ダウントン・アビー ~貴族とメイドと相続人~ Downton Abbey シーズン4 第3話 宴(うたげ)の陰で Episode #4.3

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第3話 宴(うたげ)の陰で Episode #4.3

監督/Catherine Morshead 脚本/Julian Fellowes

【前回までのあらすじ】

マシューの死、相続税の問題。伯爵は領地を売ることを検討して
いた。メアリーは父は再びダウントンを支配するのが嬉しいのだ
ろうという。そんな折りマシューの遺品から一通の手紙が出てくる。
「ボクは君メアリーに全てを相続する」と書かれていた。ブランソン
は運営に携わる気になったかと尋ねると、意見を言う権利は持ちたい
という。土地を売るのは反対だという。
一方侍女エドナは思わずコーラの服を焦がしてしまう。トーマスは
エドナに助け船を出し、コーラに対してアンナの仕業だと告げ、上級
侍女に対する嫉妬だろうと語る。アンナとベイツを陥れようとする。
親戚のローズはアンナと街へ。ローズは身分を偽りサムと恋愛の駆け
引きを楽しむ。それを知ったジミーに黙って居てと頼むローズ。

【ストーリー】

ダウントンに客たちが招かれる。
みんなやってくるのを入り口の前で出迎えるクローリー家の家族
や従者たち。キリンガム卿は加勢不調はヒューズさんだとして
従者のグリーンに伝えると後は任せてと語る。そんなグリーンは
アンナを見て好意を寄せる。ロバートはサー・ジョンに対して列車
はどうだったか尋ねると快適だったという。ジェファーソン夫人、
そしてサンプソンという男性が来るとコーラは何故彼を招待したの
かロバートに尋ねる。彼とはホワイトの家で良く会うのだとし、前
から内に来たがっていたのだという。あそこのイケメンは誰なのか
と問うとジョニー・ギリンガムの息子・アンソリーだという。今は
ギリンガム卿だとすると、父の葬式以来だという。コーラはジョニー
の死後もギリンガム卿とは手紙のやりとりをしていたという。
ギリンガム卿はロバートにお久しぶりですと語る。ロバートはメアリー
に彼のことを覚えているかと問うと、幼い三姉妹の相手を嫌がって
いた男の子のことならばよく覚えているという。グレッグソンは
イーディスに対して場違いだとするが、父は気に入ってくれると語る。

ヨービル公爵夫人は領地の管理人がメアリーになったと聞いたことを
語ると、トムに対して今もシビルが恋しいでしょという。
バイオレットはトムの雑談は文字通り雑だと語る。それを聞いた
ロバートはみんながオスカー・ワイルドではないとしてなだめる。

カーソンは10人の宿泊客に対してメイド3人に従者2人だとして、
戦前とは雲泥の差だとヒューズに語る。ヨービル公爵夫人は手の
かからない方だとし、このサンプソンとサー・ジョンは初めてだと
いうヒューズ。ギリンガム卿は久しぶりだと語る。アンナに対して
ヒューズはジェファーソン夫人の様子を見てきてくれとし、彼女は
「中国の間」だと語る。エドナには「フォントノワの間」に居る
レイブン様の世話をしてくれというビューズ。カーソンはレイブンは
10年前には立派な屋敷だったが今では公園の北の小さな家に住んで
いる事を告げる。奥様には大切な友達だというヒューズ。

メアリーはギリンガム卿と会話する。
屋敷は手放したこと。戦後に病院になり今では女学校だという。僕らは
祖母の家に居るという。昔あなたの祖母とお茶会で会ったことがある
とし、アイスをご馳走になったこと。しかしドレスを汚して乳母に
怒られたという。現在はと尋ねあうと、彼は子供も妻も居ないが
良い関係の人がいるという。メアリーはと尋ねると、息子のジョージ
がいる事を語る。マシューのことは知っていたが無神経な発言だった
と謝罪する。

厨房ではパットモアはアイビーやデイジーに色々と指示する。
冷製スープ、ひな鳥、シラバブ、オレンジービールとブランディミッ
クスは冷えていてクリームを泡立てるだけだという。カナッペは?
マッシュルームとアンチョビバターを用意しているので後はトースト
だけとのこと。

グリーンに対してギリンガム卿と呼ぶアンナに対してグリーンで
良いと告げるが、カーソンに怒られるとし伝統を大切にしろと言われる
のだという。私は仕事が大事だという。羽目を外したらどうかと語る。

