コールドケース2 ~真実の扉~ 第1話 学生運動

リンク広告 テスト




コールドケース2 ~真実の扉~
(2018年10月期・WOWOW)

音楽:村松崇継
制作:蓮見宗一郎、天野佑亮、安井謙、磯本淳、垣内あづさ
プロデューサー: 岡野真紀子、近見哲平
プロデューサー補:五十嵐理、椛澤節子
原作: 『コールドケース 迷宮事件簿』

https://www.wowow.co.jp/dramaw/coldcase2/intro/

第1話 学生運動

監督/波多野貴文 脚本/吉田康弘

■【ストーリー】

・1971年 横須賀
「我々は米帝の横須賀入港を断固として阻止する。原子力
推進など許されない。」
横須賀に原子力潜水艦の入港を拒否する全学自治同盟の
リーダーはみんなに語る。
現場では機動隊と文革の激しい争い。機動隊の前園は火炎瓶
を投げつけられ怯んだ所に文革のメンバーによって袋叩きに
合う。近くにいた杉崎や武田など救うことは出来なかった。
その後横浜大学の学生寮の庭に男性が埋められる。
昭和46年家出人手配とされるが・・・

・現在
百合と高木は同じ車で現場へ。
既に金子や立川らも来ていた。遺体は掘り出されて青いビニ
ールシートに包まれている。金子によると頭蓋骨が陥没していると
いう。立川は頭をかち割られて埋められたかと。身元は
学生証から橋本誠司というこの大学の学生だという。「鍵」
が一緒に見つかって居ること。そして橋本には昭和47年に
行方不明届けが出ているという。時効によって捜査出来ない
案件。95年以前の事件は時効は成立していると。
百合は一人の野次馬の姿を見逃さなかった。

学生寮を見てみると当時のまんま残されていた。
近々立て直す過程で見つかった遺体。

■【感想】

いよいよ始まりました日本版のシーズン2。
このドラマは日本でも作りやすいドラマではあると思うけど、
どうなのでしょうかね。

恐らく一話目はシーズン1の16話「ボランティア Volunteers」
のリライト/ローカライズ版。
少々アメリカと事情が変わってくるのでストーリーは似て
いると思うが設定は変わっている。
アメリカではベトナム戦争に対する反戦運動だった。

今回のシーズン2はアメリカ版のシーズン3をベースに作られて
いる感じだけど、アメリカ版は1シーズン23話構成だからね。

https://itawind.web.fc2.com/kaigai/coldcase/coldcase.htm

自分はまだ産まれていないので当時の事情は分からない
のだけど、戦後の混乱期も一段落し経済も安定し始めて
そう滅茶苦茶な時代だったのかなという感じはする。
今にして思うと自らの信念を持って日本を政治を世の中を
変えようとしていた人は多かったのだろう。

無関心な学生よりもこういう意志を持った時代の方が活気は
あるがその分暴力は過激な傾向にあるのでどうも賛同し難い。

wikiなどで70年代を見ると、学生運動の退潮、赤軍が日本の
国内外で暴動、全国各地で暴走族が現れるとある。
この時代の日本のドラマが好きなんだけどあんまり放送して
くれないんだよね。需要と供給の問題でそれを見たい
人が少ないからなのでしょうが・・。

さてドラマでは・・・
生まれた時から居なかった父を恨んで育って来た娘。
何処かで生きて居ると思っていた妻。

当時の過激派セクト/新左翼の構成員たちは、それぞれ同じ
運動家でも横の繋がりが希薄でやはり上述するように退潮の
時期にあったことを想像させる。

秘密主義的な所は今でも変わらないところは変わらない。
当時の事情を良く知る機動隊だった杉崎は、親友を殺したで
あろうリーダーの西永保を捕まえることに執念を燃やす。

会話していき当時の資料と整合性を図っていくことで
事件を解決に導いていくのがこのドラマの特徴で、まるで
隠れん坊をしているかのような作品ではある。

仲間を殺してしまうところに当時の異常さが有ったし、
日和見主義的思想を持つことを嫌っていた組織の中で、
実際にはトップの西永自身が中身の無い男であったこと。
これは警察組織も同様で、新卒者たちを単なる駒のように
して最前線に送っている。
そしてそれを止めようとしていた松田自身が新社連のメンバー
と接触して別のことをしようとしていた。

娘は父が見捨てたことに憤っていたが実際には未来に希望
を持たせる為に戦った父親の物語だった。
何が変わる訳でも無い。それでも日和見主義的に傾倒し始めて
いた彼の信念を確固たるものにしたのが妊娠の事実だったし
その結果殺されてしまう所は皮肉ではある。
そして殺人事件に関しては全ての事情を知って居たにも
関わらず秘密という名の下で語る事のなかった本木の先輩
の杉崎が指導教官として上に立つ身であるところは皮肉な
感じだ。

それにしても当時の運動家・活動家なんて身上調査をすれば
分かる筈でろくな職に就けたのだろうか?

■参考

石川百合 = リリー・ラッシュ
高木信次郎 = スコッティ・ヴァレンズ
立川大輔 = ニック・ヴェラ
金子徹 = ウィル・ジェフリーズ
本木 秀俊 = ジョン・スティルマン

■【使用された曲】

加藤和彦と北山修「あの素晴しい愛をもう一度」
吉田拓郎「自殺の詩」「人間なんて」
あおい輝彦「ふたりの世界」
赤い鳥「翼をください」

【出演者】

石川 百合 …… 吉田羊 (40歳、警部 中隊長)
高木 信次郎 …… 永山絢斗 (31歳、巡査部長)
立川 大輔 …… 滝藤賢一 (39歳、主任。警部補)
金子 徹 …… 光石研 (54歳、主任。警部補)
本木 秀俊 …… 三浦友和 (58歳、警視。課長代理)

橋本誠司 …… 吉村界人 (学生運動家・殴り殺される)
若い頃の沙知 …… 佐藤玲
若い頃の松田 …… 堀井新太 (橋本の親友)
若い子の西永 …… 上杉柊平 (革命リーダー)
安井 …… 前川泰之 (公安)
恵美 …… 奥貫薫 (沙知と橋本の娘)
花岡沙知 …… 市毛良枝 (橋本誠司の47年前の恋人)
松田通彦 …… 篠田三郎 (大学教授・イスラム文化専攻)
西永保 …… 津嘉山正種 (テロリスト、指名手配)
杉崎雄一 …… 橋爪功 (元公安三課、現在警察学校・第二交通機動隊教官)
若い頃の杉崎雄一 …… 菅谷哲也 (機動隊)
前園? …… 松川尚瑠輝 (機動隊、殴り殺される)
中村祐志
新社連の学生…… 一條恭輔
中島頼之
金森規郎

菅原健、もらいくや、中川慧、宇納佑、渡辺譲

赤松英治 …… ユースケ・サンタマリア
莉子 …… 松本穂香 (昏睡中??)
朝倉弘人 …… 若葉竜也 (警察病院・カウンセラー)

スポンサーリンク
レンタグル大336

シェアする

フォローする

スポンサーリンク
レンタグル大336