シカゴ・メッド Chicago MED S2 第10話 別離 Heart Matters

リンク広告 テスト




第10話 別離 Heart Matters

監督/Fred Berner
脚本/Darin Goldberg
Shelley Meals

【Story】

・シカゴ総合病院

ナタリーを呼び止めるジェフ。仕事前に捕まえたかったと
いうジェフに捕まえたわねと彼女、夜に食事をしないか?
と誘うが検討会の準備で徹夜をしたのでシフトが終わる頃
にはそんな気力は恐らく無いという。それならのんびりと
ウチでパスタと映画を観ないか?というジェフに考えておく
という。

マギーはみんなに急患が来た事、しかもシカゴP.D.だと
告げる。

●ケイト・ウィンダム巡査

救命士のコートニーが連れて来る。
車対歩行者だとし被害者はケイト・ウィンダム
巡査(Tiffany Oglesby)。
自宅庭で意識消失、経過時間は不明。現場で挿管したとい
う。マギーはバグダッドよとチョイ医師に告げる。

庭で仕事をしていたのか?
コートニーによるとサイドブレーキが故障していたらしく
自分の車に轢かれたのだという。111-47、心配136から32に
下がってまたも戻ったという。ジェフはクッシング現象だ
とし脳幹ヘルニアなのか?と問う。チョイはまだ分からない。
瞳孔散大、自発呼吸は無し、バッグの再開をしてくれという。
角膜反射も無いという。

マギーが遠くから診ていた為に知り合いなのか?とジェフは
エイプリルに尋ねる。昨年この警察官に逮捕された(S1-E12)
のだという。

シカゴP.D.のプラット(Amy Morton)とケイトの夫のダリル
(Jerod Haynes)が一緒にやってくる。ウィンダム警部補に
対してCTで大量の出血が確認され、刺激の反応がなく血液
検査の結果、脳内の圧力が血圧よりも高く脳への血流が
無いことから見ても脳死状態だと考えられるとチョイは告知
する。夫のダリルは妻は郵便箱を見に行っただけなのに
訳がわからないと混乱していた。チョイは言いづらそうに
奥さんは臓器提供のドナー登録をされていることを話す。
人助けが好きだったからねとプラット。臓器提供のナース
を呼ぶとしてマギーは語る。

プラットはチョイに対してあのナース/マギーはケイトと
揉めたので不味いという。警部補を苦しめたくないという
彼女。しかしマギーは仕事に徹しますというが、プラット
は変えてくれないならば責任者を呼んでと語る。仲間を守り
たいのは分かるので上司に話しますというチョイ。

ジェフはエイプリルにマギーが逮捕されたという件を尋ねる。
名目は公務執行妨害だが患者を守っただけ。巡査の過剰反応
だったと語る。

ストール医師はナタリーに対して「死亡症例検討会」の準備
は出来ているのかと問う。これは「懲罰」ではなく「学習」
だと語る。ウィルも出席してくれというストール。
ナタリーの治療の責任は指導医の君にもあるという。
ナタリーはウィルに巻き込んだことを謝罪する。しかし
ウィルは君は間違えては居ないとし自分を責めすぎるのは
辞めるように告げる。予想通りの結果が出ないこともあるの
だからと。ジェフは助けがあるならば言ってくれというと、
ナタリーは準備はしてあるという。ウィルは医学生は出なくて
良いと牽制する。

ジョーイはサラにハバチの幼虫を見せる。
リンゴを半分食べたら芯から出て来たものだという。サラ
は気の無い返事をした為に変だというと、夕べは一睡も出来
なかったからだという。エイブラハム先生に当直を二晩連続
でやらされたと。レジデントは24時間以上働けないと言って
やれというと、コーヒー豆を彼女に渡す。これはロブスタ
って品種でカフェインが多く一時間5粒だとしよく噛んでくれ
と告げる。

産婦人科・リー医師はエイプリルのお腹のエコー検査をする。
ウィルやテイトも立ち会う中、心音は異常が無し。心拍は
150。頭頂部から顎にかけて30.9mmなので正常範囲だという。
薬の異常は無さそうだという。テイトは良かったと語る。

