マスケティアーズ パリの四銃士 The Musketeers シーズン2 第3話(13) 正義の反逆者 The Good Traitor

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第3話(13) 正義の反逆者 The Good Traitor

監督/Marc Jobst 脚本/Lucy Catherine
Adrian Hodges

【ストーリー】

番兵は男がやってくると何の用か?と問うが、彼を殺して中に入ってくる
男・タリク。
ロシュフォールは売春婦・サビーヌを呼び出すと、ドレスと代金が用意
してあるので王冠を被ってこいという。黙って命じられたことをするの
だという。

トレヴィルに対してタリクは背後からのど元にナイフを突き立てて、
オレは追いつめられているとし、抵抗したら殺すという。ルイ国王に
謁見させろと要求する。しかしアトスとダルタニアンはタリクに対して
銃を向けると寧ろお前がナイフを下ろすのだとし、死ぬ事になるぞと
語る。見た顔だというトレヴィル。もしかしてスペイン軍のタリク・
アルマン将軍なのかと問うと、元将軍だという。祖国スペインでなく
フランスに伝える為にやってきたという。国王はオレの手土産に興味
を示すはずだという。

ロシュフォールはサビーヌにアンヌ御非のマネをする。
「帰国をどれ程待ちわびていたのか。国王とは形だけで思うのはあなた
だけだ」としてロールプレイを楽しむ。

ルイは朝早くに起こされてご機嫌斜め。朝陽をありがたがる人の気が
しれないとし昇ってこない日などありはせんのに・・と。
タリクを謁見させるが、その前にタリクは手土産だとするものを見せる。
王宮内の銅像の一つ、近くに粉を薪くと導火線を使う。みんなに下がって
いて欲しいと語る。導火線に火を付けると銅像は木っ端みじんになる。
ルイは大喜び。この火薬なら少量でもスペイン船を沈められるという。
作り方を教える引き替えに、スペイン軍が娘・サマラを誘拐して
パリに監禁しているので助けて欲しいという。
この紙に火薬の製法が描かれてあるとし、娘が戻れば暗号の解読に
必要な道具のサイファーを渡すという。
何故こんなことになったのかというロシュフォールに対して、スペインは
ムーア人を迫害しているとし、流刑か所見にして私は逃亡者のおたずね
ものになったという。私には娘だけだとし、一緒にパリに来たがスペイン
の追っ手が来たとのこと。バルタサール将軍とそのスパイであり、娘とは
市場に行きそれきりだという。狙いは私のハズで囮の娘は殺さないハズ
だという。

サマラはバルタサールに対して父に殺されるわよと語る。
しかしバルタサールは地べたに這いつくばって喰えとし、お前が居れば
オヤジは現れるだろうという。ペラレス大使は娘を死なせるなとバルタ
サールに語る。一切手は出さない・・タリクが現れるまでは・・と。
一番の目的はサイファーだというと、フランスと戦争になったらあの
火薬が勝敗を決する武器になる事を語る。

コンスタンスはマルグリットに対して遅いと語る。王妃のお目覚め
までには王太子お連れしたいという。しかし一晩中むずがって具合が
悪そうだったのだという。コンスタンスは酷い熱があるとして医者に
見せないと行けない事を語る。

ペラレスに対してパリにスペインのスパイが居るというのかと問う。
陛下を狙うタリク・アラマンを捕まえた事を語ると、ペラレスはその
反逆者を引き渡して欲しいという。スペインは貴国の友好的好意に
厚く感謝するという。タリクは数々の罪を犯し、スペインから重要な
暗号解読器を持ち出したのだという。サイファーなら差し出しても良い
と言っているとし、娘と引き替えにと語る。誘拐されたのだろうとして
スペインのものにだと語るルイ。そのような事実はあり得ないとして
ペラレスは焦る。サイファーは献上されたと思っているとし、そう思わせ
て置こうと告げる。

ミレディは宮殿にやってくる。陛下に急ぎの用があるとして、金で
門番に中に入れてもらう。
その頃アンヌはルメー教授に王太子の容体を見てもらう。呼吸が苦しそう
だとし、ルメーは熱が高いので化学治療が良いという。ジュネーブの最新
療法だとすると、ルイはスイス人が健康なのは山の空気だけじゃないん
だなと語る。どんな治療をするのかというアンヌに対して、探索の
金属元素を微量に混ぜた水を投与するのだという。コンスタンスはまだ
離乳もしていないので受け付けないのではないかという。しかしルイ
は教授はジュネーブとソルボンヌで学んだもので、生地商人の妻よりも
医療知識があるのだと語る。

■概要

・突然銃士隊の宿舎にやってきたスペインから来た男。
トレヴィルにナイフを突きつけてルイ国王への謁見を懇願するのは、
元スペイン将軍のタリク・アラマン将軍だった。
・彼は元将軍だったが、ルーア人の為に差別に合い罪人にされたと
いう。更に話を聞くとある村の破壊を命じられたがそこは何の罪もない
ムーア人の村であり、そこで私は拒み、仲間だと思っていたバルタサー
ルは躊躇なくそれを行い本性を現したという。
・娘のサマラがスペイン人に誘拐されパリに監禁されているので逃げて
来た事を告げ、ルイ国王にスペインが欲しがっている爆薬の製法の
描かれた暗号を解くサイファーという機械を渡すのを条件に救出を
求める。

■感想

シーズン2になって目立ち始めたのが、アンヌ王妃がフランスと
敵対するスペインの良家の出だという事実だろうか。
史実通りだとアンヌはスペイン王フェリペ3世の娘で、アンヌは23年の
結婚生活の中で4度の流産をしたとされている。

