LAW & ORDER : 性犯罪特捜班 (SVU) シーズン6 第11話 少女の告白 Contagious

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第11話 少女の告白 Contagious

脚本/Jonathan Greene
監督/Aaron Lipstadt

【ストーリー】

飲酒運転の車に突っ込まれて交通事故を起こしたパーセル家。
ソニア・パーセル(33歳)は助手席に座っていた人物で最初に
運ばれてくる。同乗者には夫のラリーと9歳の娘ホリーがいる
として後続車に運ばれてくると救命士は語る。ラリーは頸骨
と腓骨を骨折していた。ホリーが運ばれてくると医師達は
痛いのは頭だけかと問うと、腹も痛いという。

ターク医師はMRIの結果ホリーの頸骨は正常だと語る。
お腹の何処が痛いのかと問うとへその下だという。シートベルト
をしているとそれで痛んでしまうことがあるとして、ズボンを
脱がせて診てみようとするが、ホリーは激しく嫌がる。
目を閉じて楽にしてと語ると、ターク医師はパパとママの様子
を診てくると告げ、看護師に対して精神科医を呼ぶのだと語る。
ヘンドリックス医師がホリーの元にやってくると、今パパに
逢ったが足を治療中だと語る。ズボンを脱ぐのを嫌がったみたい
だけど診察は必要よと語ると、男性は嫌だという。女医ならば
良いでしょと語ると了承する。お腹に異常はなく、やっぱり
レイプされていると語る。サナダ医師はSVUに連絡すべきことを
語る。

オレビアはヘンドリックスに何故レイプだと診断したのかと
問うと、抵抗してズボンを脱がせなかったからだという。
今は冷静だというエリオット。男性に反応したのだとし、レイプ
専門の医師がホリーの陰部に傷が有ると語ったという。レイプ
検査をしたのか尋ねると、綿棒検査と視診だけで、内診はまだ
だという。処女膜に傷が有るか膣鏡で調べたいが親の同意がいる
のに両親は手術中なのだという。親ならば事実を知りたいはず
だというエリオット、対するのは勝手に9歳の娘が内診されたら
親はどう思うかというオリビア。時間が経てば証拠は薄れる
というエレオット。でもホリーは怖がっているのだという。
医師は麻酔で眠らせる手もあるが、緊急ではないし麻酔は危険
を伴うので法的手順に従いたいという。すると速効でエリオット
はノバク検事補に電話すると令状を持って来てもらう。裁判所
は膣鏡診と麻酔の許可を出したという。オリビアは残って両親
に説明してと語るが、無理だというノバクは一時間後に
罪状認否があるのだという。ヘンドリックス医師が説明すると語る。
検査には今すぐ一人が立ち会って欲しいとすると、ホーリーの言動
を記憶してと語る。エリオットが行く事になると、10分後に第二
検査室に来てと言われる。

エリオットはホリーの元へいく。運転手のことを捕まえたよと
語る中、医師は注射を打つことを語る。普段パパとママと何して
遊ぶのかと問うと、ボクは双子の子と海に行くというエリオット。
私もパパと海に行くとし砂の城を造るという。エリオットは
目を閉じてパパと海にいる事を想像してと語ると、注射を打つから
痛いと思えば強く手を握ってと語る。刑事さんは何を考えている
のかと問うと子供のことだという。目が覚めたら全てが終わって
いるからねと語る。

検査は終わりホリーは祖父母の家へ連れて行かれる。
処女膜は傷ついていたとしやっぱりレイプだというオリビア。
ホリーの前に父親と話してくれという。

ラリーの病室に行くと酔っぱらいが信号を無視して来たという。
しかしオリビアとエリオットは自動車事故の件で来たのではなく
子供のことで来たと語る。レイプされていると言うと、娘が
そう話したのかと問う。医者が内診で確認したのだとすると、
親に黙って内診したのかと問う。裁判所からの許可は得ている
とすると、娘はレイプなどされていないという。2週間前に自転車
で転び股を怪我したとし、当時の医師が証明するという。
カルテを取り寄せると2週間前に確かに転んでいるとし、スパイク
で陰部を負傷しているという。検査は無駄だったのかと問うと、
医師は処女膜の傷の記載がない所をみると恐らく先週に付けられ
た傷だと語る。確信はあるのかとすると、疑惑で動くのは酷だ
という。目が恐怖を訴えていたので間違いないという。エリオット
のことを信用していること。少女の扱いには慣れているとし
話を聞くとするが、体の話は女性同士の方が良いという。父の
同意が居るとするが犯人の可能性はないのかという。自転車
の件で医者に診せているので多分シロだろうというエリオット。
ホリーの話が本当なら彼に聞けるとし、通信機で指示すると
語るヘンドリックス。

