アンと言う名の少女 2話 信用を得るのは難しい

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アンと言う名の少女
(Anne aka ANNE WITH AN”E”)
Marvin Moore (c) 2017 Northwood Anne Inc.

https://www.nhk.jp/p/anne/ts/37R5MJZ1WZ/

製作/Moira Walley-Beckett
脚本/Niki Caro
監督/Moira Walley-Beckett

第2話 運命は自分で決める (後編)
Your Will Shall Decide Your Destiny

【ストーリー】

アンはスペンサー夫人に汽車の中で質問する。
グリーンゲイブルズに関すること。好奇心豊かな彼女は
気になって仕方が無い。駅にはマシューが馬車で迎えに
来るが頼んでいたのは男の子だった為に赤毛の細身の女の子
が居たときには驚く。「喜びの白い道」を通り抜けて
カスバート家につくとマリラは驚く。頼んでいたのは男の
子であり送り返そうという。しかしブルエット夫人の元に
連れて行くとウチならすぐに引き取っても良いと語る。
しかしブルエット家の環境はあまりに悪く、マリラは
渡すと決まれば連れてくると語る。

●カスバート家

ブルエット家には犬一匹だって譲りたくないというマシュー。
しかしマリラは未だアンを引き取りたいとも思えないと
語っていた。マシューは彼女は面白い子だろうというが、
マリラは役に立つかどうかだという。5日試しに置くという
ことで決着する。

・夜

アンの部屋に行くマリラたち。
そこでアンに夕べは脱いだ服が放り出されていたことを
注意する。きちんとしていない子はウチには要らないと
マリラ。しかしアンは夕べは悲しすぎて服のことまで考え
られなかったことを語り今日からちゃんとすると約束。
でもベッドに早くに入りたいのでよく忘れることを自覚
していた。マリラはまだお試し期間だとし1週間で結論を
出すことを語ると、寝る前にはお祈りをするよう告げる。
しかしアナはお祈りをしたことがないと告げる。
日曜学校には行っていたが教理問答を習っていた。

「無限にして不変」など、詩的な表現だと。

マリラはお祈りをしないことは悪いことだというと、
アンはマリラたちが喜ぶことならば何でもするので教えて
欲しいと語る。
「跪いて祈る」というと、何故跪くのか理解出来なかった。

「私ならば広い原っぱや深い森の奥で空を見上げ、青空を
見つめながら心の中で祈る」

という。
そしてアンは「なんて言えば良いのか?」と尋ねる。
マリラは”与えてくれた恵みに感謝し謙虚な気持ちで願い事
をする”のだという。

アンは・・・
「全能の父なる神よ。これまでに”喜びの白い道”と”輝きの
湖”と”雌馬のベル”と”雪の女王”に出会わせてくださって
ありがとう。感謝は今のところそのくらいだが願い事は
沢山有る。2つに絞り言わせてもらえばグリーンゲイブルズ
に居られますように・・大人になったら美人になれます
様に・・かしこ、アン・シャーリー。」

しかしアンはアーメンというところをかしこと言ってしまっ
た間違いを正そうとする。

下に降りていったマリラはマシューに対してあの子は
異教徒だと語る。

・翌朝

マリラがアンを起こそうとして呼び出すが返信が無い。
そして部屋にも居なくなっていた。
アンは役に立つために鶏の卵を取っていたと語る。

そんな中、マリラはアンが着ている服がボロのままなので
そのまま着せていられないという。幸い木綿の生地が残って
いるので、今着ている服から象って新しい服を作るという。
アナはヒダや縁取りをして、袖は膨らませて欲しいとし、
そして色も指定するが、マリラからは見た目にこだわりすぎ
であるとし、茶色が無難だとして語る。

・レイチェルがやってくる。

忙しそうなマリラの為にスコーンを持ってくるが、実際には
アンを見定めに来たのである。少し休ませてというと勝手に
椅子に座ってしまう。マリラは一週間お試しに見ていること
を告げ、アンとレイチェルにそれぞれを紹介する。
するとレイチェルはアンを見て、

「痩せすぎ、器量も良くない、見た目はまるで骨と皮だ。
ソバカスだらけの顔、人参みたいな赤毛」。

それを聞いたアンは面と向かって酷いことを言うなんて
一生許さないという。血も涙も無いほどだとし、一緒許さ
ないと繰り返して家から飛び出してしまう。

マリラはレイチェルに外見はけなさないで欲しかったという。
無作法だが彼女は作法を習っていないのだから・・と。
するとレイチェルも忠告するとし、言い聞かせる時には
カバの枝の鞭を使うのだと語る。

■感想

アニメで見たストーリー展開とかキャラクターの性格など
大体記憶の中のものと符合するかな。

男の子を望んでいたカスバート家にとって、どれだけこの
少女の中にその考えを覆すに値するだけの価値を見いだす
事が出来るのか。

雄弁で明朗な彼女の性格が家族にもたらす影響が
ボディブローのようにじわじわっと現れ始めている。

そしてそれは逆にアンにとってもこの家庭に居続けたいと
する理由が徐々に増えてきたのだろう。

人への配慮というのは相互的に作用して初めて機能
するように感じる。相手を喜ばせたい、笑わせたい、助け
たいなどの思いは一方的なものだと確実に破綻しそうだ。
そしてまた互いに思いやる心を持つ時初めて家族としての
絆が生まれていくような感じだ。

