キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿 Castle
シーズン8
http://dlife.disney.co.jp/program/drama/castle_s8.html
第9話 絶たれた歌声 Tone Death
脚本/Robert Bella、Stephanie Hicks
監督/Hanelle M. Culpepper
【ストーリー】
・劇場
リックの母・マーサはリハーサルを行う。
練習の前にベラに提案が有るとして幾つか意見を述べる。
シンプルに構成し、チャリティの宣伝をすること。
「ブロードウェーの心よ届け」など・・。マーサの歌と
共にバックコーラス3名が引き立てる。そしてスタッフが
そこで雪を降らせるハズだが、仕掛けが何かに引っかか
って降らせることが出来ずに居た。そしてようやく雪が降るか
と思われたが頭上からは血の雨が降る。
・キャッスルの寝室
リックは”ベケット警部”にランチミーティングは満足したか
尋ねる。満足した・・三度もだという。秘密のデートがこん
なに良いものだなんて思わなかったと。表向き不仲にしている
と二人の時間が一層濃密になるという。リックはもう一度
チャレンジするかと問うが、ケイトはこれから本部でゲイツ
と逢わないといけないのだという。リックは勘ぐると
“ゲイツ”は”ヴィクラム”で”本部”は”隠れ家”の暗号か?と問う。
しかしケイトは否定し、ゲイツに逢うのは本当のことだという。
もう一人で抱え込むのは辞めるとしその時が来たら必ず
ロクサットの件も必ず話すというケイト。全てが極秘なのは
分かって居るのでロクサットを対峙する時の秘密兵器になる
という。私もいずれあなた”Mr.007″と一緒にロクサットを
倒したいと思っているが、それまでの間はこっそり隣の建物を
経由してここに来るという。
「俺の任務は?」と問うと、ケイトは「私の心の支えになって
沢山癒して」と語る。
そんな中マーサからの電話で事件の知らせを聞く。
・事件現場の舞台
リックはすぐに現場に駆けつける。
マーサは大丈夫だとするが気の毒なのは被害者の
ロビン・キング(Reilly Brooke Stith)だという。
マーサによると出逢ったのは昨日で、彼女はリハーサルを
最後までみて居て私にお礼を言ってくれたとの事。
あなたの手で必ず犯人を捕まえてとリックに頼む。
アレクシスはマーサを送っていくとして二人で劇場を出て行く。
ラニと挨拶するリック。
ライアンによると被害者はロビン・キング(20歳)。
ここの夜間清掃員だという。死斑や体温から判断して
【死亡推定時刻】は夕べの21時から23時。
【死因】は鈍的外傷。犯人は頭をなぐってから雪の箱に入れて
引き揚げられた。そしてそこで大量出血。
エスポはここの劇場で制作責任者のクリス・ジャクソン
(Arnell Powell)を連れて来る。
ロビンを雇っていた人だが、最初は雇うことには心配していた
という。彼女には前歴がある。しかし保護観察官に頼まれた
ので渋々受けたがいざ雇うととても信頼出来る人だったと
いう。
しかし夕べ女性が突然ロビンを尋ねて来て、かなり怒っていた
という。相手の事を”ママ”と呼んでいたとし、家族仲は
悪そうだったと。また来たら警察を呼ぶと言っているのを
耳にしたので、二人にすべきではなかったこと。
一緒に居てやれば良かったと言うクリス。
・NYPD12分署
ライアンは記録からロビンの母は5歳の時に死んで居ると報告。
他にも謎が有る。ロビンのメトロカードによると彼女は仮釈放
されてからずっと週2回スパニッシュ・ハーレムへ行っている
こと。前回は夜23時30分から深夜1時30分まで。何をしている
のか金銭面でのことは調査中だという。
リックの元にケイトから電話が鳴る。