エドナはトムが正装を着ていることに驚く。トムは今まで一番マヌケ
だとするが、エドナは私が戻って以来話が出来ていないという。
出来れば友達で居たいという彼女に良いよというトム。パブで昼を
食べるのはもう無理ねというと、ブレイスウェイトとエドナを呼ぶ。
ボクの立場ではこれ以上は無理だとすると、彼女は私の敵ではないわ
よねという。君の幸せを願っているというトム。

クラークソンとイザベルと逢っていた。
最終日の夕食会に呼ばれている事を語るイザベル。ネリー・メルバが
来るのだとすると、クラークソンは羨ましい事を語る。しかし彼は
イザベルが浮かない表情を見せているのを見逃さなかった。永遠に喪に
服す必要はないが、どうしてもマシューに申し訳が立たないという。

ローズはジョンと会話する。
ローズはアル・ジョルスンは大好きだとしてレコードは全部持って
いるという。「エイプリルシャワーズ」も?と問うと当然だとし
大好きな曲だという。ロンドンへ来ることは?と尋ねる。

トムはヨービル公爵夫人と会話する。この土地では冬に大麦栽培は
難しそうだという。大麦のビールが世界最古の酒らしいとし、新石器
時代からあるのだという。そんな中彼女は哀れなレディ・レイブンと
話をしてくると語る。トムはヨービルを閣下と呼ぶ。それを聞いて
いたバイオレットは、閣下は辞めてと語る。使用人が呼ぶ場合や
公式な場所では良いが、社交の場では公爵夫人と呼んでという。
だったらあなたは伯爵夫人と呼ぶのかと問うとそれはダメだという
バイオレット。矛盾しているというが、こんな所で理屈を持ち出さない
でとし、イギリス上流社会に理屈は必要無いと語る。
トーマスに酒をくれというジョンたちに、バローですと語る彼は
承知しましたと語る。サンプトンはジョンたちにカードをしよう
と語ると、ロバートは喫煙室にテーブルを用意させるという。グレ
ッグソンはイーディスに昔はボクもカードをしていたという。
一方ギリンガム卿はメアリーに対して乗馬に乗りたい事を語る。
それならば厩舎に連絡しておく事を語る。グリンガムはメアリーに
一緒にどうかと誘うと久しぶりに乗り気だった。メアリーは他の
客にも乗馬はどうかと尋ねるが、みんな遠慮するという。それならば
二人きりだと語る。

■感想

ダウントンでは久しぶりにディナーパーティーが催される。
マシューが亡くなってからというもの、喪に服している期間に
は何も出来ない状況だったけど、この手の上流社会の人たちの間では
やはりパーティーに於ける社交の場というのは人を繋ぐ大切な場なのだ
ろう。日本に於ける年賀状みたいな側面も有り、その時にそれぞれ
の現在の現状や消息を初めて知ることになったり、また出会いの場を
改めて提供したりする。そんなパーティーに於いての利点と欠点、
そしてそこに参加する人の悲喜こもごもな様子、そして栄枯盛衰
とも言える爵位あるものたちのそれぞれ対照的姿を見せることになった。

またダウントンなどに見る富の象徴、そして役職や爵位に於ける
嫉妬心に対して、必ずしも快くそれを受け入れていない人たちの行動
というのが少しずつ露わにされていく。

そういう意味ではアンナの身に起こった今回の出来事や詐欺師が
ダウントンに紛れ込んで数々の爵位を持つものたちから金をむしり取
ろうとする輩の存在は今後共に怖い存在として濫立していきそうだ。

■当時の文化色を色濃く反映したエピソード

それぞれの性格とか趣味を通して色々と当時の文化が紹介された。
シーズン4に入り、ダウントン自身の事情などにも触れる機会が多く
なってきたけれど、この城には「グーテンベルク聖書」が存在して
いたり、客室とも言える部屋の名前には「中国の間」「フォントノワ
の間」「アメリアの間」などの名前が付いていることが判明していた。

ローズはアル・ジョルスンが好きだとしてそれを披露していたし、
何よりもパーティーの最終日を飾るのにふさわしい人気ソプラノ歌手
ネリー・メルバを招いた。彼女はイギリス国王の叙勲を受けたとする
オーストラリア出身の歌手。

