[N] BONES 骨は語る シーズン12 第1話 懐かしい狂気 The Final Chapter: The Hope in the Horror

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第1話 懐かしい狂気 The Final Chapter: The Hope in the Horror

脚本/Michael Peterson
監督/Emily Deschanel

【これまでのあらすじ】

犯人は素人のサイコパスじゃない連続殺人犯だとホッジンズ。
手口を考えたら犯人はこうしている間にも次の被害者を捜し
ているとブレナン。この事件は君の責任じゃないとブース。
私たちが仕事を辞めないと・・・アリソンはいずれにせよ
殺されているという。天才レベルのIQで、人を操るのが上手
いとジャック。
まさに遺体発見現場は地獄の教室のような状態。
ブレナンの服だとし被害者は君の変わりだという。

【ストーリー】

ブレナンは夢から目覚める。フォーク医師(Tim Guinee)は
電話で行った通り協力はするが患者の守秘義務違反は出来ない
と語る。

(幻覚:夢の中に戻ってくださいと。ウェンデルは助ければ
誇りに思う。)

人の命が掛かっている。気にしてられるか・・・
妻が連れ去られたんだとしてフォーク医師の首元を掴むブー
ス。

君の手(ウェンデル)には爆発によるヤケドがあると書かれて
いるとブース。夢と現実は違う・・ウェンデルは何かの象徴
かもとホッジンズ。一体何の象徴なのかとアンジェラ。
以前ラボに居た誰かだろうとブース。

ブレナンは目が覚めると薄暗い中でザックの姿を目にする。
僕達は話すことが山ほどあるというザック。ブレナンは
一体何をしたのかと問う。私はブースを探しに行かなければ
ならないという。しかしザックは何処かに行こうとはしない
でとし、僕が投与した鎮静剤が効いている状態だと。何が
有ったのか分からないというブレナン。博士は2時間寝ていた
というザック。ブレナンは解放して欲しいというが、そうし
ないとブースがあなたを見つけ出すという。しかしザックは
彼の話はしないでと語る。ブレナンはザックの額に傷が有る
ことに気がついて尋ねるが・・あなたを助けたいとし二人で
その方法を考えようというブレナン。僕が助手の頃あなたに
指図されていた。しかし今その立場は逆転したというザック。

アンジェラは早く見つかれとパソコンを操作しジェファソニ
アンのカメラ映像を見る。
ブースは戻る途中だというカム。ザックがどう施設を抜け出
したのか分からないって言っているとアンジェラに語る。
防犯カメラを見る限りザックがどのようにして抜け出したの
か分からないと。ジェファソニアンの防犯カメラ映像を見て
いるが、ブレナンが連れ去られたのは電話で話している途中
のことだから正確な時間だけは分かって居ること。ザックが
遠隔操作でカメラをオフにしている。短い間に施設に侵入し
ているというアンジェラ。二人が建物から出た映像は?
と問われると外のカメラは不思議と一つもオフにされて
いないがそこには写っていないという。それならばまだ施設内
にいるのかも知れないと語る。

ホッジンズとウェンデル。
ウェンデルはブレナンのバッグを持ってくるとホッジンズは
中身を調べる。ハンドローションを見つけるとグリセリン入り
だという。爆発物探知機で誤探知を防ぐ為に通常グリセリン
を探知しないように設定してあること。再プログラミング
をしてグリセリン探知に変えるというホッジンズ。ブレナン
はこの部屋でザックに拉致されたのだと。プログラミングを
し直した後に色々と荷物や室内に向けて探知機を向ける。
すると頭蓋骨に反応があるという。その反応はエレベーター
まで続いていること。
ザックは地下に連れて行くブース。銃を手にして地下を捜し
にいく。

そんなブースに対してザックとブレナンの声が聞こえる。
ブースはザックに対して注射器を置けと銃を向け蹴る。説明
するから待ってとし誤解しているというブレナン。彼は私に
注射をしようとしていたのではないと。自分に注射しようと
していたこと。これはチオペンタールナトリウム/自白剤で
自分に打とうとしていたもの。僕は誰も殺していないという
ザック。

警察官は施設に集まる。
ザックは手錠で連れて行かれる。ウェンデルはカムに閉鎖
するのか?と問う。ブレナンは平気だったとする中カムは
自分の目でザックを見て起きたかったと語る。僕はザック
のことを良く知らないというと、カムは子供のように無害
に見えるでしょとし私たちはみんなそう思っていたのだと
いうカム。彼がロビイストを殺したのは10年前ですよと
ウェンデル。

ブースはブレナンを病院に連れて行くというが、私は大丈夫
だという彼女。何処が大丈夫なのかとしてブースは反論
する。犯人はザックじゃないかもとか言い出しているし・・。
ブレナンは家に帰ってクリスティンとハンクに会いたいとい
うと少し落ち着けと語る。犯人はザックキ、手をヤケドして
る男の悪夢を見たんだろうと。そういう悪夢を見たのは
ザックが犯人だと暗示する証拠が有ったからだというブレナ
ン。無実の男が病院から脱走する訳はないというブース。
確かにザックの行動は筋が通らない。ザックは有罪を受けた
殺人犯だ。君を拉致して殺すつもりだった。でも殺さなかった。
いつでも殺せたのに・・ザックと話さないといけないと
ブレナン。

