BONES 骨は語る シーズン9 第14話 チェスマスターの誤算 The Master in the Slop

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第14話 チェスマスターの誤算 The Master in the Slop

脚本/Dave Thomas
監督/Dwight H. Little

【ストーリー】

ブースは朝食にワッフルを作る。ワッフルを発明したヤツにお礼状
を書かないとなというとブレナンはそれを真に受けて、ワッフルの
レシピが初めて出たのはメナジェール・ド・パリ、14世紀に妻の
為に書かれた本で作者は死んでいるという。ブースは君と結婚出来
ないヤツは不幸だなと語る。そんな中ブレナンはクリスティンが
もらったこれを見たか?と問う。「卵運び競争で15位」。ウチの子は
チャンピオンだなというと、クラスには15人しかいないのよという
ブレナン。トレーナーでも雇って鍛えるかと言うと、15位は負けだ
とし子供には敗北の意味を教えないとダメだという。子供の頃父と
ブラックジャックをしたが勝たせてもらえなかったというブレナン。
金は失ったが現実を学んだという。そんなブレナンに電話が鳴る。

ラボに行くとホッジンズが作業していた。
豚の餌から遺体が出たのかと問うと、ホッジンズは現在濾過装置
を組み立てていること。液体と人の遺体を分離できるという。
組織・骨・臓器など・・・しかしそんな分離器を使う前にブレナン
は手を突っ込んで人骨を探そうとする。遺体はバージニアの養豚場
に遺棄されていたのでしょというと、主はブタがエサを食べる音で
目覚めて全部食べ尽くされる前に回収出来たのだという。ブレナン
は手伝う人が必要だとしてウェルズはどうしたのかと問うと実家の
用事で居ないという。
そんな中カムがやってくると、フィルモア博士を覚えて居るかと問う。
我ら愛すべきカナダの法足病学者でしょというホッジンズは歓迎を
示す。しかしブレナンは法足病学者なんて必要がないという。カムは
フィルモア博士は仕事で来ているのだとし、FBIとカナダ騎馬警察の要請
で法医学に於けるアメリカとカナダの協力関係について報告書を作成
するのだという。二国間の国境を越えた研究だというフィルモアに
対してブレナンは許可できないとし事件調査中だという。
するとフィルモアはメモを取り出す。
「アメリカに於ける協力の定義」。カムはブレナンの助手として彼を
参加させるという。私たちの協力の定義がカナダと同じだと語る。
彼の専門から見極められるのは人骨の25%だけだというブレナン。
しかしフィルモアは法人類学の博士号を終了させたので対等に働ける
事を語る。

フィルモアに手袋をして人骨を探してという。
ブタは骨も食べますからねというフィルモアはマニトバの農場育ちで
豚の生態に詳しかった。

アンジェラの元にカムがやってくる。
アンジェラは頭蓋骨が車で絵を描いていた。生有るものを作りたくて
という。カムがアンジェラに相談したいのは「サイエンスマンスリー」
からの連絡で「今年の女性科学賞」の件だという。毎年ブレナンが
もらっているヤツでしょと言うと今年は私なんだというカム。
アンジェラは凄いとするが、彼女はすぐに事情を察する。
ブレナンは「賞は全て自分にというタイプ」。カムは拘らないので
辞退しようかと思っているのだという。しかしアンジェラはバカは言
わないでとしてブレナンも喜ぶわと語る。

ホッジンズは装置を完成させる。
フィルモアは事故死の可能性はないのかとし、以前酔って餌入れに
落ちたものが食べられてしまったことがあるという。しかし骨が切断
されているので事故死ではないというブレナン。フィルモアは焦げ茶
の髪の毛を見て人間だという。大座骨切痕から見て被害者は男性、
耳次面から見て年齢は29歳から35歳だというブレナン。中切歯を
見つけたというフィルモアはヘラ状の形から白人だという。

アンジェラがやってくると、「数学界の傑出した女性賞」の件でカム
が受賞する事を語る。あなたも友達なのだから喜んでという。
ただの傑出した女性賞だとし曖昧な賞だという。そんな中ホッジンズ
の作った濾過装置のホースからメンテ中にエサが飛び出してくる。
足の部位が見つかったのを知りフィルモアはこの分野で私に並ぶ者は
いない。だからカナダ政府に私を観察しろと言われたのでしょという。
するとフィルモアはメモを書き出す。
「アメリカ人は自信過剰で今後の協力関係に於いて生涯になる」。

