ドクター・ハウス Dr.HOUSE シーズン8 第11話 責任問題 Nobody’s Fault

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第11話 責任問題 Nobody’s Fault

脚本/David Foster、Russel Friend、Garrett Lerner
監督/Greg Yaitanes
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病院の病室では壮絶な患者の治療を終えたような跡が現場に
残されていた。激しい血のある。処置にしようしたカーゼ
や器具の跡。壁などにも激しく血が飛び散っていた。

ハウスは鏡の前に向かった後、懲罰審問会の場にいく。
2012年2月3日に209号室で起きたことについての審問として、
その仲介役にはマーシー病院の神経内科長のウォルター・コフ
ィールドが担当することになる。ハウスはその名前を聞くと
確かジョンズ・ホプキンスで研修医の指導をしていたハズだ
とし、フォアマンのことも指導したのだろうという。恩師を裁く
為に昔の恩師を選ぶとは興味深いというハウス。
何が起きたのかとしてウォルターは会話は全てレコーダーで
記録するとして録音する。ハウスはファイルを見れば分かる
ハズだという。事実だけを考慮すれば貴方は不利であり停職
が妥当だという。そうなれば仮釈放は取り消しだという。

患者は32歳男性。高校の化学教師のビル・ヒッペルマン。
ショギング中に倒れ、四肢麻痺で運ばれたという。CT検査の
結果卒中の所見も病変もないというフォアマン。フロントグリル
か人型に凹んだ車を指名手配したのかとして、交通事故では
ないかと尋ねる。しかし骨折も外傷もないとのこと。それならば
横断性脊髄炎だという。MRIで異常はないとし、現在行き詰まって
いるのだという。フォアマンはハウスに力を貸して欲しいと
告げる。するとハウスには後光の様な光が射してくる。
全てはウォルター相手にハウスが話を盛って話した為のことだ
った。
ウォルターはハウスが薬を飲んでいることを知って尋ねると
バイカミンだという。それこバイコディンでしょというと最近
手術はしたのかと問う。10年前にしたが俺の足に時間は関係が
ないという。診断中も飲んで居たのかと問うと、今回のケース
だけでなく9年前からずっと服用している事を語り、診断に影響
はないと語る。
失敗から学べるように原因を追及すべきでしょというウォルター
は誰かに責任を押しつけたいだけではないかという。ハウスは
「理屈じゃなく上手く行かない場合も有る」と言うと、何が
有ったのかと尋ねる。

ウォルターはアダムスに話を聞く。
ハウスはそんなに酷い人物かと問うと、なんだかアダムスの言い方
にはハウスに非が有る印象を植え付けている様だという。君がその時
何を言って何をしたかの全てを知りたいのだという。アダムスは
ハウスに非が有るとは思わないとのこと。

タウブに話を聞く。
患者は最初どんなだと思ったかと尋ねるウォルター。
肝臓に問題が有り、肝性脳炎なら失神も四肢麻痺も説明がつく
と思ったという。しかしハウスは同意しなかったとのこと。

パクに話を聞くと、ハウスは肝性脳炎に対して馬鹿な考えだと
言ったという。私は正常圧水頭症だと思ったという。

しかし腰痛穿刺の圧力は低いようだというウォルターに対して
ハウスは俺もそう言ったんだという。「細い眼を見開いて結果を
よく見ろ」と言ったというと、ウォルターは自分が非難されている
様でムッとする。チェイスは低カリウム血栓だから心臓に問題が
あるのかもと言ったという。甲状腺中毒症に伴う低カリウム性
四肢麻痺だとハウスは診断しステロイドとPTUとベータ遮断薬を
与えたという。
カルテのオレンジの染みは何なのかと問うと、ハウスはチーズ
スナックを喰った手で触ったんだよと語る。本当はどうなのか
と問うと、チェイスの髪の毛をオレンジ色に染めるものを
シャンプー内に入れていたのである。アダムスのシャンプーを
使っただろうとし同じ臭いをさせていたのでちょっとしたイタズラ
だったという。チェイスの毛髪の染色。ウチのチームはタイプA
ばかりでせっかち、たまには息抜きをさせる必要が有ったという
ハウス。

