キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿 Castle S8 第4話 嘘の代償 What Lies Beneath

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第4話 嘘の代償 What Lies Beneath

脚本/Barry O’Brien
監督/Larry Shaw

【ストーリー】

●聖マルコ教会

あご髭の男・デイヴ・ジョンソン(Jeff Davis)は、教会で
手を合わせて神に祈る。
ステンドグラスには人影が映り、まるで神からの啓示かと
思うほどだったが、突然発砲が有りデイヴの胸に銃弾が
当たる。

●ニューヨーク12分署

ケイトはエスプレッソを淹れるが、その加減が難しい為に
美味しく作ることが出来ずに居た。普段はリックが淹れて
くれていたが為にさじ加減がどうにも分からない。

・マーサが突然署にやってくる。

「マズイコーヒーほど罪な事はない」と名言を述べる彼女。
母親は息子のリックと妻のケイトの関係を心配していた。

「この前みんなで逢った時、あなたたち夫婦はラブラブ
なのに数週間で二人の関係が気まずくなるなんて・・」。
「色々と有って・・」というケイトだが、マーサはリックの
前の離婚の時も同じような状況だったという。
ケイトは離婚するつもりが無いことを告げるが、マーサは
古い考えかも知れないが夫婦は一緒に暮らすものでしょと
告げる。ケイトはは一人でやることがあるのだと語る。
それはリックにも聞いたが取り戻すと息巻いているという。
リックには色々な面がある・・そこには勿論良くない面も
有る。でもどんな時でもあなたの味方
でありそんな存在は他には居ないと説得。
「正直になりなさい、自分にも夫にも」

●事件現場

ライアンはエスポと共に現場へ向かう。
ライアンは二人目の子は金がかからないと思っていたのに
ジェニーは次々と新しいものを欲しがるのだという。
新品のベビーカーを購入したこと。もう一つ仕事を増やさ
なければならないと。
エスポは今の仕事で稼げれば良いとして、【巡査部長の
昇進試験】
が来週受けられるという。ライアンは間に合わない
だろうとするが、エスポは原始人より頭の悪いウィルキーでさ
え合格だぞというと、ライアンはやる気を出してエスポの分も
申し込んでおくという。

・聖マルコ教会
ラニが検視の為に来ていた。
被害者はデイヴ・ジョンソン (Jeff Davis) 52歳、胸を撃たれ
て死亡。お祈り中に撃たれたというと、エスポとライアンは
同時に十字を切り死者の為に祈る。ラニは二人のシンクロ率に
驚くが、昔教会に通っていた関係で無意識にしてしまうとの
こと。
銃創からすると撃たれたのは夕べの8時から11時。シスターが
夕方6時に鍵を掛けているが、今朝来たら入口のドアがこじ
開けられていたという。

「犯人と被害者は一緒に来たのか?」

ラニはそれを否定すると犯人が先に入ってステンドグラスの
後ろにいてそこから撃ったのだろうとする見解を出す。

・アルゲリョ神父(Tony Plana)がやってくる。
神父は盲目で杖を付いていた。デイヴのことについて尋ねる
と、敬虔な信者で恨みを持つ人は居ないという。良い人で、
愛情深い夫だったこと。更に驚くべき事を耳にする。

「間違い無く最高の・・この50年で一番と呼べる小説家だっ
た」

そんな名前の小説家は聞いた事が無いといするとペンネーム
を使っていたであろうことを指摘される。
詳しくは妻のウェンディ(Lise Simms)が知って居るかもしれ
ないとのこと。

・アレクシスは寝ているリックの元へ。
「ボクのポニーに触るな!」と寝言を言いつつ目覚めるリック。
アレクシスはP.Jモフェットが亡くなったと語る。
リックはモフェットは俺の憧れの作家だとするとアレクシスも
中学の時にレポートを書いたという。作家ならば歴史に残る
ものを一度は書き残したいが彼はそれをデビュー作の
「モズのさえずり(The Butcherbird’s song)」でやったという。
しかしその後25年間1冊も書かずに公の前に出ていない事。

アレクシスは聖マルコ教会で殺されたらしいと語る。すると
リックは教会は12分署の管轄だとし、しかも俺はモフェットに
詳しいという。「事件を解決してケイトに帰ってもらおうと
いう魂胆なのか?」
という彼女に、リックは「俺の推理力に
惚れたのだし俺のキスのテクニックにも惹かれた」
と語る。

