
期間にして約3日分の記憶の喪失。

彼女の隣/助手席に座る人物が殺されていて一般的には
彼女自身に容疑の目が向けられる。答えは記憶の中に
あるがそれを取り戻して犯人を見つけるのが先か、
それとも彼女が殺人容疑者として逮捕されるのが先か。

もちろんこれまでこのドラマを見ている人ならば、
彼女が犯人であるとは思いもしない。

ただこの手の設定はシリーズものにはよくある感じ
のもので一度は関係者が容疑者となる。

問題となるのは、過去にラファエル自身が被害者の
男性を追求する側の捜査官として関わっていたこと
で、捜査する程にラファエルが犯人だということを
示唆している点だ。

その人物は敵対関係に有るジャン・マルク・ルーヴェ。

捜査は別組織であるリヨン司法警察に託されることに
なる。

●試されるもの

ここで試されるのは、信頼関係だ。
自分が困っている時に助けを求めるのは良いが
他人が困っている時に助けないではなかなか信頼関係
は生まれない。

ラファエルがピンチに陥る時、彼女の事を知る人物が
どれだけ彼女との信頼関係を維持出来るのか。

しかしここで一つの問題がある。
信頼関係に対する人それぞれの考え方にもよるが、。
彼女が犯人であるならば、共犯に問われる可能性も
あり、先週のエピソードの中でアストリッドが語った
セリフが蘇る。

「刑事訴訟法121条7項」
「犯罪者を匿えば共犯とみなされる」

まだ犯罪者というよりも容疑の域は超えていないと
言い張ることは出来るが、それも時間の問題だ。

このドラマではチームの結束力も強いので、上司の
バシェールを始めとしてフルニエ、ニコラ、ノラ、
そしてアストリッドはラファエルに不利な事は
決してしない。

一番恐るべきことはアストリッドがどれだけ柔軟性
をもった対応が出来るのかということ。
彼女は捜査解決の為のスキルだけを持った女性では
なく、それ以外のところでの成長も目覚ましいもの
がある。

いよいよラファエルが容疑者としてシモニ捜査官に
追い込まれる時、彼女は資料局のアストリッドに
助けを求めてきていたが、果たして彼女が嘘をつか
ないで居られるのかどうかが興味の一つ。

ニコラと性的関係があると聞いた時には一瞬ニコラが
犯人かと思わせる意図と可能性も含ませようとして
いたのだろうか?
逃げる際にラファエルのポケットに何かを仕込んで
いたし・・(実際にはプリペイド携帯)、。

●ラファエルが犯人説

・被害者が亡くなった車の中で一緒に居た
・肝心のところで記憶が失われている
・被害者のルーヴェを発砲したのはラファエルの銃
(銃弾や発射痕の検査で銃の所有者が改めて彼女の
ものだと分かる。)
・死亡は子息ではなく、数分後に出血多量で死亡。

「万が一撃ったのが私だと分かったら必ず自首します」

●ラファエルは無実説

・スマホが持ち物から消えている
・病院で入院している際に、フィクサーらしき人物が
2名、ラファエルの寝ているところに来て荷物を漁った
り、超強力抗不安薬を打たれそうになる。

■キーアイテム

記憶を巡るやりとりの中でのラファエルの態度には
面白いシーンが2度有った。
一つは「ニコラを忘れた事を装うドッキリ」
一つは「禁煙していたことをすっとぼける」

喫煙しようとしてタバコを出すがなにげに手にした
ライターは火がつかない。
「ル・ミロンガ(Le Milonga)」というサン・トゥアン
にあるバー。

バーの女将(Lola Marois)によると連れを待っていて
そして4杯飲んだ後に酔い潰れたらしい。

自分の体のことは自分でよく分かっているのか、
4杯飲んだくらいで酔うはずはないということで、
フルニエに頼んで血液採取し検査してもらう。

●フラッシュバックの正体

彼女はフラッシュバックを重ねて度々骸骨の映像が
一瞬映っていた。店の外の裏道にはなんとその
映像の光景がある。

CONCERT XOCHITL Premiere Partie – Pao De Queijo

このポスターのデザインが骸骨だった。

少しずつ記憶が戻りバーを出た後の銃声のことも
思い出す。近くにあるゴミ箱を退かすと血痕が有って
そこが殺害現場だと判明。更にゴミ箱内にラファエル
の携帯電話が入っていた。

携帯にはラファエルがルーヴェ宛にメールしていて、
「ルトール通りに来て」
と呼び出していた事がわかる。

●髭面の男

2度に渡ってこの男と遭遇する。

最初はラファエルが入院していた時に彼女の荷物を
漁っていた光景。
2度目はなんとラファエルの自宅に侵入してきて
再び何かを探る光景がある。

男の靴を見て病院に入ってきた男と同一人物だと
分かる。

ラファエルは花瓶で頭を殴り気絶させて縛り付けて
置いた。

この男の存在感を見ると私はGlenn Close主演の
ドラマ「ダメージ / Damages」でのメッサー刑事
演じたDavid Costabileを思い出す。

しかし後にそれをシモニらに話して、捜査してもら
うことにするが、ラファエルの部屋はきれいに
片付けてある。

流石に泥酔していたと言われた時のシーンみたいに

「私の部屋がこんなに綺麗なハズはないでしょ」

とは言わなかったね。

正直この一連の流れは内通者の存在を匂わせ、
益々ニコラとかノラの存在を疑ってしまった。

しかしプリペイド携帯によってニコラからの電話が
鳴った時には何処か安心するところがあった。

■終盤に判明していく流れ

・過去の事件。

パリ18区のフランクール通り42番地で過去に
住居侵入が有った
そこはラファエルが引っ越しする前に住んでいた場所。

・血液検査の結果も出てくる。

健忘症の原因は脳震盪ではなく、ある物質が検出される。
クロルジアゼポキシドというベンゾジアゼピン系の
抗不安薬で極めて強力なもの。経口投与されたような
のでバーの飲み物に入れられたようだ。

