アンと言う名の少女 第7話 世界はそれを愛と呼ぶんだぜ!

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アンと言う名の少女
(Anne aka ANNE WITH AN”E”)
Marvin Moore (c) 2017 Northwood Anne Inc.

https://www.nhk.jp/p/anne/ts/37R5MJZ1WZ/

脚本/Moira Walley-Beckett
監督/Paul Fox

第7話 後悔は人生の毒 Remorse Is the Poison of Life

【ストーリー】

●カスバート家

ダイアナは雪の降る夜道を走るとカスバート家にやってく
る。2階で寝ているアンの元にやってくると助けて欲しい
事を告げる。ミニー・メイが病気だという。
ダイアナはマリラさんにも来て欲しい事を求めるが、現在
首相の演説を聴きに行っているのだという。ダイアナの
両親も同様だった。現在のミニー・メイは喉が詰まったみ
たいに咳き込んでいるとのこと。それを聞いたアンは

「クループ(喉の奥が腫れて気道が狭くなる状態)ね」
と語る。

医者を呼ばないといけないとしマシューを呼ぶ。
現在バリー家にはジョセフィン(Deborah Grover)叔母さん
が居るが対処法は心得ていないとのこと。
アンはマシューに頼むと彼はカーモディまで医者を呼びに
いってくると語る。
アンはダイアナの家に行くまでにトコンシロップを持って
行き医者が来るまでできる限りのことをすると語る。

●バリー家

ミニー・メイはぐったりし咳き込んでいた。
湯気を喉にあてて詰まった痰を和らげるのだという。
シロップを飲ませながら行うがそれも残り少なかった。
お湯と外気で何とかしようと語る。熱が酷いとしてダイアナ
は心配する。

そこにジョセフィンがやってくる。

ミニー・メイを窓から突き出していた為にその奇っ怪な行動
を非難する。アンはクループには冷たい空気がよく効くのだ
とし経験がある事を告げる。
ミニー・メイに対して窓の外から見える月を見るよう告げる
と、見守ってくれていると語る。
ペパーミントかユーカリが有れば湿布を作れるがそこには
無い。タマネギでも良いとして用意させる。

ジョセフィンは医者はいつ来るのかとするが、1、2時間くら
いすれば来るとし、シャーロットタウンで現在首相の演説
があるのだという。医者もそこに行っている可能性がある
という。
アンは用意したタマネギを足の裏に当てる。こうすることで
解熱効果があるとし、ジョセフィンに対して昔の主婦の迷信
を知っているでしょと。苦肉の策程度のもので良いので
何か有れば教えてというアン。しかし彼女は子供の病気の
事については何も知らないという。
アンは子守をしていた家に双子が三組いたというと、カス
バートは介護のためにあなたを雇ったのか?と問うジョセフ
ィン。しかしアンはそれを否定し元々は男の子が欲しかった
が勘違いした様だと語る。

ミニー・メイの容体が悪化する。
アンはテーブルに寝かせるよう指示してメイに咳をするよう
告げる。息をしていなかった。祈るようにして咳をするよう
テーブルの上で頭を逆さ吊りさせるような格好をさせると
ようやく咳をして息をするようになる。
これでもう大丈夫だとしてベッドで寝かせるよう告げる。
ジョセフィンはブランデーを飲んで落ち着きたいと語る。

その頃マシューは医師(David Kirby)の家に迎えに行き、
そしてバリー家へと連れて行く。

医師はミニー・メイの容体を見て、赤毛のお嬢さんは聡明
だとし、ミニー・メイの命を救ったと語る。ジョセフィンも
目の前で見ていた為に認めざるを得ないとし、子供にしては
信じられないくらい冷静沈着だったと語る。

●帰宅道

既に夜が明けていた。
素敵な朝だとしてマシューとアンは語る。木に息を吹きか
ければ飛んでいきそうだというアン。白い霜のある世界に
住んでいるのは素敵だと。
ハモンド家が子だくさんで良かったとし、そのお陰でミニー
メイを助けられたこと。

●カスバート家

アンたちの方が先に帰宅し、そしてマリラも帰宅する。
アンはベッドで寝ていてマシューも椅子にもたれかかって
寝ていた。マリラは何故こんな時間まで寝ているのかと
問うとアンを起こしに行こうとする。しかしマシューは
まだ寝かせておこうとし、コーヒーを飲みながら話を
すると語る。