10月14日(木)・児童面接室
オリビアがホリーから話を聞く。
「どんな遊びが好きか」。外遊びが好きで屋内ならばテレビゲー
ムだという。「外ではどんなことを?」、公園でパパと自転車に
乗るという。それを監視カメラで見ていたラリーやヘンドリックス
医師たち。自転車に乗ったのは転倒したのが最後だというラリー。
「週末に乗るのか?」でももう辞めたというホリーはママが外は
寒いからだと。ラリーは医者が止めたのだと語る。ヘンドリックス
はオリビアに無線で指示し、転倒した話をもう少し追求して
くれと語る。「どうして転んだのか」と問うと濡れたところで
スリップしたのだという。「怪我の具合は?」膝をすり抜いただけ
で血が出たという。「他にも怪我をしたか?」股の間を怪我した
と語ると痛そうねと語る。事故の夜、エリオットと病院に行った
時に、先生があなたの松の間に怪我していると行ったのよと
追求するオリビア。自転車のとは別の怪我だとすると、ホリー
は自転車の時だと言い張る。違うわというオリビア。何故話て
くれないのかと問うと、「私は怖い、いえない、襲われる」と
語る。「誰に?」「私を触ったの、股の間に・・そしてオレのも
触れと」。「名前は?」「言ってはダメなの」。言ってくれたら
二度と襲えないようにするというオリビア。「無理よ、銃を
持っている。私に見せたの。誰から話したらお前を銃で撃つと」。
「前にも公園で一人撃ったと言った」のだという。

調べるとローラ・スウィフト(8歳)、クイーンズ区で昨年5月に
遠足中公園で失踪し、所轄の話では血しぶきと薬莢がボート小屋
に有ったとし、同一犯の可能性が高いという。被害者は同年齢
だと。「一人撃った」と言っているというオリビア。9歳の子
に殺人をひけらかして口止めなのかというエリオット。脅しで
操れると知っている人物だというヘンドリックス。普通の小児性
愛者は殺したりしないとし、この男は凶暴だというクレイゲン。
捕まえないとホリーが危険だという。ヘンドリックスは彼女は
レイプを認めたし証拠を見せれば話をする筈だという。
しかしタネ切れだというクレイゲンはローラの件でも行き詰まっ
ている事を語る。待つしかないとし、追い詰めるとホリーは心を
病んでしまうという。何とか聞き出せないかというエリオットに
対して医師は試す方法ならばあるという。

10月15日(金)・ソニア・パーセルの病室
ヘンドリックスたちはソニアとラリーに対して、彼女の深層心理
を面接で探りたいとし、その方法は絵を使ったものだという。

10月19日(火)・最高裁・第38法廷
10月19日(火)・第38法廷
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■今回の事件

信号無視した飲酒運転の男性によって交通事故で運ばれて来た
パーセル家の人々。
父・ラリー、母・ソニアも重傷だがとりあえず生還。
後部座席にいた娘のホリーは最も軽傷かと思われ、頭部検査の
他に痛いところを聞き出すと腹部が痛い事を告げ、検査のため
に服を脱がそうとすると男性医師に対して過敏な反応を示した
為に、精神科医を経由し、レイプ専門医に診せたところ、その
痕跡があるということで事情を聞いていくことになる。
しかし被害者は9歳の少女。
親の同意無しでは何も出来ない事情が有り、少女は恐怖のあまり
何処まで刑事たちに真実を口にしてくれるのか。

■年齢の壁、恐怖な壁、性別の壁

刑事ドラマを見ていると被害者の少女がショックと恐怖で何処
まで本当のことを話すのかに於いては難しいであることは想像
に堅くない。大人の被害者だって話したくないだろうし、話す事
で楽になることと同時に話すことで追体験してしまい恐怖が
よみがえってしまうというジレンマが存在する。
言葉に出さず頭にに思い浮かばせずに、彼女の深層心理に問いか
けて上手く犯人の情報を引き出せるのかがポイントとなった。

また被害者が9歳ということで、親の同意が必要な部分があるが
この辺はノバク検事補が比較的円滑に令状の発行をしてくれた
ことで段取りよくことが運んだ。

ちょっと違和感を感じたのは、このドラマの冒頭では男性医師に
恐怖を抱いていたのに、その直後、エリオットがホリーに対応
したこと。冒頭ではオリビアは捜査を急ぐことで被害者がより
傷ついてしまうことや親の気持ちを考えて、娘が勝手に体を
調べられることへの違和感を唱えていた。
エリオットは娘3人もいる家庭なので扱いには長けているとは
思うのだけどやはり男性だということもあるし、手を握る行為
一つ見てもちょっと男性が対応に当たったのはやや違和感が
残った。

しかしこの被害者のホリーを演じたのは、なんと「iCarly」
で、サム・パケット役を演じたJennette McCurdyが演じている。
最近色々とセレブの私生活のヌードなんてのが流出する事件が
発生しているけど、ジェネットもネット上に下着姿が公開
されていた事がある。

■集団ヒステリーを扱った事件

少女から心理的・精神的に話を聞き出していく課程は興味深か
った。普段は心理的な捜査をするのはホアンだけど、ここの
ところ、ホアンではなく、S6-9でも登場した精神科医の
ヘンドリックスが鑑定していくことになった。