アレクシスは父親からセクシャリティの事は省略してと指摘
される。しかし問題はどうやって捜査に関わるかだと。必要なの
は依頼人だと語る。

●ニューヨーク12分署

ケイトは現場に指紋もなく、弾道分析でも証拠は出なかったと
語る。「モズのさえずり」は人気が有る。25年も前の作品だが
今も印税が入ってくるハズだというエスポ。高校の指定図書に
もなっている。それなのに何で狭いアパートで清掃員の仕事を
していたのか?とエスポ。
リックはそれならば分かるよとして分署にウェンディ婦人と
アレクシスを連れてやってくる。彼女が依頼人だと。

まさか彼女の元に押しかけたのか・・
リックはそれを否定し同じ作家として弔問しただけだと語る。
「今日も綺麗だね」
彼の言葉にケイトは内心歓び、そして聞き込みに参加する事
を許可する。

・ウェンディ夫人の取り調べ

結婚生活8ヶ月。
彼の本をずっと愛読していたこと。
「彼は成功者なのに何故清掃員のようなことをしていたのか?」
新作のリサーチだという。テーマに没入することで有名な作家。

「僕が君をリサーチしたようにね」

5年のリサーチも珍しくはない。彼は7年も薬物中毒者として
生きたのだという。作品に全てを捧げていた。
ワイオミングに牧場があるのにブルックリンの家に拘った事。
昨夜教会に行った理由は分からないが祈る為ではないかと。
最近凄く悩んでいた。
誰かと口論になったと言っていた。凄く危険な相手。
テーマは【マフィア】だったとのこと。

■事件

教会で殺人事件が発生する。殺された男は祈りの為に
手をあわせている最中だった。
死亡推定時刻は発見された前日の20時から23時。
シスターによると18時にこの教会は施錠されるとの事。
ドアはこじ開けられて中に侵入した形跡が見つかっていた
がステンドグラスからの発砲である事は分かっていた。
一方リックと距離を取っているケイトは一人別件/母親の
件について調べる。麻薬絡みの事件ということも有り
ヘロインの行方を追っていく。

■感想

このドラマを見てから結構時間が経過してしまったので
話の前後が分からず間違えていたら済みません。
リックって確か分署に立ち入り禁止にされているのでした
っけ? ニューヨーク市長と顔なじみで入れてもらっていた
けど、それが叶わなくなった。
そこで私立探偵と称してアレクシスと共に何とかしてケイト
の担当する事件に関わることで彼女の心を取り戻したがって
いる。確かケイトも愛情を失った訳ではなく、母親の件など
を通して闇深いところにある事件解決・捜査の為にリックと
距離を置いて彼を守る形になっているんですよね。

さてドラマでは・・
敬虔な信者なのかどうかは分からないけどアメリカには
キリスト教徒が多い関係なのか、何かを弔う際・祈る際には
胸の所で十字を切るポーズを取るのを目にする。
冒頭でエスポとライアンがシンクロして十字を切るシーンなど
地味に面白い。

また冒頭で言えばケイトはリックが購入してきたエスプレッソ
マシンを使っても美味しいコーヒーを淹れようとするも作れず
に居る。
意外なところで彼の偉大さを感じさせると共に彼への慈しみ
に近い感情が浮かんでくる所ではないか。

ドラマではウソ・ウソ・ウソの連続。ウソと裏切り。
黙っていることはウソに入るのかどうか。
嘘をついてその嘘をつかれたことで損する人物が容疑者で
ある可能性は高い。
まさかの神父までもがウソを付き全員が一通り嘘をついた
のではないかと思わせる内容である。

■捜査の流れ

<情報メモ>

被害者はデイヴ・ジョンソン(52歳)。聖マルコ教会で銃弾に
よって胸を撃たれて殺される。妻はウェンディ。

・ライアン

・被害者の足取りを掴んでくる。
昨日の朝、タクシーでブルックリンへ。
ミルトン・シセロ(Jerry O’Donnell)の家。

ミルトンの情報では被害者は元マフィアの裏切り者。
ボストンの殺し屋・ビリー・オルーク(Casey Sander)が
狙っていたらしい。
昨夜の午後はJFK空港に居て今もホテルに居る。

