マイ・ライフ ~私をステキに生きた方法~ Chasing Life 第9話 嵐の前に What to Expect When You’re Expecting Chemo

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第9話 嵐の前に What to Expect When You’re Expecting Chemo

脚本/Lisa Melamed
監督/Melanie Mayron

【前回までのあらすじ】

ドミニクに仕事を受けるべきだと語り、私達は距離を置くべきだと
いうエイプリル。互いのために別れることを決断する。
キーランはブレナに対して正式に恋人同士にならないかと語るが、
肝心の彼女は今はそんな気になれないのだと語る。そんなブレナは
グリアとキスする。
ジョージはサラに対して、ボクが運転している車で兄を死なせてしま
ったことを嘆くが、サラはそんなに全てを背負わないでと語る。
エイプリルはレオとキスする中、彼は腫瘍の摘出は可能にもかかわらず
やらないことを知り、人には生きろと言って自分は逃げるのかと語る。
脳死患者になるなんて耐えられないのだという。私は逃げずに戦うと
いうエイプリル。しかし化学治療を延期して生殖医療センターに行った
ことを語る。

【ストーリー】

朝食の際、サラは朝食を作りながらブレナにフロリダでの活動は
どうかと尋ねる。想像通りリサイクルをしようとか温暖化が深刻だとか
そういう話だという。エマはパールが温暖化は陰謀だと言っていた
ので危うく殴りそうになったという。クラブに誘ってくれた友達に
感謝しなさいというサラ。グリアのことを今夜夕食に正体したらどうか
というサラは、もう一人の友達のことも好きだと語る。フォードのこと
なのかと問うブレナ。サラはでもグレアはあなたに刺激を与える存在で
新たなことに挑戦したりしていることを語る。卵料理をどうかとサラは
起きてきたエイプリルに尋ねると、エマは冷凍よねとジョークをいう。
採卵が終わるまでは食事は貫名のだという。今日の卵採りは緊張する
かというブレナ。化学治療まで残り2日。普通に過ごしたいというエイプ
リル。朝8時に採卵するのは妙だけどとにかく自分自身で居たいとし、
ガンの私じゃない自分だという。良い方向に”目玉”を向けましょうと
いうサラ。

生殖医療センターの待合室。
サラはエイプリルに化学治療の前夜にパーティーをしないかと語る。
家族や友達を呼んで、私達が準備するからと語ると、エイプリルは
了承する。
ギリギリまで働かずに休暇を取ればいいのにと言われるが、今夜の
知事の討論を記事にしなければならないとし、採卵の後に討論会に
行くという。サラは子供はあなたに似るわねと語ると、エイプリルが
出産の時、出産予定日を9日も過ぎたという。医者から誘発剤を使おうと
言ったらすぐに破水したという。妊娠期間は幸せだったとし、
出産は怖くはないこと。あなたが一緒ににいると思うとねと語る。
最高の母ねと語ると、でも子供は少し待ってとし5年くらいは・・という。
そんな中エイプリルの名前が呼ばれる。

The Charlesというカフェ。
ブレナはキーランに帰りの飛行機は相当揺れた事を告げ、泣いている子
もいたという。キーランは来週コンサートがあるけどいかないかという。
ボイスパーカッションで音楽を奏でるのだという。しかしブレナは姉
が入院するからどうかなと語る。君の生活もがんに冒されていると語るが
ちょっとイタイ冗談だったとして謝罪する。今夜の予定はと尋ねると、
グリアと出かける予定だという。彼女とは旅行でずっと一緒だっただろう
とすると、オレにはメール一つくれなかったという。ブレナは話したい
ことがあるというと、オレは振られるのかという。それを否定するブレナ
はあなたの事は好きだが、正直に話しておきたいという。実は私は
他にも好きな人が居るとすると誰なのかと尋ねられる。グレアだというと、
オレと居るのはレズビアンを隠す為なのかと問われる。それは違うとし
自分でも分からないことを語る。あなたとも彼女ともまだ恋人ではない
のだという。彼女とはヤッたのかと問われると、これは競争ではない
とし二人とも大好きなんだという。妙な話だが彼女ともデートしても良い
かと問う。試してみようというキーランは、時々見学させてと語る。

■感想

いよいよ化学治療前に採卵を行い、2日後には本格的治療が始まる。
それまでの2日間に一体何が出来るのか。

なんだかまだ彼女自身の死期が近いわけではないけど、いよいよ
一ヶ月にわたる化学治療に入るということで、一気に状況が変わって
いきそうだな。

寧ろヤバイのはレオ。彼はいつ死んでもおかしくない状態だろうけど、
これだけ自由に動き回って怖くはないのか?

エイプリルが最後に選んだのはヘンドリー市議の討論会のレポート記事。
レオがエイプリルと寝て以降連絡をくれなくなった原因は何なのか。

■エイプリルのガンが社員にも発覚する

エイプリルは最後まで普通の生活をしたかったのに、残念ながら
ベスが討論会でエイプリルの身に何かが有ったのかと感じて、トイレで
号泣する。それを通りすがりのラケルに見つかってしまう。
ラケルはエイプリルにとってライバルであり上司のラケル。
一番エイプリルにとっては同情されたくない相手だし、まだ彼女の方が
キャリアとしては上だけど、病気の事実を言い訳にはしたくないのだろ
うね。

最終日、あのマロニーからも同情されて食べようとしていたカップケーキ
を渡されたところがちょっと面白かった。
ダニーに至っては忙しいとして話もしてくれなかったけれど、彼に取って
は話してくれなかったことに対して憤り感が強かったのかな。

