第18話 12時01分 12:01 AM
脚本/Robert David Port
監督/Ralph Hemecker
【ストーリー】
「死刑囚3309人、冤罪1%、囚人番号45632ジョン・カーティス、
死刑まで24時間」
■PM 7時30分
看守のブラッドリーは死刑囚のジョン・カーティスに最後の晩餐を
届ける。お前の時はご馳走してもらえとジョンは看守に語る。
ジョンはケチャップがないとしてクレームをつける。
ヘンリー・スタンリー医師はFBIに電話する。ロスで精神科医をしている
ものだとし、重大な情報があるという。カーティスは恐らく無実だと。
新聞には「マフィアのボス今夜薬殺刑」と書かれていた。
チャーリーとラリーはバスケの試合前でちょっぴり神経的にも緊張
していた。なんとか理科大を勝たせたい思いで引き受けた監督の仕事。
ラリーがやってくるとチャーリーに見せたいものがあるという。かつて
ラリーは学内リーグのコーチをしていたことが有るが決勝戦は科学フェ
アと重なり呼び出されて中止になったという。その際にラリーは興奮
して暴れている映像だった。
チャーリーは選手たちを集めると「長く続く旅も最初は一歩から。
途中でブッタに会えたならボールを回せ。忘れると同じ川に二度と
飛び込めない」と。ピーターはどういう意味なのかと問う。
ラリーは大学に進学するかオチこぼれるかということだと。
チャーリーはフィル・ジャクソン?と問うとボビーナイトだというラリー。
ドンとロビンはディナーに行っていた。
しかしドンはあまりに美味くない料理にご立腹。
そんな中ドンの元に電話が鳴る。FBIにかかったものでドンは自分に
その電話を回すよう告げる。ロビンは死刑前になると必ず証拠が出る
ってヤツだが、そんなの出た試しがないとして、”いつも”の電話だと
語る。
しかしスタンリーはドンに対して今から話すことは真実だとし、スタン
リーは死刑囚に関する無実の証拠が有るという。ロビンはそれを聞いて
どうせ偽医者を雇ったのでしょと。カーティスは4年前ロジャー・
ウェブスターを殺害した罪で捕まった人物のことだという。
ロビンはドンに対してイタズラ電話で無罪には出来ないわよという。
しかし突然カーティスは核心を語る前に電話を切ってしまう。
デビッドに対して今の電話を調べてくれと告げる。
コルビーは釣りで休暇中。
デビッドとニッキーのコンビだった。アッティラ大王かチンギス・ハン
か?と突然ニッキーに尋ねる。デビッドはコルビーとやっているゲーム
で、過去に戻って悪党をやっつけるとしたらどちらを倒すのかという
こと。銃弾は一発だとすると、ニッキーは私ならば両方片付けると語る。
サンセットホライズン医科グループ。
デビッドとニッキーは施設内に入るとヘンリーのオフィスの前には
ガラスが割れて侵入したような跡が有った。慎重に中を調べると
デスクのところで医師は倒れていた。デビッドは死んだばかりだと
してまだ血が出ていることを語る。ニッキーは救急車を要請する中で
デビッドは人が居るような音を耳にすると急いでその方向へと向かう。
駐車場の方に逃げた犯人。デビッドはドアを開けて探すと相手は
銃でデビッドに向けて発砲してくる。デビッドは車に隠れて応戦する
が逃げられる。
■PM 8時33分
ドンとロビンもデビッドたちの前に合流する。
デビッドは犯人を追ったが逃げられた事を告げ、監視カメラには
後頭部しか写っていないという。スタンリー医師は死刑囚を救う秘密
を証そうとしてその直後に射殺されていること。ニッキーはそんな
映画を見たというとドンは結末はどうなると尋ねる。釈放されてまた
殺人を繰り返すのだという。
リズは医師のデスクを調べていた。犯人は薬をやっていないというと
デスクから薬物と処方箋のノートも手つかずだという。机の上を
いじっているとし、予約リストなどがないしパソコンが消えている
