アンと言う名の少女3 ANNE 第6話 願望の行き着くところ

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アンと言う名の少女3
(Anne aka ANNE WITH AN”E”)
Marvin Moore (c) 2017 Northwood Anne Inc.

https://www.nhk.jp/p/anne3/ts/L532PR48ZY/

脚本/Amanda Fahey
監督/Norma Bailey

第6話 願望の行き着くところ
The Summit of My Desires

【ストーリー】

時は19世紀後半のカナダ、プリンス・エドワード島
アヴォンリーの村。アン16歳

●グリーンゲイブルズ

・1899年 / 品評会準備

村人たちは木材を荷台から運び、縄で締めて釘を打ち、
テントを設置したり、テーブルを綺麗に飾りつける。色んな
民芸品、食料、動物、遊具などが運び込まれていく。

・カスバート家

マリラとアンはキッチンでそれぞれ品評会に出すものを作る。
しかしアンは夏休みに入った途端に鼻風邪を引いた為に、
くしゃみが止まらない。マリラは集中力が失われるとして
アンがくしゃみする音に驚く中、優勝の赤いリボンがもらい
たいならば集中しなければダメだという。肺炎にでもならない
限りはなんとしてでもやり遂げるというアン。
メアリーのレシピで品評会の優勝を勝ち取ると決めた
という彼女はケーキ作りをしていた。
対するマリラは「すももパイ」を作り、プリンス・エドワード島
の住民たちがそのコンテストに参加する中、毎年の様に優勝して
いた。アンはグリーンゲイブルズ組で2部門の制覇しようと語る。

マシューは精魂込めて作った作物を品評会に出品しようと
していた。しかしそのマシューはその時突然大声をあげる。

屋内で料理をしていたマリラたちはその声に驚き急いで外に
出て行く。アンもまた驚きバニラエッセンスのビンを落として
割ってしまう。

マシューの元に行くと彼が手にしていたのは巨大なラディッ
シュだった。
「そんな大きなものを見た事がない。ライバルのジャック・
メイソン((Shawn Lawrence))にも勝てそうだ」
とマリラ。

アンはバニラエッセンスの予備のものが無いか棚を探す。
すると古いビンに入った変わりのものを見つけ喜ぶ。

・ブライス家

ギルバートはセバスチャンに正装する姿を見せる。
どう思うか感想を聞くが、セバスチャンは白いシャツだとして
他のシャツと変わらないという。このスーツにはカフスボタン
が必要だが、先日イライジャに持って行かれてないのだという。
ウィニフレッドの両親に好印象を与えられるかは、シャツに
かかっているのだというギルバート。それに対してセバスチャン
はビクビクし過ぎであると指摘し、花嫁みたいになっている
という。
セバスチャンはデルフィーヌに言って聞かせる。
「お前のママは違う。すべき事を知っていた。」

セバスチャンはギルバートにウィニフレッドとは交際して
いるのか?と問う。ギルバートはまだであるとし、しかし一緒
に居て楽しいし彼女の事が好きだという。結婚まではまだ
考えて居ないこと。
セバスチャンはメアリーと散歩して気づけば洗濯籠の中で
プロポーズしていたぞという。ウィニフレッドはプロポーズ
を期待しているだろうとし、両親に会わせるのだから結婚を
考えて居るであろう事を告げる。ただし白人の事情は知らない
というセバスチャン

・パイ家

母親はジョーシーに対して明日は完璧な服装で行くのだとして
衣装合わせをする。豪華過ぎないか?というジョーシーに対して
ビリーが多の女性に目移りしないようにしないといけないと
いう。色んな町の行き遅れたものたちが相手を探すために
押し寄せてくるのだという。コルセットをしたらどうかという
母親。しかしジョーシーはこの年では変でしょと告げ、
噂の種になるのは嫌だと語る。

・カスバート家

アンはマリラからの協力を拒むと自分の手で作りたいことを
語る。そしていよいよ焼いたケーキをオーブンから出す。
すると完璧だとして涙する。メアリーに是非見て欲しかった
こと。何かを完璧に仕上げたのは初めてだというアン。

そこに馬に乗ってギルバートがカスバート家にやってくる。
マシューを探すと、カフスボタンを貸してくれないかという。
特別なことが有るのか?と問われる。
アンはケーキ作りが一段落した為に自室の窓から外を眺める
とギルバートが出て行くのが目に入る。互いに目が合う。