■感想

いやいや今回も色々と共通項として繋がっている流れ、
そしてそこから繋がりを持たせる流れが多かったですね。

基本的にはタイトルは「別離」ですけど、その前には「依存」
とか「固定観念」いう言葉がついて回るような流れがやはり
存在していたのではないのかな。

信じて居る人に裏切られる気持ちとか、失うことでの喪失感。
みんながそれを体験した感じ。

ナタリーとクラークの件は分かり易いし、依存症患者に
裏切られたと考えて居たローズとダニエルはグレーな状態
である。

夢に縛られるあまり「利尿剤」を利用して自分の身体を
壊してまでそれを追求する人も居たし、希望を失って
他人にすがる人もいた。

一番の驚きはレイサム先生が一連の流れで「資格」とか
「規範」みたいなものに縛られすぎている自分自身のこと
に少なからず疑問を持つ所が有ったのではないか。
彼は妙に医者とか仕事だと割り切る所が有ってその中には
「感情」というものが見られない。

ただこの仕事の割り切りについてはケイトの流れを通して
ダリルやマギーが一番抽出された格好ではないのかな。

そして何よりも今回は「シカゴP.D.」からプラットが登場。
とっくに忘れていたけどマギーの逮捕についてはS1の12話
の中で描かれている。

S1-E12
https://dramatimez.sakura.ne.jp/blog/?p=5881

最後はベテランの二人、ダニエルとシャロンが締めた格好
だった。ルールを守るべきトップに居る人たちが感情によっ
て上手いこと回避する流れを演出した。

■今回の患者

・ケイト・ウィンダム巡査

車対歩行者、自宅前で意識喪失して見つかったもの。
救命士のコートニーが運んで来る。現場で挿管したとの
こと。

担当医はチョイ先生。

ケイトもその夫のダリルも共に警察官。巡査と警部補の
上下関係は有るけどね。今回は結構この上下関係というのは
ドラマで重要なファクターでも有る。

そして何よりもシカゴP.D.の警察官で、同行して来たのは
プラット!「シカゴP.D.」内に見る彼女は相当キツイんだ
けど別の同系列のドラマに出て来る彼女って優しいよね。

サイドブレーキが故障していて自分の車に轢かれてしまった
という。ただ郵便物を取りに外に出ただけなのに・・

心拍が136から32に下がりそしてまた戻るというクッシング
現象が起きた為に脳幹ヘルニアを疑う。そして瞳孔散大、
自発呼吸がなく、角膜反射もない。

CT検査などの結果を通して結論に達する。
・大量の出血
・刺激の反応無し
・血液検査の結果脳内の圧力が血圧よりも高く脳への
血流が無い。

「脳死状態」

そして何よりもケイトは臓器提供のドナー登録をされている。

ダリルは強さが凄い。
ケイトの臓器提供を通して何人の人を助けられるのかという
ことを尋ねていた。彼なりのケジメの付け方だったのだろ
う。臓器の状態によって7人か8人という事を聞いて、思った
以上のことをするのがケイトだと驚いていたけど、警察官で
ある以上は死と隣合わせだからね。ただだからこそこの

「戦場では死なずに自宅で亡くなった」という同様の悲しさと
不条理さ
が何とも言えない。

そもそもこの場合労災というか殉職扱いになるのか?

彼女の心臓は先週臓器移植が認められた元アルコール依存症
患者のメーガンに渡ることになるが一癖も二癖もある展開だ。

このエピソードはナタリーの物語に並行し、それを想定して
作られていた。彼女も夫・ジェフの死を前にしてその悲しみ
の心の穴をクラークで埋めようとしていたからね。

・エイプリル

担当医はリー先生。先週からこの件は続いている。

看護師のエイプリルは結核にかかりつつ、妊娠していたので
胎児がどうなるか不安な状況だった。
しかし今回超音波検査をすると普通の状態に戻っていたのか
な。
テイトは赤ちゃんが障害児として産まれてくることを快く
思っていなかったがエイプリルは反対しそこで歪みが生まれ
ていたが、大丈夫だと分かりひとまず安心。ただその歪み
から生じた信頼関係というのは一度崩れるとなかなか修復
は難しい。

テイトは赤ちゃんの事は受け入れつつ、今度は過剰にエイ
プリルの体調を気にして出産までは休むべきではないかと
提案していた。元々テイトは女性は家庭に居て欲しいタイプ
の人間なのでエイプリルも疑心暗鬼と言ったところだが
最後は上手く擦り有っていったのかな。
まぁまだ出産前からケンカして別れるなんて安易な考えは
持って欲しくないよね。

・フェニックス・コズロー

意識消失で運ばれて来た。バスルームで倒れていたという。
彼は騎手であり、明日サンタ・アニタのレースに出る為に
練習中だったという。

担当医はウィル先生。

彼は脱水状態だった。血液中のクレアチニンとナトリウムが
高くカリウムが低く歯のエナメル質が侵食されている。
これは過食症/摂食障害を現すもので、女性が多数を占めて
いると思われているが患者の1/3は男性だという。