眼窩上孔を含む前頭骨の左部分と上顎、右頬骨とも無くなっている
為に顔の復元は難しいというブレナン。後頭部を骨折しているとし
左の乳様突起もなく骨折しているというフィルモア。恐らく打撃による
損傷だという。
ホッジンズは毛髪のサンプルから密口ロウと麻実油が検出されたこと。
ドレッドヘアの人物だという。被害者は金髪なのでその焦げ茶の髪は
犯人のものかも知れないというブレナン。カムがDNAを調べているとの
こと。他には微量のクリの実も被害者の服から検出されたというと、
フィルモアは農場ではブタに食欲が無い時にクリの実で甘みを付ける
のだという。犯人も遺体を完全に食べさせるようにしたのかも知れない
としてブタの生態を良く知るものだと語る。

毛髪のDNAはジャリック・ヘンリーだと分かる。
遺体をブタに食わせた容疑で以前疑われた人物で同じ手口だという。
スイーツは危険な累犯者だと語る。

■今回の事件と流れ

・ブタのエサの中から遺体が発見されるが、肉食のブタは人間の骨の
多くを既に食べていた。
・助手のウェルズ博士が実家の用事で居ない為に、変わりに法医学に
於けるアメリカとカナダの協力関係に関する報告書の作成の為に
やってきた法足病学者・フィルモア博士に協力を依頼。彼はS6-17
S7-12以降、法人類学の博士号を取得していたのでブレナンと対等な
立場である事を語る。
・ブタのエサの中からは被害者と加害者らしき人物の毛髪が検出。
加害者はトレッドヘアのジャリック・ヘンリーだと判明。過去にも
一度似たようなことを起こすも証拠不十分で起訴に至らなかった。
・ジャリックを問い詰めると遺体が裏庭に置かれていたことを語り
確かにエサとしてブタに与えたことを認めるが殺害は否定。
司法取引として復元・特定出来ない被害者の人物像を語ると、アルバ
ート・リドリー・マグナソンというチェスマスターだと判明。
・チェス界では知らないものが居ない程の人物。彼のスポンサー料・
ブランド収入など全ての金の流れは再婚した妻が経営するレビット
ホールディング社にあることを知り、妻・スザンヌに話を聞くと
私よりも元妻のイングリッドの方が余程怪しいことを聞く。
彼女はオランダ改革派教会の信者。相当厳格な宗派だとし、既に彼女
の訪問ビザは切れているのに国内に留まっている事を知る。

■感想

憎めない博士のフィルモアの三度目の登場。
彼が報告書と称してブレナンの態度・リアクションにいちいちメモ
を取っていくという行動を見ると、ブレナンの本が日本語翻訳して
出版された際に取材と称してやってきた松田聖子さん登場のエピソー
ド(S5-15)を思い出すな。「ヤダ、何でこの人そこでメモを取るのか」
としてブレナンの行動に自制心を与えていたけれど、フィルモア博士
もまたブレナンが悪態をついたときには、突然メモ帳を取り出しては
報告書に記載する為のメモを取っていた。
興味深いのはブレナンが良い事をしたときにはメモを取らない(笑)
そこはメモを取るところじゃないのかと彼女の方から言われる程
だったけど、彼女の中に有る良い面と悪い面が鮮明に分かる話だ
ったのかな。
ブレナンはフィルモアの件だけでなくカムの件で他人のことを認める
ことが出来ずに居る自分の性格に対して、「私心が狭いか?」と
尋ねる姿が有り、”最高のブレナン”という人物が他人の受賞によって
その事実が変わるのかとして、良い面に関してブースは味方すること
を口にしているところは良かった。

ホッジンズがラボのキングを自称しているけど最近、それを主張
しすぎるところも無くなったし、ブースもオレ様バックルに象徴
される”オレ様”調での強引な主張が無くなった分、そういった傲慢さ
は全てブレナンに丸投げしているのだろうけど、このシーズンでは
徐々にブレナンが他人の事を認めていくという流れが有るので、
今回もそれは例外ではなかった。