・バリー家

アンは密かに家を抜け出すとダイアナの元にいく。
あんな恥ずかしい思いをしたことが無かったとし、身を切られ
る思いだったという。くしゃみするのを聞かれただけでしょ
というダイアナは、そんなにギルバートの事が気になるのか?
と問う。絶望的に悲惨な姿を見られたのだとし、彼の方は
着飾っていて小説から出てきたようだったという。凄く良い
形の顎をしていて今までそれに気がつかなかったのだという。
ダイアナはアンの為に自分の服を選んで貸してあげる。
これを着ていけば素敵な出会いがあるかも知れないという。

しかしギルバートは何故ボタンを借りに来たのか・・
あなたに会うための口実では無いかとダイアナは言う。
そして寄り道して女の子を送る人もいる・・例えそれが許され
て居なくても・・
それを聞いたアンは実にロマンチックな話だけど誰のことなの
かと問う。
ダイアナは話をそらして、アンとギルバートの話に戻す。
コールによるとギルバートはアンが気があると言っていた
と語る。
ダンスの時にアンは冷たくしてしまった可能性について
言及する。練習の時言葉が出てこなくて不思議な感情が沸いて
来たという。

「私の深層心理を覆い隠していたベールが突然めくれた。
それはまるで「高慢と偏見」のエリザベスとダーシーが踊る
場面」

お互いの手に触れる度になんだが不思議な感じで彼もそれを
感じていたハズだという。

そこにミニー・メイが入ってくる。
突然姉のダイアナのモノマネを始めるという。

「私はパリの花嫁学校に行きたくない!」
「パリなんてつまらない。私もつまんない。」
「私は今、怪物の本を読んでいるの」

そういうとダイアナは怒ってミニー・メイを部屋から追い出す。

■感想

前回のエピソードの中で、子供達は「品評会」での踊りの練習
をする姿が有り、マシューが収穫した農作物の大きさから品評会
に出展する事について言及があったけど、言葉だけでなく
今回はちゃんとしたイベントの形で描かれた。

野菜だけが並ぶような小さなものかと思って居たが、
いざその時が来てみるとちょっとした町のカーニバル的な
イベント。
日本でも地方各地で地元の自治体などが主催して祭りが行わ
れるけど、あれよりも大きめな感じで、島中の人たち
が訪れるのかな。

いきなりエンディングから言及するけど、マシュー、マリラ
アンが気球に乗る光景があり、全景とまではいかなかったが
プリンス・エドワード島を上空から眺める映像でとても
良かった。時には違った角度から今まで見てきたことを
見ることでまた別の価値観が生まれるかも知れない。
このドラマはやたらと森や林が強調されていたので、意外と
新鮮な感じはしたし、アン本人も自分の悩みが実にくだらない
ものであることに気がついた。

品評会で行われる数々の駆け引きが既に準備段階から
始まっており、品評会とは、マシューが作る「野菜」だけで
なく、マリラやアンが作る「スイーツ」だけでなく、何よりも
一番際立つのは「人間」を品評するというものである。
まだこの時代、今以上に女性としての「価値」がどうしても
もののように扱われてしまい、自分自身の為の価値の向上に
あらず、寧ろそういう自分の価値を高める人程、意外と自分に
厳しく涙する光景もあった。

今回のタイトルをつけるとすれば「レシピ」だろうか。
料理はもちろん、恋愛成就に於けるレシピ。そして野菜を
作るにもレシピのようなその人が持つ独特のアイデアが必要
で、それは門外不出のものである。

どの国でも、どの民族でも、どの時代でも恋愛に於ける駆け
引きの難しさはあるが、如何に自分を綺麗(格好良く)に見せて、
好きな相手にアピール出来るのかにかかっているのが今回の
エピソードの一つだ。
時には占いに頼りたい時も有る。
占い師・リュドミラは如何にも胡散臭いコールドリーディング
とはほど遠い当たらずも遠からずなもの言いで話しかけて、
当たっている部分だけ話を広げていく。

■品評会、色々と気になること

・アンの行動

アンは今回二つのミッションがある。
一つはメアリーから教わったケーキのレシピを使って優勝を
勝ち取りたいこと。
一つは自分の気持ちに正直になった際に、相手として誰が
好きなのかということを見定めること。自分の心に従い
コルセットなどの武装する服を脱ぎ去り冷静に考えた場合
アンが好きなのは誰なのか。

アンがバニラエッセンスを落としてしまい別のものを入れて
しまう流れが有る。昔見たアニメ版でも薄ら覚えている。
ただ確かアンが来たばかりのことでジュースを飲もうとした
際に落としてしまい、間違えてダイアナに葡萄酒か何かを
出してしまい危うく大事になるって流れじゃ無かったかな。