余談だけどパニック症なのでベンゾジアゼピン系の
薬を飲んだことがあるが確かにフラフラする。
長期服用すれば確実に依存症になる。

・ルーヴェと代理人契約を結んだ人物

全員のリストが見つかり、その中の一人は将来有望な
選手だったそうだ。なんでもジダンの再来と騒がれて
15歳でデビューしたディエゴ・ラッソ
しかし期待に応えられずに24歳で飛び降り自殺して
しまった。その身内は誰なのか!!

■その他

ドラマは事件解決の2週間後(Deux semaines Plus tard)
に進む。

●アストリッドの行方

このドラマでは事件解決後には結構な時間が設けら
れている。私生活を映す大切な時間である。
アストリッドは冒頭では自分の生活ルーティンの
見直しをして、テツオが大学に行く時に一緒に
歩いていく。日本の学生が青春しているシーンでは
よく見かけるものだ。
最後はテツオが奨学金を受けられず東京に
戻らなければならないというシーンを用意した。
しかし食事後にアストリッドから泊まらないかと
誘われるという奇跡も起きる。

シーズン5では果たしてテツオの登場はあるのか。

●ラファエルの行方

ラファエルは記憶が失われた為に空白の期間を埋める
為の何かが無いかを探しに自宅に戻る。
その際使い終わった避妊具の袋が床に落ちている。

「最近の交友関係の手がかりです」
「”バンをしました”」

最後はアストリッドやテツオら四人で食事をする。

アストリッドからニコラとの関係を聞かれた際には、
ラファエルは語る。

「友達から恋愛関係に発展するのは簡単じゃない」
「ニコラと話し合いイチからやり直して、ゆっくり
一歩ずつ進めよう」

とのこと。
「キャッスル」とか「BONES」並みに強引にカップル
成立させないのね。

●大物たちの資金洗浄

USBメモリ内にはサッカーのスター選手、大富豪、
大物政治家たちの口座情報が有り、ルーヴェは
全国規模の資金洗浄網のまとめ役で、そのデータ
の入ったUSBメモリを探していた。
メモリは「ル・ミロンガ(Le Milonga)」が配ったと
されるライターの中に入っていた。

「クリアストリーム事件」「パナマ文書」を合わ
せたくらいの汚職の証拠。

●謎の暗号

「レモンタルトは好きかい?」
フルニエからの暗号だった。

彼は先週ブルゴーニュ地方出身だと言っていたけど、
Emilie Le Boulaireが書いた本「Les tartelettes au
citron」のプレビューを見ると何ら関係があるよう
にも思えるが・・果たして。

【SOUNDTRACKS】

・Unnamed – Racoon Racoon

Producer: Léonard Bremond
Lyricist: Léa Courty

【出演】

アストリッド・ニールセン (Sara Mortensen) 犯罪資料局・文書係
ラファエル・コスタ (Lola Dewaere) 刑事・警視
ニコラ・ペラン (Benoît Michel) 刑事
カール・バシェール (Jean-Louis Garçon) 刑事・警視正
アンリ・フルニエ (Husky Kihal) 監察医
ノラ・モンスール (Sophia Yamna) 警部補・デジタル

テツオ・タナカ (Kengo Saito) タナカ商店
*アンヌ・ラングレ (Valérie Kaprisky) 警察学校・犯罪科学担当教官
*マチルド・ニールセン (Elisabeth Mortensen) 母
*テオ・コスタ (Timi-Joy Marbot) ラファエルの息子
*ニルス (Handy Gedio) 7歳、アンヌの息子、アストリッドの異母弟

ウィリアム・トマ (Jean Benoit Souilh) 社会力向上クラブ
*マックス (Clément Lagouarde) 社会力向上クラブ・長髪
*アリス (Lizzy Brynn) 社会力向上クラブ、メガネ女性
*ブノワ (Clément Langlais) 社会力向上クラブ
*アンジェル (Angèle Rohé) 社会力向上クラブ・若い

ジル (Laurent Lévy) 犯罪資料局
フランソワ・シモニ (Catherine Marchal) リヨン司法警察・警視
(Lola Marois) サントゥアンのバーのオーナー
(Christophe Maziere) 主任救急医、冒頭のシーン
(Frédéric Dimnet) 医者
(Ludovic Locoche) 銃(弾道)の解析、ヒゲ
ペドロ・サンチェス (Ludovic Laroche)
ニノ・ムニエス (Mohammed Zeggai) ルーヴェの運転手、ディエゴの父
(John Dina-Collins) 若い警察官

ジャン・マルク・ルーヴェ () FCブローニュ会長
ディエゴ・ラッソ () サッカー界有望選手。

スポンサーリンク
レンタグル大336

シェアする

フォローする

スポンサーリンク
レンタグル大336