マーサの件を聞いたとし連絡してくれたら良いのにという彼女。
秘密の関係だから控えようとと思ったという。
マーサの体は大丈夫だが精神的に参っていて俺の手で犯人を
突き止めて欲しいと言われた事を話す。
私は公的に同意は出来ないというケイト。今は怒鳴らないと
行けないわねというと、突然エレベーターのドアが開いて
彼女が署内にやってくる。
「キャッスル!!ここには来ないでと行ったでしょ」
「どんな理由でも関係無い、私の分署に勝手に出入りしないで」
と。
「母が心に傷を負っているとし俺は本件の関係者だ」
というリック。ケイトはそれなら良いが、それでも目を光らせ
ている事を告げる。
エスポはロビンの保護観察官と話したら”ママ”が何者か分か
ったという。オリヴィア・”ママ”・トゥーサン (Sonya Eddy)
で裕福な若者にドラッグを売る売人。ロビン逮捕の時のボス
だという。ロビンの逮捕の理由は、車の窃盗、無謀運転、
私有財産の損壊だというライアン。
カントリークラブに麻薬を届けた時にパーティーに参加して
酩酊状態で盗んだ車を走り、住宅に
突っ込んで50万ドルの損害をだし懲役2年だという。ママは
再び悪の道へ誘い、ロビンは密告すると脅迫したことで殺さ
れたのかもと。
・ママから事情を聞く
“ママ”という通称は皮肉なのか。
子供を売人にする母親はいない。ロビンは君のせいで刑務所
に入ったこと。君は収監中に彼女に月40ドルを送り恩を売って
いること。しかし彼女につれなくされて劇場まで責めに行った
のだろうとし、更にまた悪の道に引き戻そうとしたと指摘する。
ロクに連絡してこなかったとし、新しい仲間が出来た様で
私は見捨てられたというママ。
仲間はスパニッシュ・ハーレムの連中なのかと問うと、ママ
はそれは知らないが刑務所で出会い大きなことが控えている
みたいだったとのこと。
■事件
マーサが手がける劇場公演で、夜間清掃スタッフをしていた
女性・ロビンが殺害されて発見される。前科持ちでは有ったが
支配人によると、生前よく仕事をしていたという。
殺される前にママと呼ばれる人物から怒鳴られていたとの目撃
証言がある。
ママはドラッグ売人であり、被害者のロビンを利用していた。
しかしママらはアリバイが有る。そんな彼女からロビンには
刑務所仲間と何か大きな事をしようとしていた事を聞かされる。
■感想
リックとケイト。
愛し合っているがリックがケイトの復讐劇に巻き込まれまい
として秘密の関係を続けている。秘密に会うことは互いの愛を
より深めるが、タイミングが悪く、仲が良さそうにしている時に
仲間たちが来てしまい、リックはケイトから殴られ怒鳴られる。
しまいには別人の名前がその人本人を構成するものとなったり
して色々と今回の事件シナリオ同様に考えさせられる所に
繋がる。
意外とケイトが怒っている姿にリックとしてはより萌えたり
してね。
元々ケイトがリックに恋愛感情を持ちつつも、それを
拒否し続けていたところに妙味が詰まっていたところがある
ので甘い関係を見せられるとちょっと引くところがある。
ドラマを見ているとまさにチグハグな感じ。
最後の最後で何度も容疑者確定劇が入れ替わる。
被害者であるロビンの生前の行動やら性格が分からないので
冒頭では困惑する。
彼女は人生を立て直そうとしてマジメ働く姿が有り、
その陰では刑務所仲間と精通している。果たしてどちらの
人物像が彼女の本当の姿なのか。
更に彼女と関係を持つ人物たちの素性は分からず、金持ちとか
職業などでは今回の事件は図れないものがあるところが
描かれている。確率的に見れば確かに前科者が悪いことを
する為に悪い結末になることも高いが、善人だとされるもの
が善人であることを保つ為には傷一つない身体でなければなら
ないことへの皮肉さもある。結末から見ると今回の案件は殺す
