第2話 究極の選択 Guess Who’s Coming to Dinner
脚本/Heather Mitchell 監督/Allison Liddi-Brown
【ストーリー】
— 5年前 —
アムトラックメリーランド通勤鉄道のユニオン駅。
オリヴィアは駅のプラットホームでホームレスだったハックとよく
声をかけ合っていた。ハックはオリヴィアに父と食事かと問うと、
日曜日ごとにねと語る。
ローワンとレストランで食事をするオリヴィア。父はどうしたのか?
仕事はどうだ?やり手の集団みたいだがトップは?と色々と質問して
くる。サイラス・ビーンかとしてハーバードの学長の座を蹴った
ヤツだろうという。しかしオリヴィアがまるで仏頂面で会話しない
為に気が進まないならば・・・と語る。約束は守っているとし
学生ローンは払ってもらうという。他に何をさせたいというのかと
いうオリヴィア。父はお母さんを亡くしてから悲しみの余り間違った
ことをしてしまったとし、お前を遠くにやったのは間違いだったと
いう。だからこそ償う努力をしていること。少しは譲歩しても良いだ
ろうとし、ロースクールのローンも肩代わりしておきながら5週連続で
仏頂面なんてあんまりだという。必死で努力していること。お前も
すべきだという。するとオリヴィアは順調よとして先ほどの質問の
答えであり、付き合っている人も居るという。そっちはどうかという
オリヴィアに、スミソニアンの仕事のことを尋ねると、化石のマスト
ドンのことを色々と語り始める。しかし父はつまらない話だったな
として語るとオリヴィアはそんな事は無いという。マストドンは単独
で行動しマンモスよりも歯が鋭いんだという。知名度はないがどう猛
で危険だと。
オリヴィアは電話で恋人のエディソン・デイヴィス上院議員と会話
する。父との食事はどうだったかと尋ねられて向こうは頑張ってくれ
たという。エディソンは私も会ってみたいというと、僕らは一緒に暮ら
しているんだし、君さえイエスと言えばすぐにでも結婚したいと思って
いるのだという。プロポーズは二度としないとしてこれきりだという。
オリヴィアは急かさないで欲しいとし愛しているからと語る。
そんな中、駅にいたオリヴィアは二人組の強盗によって襲われる。
バッグを奪われるがハックが近くに居て二人を倒す。
— 現在 —
ジニーン・ロックと大統領の不倫の疑惑が浮上して二日が経過。
マスコミでは報道も加熱しメールだけでなく自分でも大統領への気持ち
を認めているとして動画が放送に流れる。
そんな報道を聞きながらオリヴィアはランニング。トム・ラーセンが
帯同する形で走っていた。オリヴィアにフィッツ大統領から電話が
鳴る。ジニーンの一件で全てを話す機会を失ったという。今それをやる
ととんだ下半身男になるわよというオリヴィア。君が恋しいという
フィッツは先週ダライラマに遭ってバスケをしたという。マスコミを
全部シャットアウトしてのことだという。何か有ると君に話したくなる
とし話したい相手は君だけだという。オリヴィアはホワイトハウスと
闘うからとし、ジニーンの名誉のために・・。あなたをやり玉にあげる
として手加減はしないと語る。別の現実では僕らは夫婦で子供は4人、
バーモントに住み僕は市長だというと、私はジャムを作るという
オリヴィア。容赦なくやるわよというとホワイトハウスに血の雨が
降るという。
メリーはサイラスに居場所は分からないのかという。尻軽娘を野放し
にしてどうするのかというメリー。尻軽にしたのは我々だというサイラス。
サイラスの元にローワンから電話が鳴る。国家の危機だというと、
分かっているという。ジニーンは天からの授かりものだろうとしてどう
してホワイトハウスから不倫を認める声が聞こえてこないのかという
ローワン。大統領にとっては千載一遇のチャンスだろうとして説得
するよう言われる。しかし聞く耳を持たれていないというと、あなた