今回のエピソードを通して見ると人種問題が絡んでいるようで、
出生の問題というのがシーズン2を通して問題視されていきそうな
予感が至る所で散見されている。

その渦中にあるのが何と言っても王太子が誰の子かという問題も
有るし、シーズン2になって現れたポルトスの父親の問題を
通して見られるポルトスの民族的な問題だったり出生の問題が有っ
たりと今後を予感させるものとして描かれているね。

今回スペインから逃げてきたタリク将軍はスペインの将軍として
率いてきたのに、突然彼のルーツであるムーア人惨殺の任務を拒んだ
ことで、今まで仕えてきたスペインからは罪人として扱われ、
国を追われるハメになる。

タリクの娘・サマラが最後になって頼れるのはやはり故郷だとして
おり、ポルトスはフランス人だと語るも、母親がアフリカ系だという
ことも有って、本当の意味でフランス人から信頼されていくのか
という問題を突きつけた格好だった。
如何にも今後ポルトスが家族として信頼していたトレヴィルとポルトス
の父親の問題を浮上させていき、彼の中のアイデンティティを狂わす
事態を起こしていきそうな気配はするよね。

またルイ国王が全ての責任を銃士隊に押しつけて、解決に至るその過程
はまるで無視してしまっている事実が有るというところもかなりの
問題として写る。

■バカ国王、心の隙間に入り込まれる

ミレディがしつこくルイに近づいた為に、ルイも観念したかのように
ディナーに彼女を呼ぶ姿が有った。
ミレディは自分の夫はイングランドのウィンター卿であり、夫を亡く
して無一文になり帰国の途中で強盗に有ったと語る。
ルイは彼女にキスするが「これは孤独な魂がお互いを慰め合っている
だけ」だとして、ルイに罪悪感を持たせず関係を持っていくミレディ
の姿が有る。種なしルイもミレディの子を妊娠していったりするエピソ
ードに繋げていくんだろうな。
容易に王宮に入らせてしまうというのもアレだし、王妃は国王とは
最早形だけって感じになりつつある。シーズン1のラストではやっぱり
アンヌが居ないとダメだみたいな展開になっていたけど、そんな展開
は何処吹く風になっていて、至る所でバカ国王の粗相が目に余るように
なってきた。

これでアンヌもアラミスとの関係を進められる・・とは容易にはいかず、
ロシュフォールという存在が居るのだから皮肉だ。

しかし過去のエピソードとはいえイギリス人がフランスの国王をこれ程
バカっぽく描くというところに問題は無いのか。フランスがイギリスを
嫌っているというのはよく聞くけどね。

■王太子を助ける為に・・

肺呼吸が苦しそうだったのでコンスタンスは王太子を勝手に連れ出して
自分の夫が生地商人ということも有り、その工場の洗濯室の蒸気で
楽にしたことで結果として回復していったのかな。

ただシナリオの見せ方がイマイチでこれだとルメー教授が進言しなければ
コンスタンスは殺害されていたし、一緒にマルグレットも殺されてしま
っていたことになる。

二つのエピソードが混在した為に、どうもどちらのエピソードも中途半端
に写ってしまう。

■ペラレス太子はやりたい放題だな

明らかに有罪だろうって感じの展開が続いているけど、銃士隊を誘拐
した仲間にいただけで十分捕まえられそうだけどね。
この人が枢機卿代わりのようになったのかな。それともその役割は
ロシュフォールが担うのか。

■史実通りだと・・

このドラマ、枢機卿が早くに亡くなって驚くけど、wikiなどによると
リシュリュー枢機卿は1642年12月に亡くなっており、ルイ13世はその
半年後に死去したとされている。4歳のルイ14世が即位したとされて
いるのでドラマではもう少しルイも王太子が大きくなるまでは
生きられるのかなとは思うけど、先日のエピソードでルイ暗殺を企て
ようとしていたペラレス太子の姿が有ったよね。

■ミレディに指輪を与えた?

ミレディが一度は返してくれたけど、プレゼントと称してルイが
指輪を渡す姿が有った。後々やはり政権の座を巡って、ミレディと
アンヌをぶつけようとする意図が有るのかな。

■出演者

アラミス (Santiago Cabrera) 銃士、剣の腕、色男
アトス (Tom Burke) 銃士、リーダー、剣の一番の使い手
ダルタニアン (Luke Pasqualino) 銃士を志す青年
ポルトス・デュ・ヴェロン (Howard Charles) 銃士、パワー、情熱

トレヴィル (Hugo Speer) 銃士隊長
コンスタンス・ボナシュー (Tamla Kari) 下宿屋の女主人
ジャック・ミシェル・ボナシュー (Bohdan Poraj) コンスタンスの夫
ルイ13世 (Ryan Gage) フランス国王
アンヌ王妃 (Alexandra Dowling) フランス王妃
ロシュフォール (Marc Warren) 伯爵、リシュリュー枢機卿の腹心
ミレディ・ド・ウィンター (Maimie McCoy) 元アトスの夫人、元泥棒

タリク・アラマン (Colin Salmon) 元スペイン将軍、ムーア人
サビーヌ (Celeste Dodwell) 売春婦
サマラ・アラマン (Antonia Thomas) タリクの娘
バルタサール (Finbar Lynch) スペイン将軍、タリクの元友人
ペラレス (Will Keen) スペイン大使
マルグレット (Charlotte Salt) 教育係
ナバス (Olly Rix) バルササールの部下
ルメー (Ed Stoppard) 教授、ジュネーブ、ソルボンヌ大で医療を学ぶ

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