ただコズローの場合騎手なので体重制限が有り、指を使って
吐いたりサウナで汗を流したりで色々と減量している様子。
日本では体重制限って有ったかな。武豊さんとか170cmある
騎手が勝ち続けるのも珍しいとされているよね。

現在僧帽弁逸脱が起きている。心臓の弁が緩んでいて締まり
が悪いというもの。鼻からチューブを通して胃に栄養を
届けると徐々に逸脱は収まるという。このままだと感染症や
不整脈のリスクが高い。

しかし彼は点滴した結果1kgも水分で体重が増えたことに
パニクり、結局医師の意向を無視して退院したという一筆
を書いて出て行った。

ただし最後にダニエルが匿名で密告。
「彼は利尿剤(ドーピング違反)を使っています」

・メーガン・スコット(44歳)

先日も登場した元アルコール依存症の母親。
運んできたのは救命士のブレット。
救命士に二人ブロンド女性が居るので分からなくなりそう
だね。

自動車同士の追突事故。GCS14点で頭部に裂創。
人工心臓がアラーム音。
胸部と骨盤のレントゲン。フェンタニルをIVプッシュで
投与しようとするが彼女はアルコール依存なのでダメだと
語る。

サクションイベントで血液量不足。傷を閉じる為に
ステイプラーでガシガシ止めていたのが痛そうだった。
移植に耐えられるかどうかコナー先生は見極めることに。

・検査の結果残念なことが判明

コナーとレイサム先生がメーガンの元にいく。
頭部CTは問題が無いが別の問題が出る。術前検査で薬物を
調べると血中アルコール濃度は0.06。
最初は激しく否定していた彼女も謝罪する。

飲酒してしまった事実。
原因は、2年前にマーガレット・ブラゼッティという移植
リストに登録している同世代の友達/患者会で知り合った
人物の死に有った。彼女の明るさが救いにもなっていた
が今朝亡くなり2杯のアルコールを飲んだという。
その為に娘に運転させて病院に来た為に、車の事故に
遭ってしまった。

・移植するかどうか、委員会で決めることに。

賛成票・反対票で決めることになる。コナーが一番ショック
を受けて居たようで、ダニエルに手術の許可をもらう為に
色々と説得していたからね。最後に謝罪していて一緒に
食事に行こうと語り合っていた。
委員会ではグレイ先生(Judi Lee)が飲酒を二度としない
保障は有るのかとして反対票をあげていた。
賛成したのはチャプレン先生(Gavin William Barrett)。
名前の意味は牧師なので牧師さんかと一瞬思った。
普通病院で法務を担当しているあの男の人を同席させない
のかな。
結果としてもう一人レイサム先生も反対したので移植は
無くなる。

「依存症の場合一年半以上の断酒が条件。移植する資格が
無い」

・シャロンの決断

今回はダニエルも密告するマジックを使ったが、シャロン
もある意味ではマジックを使ったのかも。
移植のレシピエントはサンディエゴで心臓の虚血許容時間
を越えるリスクがあるので今回はメーガンになる。

・ブリア・スコット

メーガンと共に運ばれて来た17歳の娘。
GCSは15点、意識は鮮明でバイタルも安定、麻痺はない。
頸部痛が有る。エアバックが開いた時にゴキっとしたとは
本人談。

頸部と胸椎をCT検査、ヒドロモルフォン投与。

検査の結果、母親の方も新たなことが見つかってしまったが
娘のブリアも検査の結果血管の異常が見つかる。
当初は影だと聞いて腫瘍かと思ったが、実際には「脊椎
静動脈奇形」という生まれ付きのもの。怪我の功名という所
なのでしょうか。手術で治るがこのままにしておくと痺れ
や出血、麻痺が残るという。手術は成功。

■その他

・気になること

・マギーとエイプリル

悲しいかな、今回はマギーが担当するハズだったケイト
は過去に患者がマギーを逮捕したことが有るので色んなリスクを
回避する為にハズされた。それを求めたのはプラットだけ
ど、まぁこれはこれで仕方が無い。

・エイブラムズ医師とストール医師

最近の病院では仕事時間を減らすように言われているが、
レジデントに対する厳しさはこの二人は共通したものが
有る。エイプラムズの場合はサラのことを散々こき使う。
二晩連続で当直だったと言っていたよね。
アメリカの医療ドラマではよくあることだけど労働基準法
とか病院のコンプライアンス的なものは完全無視。