も同じだろうという。レミントン作戦についてのファイルは読む限り
は・・・と。
メアリーは大統領のイタリア行きの件はどうするかと尋ねてくる。
イーサンはブンガブンガなる乱交パーティーがある国だという。
しかしサイラスは今行けばローマ法王の前で下半身事情を追求される
とし、キャンセルしろと語る。そんな中イーサンはジニーンがテレビ
に出ているとしてサイラスに語る。
テレビの前でオリヴィアはジニーンを紹介する。
彼女はバークレーを優秀な成績で卒業したこと。家族や友達を大事に
している一方で毎日身を粉にして現政権を支えてきたこと。100%ジニ
ーンは大統領と関係を持っていないとし、彼女の名前を匿名の情報源
からリークしたのは立派な名誉毀損だと語る。恐ろしく卑怯な人格
攻撃にさらされていること。今回無償で代理人を引き受けたと語る。
昨日は私が大統領の相手、今日はジニーンです。明日は誰ですか?と。
匿名の情報源を隠れ蓑に売るのは辞めるべきだと語るオリヴィア。
— 5年前 —
ハックはオリヴィアに遭う。彼女はハックにこの前のあれは何なのか
とし何処であんな戦い方を習ったのかと問う。どんなことを話しても
私ならば大丈夫だという。するとハックはオレはCIAの極秘部隊で
訓練されたプロの暗殺者で国内で活動するB613という元部隊だという。
司令官と呼ばれる男が率いていること。そいつはアクメ社というダミー
会社を経営。「不思議の国」と呼ばれているという。連中はオレを
穴に押し込みオレは腕が落ちたので縁が切れてここにいるという。でも
今でも人を殺せるし、なんなく殺せて楽しいがブレーキをかけている
という。必死で・・と。飲んでたクスリとか、電話して欲しい相手は
いるか?と。オヤジさんとの食事だろうとし、チーズバーガーのある
所だと良いなという。チーズバーガーが食べたいというハック。
■概要
・メリーの夫/大統領の不倫発言によってマスコミは相変わらず相手
が誰なのかとして過熱報道が続く。
・オリヴィアの変わりにやり玉にされたのはホワイトハウスの広報官
のジニーン。オリヴィアの元に助けを元に来たジニーンを彼女は
無償で擁護しホワイトハウスを非難する。
■感想
相手のことを知らないで居た方が良いこととか、真相を知らないで
居た方が良いことって色々と有るんだな。
無知故にフィッツは寧ろ幸せで居られるのだろうけど、フィッツも
過去には自分の投票が操作されていることを知り、これまでに
無い程にショックを受けていたし、今回は5年前に遡ってドラマが展開
されたことで、ローワンという人物がどんな立場の人間なのかという
ことが証されていく。
5年前にそれぞれのキャラクターが何をしていたのかを見るのは
興味深いんだけどね。
オリヴィアとローワンの関係を見せる意図の中には単なる父親の紹介
だけに留まらず、父親がどんなことをしているのかについても言及
されるものが遭った。
人が勝手に消えたり現れたりする陰で当然フィクサーの存在が有るの
だろうけど、サイラスのようなフィクサー以上にまた別の機関として
動いているB613のような存在が国内の安全の為に活動している事実が
有り、実質陰の支配者みたいな感じで動いている。
ただこういう機関って大統領府とは全く別の指揮系統の元で動いている
ということで、要は発覚した際に政権に迷惑をかけない為のものなんだ
ろうけど、暴走したら怖い。誰も抑止させるものがないし、その辺は
どうなっているのか。CIAの一部門なのでCIAの長官の一声で止められる
ものなのか?
■オリヴィアに関わるとロクな事がない
これまで過去にオリヴィアに関わった人物がどれだけ被害を受けた
のだろうか?
上院議員のエディソン・デイヴィス。ジェイク・バラード、
ハック、デヴィッド・ローゼンと次々と表舞台から追いやられている。
クインとかジニーンも入れたらホント、この女性のせいでどれだけ
キャリアが終わっているのだろうか?
