ボディ・オブ・プルーフ/死体の証言 Body of Proof シーズン2 第9話(9) 歪んだ解剖教室 Gross Anatomy

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第9話(9) 歪んだ解剖教室 Gross Anatomy

脚本/Diane Ademu-John
監督/Eric Laneuville

【ストーリー】

キャメロン・フィッシャーの解剖学では献体に対して、人生の最後
の贈り物だとして遺体に敬意を払うのと共に生徒たちにもそれを
告げる。肉眼解剖学クラスに提供されたご遺体に感謝し、火葬場に
送る前に黙祷を捧げようという。医学生のドーラ・メイソンは
献体であるシーモアさんにお礼するが、いざ遺体を袋から出そうと
すると遺体が別人だと分かる。

ミーガンはレイシーを呼ぶ。娘は親友のモナと電話していた。
ミーガンは8時15分に家を出れば良いのではないかとするが、レイシー
は7時5分から朝練だとして、今すぐに出ないと間に合わないという。
ミーガンはレイシーがリップをしていることに気がつくが、ママのは
動物実験有りのコールタール入りだが私のは自然派だという。

バドとサムは手違い殺人なのかとして大学病院へとやってくる。
ドーラは殺人だと告げ、フィッシャー教授は病院側の手違いだろうと
いう。事故で亡くなった献体が病棟から間違って運ばれて来たんだ
という。それなら献体のシーモアさんは何処に行ったのか。教授は
常に20体以上の献体をローテーションさせているので詳しい流れを
把握出来ていないという。手違いでなければ生徒のタチの悪いイタズラ
だろうと語る。男性はイタズラ好きであなたの見落としを女性が
見つけたのねとしてミーガンがやってくる。
腹部はアザと裂傷、自動車事故の外傷と一致しているという。
しかし腕に防御創があるというミーガン。遺体に無いものは何だと思う
かと問うとドーラは心臓マッサージや人工呼吸の跡がないという。
女性を助けようとしていないとのこと。
ミーガンはその通りだとして、ドーラを褒める。
サムはカルテに該当者はないという。ピーターはこの施設ならば誰でも
ここに遺体を運べるとのことだった。
バドは自惚れや同士の争いに決着がつけば殺人か手違いかが分かると
のことだった。目の前ではミーガンとフィッシャーがやり合っていた。

ダニーが遺体を運びにやってくる。
昔のホラー映画にピッタリのネタだとし、”医大安置室殺人事件”だと
語り、地下室に殺人鬼の看護師が処女をいけにえにしたのだとピーター
に語る。
シェーンとダグは誰だって遺体の異変に気がつくとし、80歳のジジイが
20歳の良い女に変わっていれば誰でもおかしいと気づくという。
ミーガンはドーラを正体したいとし、友達も検視局へ来て本物の
解剖を見学させると語る。

カーティスが医学生たちに秘密保持の契約書の権利の放棄書を集める
という。これまで医学生が扱って来たのは自然死だったのでしょと
いうと、これが現実の世界だとして、外表検査を行うという。
白人女性・年齢は20歳、左の脇腹に鈍的外傷、右手と左手には防御創
が有り、硬直は無いので死後24時間は経過。背中に大きなタトゥー
が有りトンボみたいな模様だという。死斑などをチェック。
金髪に染める前に赤毛、その前は栗毛だったという。ミーガンは
医学生のシェーンとダグに遺体の瞳の色などを質問していくと緑色
だろうという。しかし瞳の色は不明だというイーサンは帯状変化が
あるのだという。死後24時間目を開けたままだと眼球の強膜が乾燥
するとし、黒い帯状に変色するのだとドーラが説明する。ミーガンは
変だとし、生前瞳は確かに緑だったが、何故シェーンたちは知っていた
のかと問う。

バドとサムはシェーンとダグを別々に取り調べる。
シェーン・マシューズは大学の記録では6回の違法行為と酔って2度逮捕
歴があるという。何であの女性を知っていたのかとサムは尋ねる。
ミーガンはバドに対してあの子の手は不器用で外科医向きではないと
いう。口を割らせるならばシェーンの子分の方だという。
バドとミーガンはダグから話を聞く。
遺体の写真を見せると、ミーガンは推測を語る。シェーンが馬鹿をやら
かして君が尻ぬぐいをさせたのだろうとし、2人で夕べ後始末をしたの
ではないかと。一度だけ逢ったとし、数ヶ月前に大学傍のバーに居た
のだという。シェーンが彼女を誘うが断られて、オレも拒否された
という。名前は知らないがタトゥーのことは覚えていたとのこと。