オペラの曲が流れる背景で、大事な事件が同時に発生していくという
シーンは映画とかドラマでは何度となく目にするけれど、今回の
事件はホントに痛々しかった。

また厨房では色々とパットナムが料理名・献立を並べ立てていたけど、
恐らく時代を反映したものなども含まれているのだろう。

■アンナとベイツに向けられた落とし穴

当時のイギリスが如何に開放的に向かい、女性の時代を感じさせる
とはいえ、ここの所、アンナの行動はちょっと危険な香りを誘うに
値するような態度ばかりが見え隠れしていた。
前回ローズと共に庶民的な場に出て、これまでにない楽しみなんかを
謳歌した彼女。慎ましく過ごしてきたアンナにとっては、斬新に写った
のかも知れない。
しかしその背景では、エドナとバローがアンナとベイツが幸せに過ご
していることに嫉妬しているであろう姿が有り、バローにとって見れば
目の上のたんこぶのようなベイツに何かしてやりたい気持ちがあるの
だろうけど、これだけ上手く家族のようにしている職場で、アンナを
利用して陥れることなんて無いのにね。

そして今回は妙にハイテンション化したアンナの姿が有り、ベイツ
としてはグリーンとの距離を縮めている彼女に嫉妬心を表している
だけかとも思ったのだけど、実際にはベイツは鼻が利く人物だという
ことも有り、「気さくなだけ」と告げるアンナとは対照的な態度を
見せていた。この流れからすると、アンナの妊娠とかそこからベイツ
のグリーンに対する復讐などの先の展開も見え隠れしているし、
激動の時代に城の中でも大変なことになりそうだ。

■元々は誰の問題なのか

そもそも今回は素性の知らない人物を城に招き入れるということで
ロバートやサージョンなど、サンプソンという詐欺師を城の中に
入れてしまったことも有り、この辺は主人の責任のように感じる。
ギリンガム卿にしても父親のことは良く知っているものの、その息子
のアンソニーに関しては実に不透明な人物だ。メアリーに近づいている
けれど、信用に値する人物かはまだ分からない。何よりもその従者で
あるグリーンの態度は、行為に及んだ後にシラーっと音楽を聴きに戻って
来ていたところを見るとかなりの悪党な感じだし、そんな従者を
雇っているギリンガム卿にも責任が有る。アンナはメアリーのメイドでも
あるので、その繋がりでギリンガムに伝わっていくのか。
昔のロバートならば頼りがあって、何か解決策を見いだしてくれそう
だけど、やはりベイツに話さない訳にはいかないかな。

■多くを学んだパーティー

問題も多く発生したけど、今回は参加者の多くが色んなことを
学ぶ機会になったのではないかな。
メアリーは相続税に関して、同じ境遇にある父親から世代交代した
ギリンガム卿からのアドバイスが有った。それと同時に久しぶりに
乗馬するために二人きりで散歩する流れも有り良い気分転換となった。

イザベラもまた自分が楽しめばその瞬間マシューを忘れてしまう
とする罪悪感を抱えていたけれど、ネリーの歌を聴いたことで、
そんな自分がおろかだったことを認める流れがある。
その過程でヴァイオレットとの絡みは相変わらず面白いものが有り、

「このままドイツの曲が続いたらどうしようかと・・その点プッチーニ
は良いわ」(Violet)
「私はバルトークが好き」(Isobel)

「バカね。罪悪感は人を惑わせるのね。」(Isobel)
「私は平気、罪悪感を持ったことがない」(Violet)

ネリーの曲を聴く前のディナーの席でメアリーがギリンガム卿と嬉し
そうに会話しているのをイザベルが横目にしていた時にはどうなるか
と思ったけどね。

「今度ロンドンで食事をしよう」(Anthony)
「ミス・レイン・フォックスが知ったら良く思わない。」(Mary)
「私は誘われて悪い気はしない」(Mary)

ブランソンは上流社会にはやはりなじめないことを学んだし、
ロバートたちはギャンブルを通して馬鹿で軽率な行動を学んだ。

何よりも過去のスキルを発揮してロバートに自分の存在を認めさせた
グレッグソンが一番の収穫なのかも知れないけど、結果的にロバート
って金で信頼を寄せてしまうという短絡さを改めて見せるということ
に繋がってしまった。しかしグレッグソンには爆弾を抱えていて、
ドイツ国籍を持とうとしていることが果たして今後どう影響していくか
だよね。