・防犯カメラ映像から大柄の男はエリック・
ローガン(Blake Shields)だと判明。詐欺・暴行での前歴。
携帯で追跡していく。

・エスポ

ライアンと一緒に殺し屋の元に行く。
被害者が口論していたとされる人物の特定を防犯カメラで
確認。

デイヴは詐欺師だとしているが、それなら目的は何なのか。

・ケイト

出版社によるとP.Jは生きている。
謎の人物と言えば世界中で匿名の路上芸術を描き続ける
バンクシーが有名だけど、そもそも作家ってあまり表に出ない
人も居ますよね。

・リック

依頼人を被害者の妻・ウェンディに立てて捜査をする。
頭が良いので常に先回り。
エスポとライアンが緊張する中、殺し屋ビリーの居るホテル
に行くとリックが彼とワインを飲み交わしていた。
リックによるとデイヴの家にレシートが有りその流れから
たどり着いたらしい。
ビリーによると殺しに来たけど本物のP.Jだと知り連れてきて
サインを受け取り、彼の服をクリーニング店に出したとの
こと。
連れ去る前に彼は背の高い男と自宅前で激しい口論をしていた。

その人物を追うためにリックはエスポと不自然にハグして
GPSで追跡。すぐにエリックが見つかる。

・キャッスルの家

捜査が翌日に跨ぐことになると、エスポとライアンを呼び
出してパーティー。和牛のトスターダーを食べてくれと。

しかしそこでライアンにメールが届く。
ある意味ではエスポとの人生の分かれ道って感じだな。
昇格試験の話がメールで届き、嘘をついてしまった。
枠は一つだけ空いていた。だからライアンは一人だけ
その枠に応募してしまった。元々はエスポが持ってきた話
だったのにね。リックからは悪魔の囁きの如く

「12分署の情報を流してくれ」(Ric)

と来る。かつて「ナンバーズ」でもコルビーが潜入捜査を
して足並が崩れたことが有ったよね。その辺は怖いところ。

「スパイは嫌だ」(Ry)
「週に500ドル払う」(Ric)
「やるよ」(Ry)

エスポの信頼をライアンは取り戻すことが出来るのか。
朝食のダブルサルサ程度では難しいぞ!

■容疑者の取り調べ

・ミルトン

ゴミ処理業者。マフィアとの繋がりがある。
デイヴが来たことを認める。
組合の賄賂と金の出所について聞かれたとの事。
彼の正体は「二丁拳銃のジミー・オマリー」
仲間を売ったアイリッシュマフィアで証人保護で新しい名前
をもらっていた。
賞金首のかかる彼を殺したのか!?が問われる。
ボストンのマフィア。

・エリック・ローガン

・依存症の会(病的虚言癖の会) Pathological Liars Anonymous

ボブという人物が告白していたけど名前も嘘をついている
くらいに病的(笑)
その後に告白していたのがローガン。
ローガンは「デイヴがウソに殺された」と語っている。
エスポはローガンが語ることはウソなんだろうとばかりに軽い
ノリで会話してしまう。病的な嘘つきは治るのか。

面白いのはこのローガンはその判明に対して、それぞれに
核心を突いた痛い言葉を投げかける。

リックに対しては本の感想で証明するか?とばかりに

「最新作はパターソンに憧れているのが丸わかりだ」
(リックをディスる)

「シークレットシューズも履かず身長を誤魔化さない」
(ライアンをディスる)

「白髪染めして若返りしているだろ」
(エスポをディスる)

嘘つきというよりもここまで来ると読心術やら観察眼が
鋭いとしか言いようが無い。

その彼の話ではデイヴは2週間前から嘘をつき始めたのだ
という。何か危険で違法なものを見つけたらしい。
嘘をついてきた人生、狼少年を信じる人は居ないと自分で
決め込んで黙っていた様だ。その彼は公表前に証拠を探して
いたとのこと。

・アルゲリョ神父

タンパを出たくて盲目に・・気候が最悪の場所。
障害を持つ神父は教区を選べると知り偽装した。
デイヴは幼少期から虚言に悩まされていた。
会計の仕事を失い清掃員になる。
教会は市への支払いに窮する。
神父が資金管理に失敗していた。
デイヴに頼んでデータを納入済みに変えるように頼んだ
のだという。
デイヴはそこで市の予算データの中に不正資金の証拠
見つける。社会計画費から1000万ドルが誰かのポケットに
入っていることが分かる。