ウェンデルはホッジンズに何を怒っているのかと問う。
オレが地下に居たらこの注射器はここに無かった。ザック
に飲ませて臓器全てに穴を開けていたという。そんなホッジ
ンズは足が痛み出す。こんな痛みより心の痛みの方が大きい
という。痛み止めを飲んだ方が良いとウェンデル。ザック
は本当にブレナンを?というウェンデル。殺す気だとホッジ
ンズ。チオペンタールナトリウムのことは?とウェンデル。
そんなもの信じられないという。犯人かもしれないがザック
が真実を言っている可能性は?そんなもの信じられないと
いう。

オーブリーはブレナンが無事の姿を見て激しいハグをする。
父が事を見てくれているとし私に何が有ったのかも知らない
という。オーブリーはロシャン博士(Ravi Kapoor)を連れて
来たとし、ザックが入っていたマッキンリー精神科病院
の院長だという。

■感想

いよいよファイナルシーズンの始まり。
ブレナン役のEmily Deschanelさんが監督した作品。
DVDは昨年の夏には出ていたので、放送からのスパン
の短さに驚いたけど、取りあえず見ないで所有しておいた。
このスパンの短さから考えてもつまらないんだろうなとか
視聴率取れなかったので素早く売りに出たなと勘ぐったけど
今の時代ネット配信のスパンが早いので珍しくはないか。

もうとっくに放送もされているのでこの先のネタについて
知っている方は知っているのだろうけど、最終シーズン
は地味に楽しみたいと思っているのでこの先のネタバレを
掲示板等には書かないでくだされ。

これ以前のエピソードは以下のページに全て書いて有ります。
https://itawind.web.fc2.com/kaigai/bones/bones.htm

(いずれ全部の文章をこちらにも持って来ようかなと思って
いるけど動かすのに如何ほどの労力が居るかは同じブロガー
さんなら分かるかと思うけどかなりシンドイ。)

やはり最終シーズンはジェファソニアン内に於ける研究者
の間での疑心暗鬼な状態は続くようだ。
ザックのネタを持ってくるのは悪くないけど、彼のネタ
が続くのであれば、それをフォローするようなエピソード
は必要だと思う。シーズン3で降板したザックのエピソード
をシーズン12で掘り起こすというのは無理が有る。

ザックとの久しぶりの対面。
ただ彼は何度か降板後にも要請が有って顔出ししているよね。
だから変わってしまったザックはある程度想像は出来た。
「スター・ウォーズ」のマーク・ハミルにせよ、
青春スタートラボルタのカンバック後の恰幅の良さにも、
マラドーナの現状も目にしている。

今回ザックはスイーツとは面会していたという事が語られていた
が、この辺のネタもスイーツが生きて居た頃にブレナン&
ブースのことを研究していた際にスイーツはザックから話を
聴いて足繁く医療刑務所に通っていたことはシーズン4でも
語られていたし、そもそもザックはゴルモゴンの後継者と
されたが彼自身は実際には殺していない
ということをこの時
にも語っている。

ただ彼は命令されない限りは・・云々・・と今回語っていた
ので自分自身でも命令されて動かされていたのではないか
という疑いを何処かで持っていたのかも知れないね。

今回のエピソードだけを見ても一見犯人は捕まっているが
全く謎という謎は解けていない。

ロシャン博士がそこまでジェファソニアンの施設に精通して
いたとは思えないし、IQが高そうにも思えない。
やっぱり犯人はジェファソニアンの誰かということになりそ
うだ。まぁなんとなく想像出来ない訳でも無いが根拠が
希薄すぎるので今は言及を控えよう。

しかしペラントネタと被っている感じもするし、やはり
BONESとしてのシナリオの幅を広げるには限界なところに
来ているなと思わせた。

■ホッジンズとザック

この二人はシーズン当初は互いに”変人”同士仲が良かった。
それを裏切られたことでホッジンズとしては憤りに感じたで
あろうことも分かるし、何よりもホッジンズはここに至る
までに不幸が多すぎた。

ザックはホッジンズに希望を与えるために下半身が麻痺した
状況の中、バンクロフト神経外科医が足の感覚を取り戻す
治療法を考えたということで、それを行わせるように誘導
した。足の痛みは細胞・神経レベルでは生きて居る証拠でも
ある。ただザックによると仙骨神経層の神経活動が損なわれた
痛み。再び歩ける可能性は1%未満。科学的には照明されてい
ないが希望のお陰で治る場合がある。
今回の最後には完全にその感覚を失い喪失感を与えら
れた。