全てはB613のせいなんだろうけど、それに関わることで、次々と
立ちはだかる壁が出てくる。
父親のことも深く知らなければ今回ハックからクビを絞められる
というオリヴィアの衝撃的なシーンを目の当たりにすることも無かった
だろう。
■5年前の描写
ローワンとは暫く疎遠になっていたのかな。
そして再びワシントンに戻ることになって、オリヴィアと父は食事
を共にすることになった。ローワンがB613の司令官になって何年が
経過するのか分からないし、オリヴィアの母の件もまだあまり証されて
いない。
ローワンとの出会いよりもハックとオリヴィアの交流の過程が描かれて
ここで信頼感を育んでいたみたいだけど、この時点でハックから
B613の存在を聞かされて、深く関わっていくウチに、ハックが語って
いたことが本当のことだと分かっていく。
こんな父と食事していたと考えると、自分としては縁を切りたいくらい。
でもこれは悪い一面だけで本当はもっとアメリカの為のことをしている
んだろうけどね。
CIAは国内では活動出来ないという定説を破る衝撃的な組織だね。
■ジニーンの無実は晴れるのか
今回はそれぞれに突きつけられるものが究極の二択ってシーンが多かっ
たね。偽証しなければ一人の人間が殺されることになるなど・・
5年前でオリヴィアはハックの釈放を要求したし、今回はジェイクの
釈放を大統領に向けて命じる。
メリーがジニーンと接触した際には、浮気相手はオリヴィアよと
話してしまったのかと思った(笑)流石にそこまで馬鹿なことはしな
かった。200万ドル、タックスヘブンのケイマン諸島に金をくれる
という。たったの200万でキャリアを棒に振るですかね。まぁこんな
政治の世界はまっぴらゴメンだと感じれば納得出来る金なのかな。
それよりもオリヴィアはサイラスとの会話だったか、ホワイトハウス
内での事とは言え、自分とフィッツが不倫していた事実をスタッフ
たちが行き交う通路で大声で話し合っていた。
イーサンとかジニーンは大統領が不倫しているのは事実だということ
を知りつつも相手が分からない状態だと言っていたので、こういう
軽率な行動で誰かに伝わらないのかな。
で、結局フィッツがジニーンとの不倫を認めた。
オリヴィアが擁護してきたのに嘘をついたことで彼女としては立つ瀬
がない。まぁ自分が問題の渦中にいるのにジニーンに助けるフリして
いるところを見ると、何て奴だ!(by バイきんぐ 小峠)って感じだな。
サリー副大統領はそんなフィッツの行動はおかしいと非難していた。
「私にした約束をうやむやにする気か?」と。
■飼い犬に手を噛まれる
今回は一応アビーがイーサンの弱みを掴んで、当時のジニーンのログ
をホワイトハウスのサーバーから盗ませようとしたりして努力した
んだけどね。違法な映画をDLしているとか、ヌーベルバーグから
「淫乱ママ」シリーズまでDLして見て居ると指摘されていたけど、
淫乱ママくらい見せてあげてくれ(笑)
そして何と言っても今回はクイン。
ハックはクインに対して俺ではなくオリヴィアを目指せとしていた
けど、ハッキングによって過去のオリヴィアのメールを見たようだ。
オリヴィアほどの人なら過去のログなんて残していない気もするけど。
ハックは駐車場でオリヴィアに対して
「なんでオレに嘘をついた?取引していないとハッキリ言った。
あれからあんたはオヤジさんと遭わなくなった。拉致されてまた
戻された。オヤジさんがB613の幹部・司令官なのか?」
■使用された曲
・Scandal End Theme
Composed by Chad Fischer
・Disco Inferno by The Trammps
■出演者
オリヴィア・ポープ (Kerry Washington) フィクサー、”リヴィー”
ハリソン・ライト (Columbus Short) 弁護士
アビー・ウェラン (Darby Stanchfield) 調査担当
クイン・パーキンス (Katie Lowes) 弁護士
ハック (Guillermo Diaz) 技術担当・元CIA
サイラス・ビーン (Jeff Perry) 大統領補佐官
フィッツジェラルド・グラント(Tony Goldwyn) 大統領
ディヴィッド・ローゼン (Joshua Malina) 連邦検事補 -> 弁護士へ
メリー・グラント (Bellamy Young) 大統領夫人、ジェリー、カレンの母
ジェイコブ”ジェイク”・バラード (Scott Foley) 統合参謀本部大佐
サリー・ラングストン (Kate Burton) 副大統領
エディソン・ディヴィス (Norm Lewis) 上院議員、オリヴィアの婚約者
トム・ラーセン (Brian Letscher) シークレットサービス
ノア・エリオット (Steven W. Bailey) 検視官、オリヴィアが足繁く通う
ジニーン・ロック (Samantha Sloyan) ホワイトハウス広報
ローレン (Sharmila Devar)
ローワン・ポープ (Joe Morton) ジェイクと精通
メアリー (Kate McGregor-Stewart) ホワイトハウススタッフ
イーサン (Vanya Asher) ホワイトハウススタッフ
タナー・ショウ (Eben Ham) ニュースアンカー
— (Rachel Smith) Entertainment News Reporter
— (Cecilia Vega) Local News Reporter
ブルック・フォスター (Kristin Carey) ギャレットとテレビ討論
ギャレット・コール (Keith Sellon-Wright) ブルックとテレビ討論
エレイン・デイ (Danielle Rayne) テレビクルー、ジニーンを出演させる
リコリス (Robin McWilliams) 売春婦、5年前デヴィッドが弁護した
— (Cecelia Specht) Saleswoman
— (Mel Fair) Smarmy Cable Host
— (Diahnna Nicole Baxter) Smarmy Cable Host
— (Meghan Maureen McDonough) Smarmy Cable Host
— (Wil Bowers) Talking Head
— (Bianca DeGroat) Producer
— (James Logan) Mugger
— (Silawn Lewis) Subway Passenger
— (Matthew K. Moore) Subway Commuter