■感想

ラス前のエピソード。
まだ先の事になるけど最終話の録画が出来ていなかった
(大阪の例の選挙の特別報道番組で一時間ずれたのに対応
していなかった)ので、NETFLIXで見ようかと思います。

今回のエピソードだけど・・

前半部はアンの存在感を知らしめる為のエピソード。
決してこれまで生きてきた中での苦労が彼女に取ってネガ
ティブ要素だけに留まらず良いことも有ったとするポジテ
ィブ要素として利用された。
ここに来る前の預かり先であるハモンド家は、子だくさん
だった。その分だけ問題が発生し、その都度解決法を
目にしている分だけ対処・対応能力が身についている。

その結果、幾つかの収穫がある。
まずバリー家とアンの間に信頼関係が復活したこと。
前回アンはダイアナと付き合うのに不適合の烙印を押され
てしまったので、大袈裟にも思えたが今生の別れのような
儀式めいたものを行っていた。
話が出来ずに居た期間は約1ヶ月だったようだ。
そしてまた関係が復活し、寧ろそれ以上のものになる。

そしてその中でも特に良かったのは新たな出会いが有った
ことだ。
バリー家の叔母のジョセフィンは気むずかしい人物だが、
境遇に関しては気難しいアンとはウマが合う。

主人公だけに限らず、その行く末に暗雲が立ちこめた人も
居れば光明を見いだした人も居るって感じですね。

■それぞれの人生・それぞれの過去

人と人の繋がりとは不思議なものだけど、アンたちが
住んでいるこのプリンスエドワード島は意外と小さな
コミュニティなのかも知れない。

小さなコミュニティだからこそトラブルは避けたいと
考えるものだけど・・・
ギルバートが今回同級生のビリーに声を掛けられてアンを
潰しにかかるような提案をはねのけて親友ではないと言った
流れは勇気のある行動だし、彼の中ではもうこの地に留まる
理由はないと感じたのか。父親の死の失意の中だから何でも
ありではあるんだけど・・

・回想シーン

この回想シーン。
これまではアンが多かったけど、ここに来てカスバート家
の兄妹がクローズアップされている。
何か特別なアイテムを目にしたり、ある言葉が発せられた
際に、一瞬にして過去の回想シーンに戻る。

前回のエピソードではマシューとジェニーの物語が描かれた。

今回のエピソードの中でもその流れはまだ生きている訳だけ
ど、メインは亡くなったジョンと、彼と何らかのシンパシー
を抱いていたマリラに有る。

この二人はかつて恋愛関係にあったのだろうけど、マリラが
結婚できない理由が今回のエピソードの中で語られ、兄妹の
一人・マイケルが亡くなった際に彼らの母親が精神的に不安定
になってしまいその付き添いの為に家にいることになった
様だ。

・愛する人の死

今回はジョンが亡くなる。
ジョンはアンと仲良くなり始めていて学校ではヒーローの
ような扱いをされるイケメンのギルバートの父親だ。
ギルバートが初めて登場した回では、彼はアルバータに
行っていたのかな。療養の為かと思って居たけど、元々
ジョンは軍人でその地で家庭を築いていた様子。
当時はもの凄く大家族だったが、気がつけばギルバート一人
だけになってしまった。

ジョンを愛していたマリラだけど、ギルバートが居るって
いうことは別の所で家庭を持ち奥さんも居た訳だ。
二人が愛し合っていた頃の事なのか、ジョンが亡くなって
暫くした晩にマリラは一人で二階に行き、若い頃の彼が
もらったであろう手紙を目にしては涙していた。

そして後に一人でジョンの墓に行くとそこでギルバートと
出会う。

・ジェリーとマシュー

一方気になるのは、ジェリーの安否である。
マシューが街にいってクレイトンに穀物を売っていた。
するとマシューの作物を積んだ船が本土に向かう途中で沈ん
だことを聞かされる。保険がかかっていないこともあるが、
「ダル・マリー号」という船にジェリーが乗っていたのか
どうか。