ほどのことだったのかと色々と考えさせられる。
やはり社会生活をしていく上で色んな線引きが有ってそれを
越えてしまうことのリスクはありそうだ。
最初のミッションは彼女と連絡を取っていたであろう新しい
仲間を探すこと。彼女がやろうとしていたことは何なのか。
リックが署から帰ろうとした際に彼女のスマホからアラートが
鳴ってそれをリックが密かに持ち帰ってしまう。
携帯アプリの事が分からず、それに関してはまさにアレクシス
の得意分野だ。更にマーサもこの事件の謎に迫るべくして
探偵事務所で事件解決の為に奔走する。
■トリック
・携帯電話の絵文字メール
メッセージには8つくらいの絵文字が書かれていたね。
最初のボタンは「時計(midnight)」。
針の向きから会合の時間を示す。
「羊(sheep)」と「耳(ear)」は何を意味するのか。
「D」「牛(taurus)」「バッグ(shopping)」
「ビーチボール(mall)」「釣られた魚(by the river)」
なかなかかみ合わず複数の一つの語を現す可能性。
・シープ+イヤー+D = シェパード(shepherd)。
・牛の意味は分からない。
・バッグとボール・・ショッピングボールもといモール
「深夜0時に川辺のシェパード・トーラス・モール」
リバーフロントは現在高級住宅地になっているとのことだが・・
・シェパード・トーラス・モール
ここではロビンの生前を知る人物像に迫るやりとりが有る。
廃墟のようになっているモールにリックとアレクシスだけで
向かう。当初は大丈夫だとしていたけれどあまりの不気味さ
にエスポに助けを求める電話を入れる。
しかしそこには若者たちが集まり踊っている姿。
なんとアカペラバトル(テーマは懐かしの名曲)の練習が行われ
リックたちが覗いたときにはWHAM!の
「Wake Me Up Before You Go-Go」の曲が歌われていた。
ロビンと同じブレスレットをしているものたち。
リックらはチャーリース (Jaquita Ta’le)に声を掛けることに
なる。
ロビンとの出会いはNBP(再犯防止互助会)。
ロビンがこの「アカコン」を作ったとのこと。
恨んでいるものがいるとすれば3週間前に辞めたアグネス
(Valeria Maldonado)という人物。
この人物だけが更生しようとはせずチームを壊そうとして
いたという。そうなる前に追い出したことで恨みを買った
可能性が生まれる。
・アグネス・モリーナを探せ!
保護観察官の前から消え、そして家ももぬけの殻。
NBPのスコット(Mark Famiglietti)とリンダ(Fiona Gubelmann)
夫妻が彼女の事を知っている。
この夫妻は弁護士であり、NBPの設立者。
二人によると唯一頼れるとしたら元恋人のデクスター。
刑務所にも面会に来ていたという。
彼もまた犯罪歴がある。
・デクスターのアパート
彼女とは会っていないというが、室内を家宅捜索しにいった
ところ、口紅のついたカップがある。ママのだよという
デクスターだけが、下着も落ちていてシラを切るのが難しく
なる。
・アグネスの取り調べ
デクスターの家でHしていた彼女をしょっぴいて話を聞く。
ロビンの死によって疑われるのが分かっているので逃げた
という。
ロビンからの電話で「夜10時に劇場に来い」と言われたこと。
そこでボディガードを500ドルで頼まれたと語る。
「誰を恐れていたのか」
アグネスのアリバイは証明され、彼女の話から大会関係者の
中に容疑者がいるっぽい。
■全米アカペラ協会
・地区大会の責任者・審査員長ラーソン(John Billingsley)
ロビンの事を住む世界の違う人物だったという人。
アリバイ(21時から23時)を聞くと、大会前はここで徹夜で仕事
をしているとのこと。助手のトロイが証言するという。
・出場グループ・トレブル・ボーイズ