ラケルとエイプリルが最後にエレベーターに乗り合わせた際に、
あなただけがいつもと同じように私と接してくれたとして和解みたいな
感じになっていたけれど、なんとも皮肉な感じ。
二人とも似たタイプの負けん気の強さがあるんだろうな。
オフィスに出て行く時の私物が箱一つに入るところはアメリカンっぽい
ところ。ラケルがチラっとその箱の中身を見て、ホチキスでも盗んで
ないかと思ったと語るシーンは笑えたる

■選択することの難しさ

今回はブレナが人間関係に於いて難しい立場に追い込まれた。
今のブレナに一番のインスピレーションを与えているのはグリアで
間違いない。母親もグリアがブレナに及ぼす影響力には喜んでいる
感じだし、グリアの両親は人生の3/4は不在だと知り、泊まったら
どうかと声を掛ける。
ただフォードはこれまでの親友だし、キーランも粘り強く彼女が脇道
に反れそうになるところを留めてくれた人物。

ブレナはなんとか全員と仲良くしたくて、両立できることを口にする
も、そう思っていたのはブレナだけで、寛容な心を持つと思っていた
グリアさえもブレナが愛してくれていないのであれば一緒に居られない
ことを口にした。

「親友とは何なのか」ということを改めて感じさせる流れだった。
本音を言えない相手と本音を語れる相手。キーランには本音を語れる
ところも有ったけど、男女関係はまた特有の気むずかしさもある。

結局ブレナはグリアを取ったけど、これで人間関係って終わってしまう
ものなのだろうか。BFFは一度に一人だけしか作れないものなのか。

■ブレナ同様にエイプリルも自己中の所はある

周りからの心配は分かるけど、彼女は自分のしたいようにすると
いうのが彼女の信念。ただ周りでは心配している人が居て、それ以上に
支えようとしてくれている人が居る。

ベスがラケルに話してしまったことを受けて、エイプリルは憤りを
感じていたし、サラにしても周りにいる人たちはみんなエイプリルを
心配している姿が有る。心配するなと言われても無理な話だけど、
必要以上に周りに気を使われると、自ら病気だと認めることで、
これから戦うという意思をそぐ形なったりするのだろうか?

エイプリルのことを心配する人がいるように、レオのことをエイプリル
は心配している。

戦わずにいるレオ。
戦うのは無駄で、死を意識している彼は、死ぬときのことを考えて、
既に自分の死ぬまでの道筋を考えている感じ。
しかしレオにも自分の信念があるようで、それを曲げる人とは一緒に
居たくないと語る。

「サヨウナラ」
「良い人生を」
「ボクは良い死を選ぶ」

なんかやりとりが殺伐としていて辛い。

■エイプリルの最後の言葉

ドミニクには病気のことを話しておきたいと考えたが、なかなか
掴まらない。そこでヘントリー候補の討論会でのことを引き合いに出し、
自らの事を記事にしてしまったって感じのネタだった。

「討論会でのブルース・ヘンドリーは裕福な実業家でも知事候補でも
なかった。そこに居たのは父親だ。彼の目には恐れの色が見える。
私の母も同じ目をしていた。私の祖母、妹も・・・私はガンだから。
最悪の気分だけど誰にでも起こりえる。どんなに金を積んでも逃れら
れない」。彼の息子も同じだ。選ばれたものはある日突然意思に関係なく
病の洗浄に放り込まれる。そして戦わねばならないと。でも幸運なもの
は新たな自分を発見できるかも知れない。あなたにとって大切な人々は
あなたを愛で包み強さを与えてくれるだろう。彼らに支えられ戦場に
向かい死にものぐるいで戦う。何故ならば他に道はないから。」

ドミニクはその記事を読んでいたね。

■会話は面白かった

冒頭の何気ない会話は、エイプリルの”採卵”をネタに、やたらと卵
ネタで溢れていた。

お婆ちゃんは大麻入りブラウニーを食べさせてくれようとしていたけ
ど、ハイカラな婆ちゃんだ(笑)

■使用された曲

・Tomorrow by Drew Holcomb & The Neighbors
・Couple of Drinks by Javier Dunn
・Curious Heart by Amy Stroup
・Come On Out Into The Sun by Right The Stars
・Come On by Brightlive

■出演者

エイプリル・カーヴァー (Italia Ricci) ボストンポスト誌、長女24歳
サラ・カーヴァー (Mary Page Keller) 母親、心理療法士
ドミニク (Richard Brancatisano) ボストンポスト誌
ブレナ・カーヴァー (Haley Ramm) 次女
ベス (Aisha Dee) 喫茶店勤務、エイプリルの親友
ローレンス (Vondie Curtis-Hall) ボストンポスト誌・上司
エマ・カーヴァー (Rebecca Schull) 祖母

Dr.ジョージ・カーヴァー (Steven Weber) エイプリルの叔父
グリア・ダンヴィル (Gracie Dzienny) ブレナの同級生
レオ・ヘンドリー (Scott Michael Foster) ガン患者、政治家の息子
ダニー・グプタ (Abhi Sinha) ボストンポスト誌・エイプリルの同僚
ブルース・ヘンドリー (Todd Waring) 市議候補
Dr.スーザン・ハンバーグ (Merrin Dungey) 白血病の権威
ラケル・アヴィラ (Shi Ne Nielson) エイプリルの先輩
キーラン (Augusto Aguilera) タトゥー店
ポール・ピータース (John Ross Bowie)
フォード (Dylan Gelula) ブレナの友人
マロリー (Kelsey Crane) ボストンポスト誌
キャサリン (Mary Beth Evans)
サニャ・バダル (Gita Reddy) ラケルの部下
— (Steve Stapenhorst) Moderator
シャーロット・モリッシー (Terri Hoyos)
— (Alicia Hannah) チャンネル6レポーター

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