容疑者として少しでも疑いの目を向けられたのは、
父親説、叔父のマーク説だったけど、ホリー自身が「マーク叔父
さん」だったことを口にしたことで、一気に捜査は否定できない
ところに追い込まれてしまう。
情報の真相など確認するまもなく、母親ネットワークによって
一気に犯人像としてマークが浮かび上がり、身近に性犯罪者が
いるということへの恐怖心から、連携して対峙しようとして
嘘の連鎖が始まってしまった。
そうなってしまった原因の一つは、SVUの捜査官たちがフットボ
ールの試合中にコーチを連行するというインパクトが有ったこと
は否定できないだろうね。
正直誘拐とは違い、子供の嘘から発生した流れを止めることが
出来ない程に切迫した状況とは思わなかったのだけど、アメリカ
のように銃を持っている人物が犯人だということで、より犯人像
が凶悪に写ってしまうところがあったのだろうね。

■不幸なマーク

一度でも性犯罪を臭わすことを過去にしていれば、当然不審者
と見られることは多いけど、マークは18年前にバーから声を
かけられた15才の女性とは関係を持っていないし、囮捜査官に
よって逮捕されたが、起訴は取り消されているし、実際には何か
をしたという事実はない人物だ。
そんな彼が結局一度の嫌疑をかけられたことで、まるで凶悪犯罪
者の扱いになり、学校からも数々の
取調室ではエリオットからは糞味噌人格を否定することを言われ
、ノバク検事補からも「最高限度の量刑を覚悟して!」と言われた。

■これは誰を恨むべきことなのか

エリー郡地方検事局で18年前に逮捕歴があるとし、当時の刑事
が、マークが赴任していた学校でフットボール部が優勝した
記事を知り、学校にたれ込んで以降、次々と職を奪われるという
事態を経験している。

マークは苦肉の策として文章を偽造して推薦文を書いて今の
職に就いていた。小児性愛者に対する犯罪者は社会から排除
されても仕方がないと思うが、マークはそれを行っては居ない。

一番悲しいのは、何十年も付き合いのあるラリーから犯人扱い
されたことなんだろうね。

■信頼関係

歳月と共に信頼関係は深まるものかと思えば、そうでない場合
も有る。今回のえん罪事件の当事者達の間でもそんな信頼関係
を揺るがす事態が発生。
この流れは20年間連れ添った妻が突然出て行ったとするステイ
ブラー家の事情にも繋がっているのだけど、何故妻は出て行って
しまったのか。話し合いの機会もなく不信感だけで家を出て行か
れることへのショックは大きいのだろうね。

■それでもやっぱり生きていく

殺人の加害者の家族が生きていく様子を描いた日本のドラマ
「それでも、生きてゆく」は色々な葛藤が有って上手く描かれた
ドラマだったけど、ドビンズ家は何度も出鼻をくじかれても
生きていかねばならない。ドビンズの父・マークはフットボール
で優勝させる才能があるのに、それを活かすことなく人生が潰さ
れてしまうのだから切ない。18年前に一杯の酒を飲んだことで
買春しそうになったことがきっかけの出来事。
そして今回は冒頭は飲酒運転したドライバーによる事故がきっかけ
に発生したものだったところは何ともいえないところだ。

■使用された曲

■出演者

エリオット・ステイブラー (Christopher Meloni) 刑事
オリビア・ベンソン (Mariska Hargitay) 刑事
ドナルド・クレイゲン (Dann Florek) 主任警部
ジョン・マンチ (Richard Belzer) 刑事
? (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)
オダフィン・チュツォーラ (Ice-T) “フィン” 刑事
メリンダ・ワーナー (Tamara Tunie) 鑑識
ジョージ・ホアン (BD Wong) FBIにも精通する精神科医

ケイシー・ノバク (Diane Neal) A.D.A 検事補
トレバー・ランガン (Peter Hermann) 弁護士
モウリーン・ステイブラー (Erin Broderick)
エリオット・ステイブラー (Patricia Cook)
ディッキー・ステイブラー (Jeffrey Scaperrotta)
キャサリン・ステイブラー (Allison Siko)

Dr.レベッカ・ヘンドリックス (Mary Stuart Masterson) 精神科医
ラリー・パーセル (David Lansbury) 父、35歳
ホリー・パーセル (Jennette McCurdy) 娘、9歳
ソニア・パーセル (Pamela Stewart) 母、35歳
ジュリー・ドビンズ (Rebecca Lowman) 叔母
マーク・ドビンズ (Daniel Hugh Kelly) 叔父、体育教師
ケビン・ウィルコックス (Zach Gilford) 教師代理
Dr.ターク (Warren Kelley) ER
Mrs.ウィーラー (Angela Robinson) 美術教師
Dr.サナダ (Laura Kai Chen) レイプ専門医
ダニエル・ペレグリノ (Courtney Taylor Burness) 娘
ドナ・ペレグリノ (Caitlin Muelder) 母
ニコール・ヴァン・ホウテン (Mariah Fresse) 娘
テリー・ヴァン・ホウテン (Maggie Kiley) 母
アーサー・コーエン (David Lipman) 判事
マルティネス (Joselin Reyes) 救命士
オルソン (Joseph E. Murray) EMT
ローリッチ (Jo Twiss) 看護師
— (Ryan Spevak) 教師

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