相手に対する信頼感はまだまだ今回の展開を見る限りでは
先のような感じだが、アンの持つ想像力や好奇心というの
がある意味では負の方向に働いてしまった形となってしまっ
た。

そういえば1話前半の一番最初のマシューが馬を走らせて
いたシーンは、アンを迎えに行くシーンでは有ったけど、
初対面の時では無く、今回の追い出した後に迎えに行く際に
使われていたものだとして物語はつながりを見せていく。

今回はアンが一週間の使用人としてのお試し期間をもって
引き取るべきかどうかを精査する内容だった。

■アンの魅力を引き出す人物たち

アンは常に不利な立場にいる。
孤児院にいたので色眼鏡で見られるのはある程度仕方が無い
のかも知れないが、やはりマリラさんには疑われたくなかっ
た。
祖母が大事にしていたブローチが無くなったことによって
アンがブーケにつけて遊んでいたことが仇となってしまう。

しかし今回アンは主要人物と接していくウチにその価値を順調に
発揮したのでは無いか。

・ブルエット家

先週のエピソードの最後に訪れたものだったが、ブルエット
家にアンを引き取ってもらうべきかどうかの展開になる。
ただしブルエット家のアンに対する扱いを知ったマリラは
渡さないとは言わず、渡すときには連れてくると語る。
後々マシューもブルエットは嫌いだと発言。

・レイチェル・リンド

レイチェルは隣人だが、噂好きで人の悪口を忌憚なくベラベ
ラと語る。アンとはまだ会っていない状況の中、既に彼女
の中では孤児院で育ったというだけで相当なレッテルを
張っている。
そしていざマリラが彼女にアンを紹介した際には、アンの
ことを散々にけなした。
アンが反論したことによってレイチェルは呆気にとられては
居たが、正気に戻ったときには鞭で躾をするべきだと語る。

アンは一度思うと感情を抑えるのが難しい性格をしている。

ただアンが言われた悪口は、過去にマシューとマリラも
経験していること。アダムス叔母さんから不細工だと言われ
たようで、マリラは傷ついた。人の痛みを知るものは
同情できるものを持つだろうし・・・

アンはあの場でマリラに恥をかかせたことには反省して
いるが、レイチェルには絶対に謝らないとして怒りを抑え
られない。それでもここに居るためには仕方が無い所も
ある。自分の要求が通るというのは当時では珍しいところも
あるのではないのかな。マシューが夜にアンの部屋で助言
し、結局謝ることにはなる。

彼女らしく嫌みを含ませたり、相当レイチェルを持ち上げる
ような表現をもって謝罪の言葉になった。

・ジェリー・ベイナード

町に住んでいる子で大家族。実家は小さな店なのでそれだけ
では食べてはいけないということで働きに出てきている
様だ。
しかしアンに取っては自分の存在の価値を揺るがす存在なの
で牽制する。

名前のベイナード。
「無謀」「向こう見ず」という意味で、シャルル・マーニュ
は暴れ馬という名前を付けたのだという。

・バリー家

主人はウイリアム(Jonathan Holmes)、夫人は
エリザ(Helen Johns)、長女はダイアナ(Dalila Bela)で
次女はミニー・メイ・バリー (Ryan Kiera Armstrong)。

ダイアナとは同級生なので父親としては孤児院の子が
どんな子なのかの見極めにやってきた。娘と付き合っても
大丈夫な子かどうか。

おとなしく振る舞うのよと言われてアンは得意の話術を
封印していた。昔アニメで見た時にお喋りを封印していた
シーンが有ったよな。確か反省を促す一場面だった気がする
けど思わずオーバーラップした。

ダイアナと散歩して会話する。

「内気なのか?身内を亡くしたから大人しいのか」

そんな質問に

「内気でも寡黙でもない。」

そんな流れからアンは自分の想像が好きなことを話し出した。
時にコーデリア女王、特にジャンヌ・ダルクとなった自分
を想像して物語を作る。

ダイアナとは仲良くなれそうなので、誓いを立てようと
告げる。

「一生友達でいると誓いを立てる」
「太陽と月がこの世に有る限り親友のダイアナ・バリーに
中世を尽くすことを誓います。」

・フラッシュバックと不運

バリー家に行く際にダイアナと「友達」になるかどうか
という際に、フラッシュバックが訪れた。
年長少女他4人の子にイジメを受けていた。

また今回はラストにマリラが大事にしているブローチが
無くなった。実際には椅子の隙間に落ちていただけだが
マリラはアンのことを信用出来ずに追い出すことになる。
間違いだと気がついた時、その間違いを正す時間はあるのか。

■出演者

アン・シャーリー (Amybeth McNulty) 13歳、孤児
マリラ・カスバート (Geraldine James) 妹
マシュー・カスバート (R.H. Thomson) 兄、牧場主
ダイアナ・バリー (Dalila Bela) アンの親友
レイチェル・リンド (Corrine Koslo) カスバート家のお隣
トーマス・リンド (Philip Williams) マリラの友人・隣人
ジェリー・ベイナード (Aymeric Jett Montaz) カスバート家の農場のお手伝い
— (Ian Clark) 駅長
Mr.ウィリアム・バリー (Jonathan Holmes) 地元の金持ち
Mrs.エリザ・バリー (Helen Johns) アンの見極め
(Helene Robbie) エレガントな女性
(Alexandra Floras-Matic) 年長少女・孤児院
(Dan Warry-Smith) 厩舎担当
ミニー・メイ・バリー (Ryan Kiera Armstrong) 次女
ウォルター・シャーリー
バーサ・シャーリー

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