バーテンダーから話を聞く。
金髪にタトゥーの女性なんて大勢来るので覚えていないという。
サムは写真を見せるとちゃんとみなさいと語り、よく髪の毛の色を変え
ていたこと。かなり目立つタトゥーをしている事を語る。
バーテンダーはジャッキーだろうとし向かいのリムジン会社に勤めていた
が半年前までのことだという。

ミーガンは帰宅するとレイシーに対してハンバーガーを作るという。
すると娘は肉は殺戮だとし、モナとサラダを食べてきたという。これから
モナとスージーと一緒に課題をやるというと、ミーガンはみんなの為
に食事を作ろうとするが、ネットを使ってのことだった。

ミーガンの元にドーラからお礼の電話が鳴る。ちゃんと分かってくれた
人はあなただけだという。ミーガンはそんなドーラを気に入り明日
遺体の内部検査をするけど見学するか?と尋ねる。

リムジン会社のフレデリコはジャッキーが死んだなんて信じられない
と語る。半年前に急に辞めたのだという。名前はジャッキー・ジョンソン
で良い子だったが無口だという。運転手に悩みを打ち明ける客は多いが
彼女は聞き役に徹してまるでリムジンセラピーだったという。客との
トラブル絡みが原因なのかも知れないという。同僚のミッチはジャッキー
自身がトラブルを抱えていたとし、誰かから逃げていたという。私書箱
当ての住所が残っているという。

■概要

・医大で解剖学に使用される検体が80歳で事故死のシーモアのハズ
が、何故か20歳の若い金髪女性と入れ替わっていることを知る。
・単に手違いでイタズラではないかというフィッシャー教授と
手違いではないという医学生のドーラ。
・ミーガンは医学生たちに本物の解剖を見せるとして検視局に案内する。
・遺体の女性が誰なのか。医学生の一人が大学近くのバーで見た
との証言からバーテンダーに聞くと、向かいのリムジン会社が働いて
いたのだという。
・解剖する中、ドーラはブドウの臭いがする事を語ると、これは
感染症の一種だとし、血液をグラム染色法で調べるという。
・子宮にコブがあり肥大していること。子宮筋腫/平滑筋腫だろうと
するが直接の死因は鈍的外傷で脾臓に達する裂傷があることを語る。
・死亡推定時刻は夜20時から24時。
・被害者は身元を変えて髪の毛の色なども変えていて、なかなか特定が
難しかったが、私書箱から住所が判明しアパートを尋ねると、そこの
ベッドに血痕が付着していたことが分かる。

■感想

世の中の色んな形の不条理さを見せつけられた感じのエピソード。

「人は変わるのか、変われるのか」ということがテーマとして存在して
いた様で、ハント家の事情がメインだけど、被害者カップルの間
でもそんな事情が存在していて、少なくとも変わろうとして努力して
いる人たちに取っては寂しい結果に終わってしまった。

ケイトとトッドが別れたことも有り、ミーガンとの対立は限りなく
収まっていくのかなと思うけど、今度はピーターとダニーが関係を
持つことで少しは波乱が起きていきそう。
ピーターとダニーが休憩室で会話しているのを立ち聞きしてしまった
ケイトはピーターに対して「仕事と私生活を分けてよ」と釘を刺されて
いたけれど・・・

またドラマの構成要素としては上下関係、親子関係、兄弟、恋愛関係
というものが描かれた。

そんな関係の中にはどの流れに於いても、常識という名の一定の
ルールみたいなものが存在しているハズが、「ルールを破ること」に
ドラマとしての面白みが詰まっているところはいう間でもない。
ルール破りに関してはミーガンの得意とするところでも有るし、
そんなミーガンが目を付けたドーラという医大生がルールを破ったり、
ピーターも同僚と付き合ったり、ハント家でも家族で過ごすときには
携帯やパソコンは無しにしようとしたり、祖母は孫の心を掴むために
ミーガンが鳥の死骸を冷凍庫に入れていたことを語ってしまったりと、
なかなか気難しい状況として描かれた。

また今回の捜査に於いては互いに直感というものを語り合い、
その直感から見る人となりの性格というのがよく分かるという内容
だった。サムとバドがどんな性格をしているのか。
バドは赤ちゃんが出来てからというもの、すっかり棘が抜けた感じの
キャラクターに見えた。