ストール医師はナタリーに対して死亡症例検討会を通して
何故患者を死なせたのかを追求していく。

<前回担当したテッド・ベイラーは胆石から膵炎だと分かり 胆嚢を摘出する必要が有る。 またリンパ腫と右肺下葉に原発巣が認められ非小細胞肺 ガンだと判明。二つの手術が必要でリスクも高く患者が 決めかねていたので一度だけガン治療の為の照射を行う とされていた。>

ストール先生の追求は上手く対応していたけどクラークが
途中で口を出してしまった。それで激オコのナタリー。

・ドーピング

今回はドーピング繋がりが有る。
サラはジョーイからカフェインが多く入ったロブスタと
いう品種のコーヒー豆をもらい一時間5粒囓れば頭が
スッキリするというものだった。寝不足でずっとボケっと
していたサラも目がシャキ!
同じく今回は患者で競馬の騎手をしている男が利尿剤を
飲んで体重抑制をしている。脱水症状で危険なのに辞めよう
とせず病院から出て行ったが、その中にはドーピング剤
が入っている。競馬についてはよく分からないのだけど
馬がドーピングしていれば問題だが人がドーピングして
何の得になる?

・ナタリーとクラーク

ストールを恨んでいるかと思ったけど改めて学習した事。
良い教訓であり謙虚な気持ちになれたという彼女。

ナタリーはジェフが亡くなった後に酷い喪失感で人生と
心に穴が明いた。それを埋めて痛みを消す相手が欲しい時
にクラークが現れたこと。利用した格好だけど付き合って
いるウチに元通りに直してくれるかと思っていたが、
それは錯覚で有ったと。

・名言

・ピエトロ・アレティーノ (16世紀の詩人)

「怪我や病気は治せても行動は直せない」(ウィル談)

それを聞いたダニエルがピエトロの言葉を引用した。

「私はまさしく王だ。自分自身を統治している」

■使用された曲

■出演者

シカゴ医療センターの救急外来

Dr.ウィル・ハルステッド (Nick Gehlfuss) 内科医。弟はシカゴ警察
エイプリル・セクストン (Yaya DaCosta) 看護師。ブラジル出身
Dr.ナタリー・マニング (Torrey DeVitto) 小児科医。救急外来研修中
サラ・リース (Rachel DiPillo) 医学部の4年生
Dr.コナー・ローズ (Colin Donnell) 外科医、父とは長年の確執
Dr.イーサン・チョイ (Brian Tee) 感染症の専門医。海軍の予備役
シャロン・グッドウィン (S. Epatha Merkerson) 管理部長
Dr.ダニエル・チャールズ (Oliver Platt) 精神科部長
マギー・ロックウッド (Marlyne Barrett) 主任看護師

Dr.イシドール・レイサム (Ato Essandoh) 医師・外科医
Dr.ニーナ・ショア (Patti Murin) 病理学
Dr.ジョーイ・トーマス (Peter Mark Kendall) 臨床検査技師
ジェフ・クラーク (Jeff Hephner) 新しい医学生、元消防士

ノア・セクストン (Roland Buck III) エイプリルの弟・看護師
Dr.ロビン・チャールズ (Mekia Cox) ダニエルの娘、感染症科
Dr.アンドレイ・リー (Janelle Snow) 産科医
Dr.スタンリー・ストール (Eddie Jemison) 外科部長

ドリス (Lorena Diaz) 看護師
ベス (Mia Park) 看護師
コートニー (Courtney Rioux) 救命士
シルヴィア・ブレット (Kara Killmer) 救命士
Dr.サム・エイブラムズ (Brennan Brown) 脳神経外科
Dr.ジョアン・グレイ (Judi Lee) 理事会で反対した

トゥルーディ・プラット (Amy Morton) シカゴP.D.

テイト・ジェンキンス (Deron J. Powell) エイプリルの婚約者
メーガン・スコット (Zabryna Guevara) アルコール依存、臓器移植
ブリア・スコット (Ariana Burks) メーガンの娘
フェリックス・コズロー (Tyler Fischer) 競馬騎手
Lt.ダリル・ウィンダム (Jerod Haynes) 警部補、ケイトの夫
ケイト・ウィンダム (Tiffany Oglesby) 巡査
チャプレン (Gavin William Barrett) 牧師
(Jeff Sweeney) 警察官
(Ashland Thomas) ED医者
(Matthew J. Valadez) シカゴP.D.

スポンサーリンク
レンタグル大336

シェアする

フォローする

スポンサーリンク
レンタグル大336