下半身の無い遺体が見つかったとされた時には実はホッジンズ
の為に何かしたのではないかという気持ちも有った。

■レイノルズの地下室から見つかった証拠

・機械から血痕が付着して居るものが見つかる。

・皮をなめす時に使う硫化ナトリウム、水硫化カルシウム、
ジメチルアミンが見つかる。

・床から骨片が見つかる。被害者の骨に穴を開けたのだろうと。
(骨片はメリッサ・グッドマンのものだった。)

しかし中切歯の欠片を組織学的検査を行ったが気になる所見
が見つける。テトラサイクリンによる歯の変色は8歳になる
前に抗生物質を飲んだ証拠。3人の遺体の歯には変色がなく
歯の欠片は第4の遺体だと語る。

■犯人像

犯人の手口は、被害者を楽に死なせて6ヶ月間遺体の世話を
して、もう一度残虐に殺すという行動に出ている。
これを見る限りではザックが犯人像として当てはまる。

しかしザックはホッジンズが歩けるようになる為に手助け
していた事実が見つかる。

「ノーマン・ベイツだって母親には優しかった筈」という
オーブリーの発言。

行動分析課に依頼しようとした時に現れるカレン・デルフ
ス (Sara Rue) 心理学者。
カンザスシティに異動するはずが何故か戻って来たこと。

カレンは過去S11-10、S11-13、S11-15に登場。

S11-10
https://dramatimez.sakura.ne.jp/blog/?p=5164

S11-13
https://dramatimez.sakura.ne.jp/blog/?p=5263

S11-15
https://dramatimez.sakura.ne.jp/blog/?p=5318

・ザックが犯人だとしたら・・

不気味なのは彼のプライドに近い固執した観念だ。
自分よりも頭が悪いと思う人には何処か冷たい印象もある。
ゴルモゴンの際にも尊敬する相手に仕えていたけれど、
ブレナンはザックにとっては尊敬すべき相手だ。

みんなに会えて嬉しいとした際に、「ブースは友達ではない」
と語る所が不気味。

ただブレナンは「夢の男をザックと思っていなかった」
ブースの直感はザックが犯人ではないことを示唆していた。

・カレンの分析

犯人は解離性同一性障害ではないかと語ったのか彼女。
遺棄された遺体が全く隠されていないこと。
2つの人格が対立してジキルとハイドのようになっていた?

■第4の遺体

レイノルズの地下室には隠し扉のようになっていてその中
から下半身の無い遺体が発見される。

・眼窩上縁が丸いので男性(Brennan)
・上腕骨の骨端線が完全に閉鎖されていないから成長期(Wendell)
・毛髪周辺に組織が残っているから毒物検査が出来る(Camille)
・10年~20年前に殺された遺体(Brennan)
・第4腰椎の上縁にノコギリ状の条痕。

ザックが10代の頃の遺体になる。

・フォーク博士の助言

この事件の犯人は病的支配欲を持っている。彼、又は彼女が
出来る限りあなたたちに近づいて操ろうとする。捜査を攪乱
する為に・・

カレンがやたらとブレナンに近づいていた。
カレンも操られている人物なのではないか?

・その他

・カレンは何故カンザスシティを辞めたのか。タイミングが
良すぎる。上司から迫られたとしているが・・

・第4の遺体は統合双生児。死んだ双子の性格を併せ持つよ
うになった。

・アンジェラの頭蓋骨の復元から年を加算させていくと
東印度系の人かも知れないと。ヒゲとメガネをかけさせる
とロシャンだった。

・ザックは自分が殺したと考えて居たが、ロシャンから
注射をさせられる。そこにはスキサメトニウムを
注射しようとしていた。
これはs11-13で連続殺人犯に使われていた薬品だった。
それを見てロシャンが犯人だとされる。

ブースが助けたことで友達ではない発言をしたザックは
どうなるのかな。ハグはしないとしてブースは拒んでいた
けどね。ザックの事件の再調査を求める。

■使用された曲

・Bones Theme by The Crystal Method
・Bones End Theme
Written by Peter Himmelman
・Breathe by Fleurie

■出演者

テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) “ボーンズ”、法人類学者
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵、PC技術
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、微粒子、昆虫
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) スミソニアン責任者、組織検査
ジェームズ・オーブリー (John Boyd) FBI捜査官

ウェンデル・ブレイ (Michael Grant Terry) 実習生
ザック・アディ (Eric Millegan) 元ラボスタッフ、ゴルゴモン
Dr.ブランドン・フォーク (Tim Guinee) メリッサの心理学者
Dr.ミアール・ロシャン (Ravi Kapoor) マッキンリー精神科病院
カレン・デルフス (Sara Rue) 心理学者、カンザスシティを辞める

アリソン・モンロー …… 連続殺人犯の被害者
ダグラス・バークマート …… 連続殺人犯の被害者
メリッサ・グッドマン …… 連続殺人犯の被害者
メレディス・ハリス ……
アレクサンダー・バンクロフト …… 神経外科医
クロフォード …… カレンの上司
レイノルズ …… 人形の館の被害者

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