アダムスはハウスは調和よりも混乱を望むのだという。チーム内
の意見の相違と不信関係がいい考えを生むとしているとのこと。
ステロイドを投与しビルはよくなったという。病室には妻の
エミリーがいて意識を取り戻した際に彼の目の前にいた。
数時間昏睡していた事を語る。何でこうなったのか尋ねられて、
タウブは甲状腺機能高進で失神して麻痺した事を語る。指を
動かすことは出来るか尋ねる。
そんな中生徒のジョーダンとマディソンが先生のために病室に
やってくる。みんな先生のことを心配しているとし、爆弾のせいで
病気になったのかと問う。
授業で化学実験をしていてそれが失敗したことを聞くタウブ。
妻は爆発の件は知らなかったとし、妻に話を聞いたのは私なので
聞き逃しがあるのであれば私が原因だというタウブ。
ハウスは患者の病歴を重視しないのかと問うと、しているが直接
話すのが大事とは思っていないのだという。先生は患者との
接触を避けるのが客観性を保てると思っているのだというタウブ。

ウォルターはその件はハウスに尋ねる。
正確な情報を知りたいなら直接話を聞くなとし人はウソを付く
のだという。俺はあんたにウソは付かないというハウス。
しかしウォルターは直接話せば身振りから情報を読み取れる
し質問も出来るのではないかという。ウソの代償も知らせられる
という。もしももっと早く患者と話して妻や生徒と話していれば
違った結果になったとは思わないかと問う。ビルは爆発では
なく化学反応の一種でちょっと失敗しただけだと語っていた。
しかし生徒のジョーダンはそれを否定しあれは爆発だという。
サイモンが携帯で実験を撮ってネットにアップしているという。
アクセスは75000件にもなっていること。
そんな中ビルは血を吐いてしまう。

元は意識喪失と一過性麻痺、だが血を吐いたと聞いてこれは
面白いと思ったというハウス。患者が苦しんでいるのに面白いと
いうのかと問うと悪いかというハウス。
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2012年2月3日に209号室で起きたことの審問について、プレイン
ズボロ病院では院長のフォアマンが外部の医師・マーシー病院の
神経内科長のウォルター・コフィールドに仲裁・審問役を頼む。
その裁定次第でハウスはまた仮釈放が取り消されることと同時に
フォアマンの院長としての座が危ういことも示唆されるものが
有った。果たしてこの病室では何が起きたのか。

冒頭から殺人事件現場のような状態にあったので、患者が急変する
ような壮絶な状況が有ったことは想像に難くはなかったけど、
またしても「ハウスがやっちゃった?」みたいな恐怖感も有り、
患者の安否は勿論のこと、一体何が起きたのかという感じで見守る
エピソードだった。

ドラマのマンネル化を避ける為に色々と見せ方を工夫している感じ
だけど、基本的にはやっていることはそう変わらない感じには
思える。

Dr.HOUSEの楽しさというのは、才能は有るけど好き勝手にやり放題
のハウス先生を抑止させることが出来るのか。そして抑止させる
こと自体が病院にとっても、ハウスにとっても良い事なのかという
ことが常に葛藤点としてあがるドラマだということだ。

ハウスの個人的性格やら事情が絡み、内面的な欲求と同期
して、彼が率いている診断チームに於けるチーム構成のやり方、
診断に対する判断の方法論に関して問題はないのかということを
今回の一件を通して、改めて精査するという流れが有った。

今回の一件は、患者のビルにしても医師のチェイスにしても、
多愛のないイタズラが発端となって起きたということで、どちら
ともに足の感覚がマヒする事態に発展するという、なんとも
皮肉な形で比較されるべきものがあるのだけど、その運命を
違えてしまった辺りの事情を考えるとちょっと切ない感じにも
思える。ただ普通の人ならば二兎を追えば一匹は逃がしてしまい
そうなところを、このチームだからこそ二匹ともつなぎ止めること
が出来たと思えるところが有る。