という。紙には油の跡や染みがあるのは文章を持って行かれた証拠だ
という。病院から一部の患者リストを提出してもらったとし、スタンリー
は市の依頼で前科のある患者も診ていたという。そのリストを持って
いるという。鑑識は机の白紙のノートから隠れた情報を拾おうとして
くれているという。ラボの連中が自慢していた技かというドン。
一つの微粒子が下に置いてある紙のインクに付着すると沢山の微粒子
が集まるのだというリズ。ノートは一番上に有ったので下のノートに
インクの跡が繊維に染みこんでいるハズだという。
ロビンはジョン・カーティスはロスのフードチェーンの社長だがギャング
団のボスでもあること。自分の手は汚さないことで有名だが例外はウェ
ブスター殺害の時だけだという。請負人と称して年15万ドルを稼いで
いたとし目立たないように捜査をしていたこと。それでもウェブスター
はやられたとし、彼を盗聴器で追って口座を凍結したこと。そうしたら
自白をしたのだという。ロス市警も荒技を使ったのかというドン。
人権団体が騒いだが他人が殺したと自慢していたのに無実はないと語る
ロビン。
■ロサンゼルス連邦刑務所
■PM 9時18分
■PM 9時29分
■PM 9時42分
■PM10時39分
■PM11時22分
■PM11時26分
■概要
・死刑囚のジョン・カーティスは24時間後に死刑執行が決行される。
最後の晩餐が運ばれてくる中で、突然FBIの元にはロスで精神科医を
しているという特命医師から重要な情報があるとして、恐らく
カーティスは無実だという。しかしそのカーティスを無実だとした
スタンリーを探り当てた時には時既に遅く殺されていた。
しかしデビッドとニッキーはその現場にいて、犯人と交戦するが
寸でのところで逃げられる。
・ジョンは元々マフィアのボスで彼が手にかけた人物は64人。しかし
死刑に至るウェブスター事件については無実の可能性が出てくる。
死刑執行までに本人の自白を覆して、真犯人を捕まえることが出来る
のか。
■感想
こう言ってはなんだけど、死刑囚は同情出来ない流れがあるし、
逆に捜査官たちも今回は疑いつつもチャーリーはバスケのことで気を
取られて真剣に向き合ってはいなかった感じだし、ロビンも同様で
彼が犯人だと決めつけている感じだった。
どちらにも怠慢さみたいなものを感じるので感情を何処に入れれば良い
のか実に難しい流れが有る。
ドラマとしては、理科大が努力していたバスケットボールへの初勝利
の流れが時間ギリギリになって勝利を意味するゴールが決まったのに
対して、人の命を左右するカーティスへの死刑執行の中止を知らせる
連絡は僅か1分の違いが生死を左右してしまったというシナリオを
描いたものだった。
どうも自分的にはバスケの流れがまるで面白くない(笑)
スポーツ科学が数学的なもので構成されているとはいえ、それを
行うのは人間なのだから、基本的に理論は理論であり、それに近づける
為に努力するのは人間の力である。
楽して勝利しようとする短絡的でサプライズ的なオチは少々数学を
馬鹿にしたような皮肉るようなオチのようにも感じた。
今回の一件も自白頼みでかなり心細い流れが有り、何故急にギャング
のボスがそんな自白をしたのかということが疑問としてあげられた。
遺体を捨てたとするハリウッド貯水池での状況証拠の不確実性、
そして目撃証言がまるで違うにも関わらず、検察としてはよくぞ起訴
出来たものだという感じ。
医師を殺害した人物。
タイヤ痕などを調べていたけど、重量配分と言い、車軸の差動と言い
警察の仕様だとしていたけど、そんなの分かるかっ(笑)
■捜査に於ける数学の先生たち
・ガウスフィルタと光学文字認識
死刑囚カーティスの無罪を密告したスタンリー医師が殺害されるが、
その際に彼のデスクの上のメモ紙が盗まれていた為に、その下に
書かれているメモを読み取るために使われた理論。