マシューは家の権利証なのか牧場の権利証か分からないが
それを手にして急いで馬を走らせて出て行ってしまう。

■それぞれの救済方法

アンたちはギルバートの為にシェパーズパイを作っていた。

料理を作っていたのはダイアナとアンとルビー。そして
そこで仕えているメアリーも居たのかな。

「心を射てあるにはまず胃袋を掴む」
「恋をしたら自分というものを知ってもらうもの」

そんな会話をしている際にジョセフィンが現れて五月蠅い
子供たちを叱ろうとする。

アンは彼女が持っていたジェーン・エアの書籍の中から

「耐えるべき運命にもかかわらず耐えられないというのは
弱くて愚かな人です。」

この一文を引用して今のジョセフィンをさりげなく牽制した。

そして彼女がまだこの本を読破していないことを知ると
内容を語ってネタバレしようとして脅して追い払う(笑)

■気になること

・政治の話がチラホラ

マリラは保守党を支持し、レイチェルは自由党を支持して
いる。
政治の話とは余所にレイチェルとトマスって本当に仲が
良い。10人もいるというのも頷ける程である。

・女権論、女性と家庭とは・・

恋愛はしないと言い出したアン。
ギルバートに恋をしているが、恋をしていることを認めよう
とはしない。恋が何かが分かっていないようだ。
そんな時に仲良くなったジョセフィンの助言がある。
彼女もガートルードという夫が居たが亡くしている立場だ。
アンがジョセフィンを尊敬するようになり、お手本だとした
際に、

「知性を最大限に使って生きていくので恋愛なんてくだら
ないものには負けない」

と語るもそれを否定された。ジョセフィンは彼女なりの結婚
生活を送り、そして「後悔がない事こそ大事なものである」
との発言を述べている。

・人は人・・それは個性と呼ぶんだぜ

アンはギルバートを元気づけようとした際に自分の境遇を
語る。私は両親が死んだ時はまだ赤ちゃんだったので何も
出来なかったこと。
ギルバートは父親と過ごす時間が有った分だけ「運が良い」
と語ってしまったが、人は人。運が良いと感じる人もいる
のは確かだが歳月だけが問題ではない。

■使用された曲

・Ahead By A Century by The Tragically Hip
・Unrequited Love by Ari Posner, Amin Bhatia
・No Regrets by Ari Posner, Amin Bhatia

■出演者

アン・シャーリー (Amybeth McNulty) 13歳、孤児
マリラ・カスバート (Geraldine James) 妹
マシュー・カスバート (R.H. Thomson) 兄、牧場主
ダイアナ・バリー (Dalila Bela) アンの親友
レイチェル・リンド (Corrine Koslo) カスバート家のお隣
トーマス・リンド (Philip Williams) マリラの友人・隣人
ジェリー・ベイナード (Aymeric Jett Montaz) カスバート家の農場のお手伝い

ギルバート・ブライス (Lucas Jade Zumann) 生徒・イケメン
ルビー・ギリス (Kyla Matthews) 生徒
ジョーシー・パイ (Miranda McKeon) 生徒・美形
ジェリー・ベイナード (Aymeric Jett Montaz) カスバート家の農場のお手伝い
Mr.ウィリアム・バリー (Jonathan Holmes) 地元の金持ち
Mrs.エリザ・バリー (Helen Johns) アンの見極め
ジョン・ブライス (Wayne Best) ギルバートの父・病気
ジェーン・アンドリュース (Lia Pappas-Kemps) アンと同級生
ビリー・アンドリュース (Christian Martyn) 意地悪な生徒
プリシー・アンドリュース (Ella Jonas Farlinger) 長女
ティリー・ボルター (Glenna Walters) 生徒・太め
チャーリー・スローン (Jacob Horsley) 生徒・イケメン
ムーディ・スパージョン (Jacob Ursomarzo) 生徒・チャーリーの友
ジョセフィン・バリー (Deborah Grover) 叔母
(Brian Tree) 牧師
若い頃のマリラ (Cassidy Fox) 母を守るため自宅に・・
若い頃のジョン (Darren Eisnor) 軍人、旅行好き
(Kyle Meagher) ビリーの友達
(Daimen Landori-Hoffman) ビリーの友達
クレイトン (Dan Lett) アヴォンリーの雑貨屋
(David Kirby) 医者
メアリー・ジョー (Katelyn Wells) バリー家のお手伝い
キンカノン (Catherine McNally) ジョンの世話
Mrs.ギリス (Fiona Byrne) ルビーの母
Mr.ギリス (Jim Annan) ルビーの父
ロバード・B・ショア (Neil Foster) カーモディ銀行員

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