ハウスの問題として浮上するのは

・チームの面々に対してけしかけるようにして診断を競わせている
ことは正しいのか。
・患者と対面せずに問診を行っていることは正しいのか。
・患者と向き合う仕事以外の事にも精を出していること。
・患者への検査と称して正常の検査ではなく、薬を使って患者の容体
を試す方法論。
・ハウスはバイコディン依存が治っておらず常に服用している状況
であること。

こんな大事な時にウィルソン先生が出ないんだなと思うとちょっと
不思議な感じがした。
そしてなんと言っても今回被害者となってしまったのが患者では
なく、なんとチェイス先生だったこと。
チェイス先生が頻繁に遅刻してやってきていることは、ファイナル
シーズンになってからタウブか誰かに指摘されていたことも有るの
だけど、そんな多愛のない雑談のような話の流れから今回の一件に
まで発展するとは思わなかった。

問題はハウスの性格自体に有るのではなく、ハウスの性格を真似る
人が多く、その影響力を見ると病院のシステム自体を揺るがすこと
に繋がらないかとする懸念があることが挙げられていた。
ハウスを規制すれば、その才能の翼をもいでしまうことにも繋がら
ないのか。そもそもハウスの才能はどこから来ているのかその根源
を探っていくところもこのドラマの特徴では有るけど、基本的に
ハウスの才能は好奇心の強さから来るところが多く、常に全体像を
把握し、掌握しているからこそ出来る行動だったりするんだよね。

ハウスのやり方や思想に対して色々と彼を更正させる為に
“挑戦する人”は多いのだけど、新人医師たちのちょっとしたハウス
に対する挑戦する姿がまた可愛くも感じるファイナルシーズン故に
ウィルソンが更正させるのを半ば諦めた状態で、病院イチのファイ
ターでも有るフォアマンが撃沈し始めたので、残すところ頼りない
けど、チェイスの出番かと思って見たりもしたけど、流石に役不足
で有ったことには違い無い。

チェイスなどの古株にとってはハウスの行動を知るが故に、逆に
それが仇になったという感じもするし、チェイスが患者に刺される
に至る原因そのものには複合的な問題をはらんでいると言っても
間違いはない。ただハウスだけの問題なのかと言われると、流石に
そうとも思えず、寧ろ今回の一件を通して見ると、医師としての
リスクの一つを提示したような感じに思えてくる。

どの人もハウスのことを悪く言う人は居なかったというところが
興味深かった。
ハウスもヘタに同情的になることなく、常に最良の結果だけを
求めて動くところに一見すれば非情さを感じるのだけど、そういう
行動に対してタウブがフォローするようにして、ウォルターに
対してハウスの正当性を唱えるところが良かったね。
「誰もが患者の神経障害の可能性を知っていたのに、チェイスはメス
を持ち込んだ。」と。

またチェイス自身もハウスがチェイスの病室に来た際に、未だに
移転されようとしている患者の話をしていることを対して
「ハウスは僕の様子を見に来た。口実が必要だった」と語る。

それにしてもチェイスが刺された際に、アダムスがコードグレーを
叫んでいたけど、グレーって初めて聞いた気がする。
「DR.HOUSE」でも「グレイズ・アナトミー」でも事件性の有る
問題が院内で発生することは有るけどね。

■今回の患者

・ビル

ランニング中に倒れて四肢マヒを起こした患者。
32歳男性・高校の科学教師。

ビル役を演じたDavid Andersは「Once Upon a Time」のホエール医師
「Heroes」のアダム・モンロー役、「エイリアス」ではジュリアン
サーク役としてお馴染み。

ドラマでは病変として、「意識喪失」「一過性麻痺」「血を吐く」
「軽い発疹」「パニック」

四肢マヒの原因は何なのか。
色々と意見が出てくる中ハウスは、甲状腺中毒症に伴う低カリウム
性四肢マヒを疑い、ステロイドを投与した。このステロイドが
後に問題になってしまう感じだったね。