ギルバートの気持ちはよく分からない。
アンのことが好きなのは明らかだと思うけど、ウィニフレッド
の事に興味を持っているのもまた事実。しかも今回は彼女の
両親もまた品評会に来ることになり、そこで顔合わせする。
意外と逃げられないところに来ていないか。

・ダイアナの行動

今回はほぼ活躍はダイアナよりもジョーシーやアンの方に
奪われた感じも受ける。
しかし短い登場ながらも濃厚な展開は用意されている。
冒頭ではミニー・メイが姉がジェリーと付き合っていること
を知ってか知らずか、色々と無邪気にモノマネと称して
二人の関係をアンに話しそうになる。
そしていざ品評会の時には、景品のヌイグルミを受け取った
ダイアナの方からキスする光景がある。

ダイアナの両親はセバスチャンに対する誤解から、先日も
語っていたように彼が作る林檎をイギリスに輸出する為に
話し合っていた。

しかし逆にジェリーと会話することだけは未だに差別意識
を持っている。

・マシューの行動

今回のマシューは何時にも増して気合いが入っていた。
正装して髪の毛を整え帽子を被る。
機嫌も良くてアンに小遣いを渡してこのカーニバルを楽しむ
様に語っていた。

何よりも彼が作り上げたラディッシュが巨大野菜部門で
アヴォンリー代表として他の町と戦う。

ライバルだとしていたのはジャック。
彼が作ったきゃべつの大きさ。
残念ながらマシューの作ったものは「奇妙キテレツ
(Most Unusual)野菜賞」
部門の優勝に終わった。
しかしそんなマシューもジャックからは木炭を使って土の
水分量の調節の必要性を教わっていた。

・ギルバート

彼は今回ウィニフレッドとの関係の進展がある。

彼の偉いことはセバスチャンのことをみんなに紹介する
シーンが有ったことか。農場のパートナー、そして彼は
僕の家族であることを語っていた。

・ジョーシー

案の定ビリーとは上手くいかないと思って居たけど、母親も
ジョーシーも相当見栄っ張りのお人柄なので、より良い生活
をする為に金を持つアンドリュース家に嫁がせたい様だ。

二人が互いに愛し合っている・・とは正直思わず、熱をあげて
いるのはジョーシーか、その母親だろうと思って居たけど、
その気になったジョーシーはビリーと時に視線を合わせて
良い感じの雰囲気を作る。
ビリーが非力であって、「力試し」のゲームでは鐘を
ならすことが出来なかった。普段畑仕事をしているジェリー
の方が可愛い顔をしている割りには力があり、ヌイグルミを
手にしていた。昔のゲームセンターでも似たようなゲーム
が置いてあったな。

互いに目が合い外で会うことになる。
しかしジョーシーは会ってキスくらいは許す気だったのか。
ビリーも悪い奴だが、少々ジョーシーも認識が甘い。
普段から少々粋がっていてキスゲームの時にも進んで遊んで
いた事も有る。

「話をするだけかと思ったのか?」

こうしてまたこの町から一組の結婚カップルが遠ざかる。

■その他

・トミー・ソルボンヌとは親友だよ
・ウチの娘をどうするつもりだ!
(ウィニフレッドの父のジョーク。娘さんのユーモアはあなた
譲りだ by ギルバート)

・10セント
占いにかかった金。

・16番
ケーキ品評会の番号。そして16歳はアンの年齢である。

・湿布薬
バニラエッセンスの代わりにアンがケーキに混入させた
もの。

・ホワイトプレインズ
・サーカシアンサークル
・「勇ましき白人軍曹」
これって何の事かと思ったけれど、6人一組の踊りのチーム
名だったんですね。

・ルビーの路線変更?
ギルバートがダメなら今度はムーディへ。
まぁ目移りするのも悪くはない。まだ何も始まってはいない
しね。

・チャーリーとアン
ギルバートとの関係が上手くいかずにアンはチャーリーと
妥協する形で踊ることになる。

・ステイシー先生はマシューを誘う。
「レイチェルを怒らせることが出来ますよ」

・ラベンダー・ルイスとスティーブン・ミルズ
婚前交渉をしていたのがばれ、その後結婚相手が見付からず
ウィニペグに引っ越していった町の住民。
ジョーシーの評判が落ちてしまった様子。
ビリーとしては既成事実でも作って結婚しようとしていたの
だろうか。