虹と雨水の関係を引き合いに出してその理論を説明していた。
・マッチアップディフェンス、バックラインディフェンス
今回は色々と理科大勝利の為にチャーリー、ラリー、アランが
バスケの理論を展開していた。その中の一つ。
ブルーイーグルモーションだとか、3.2パイモーションだとか色々と
語っていたね。
・自白の応力点と矛盾点
カーティスの自白ビデオを過去の聴覚サンプルと比較して彼の話し方
に不揃いを調べれば自白から無実が証明出来るとしていた。
その際に例にあげたのはバスケだった。
ジャンプシュートに必要な要素は、「腕がL字型」「ヒザを曲げ」「手は
フォロースルー」だとしていたように、声にも3要素があるとして
「認識」「感情」「生理」。真実を言えばこの三要素は調和するが
嘘をつけば崩れるというもの。
ただこの件、デビッドに丸投げしていたけど、チャーリーが調べない
と分からないだろうと。
調べた結果、「感情因子に強迫観念下にあることを示している」
として嘘を言っていることが分かるけど流石に裁判でも使えないし
ましてや死刑執行の流れを止めるには弱い。
■その他
・コルビーとアミタがお休み
意外とコルビーが休みの日が多いな。デビッドは休まない。
コルビーの変わりに相棒となったニッキーはデビッドからコルビーの
話ばかりされてちょっと嫌な顔。
・何でロスの人は精神科に通う?
アメリカでも精神科に通うという行為は地域差があるのかな。
ニッキーはその件で理解出来ないようなことを口にしていたけど、
リズは車が渋滞で止められるイライラからだと返していた。
・ジェームズ・キャグニーの映画
ニッキーとドンが今回の一件で引き合いに出していたもの。
こんな裏稼業をしていれば大抵は裏路地で殺されているもの。映画なん
て嘘っぱちだとしていた。
■使用された曲
・Rollin’ (featured In Fantastic 4 II) by Classic
・Maybe Maybe by Nico Stai
■出演者
ドン・エップス (Rob Morrow) FBI捜査官
チャーリー・エプッス (David Krumholtz) 数学者
アラン・エップス (Judd Hirsch) 父
デビッド・シンクレア (Alimi Ballard) FBI捜査官
ラリー・フラインハート (Peter MacNicol) 物理学者
アミタ・ラマヌジャン (Navi Rawat) 学生
コルビー・グレンジャー (Dylan Bruno) FBI捜査官
ニッキー・ベタンコート (Sophina Brown) FBI捜査官
リズ・ワーナー (Aya Sumika) FBI捜査官
ロビン・ブルックス (Michelle Nolden) AUSA
ダニエル・ヒル (Gina Gershon) ロス市警、カーティスを逮捕した警察
トニー・ウルフ (Stephen Lee) カーティスの弁護士
ビッグ・チャッキー・ローリンズ (Tony Longo) 釈放
ジュリアン・カーティス (Daniel Bess) ジョンの息子
本人出演 (Jordan Farmar) バスケ交代 / ジョーダン・ファーマー
本人出演 (Pau Gasol) バスケ交代 / パウ・ガソル
ジョン・カーティス (James Russo) 死刑囚、ギャンズ団のボス
Dr.ヘンリー・スタンリー (Marty Lodge) 精神科医
CO.ブレッドソー (Kofi Natei) 看守、最後の晩餐を運ぶ
ピート (Oliver Eslinger) バスケ選手
レフ (Ken Medlock) レフリー
チェ・レイ
ジャクソン監督
ロジャー
チャン () バスケ選手
ニシカワ () バスケ選手
JJ () バスケ選手
スティーブ・オーリン () 前科者リストで容疑者の可能性
ジョン・ロー () 前科者リストで容疑者の可能性