患者の生徒がやってきて問題は実験時の爆発で壁に頭を打ち付けた
ことが原因ではないかとする事実が出てくる。
最近人気取りの為に動画サイトを使うというのは世界中で起きて
いることなのね。
それを会話している時に血を吐いたこと。
フッ化水素酸が過料に加えられていた為に起きた爆発で、血を
吐いたのは肺がヤケドした結果ではないかという。
それを治す為に、エアロゾル化ペパリン治療をすることになる。
このアイデアを出したのはタウブで、この治療はまだ実験段階の羊
には使われているだけのものだという。

治療後退院許可が出たが体に付着した化学物質を洗い流してから
の退院許可。体を洗っているとアダムスやパクは軽い発疹を
発見。更にその際検査したいとした際にはビルがパニックを
起こしたので、精神疾患も患っているのではないかとされる。

アダムスはパニックという程ではなかったとし、連鎖球菌を疑って
いた。パクは入院後に投与したステロイドが精神疾患を誘発
したのではないかという。
タウブは神経障害も発疹も基礎疾患の症状で、肺も考慮すれば
ウェゲナー肉芽腫を疑う。
ハウスはステロイドを高濃度投与して、その反応を見ろと指示。

チェイスはアダムスの診断が正しいと考えて、ハウスが語る危険な
治療をするよりも発疹の生検をしうとする。しかしその際、患者が
また暴れたことでリドカインを投与して沈めたが、その結果、
チェイスの心臓に手術用のメスが刺さってしまった。
ハロペリドールを投与。アダムスが出血源が心臓の動脈にあると
して指で押さえているところが凄かったね。
タウブが手技を使ってすぐにパッチで固定し、縫合していたけど
心臓の動脈が切れても生きていられるものなのね。

目が冷めたチェイスだけど硬膜外麻酔をした事を知り、足の感覚が
ないことを唱える。
チェイスは外傷性脊髄空洞性くも膜下腔に空洞が出来て髄膜の流れ
を妨げているのか。そうなると一生歩けないことになる。
しかしハウスは動脈が原因でセキ栓への血流が遮断されているので
有れば脊髄動脈に血栓があるので塞栓除去の準備をさせる。

「血栓でなければ車椅子のバンを保険でカバー出来るかフォアマン
に聞け」と。

結果的に塞栓が有り除去することにはなったけど、まだ完治する
までには時間がかかりそう。足の痛みを抱えているハウスに
とっては皮肉にも今のチェイスの辛さを知っているというところ
だろうね。

因みに患者は腫瘍妨害症候群で、リン酸やカリウムや色んな細胞
内成分が体内に爆発した際に流れだしてしまったものだという。
全身放射線治療と血漿交換で治るというものだった。

■その他

■使用された曲

・Be the Song by Foy Vance
・The Spicy McHaggis Jig by Dropkick Murphys

グレゴリー・ハウス (Hugh Laurie) 偏屈な医者
エリック・フォアマン (Omar Epps) 黒人、S8から医院長
ジェームズ・ウィルソン (Robert Sean Leonard) 腫瘍科、ハウスの親友
ロバート・チェイス (Jesse Spencer) 外科医、離婚
クリス・タウブ (Peter Jacobson) 元整形外科医、離婚歴、浮気
チ・パク (Charlyne Yi) 脳外科医、ボスを殴る
ジェシカ・アダムス (Odette Annable) ジョンズホプキンスで研修した医師
— (Bobbin Bergstrom) Nurse

Dr.ウォルター・コフィールド (Jeffrey Wright) マーシー病院神経内科長
エミリー・コッペルマン (Audrey Marie Anderson) 妻
ビル・コッペルマン (David Anders) 化学の教師
ロレイン (Deborah Lacey) 看護師
ジョーダン (Cheyenne Haynes) ビルの生徒
マディソン (Mariah Iman Wilson) ビルの生徒
クーモント (Angel Oquendo) EMT / 患者を移送
アン (Liz Benoit) 看護師
ドリュー (Drew Gardner)

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