異文化交流という意味では楽しいものが有るし、捜査の指揮権に関して
ラボではカムとブレナンが衝突することも有るけれど、「科学賞の
傑出した女性賞」という名の受賞に於いては、カムはブレナンのご機嫌
を損ねないようにして辞退しようとする流れが有ったり、その意図を
汲んでアンジェラが仲裁役として入る所など、興味深い流れだった。

■人それぞれの生活・生育環境

フィルモア博士のスキルはどちらかというと、彼の出生に於ける
生活環境が役に立った感じで、足の骨がどうこう言うよりも、
豚の生態に関して詳しく知っているところが役に立った。

生活環境について、ブレナンは幼少期の頃から父親に勝負には勝たねば
ならないことをたたき込まれてきている。他人から認められる
ことこそ自分の価値を証明して自尊心を満たしてきていたのだろう
けど、何よりも勝負に勝つという感覚が強かったのか。
ブレナンがこれまでの生活の中で培ってきた価値観でもあるし、それを
容易に覆すのは難しいのだろう。被害者の元妻がオランダの改革派
教会の信者で、夫と離婚した原因もまた異文化に於ける価値観の相違
を受け入れられなかったことが理由としてあげられたし、何よりも
今回のカナダ人・フィルモア博士の受け入れの件も含めて、如何に
して他人の価値観を尊重できるのかは鍵となるエピソードだった。

■チェスを例えに利用したアンバランスな流れ

事件の顛末に於いてもある意味では自分のねじ曲がった価値観ばかり
を押しつけ他人を受け入れられなかったが故の事件であり、
ドラマでは社会性人格者だとしていたのに、そのプロファイルが
当てはまるのかよく分からない流れが有ったところはちょっぴり
残念だったところか。

事件捜査の於ける犯人と捜査官の引け引きにチェス的要素が利用される
ことがあるけれど、このドラマの中に於ける盤面外での勝敗の流れ
をチェスのように眺めるというのはちょっと違和感が有った。

母親を象徴するクイーンを捨てることが出来ないというチェスでの
勝負は犯人像を象徴したかったのかも知れないが相当不自然に写る。

■その他

・カナダのことわざ

「順番は待て、真に値するなら栄光はいずれ回ってくる。」(Fil)
「だからカナダに住めないのよ」(Bones)

・犯人はチェスプレイヤー?

「殺人を実行するのに必要な論理性や計画性はチェスに通じる」(Bones)

・イングリッド

「ウエクループ・・目が覚めたというオランダ語よ」
「不信心は背徳者になった。男根崇拝者を火で浄化しようとした。
地上の法では裁けない」

・取り調べに於けるリアクション

「別の動機を与えて罪を認めやすくしている。答えは期待していない」
「有罪ならイスにもたれる。運動学的アプローチね。人を糾弾する
人物から距離を取ろうとする。」
「誘導ロジックは巧みだわ。それに素晴らしい」
「戦術はプレイヤーの性格を写す鏡」
「1912年マーシャルもクイーンを捨ててレビツキーに買った」

■使用された曲

・Sweatshop Boys by Battle Tapes

■出演者

テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) “ボーンズ”、法人類学者
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) スミソニアン責任者、”カム”
ランス・スイーツ (John Francis Daley) FBIの心理学博士

Dr.ダグラス・フィルモア (Scott Lowell) カナダの法足病学者
ティム・レビット (Joseph Fuhr) 息子、チェスの名人
スザンヌ・レビット (Michelle Clunie) 母親、経営者
フォレスト・ウェイクフィールド (Marcus Giamatti) チェスクラブ
ジャリック・ヘンリー (Dayo Okeniyi) ドレッドヘア、遺体をブタに食わす
アン・ニ (Jo Mei) チェスクラブ
ディミトリ・ロマノフ (Dimitri Diatchenko) チェスクラブ、スイーツ知人
イングリッド・ハンダールーブ (Marina Benedict) 元アルバートの妻
ティフィン・オリン (Craig Ricci Shaynak) 追放されたチェスプレイヤー
— (Maria Jordan) FBI捜査官
— (Kimberly Manion) チェスプレイヤー
アルバート・リドリー・マグナソン () チェスマスター

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