・泣き寝入りのジョーシーにアンは逆襲の炎

ペンは剣よりも強しという事で本来は品評会での巨大キャベツ
の事をネタにするハズだった。しかしジョーシーとビリーの
事をアヴォンリー新聞の記事にアンは一人書こうとして
徹夜する光景がある。
「どの性別にも通じる問題を話し合っている所よ!」

・品評会にミクマク族たちの姿が有った。

■使用された曲

・Ahead by a Century by Tragically Hip

■出演者

アン・シャーリー (Amybeth McNulty) 13歳、孤児
マリラ・カスバート (Geraldine James) 妹
マシュー・カスバート (R.H. Thomson) 兄、牧場主
ダイアナ・バリー (Dalila Bela) アンの親友
レイチェル・リンド (Corrine Koslo) カスバート家のお隣
ジェリー・ベイナード (Aymeric Jett Montaz) カスバート家の農場のお手伝い

ミュリエル・ステイシー (Joanna Douglas) 教師
ギルバート・ブライス (Lucas Jade Zumann) 生徒・イケメン

セバスチャン・ラクロワ (Dalmar Abuzeid) “バッシュ”トリニダード出身
Mr.ウィリアム・バリー (Jonathan Holmes) 地元の金持ち
Mrs.エリザ・バリー (Helen Johns) アンの見極め
トーマス・リンド (Philip Williams) マリラの友人・隣人

Mrs.アンドリュース(Janet Porter) 母
ハーモン・アンドリュース (David Ingram) 父
Mrs.マッケンジー (Tammy Isbell) コールの母、農場を手伝って
Mrs.パイ (Trenna Keating) ジョーシーの母
Mrs.スパージョン (Deborah Tennant) ムーディの母
Mrs.モリソン (Krystina Bojanowski) 母
Mrs.マクファーソン (Ashley Magwood) 母
メアリー・ラクロア (Cara Ricketts) ボグ地区・洗濯屋

コール・マッケンジー (Cory Gruter-Andrew) アンの友人
ジョーシー・パイ (Miranda McKeon) 生徒
ルビー・ギリス (Kyla Matthews) アンの友達
ティリー・バルター (Glenna Walters) 生徒・太い
ジェーン・アンドリュース (Lia Pappas-Kemps) アンの友達
ビリー・アンドリュース (Christian Martyn) 生徒、意地悪
プリシー・アンドリュース (Ella Jonas Farlinger) 生徒
ムーディ・スパージョン (Jacob Ursomarzo) 太った生徒
チャーリー・スローン (Jacob Horsley) 少し天然パーマの生徒
ミニー・メイ・バリー (Ryan Kiera Armstrong) 次女
ポール・M (Kyle Meagher) ビリーの友達
ポール・L (Daimen Landori-Hoffma) ビリーの友達

マダム・リュドラ (Theresa Tova) 占い師
ウィニフレッド・ローズ (Ashleigh Stewart) 医者
ナイジェル・ローズ (Ted Atherton) 父
Mrs.ローズ (Liisa Repo-Martell) 母
Mrs.パイ (Trenna Keating) 母
Mr.パイ (Amos Crawley) 父
ジャック・メイソン (Shawn Lawrence) 農家
Mrs.メイソン (Maureen Ludford) ジャックの妻
(Terry Hart) ダンスの司会者・コーラー
(Michael Crawford) 夫
(Christina Pitts Jazzar) 妻
Mr.ベイナード (Andrew Shaver) ジェリーの父
リゼット・ベイナード (Sophie Goulet) ジェリーの母
アレクサンドレ・ベイナード (Aidan Chase) ジェリーの家族
サンディ・ベイナード (Ines Feghouli) ジェリーの家族・少女
エラ・ベイナード (Ella Sinatra Querin) ジェリーの家族
マックス・ベイナード (Maximillian Krumme) ジェリーの家族
チャーリー・ベイナード (Charlie Zeltzer) ジェリーの家族
アリス・ベイナード (Alice Malakhov) ジェリーの家族
(Clinton Walker) 審査員
(Andrea Grant) 審査員・女性
(Braden Wright) 審査員
(Jeremy Crawford) アイスクリーム屋台
Oqwatnuk (Dana Solomon) アルクのパートナー
Kitpu (Michael Podemski) アルクの子
Mimikej (Alora Maracle-Asham) アルクの子
(Allan Michael Brunet) 油売りのおじさん
(Brooklyn Herd) ギリスの姉

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