■捜査の中盤

翌日に情報を掴む。
2週間前にデイヴは市庁舎でもめて別の施設に配置換え。

・市庁舎

市長補佐代理のスティーブン・リード (Ryan Devlin)に
よると会計室に侵入した為に配置換えになっていた。
この仕事はアルグエロ神父の推薦。

「ウソの中心には真実が有る」
珍しくリックとアレクシスが張り込みして神父の行動を
監視していた。被害者はマフィアを名乗り組合の賄賂を
調べている。
神父にそのことを質問すると盲目のハズの彼は街の中を
走って逃げてしまう。人混みなど関係ない。盲目など
ではなかったのだ。

裏金を作れる人物を見つける事で犯人にたどり着く。
市庁舎にコネのある人が必要。

■クローズド

リックは市庁舎とコネがある。
かつて会計のことでも調べた事が有る為に、1000万ドルの
裏金を作れる人物に心当たりはないかを尋ねる。
ケイトとしては鼻高々になるであろうリックに頼むのは
屈辱だ。予算にアクセス出来る人物は限られる。
会計監査官、市長補佐、その代理人。

・代理人には既に逢っている。
・市長補佐は現在ロンドン。
・監査官にもアリバイがある。

リードが最有力の容疑者
「ミッドナイト・ラン」(Midnight Run /1988)作戦をする事に。
バディ映画の傑作。
デ・ニーロが偽の証拠でマフィアをおびき出す。
そしてリードも殺人を追求できる。

<作戦>

神父とリードが逢う。
そしてリードに対してデイヴが彼の秘密口座を見たとウソを
つく。帳簿データはUSBとして教会の教壇に有るので見返り
に負債の帳消しを求める。後は見張りして彼が来るのを待つ。

やってきた人物はリード。
しかしこのUSBはウィルスにかかっている。

弁護士(David Weisenberg)と共にやってくる。
リードは殺しては居ないとのこと。

何よりも重いのは結婚への裏切りではないか。
ステンドグラスの破片が妻の車の中に残っていた。

金持ちになるハズなのに嘘つきと結婚して人生を滅茶苦茶
にされた。

■私生活/別件捜査

警部の立場になり、メイン以外の事件にも関わる事が出来る。
ケイトが追っている犯人はこの時点で既に分かっているので
したっけ。ブラッケン上院議員の写真とかNY Ledgerに
出ている。ヴァルカン・シモンズについて調べていて
「資金源はヘロインか」と書かれていた事からヘロインの
流れを追うようだ。

麻薬課のカール(Eric Satterberg)からヘロインの出所を識別
する方法を尋ねる。

製造ロットごとの特徴の違い。
その違いを調べるならばクロマトグラフィー分析が良い。

協力者としてヴィクラムがシモンズのヘロインの分析を
してくれる。

・昇格試験

ライアンは金が必要になる。そこでエスポから巡査部長への
昇格試験を受けたらどうかと言われる。
昇格試験を受けようとするも既に定員オーバーだという電話。

ライアンは最後の一枠はエスポに譲る。
しかしケイトが警部の力を利用して二人共試験を受ける
ことが出来るようにする。

■使用された曲

・Castle Theme Song
Written by Robert Duncan

■出演者

リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
キャサリン(ケイト)・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ヴィクトリア・ゲイツ (Penny Johnson Jerald) 主任・警部

ヘイリー・シプトン (Toks Olagundoye) フリーのセキュリティ
アルゲリョ (Tony Plana) 聖マルコ教会・神父・60歳、盲目
スティーブン・リード (Ryan Devlin) ニューヨーク市長補佐代理
ビリー・オルーク (Casey Sander) ボストンに住む殺し屋
ウェンディ・ジョンソン (Lise Simms) デイヴの妻
エリック・ローガン (Blake Shields) PLAの会主催、デイヴを脅していた?
ミルトン・シセロ (Jerry O’Donnell) ゴミ処理業者
デイヴ・ジョンソン (Jeff Davis) 52歳、教会で殺される。小説家?
ボブ (Herbert Russell) 病的虚言癖の会(PLA)
カール (Eric Satterberg) 麻薬課の捜査官
(David Weisenberg) 弁護士
ウィルキー 原始人より頭の悪い警察官・巡査部長
ジェニー・ライアン ケヴィンの妻、2人目の子
ジミー・オマリー 2丁拳銃のジミー 80年代アイリッシュマフィア
ヴァルカン・シモンズ

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