そしてアルフレッドは意外な形で自分の好きな道である料理の件に
可能性を見いだしていた。

■割の合わないカーソン

「使用人はバカ騒ぎ、歌手は家族と一緒に食事、下僕が料理を作り、
世の中の秩序は一体何処に行ったのか
」としていたけれど、

コーラはロバートがネリーを家族の卓で食事させなかった件で
夫を抓った際にカーソンが悪い的責任の転嫁をしていたよな。

またカーソンが不服に感じたのは、レディ・レイブンの事なのかな。
今では落ちぶれてカーソンよりも小さな家に住んでいるみたいな
状態なのに、コーラが仲良くしているというだけで、第一級のもてなし
を受ける立場。そんな人物にも相手しなければならないのかみたいな
雰囲気が有った感じ。

■私を口実にしないで・・

ヴァイオレットのセリフは毎回無駄がないくらいに核心を突いている
感じで、本当に貴重なキャラクターだなと思う。
アンソニーにダンスに誘われたメアリーは祖母の相手をしないといけ
ないとした際に上述したセリフを語った訳だけど、メアリーって
あんまり踊りが上手くないのだっけか。

■悪魔のレースって知ってる?

グリーンがメアリーに教えたカードゲーム。結果的にまさに最後は
悪魔のレースになってしまった。恐ろしいグリーンという男。
ベイツじゃなくても射殺して欲しい。

■アイルランド・ウィックロー州ブレー出身

トムの出身地。ヨービル公爵夫人との会話でそれを聞き出した際に
パワーズコート卿を知っているかと問い、彼女は姪だと語っていた。
見かけたことはありますというトムは当時はまさに天と地の関係
だったのだろうね。

■名前の呼び方で相手のことが分かる

勿論爵位あるものに、レディとかサーとか、公爵、伯爵など付ける
けれど、今回ヨービル公爵夫人に対してトムは閣下と語る姿が有った。
ヴァイオレットが訂正させていたけれど。
トーマスは相変わらず下僕時代のことを嫌い、バローと呼ばれること
に拘っている。
先日のエピソードの中で、ヴァイオレットはブランソンに対して
メアリーに色々と教えて欲しいと頼んだ際に、メアリーは彼のことを
家族同士の親しい呼び名であるトムと呼んでと語っている姿が有った。

■使用された曲

・Songs My Mother Taught Me by Kiri Te Kanawa
・O mio babbino caro by Kiri Te Kanawa
・Donde lieta usci by Kiri Te Kanawa
・Downton Abbey – The Suite by The Chamber Orchestra of London

■出演者

ロバート・クローリー (Hugh Bonneville) グランサム伯爵
シビル・クローリー (Jessica Brown Findlay) 三女
イーディス・クローリー (Laura Carmichael) 次女
メアリー・クローリー (Michelle Dockery) 長女
コーラ・クローリー (Elizabeth McGovern) 伯爵夫人
バイオレット・クローリー (Maggie Smith) ロバートの母
イザベル・クローリー (Penelope Wilton) マシューの母

チャールズ・カーソン (Jim Carter) 執事
ジョン・ベイツ (Brendan Coyle) 従者
アンナ・スミス・ベイツ (Joanne Froggatt) メイド
デイジー・メイソン (Sophie McShera) 料理人
トーマス・バロウ (Rob James-Collier) 副執事
Mrs.ヒューズ (Phyllis Logan) メイド長
Mrs.パットモア (Lesley Nicol) 料理長
ジョセフ・モールズリー (Kevin Doyle) 無職
ジミー・ケント (Ed Speleers) 新しい第二下僕、イケメン
アルフレッド・ニュージェント (Matt Milne) 下僕、オブライエンの甥
アイビー・スチュワート (Cara Theobold) キッチンメイド
トム・ブランソン (Allen Leech) シビルの元夫

LADYローズ・マクレア (Lily James) 18歳、スーザンの娘
エドナ・ブレイスウェイト (MyAnna Buring) 新人メイド
Dr.クラークソン (David Robb) 医者
アンソニー・ギリンガム (Tom Cullen) ギリンガム卿
グリーン (Nigel Harman) アンソニーの従者
Sirジョン・ブロック (Andrew Alexander) 招待客
マイケル・グレッグソン (Charles Edwards) ロンドンの雑誌の編集者
ヨービル公爵夫人 (Joanna David) “閣下”
テレンス・サンプソン (Patrick Kennedy) 詐欺師
ネリー・メルバ (Kiri Te Kanawa) 大英帝国勲章(デイム)称号のソプラノ歌手
レディ・レイブン
ジョニー・ギリンガム
ジョージ・クローリー
メイベル・レイン・フォックス
パワーズヒート卿

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