■過去から逃げる女性

先日サムがスラムから抜け出して立派に成長したという流れとして
描かれたけど、ジャッキーとかローナンは同様にそんな不毛な悪事
を働く生活から抜け出したいと思っていた様子。
ただジャッキーは明らかに自分の過去から逃げていたというよりも
誰か特定の人物から逃げていたとしか思えない行動が有ったよな。
ローナンは出来る限りの方法を使ってジャッキーと連絡を取りたいと
して、色々と伝言を残したということから、ローナンの影は過去の
自分を思い出させて苦しんでいたんですかね。

■医療分野、捜査のポイント

・感染症

遺体からは色んな臭いがしていたよな。
臭いは、イーサンによると水中に生息するシュードモナス菌
による感染症のものだろうこと。

・タトゥーのインク

リンパ節には体内に入った異物の粒子がたまるとして、グロイ解剖して
中から組織を取り出していた。色が変だということで代替光源を
使って見たところ、ケルト組紐のようなものが浮かび上がる。
ローナンというアイルランド系ロックバンドのロゴだということが
判明。

・子宮

平滑筋腫は良性だが炎症が酷いこと。子宮が変形して居たこと。
感染症で間違いなかったが、実はジャッキーの家の毛髪からDNAの半分
のものが見つかる。
水中に生息するシュードモナス菌から考えて、彼女は水中出産したの
だろう事を掴む。

しかし解剖医は出産したのに分からないなんて事が有るんですかね。
22歳の女性なので出産して4から6週間で状態が戻ったとは言っていた
けど、皮膚とか元に戻るのにはもう少し時間がかかりそうだけどね。

・凶器

バッドが凶器だった。DNAを調べるとローナン。
ジャッキーとの子供もローナンが父親だった。

・水天結び

献体が発見されて、遺体の手足を結ぶロープの結び方を方を見て
シェーンが関係していることが判明した。

・夜泣きの薬

カモミールと甘草とミントを使ったチンキ剤。
ミッチはカモミールにアレルギー体質があること。
また弟と同様に短指症D型という遺伝的に繋がりが有った。

■その他

・ピーターの恋愛

ピーターがモテキャラだというのは良いとしても、なんか彼は
遊び人に見えない。まだシーズン2に入って9話目なのに、女性の影が
3人も出てきて、ルールなんてクソ喰らえという感じで、ダニーのセク
シーショットに流されて、関係を持ってしまう。なんかそういうキャラ
じゃないんだよなぁ。

・ルール

「ミーガンの弟子は?」(KA)
「規則を破ったの」(ME)
「あなたから学んだのね」(KA)

・性格

鳥の冷凍話をした件で、母親としてはミーガンの性格が変わっていない
ことを孫に話したかったようだ。
その場では笑い話にされていた。
「この子は将来医者か連続殺人犯か・・暫く陪審員も迷った」と。

しかし本来の意図は・・・
ミーガンは「強情な性格」としていたけど、ジョーンは「ずっと一途で
誠実でしょう。物事の本質を知りたがる。私もレイシーもソックリだ」
と。

■使用された曲

・Body of Proof End Credits Theme
Composed by Daniel Licht
・EJC by Lesands

■出演者

ミーガン・ハント (Dana Delany) 検視官
ケイト・マーフィー (Jeri Ryan) フィラデルフィア医療センター・局長
バド・モリス (John Carroll Lynch) 刑事
ピーター・ダンロップ (Nicholas Bishop) 医療捜査官
サマンサ・ベーカー (Sonja Sohn) “サム”、刑事
イーサン・グロス (Geoffrey Arend) 医療センター・医者
カーティス・ブラムフィールド (Windell Middlebrooks) 医療センター・副局長
ダニー・アルヴァレス (Nathalie Kelley) 遺体の搬送係

レイシー・フレミング (Mary Mouser) ミーガンの娘
ジョーン・ハント (Joanna Cassidy) ミーガンの母、検察

ドーラ・メイソン (Dana Davis) 医学生
Dr.キャメロン・フィッシャー (Gregory Harrison) 解剖学・教授
シェーン・スミス (Andrew J. West) 医学生、問題児
ローナン・ギャラガー (Adam Croasdell) アイルランド系ロック
ミッチ・バーンズ (Ian Bohen) リムジン会社の運転手
ダグ・チェイス (Brian Tichnell) 医学生・シェーンの子分
カルヴィン・チュ (Mike Nojun Park)
フレデリコ・ペナ (Ruben Garfias) リムジン会社経営
シンシア・マークス (Sharon Blynn) 助産師、3ヶ月前から見て居た
— (Dan Byrd) Man on the Bar
ハンク (Justin Mabrie)
— (Ari Zagaris) バーテンダー

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