なんとエスポがアカペラバトルで彼らに話しかける。
・助手のトロイ
ロビンが最後に居たであろう楽屋に案内してもらう。
昨日の5時半頃飛び出していったとのこと。
その30分後には舞台監督助手が彼女を目撃していてタクシー
で出て行ったという。
・楽屋
なんと隣の楽屋の会話・歌は通気口を通して筒抜け。
トレブル・ボーイズの楽屋であり、彼女が飛び出していった
5時半に居た人物を探す。ヴォーカルのハンター(Corbin Bleu)
が何かを知っているようで逃走する。
ハンターによると刑務所帰りのインパクトを利用。
ラーソンを買収。しかしそれがばれるとロビンは
全国委員に話すとしたこと。
・ラーソンの取り調べ
言い逃れしようとするがNYPDにはそのような話が通じる訳が
ない。ラーソンは殺害を否定し取引した事を語る。
しかし取引しようとしていた際にテクリハしていて舞台で動画
を目撃し、ロビンは何かを見てしまった様子。
「買収を断り動画を渡せば沈黙を守る」
と逆に提案されたとのこと。
・動画
ロビンのこれまでの紹介VTR。18歳で売人歴2年だった彼女の
生活。ゴルフクラブで盗んだ車で事故を起こしたこと。
その時の記憶が彼女にはない。しかし誰かが助けてくれたと
いう。
助けてくれたというパーシー(Mason McCulley)もそのVTRで
証言していた。
「事故によって生まれ変わった」
スターダムにのし上げる為にこのVTRも相当ロビンを持ち上げて
居る事が分かる。
■結論
タクシーの行き先を調べるとアッパーイーストに行っていた。
パーシーの家。事件の夜に彼女と会っている。
スカーフで止血したという当時の証言。
彼女が身につけていたものだとするが、彼女の当時の服は
総額でも500ドル程度。スカーフはエルメスで2000ドルは
するという。実は彼は救っていないとのこと。
既に救出後に訪れ、その際にスカーフは巻かれていた。
彼女は当時ハイ状態。
それなのに車を盗めたのは誰か別の人物が居てその人物が
車を運転していただろうこと。事故を起こした人がロビン
に罪を着せて逃げた。
その人物はクロエ・ジャーヴィス(Isabel Dresden)という
パリス・ヒルトン的な人物でパーティーの主催者。
ロングアイランド在住の赤毛の29歳女性。
SNSで止血されたスカーフはクロエがしている。
パーティーの写真が掲載されている可能性を示唆。
しかしロビンの逮捕記録がサフォーク郡警察にあり
あるはずの証拠品が無くなっている。
逮捕したダン・オグレイディ捜査官(Joe Regalbuto)は
退職後にマンハッタンに転居。口座を調べると一目瞭然。
ロビンが司法取引した一週間後から5日間で9900ドル*5回
入金が有る。
“5万ドルを出すから証拠品を渡せ”
と女性からの連絡。
SNSの写真からリンダ・ウェインバーグのものだと判明する。
賄賂は渡したが殺害は否定。
夫のスコットが犯人だった。
■その他
・彼女は君が撃たれれば良いと思って居るさ
(リックが二人の捜査に同行した時の言葉)
面白いのはビンタされたことによりリックは悪者にされて
いる。ベケットを裏切れば二人は許さないとしてすごんでくる。
・スヴェトラーナ / ロシア人モデル
エスポたちはリックがケイトに殴られた原因は彼の浮気にある
と思い込んでいる。そして胸ぐらを捕まれたことも有って
リックはその名前を語る。
・リヴィングストン先生
ケイトとライアンが組んで聞き込みをした際に、リックの浮気
について語った際、ケイトもまたこの人物と付き合っている
と語る。
・ハイタッチは空振り / エスポの歌声
リックとエスポが大会関係者に話を聞こう事になりチームを
組む。しかしリックのハイタッチに対してエスポはスルー。
そのエスポが今回はアカペラバトルの出演者と歌でのバトル
が有った。
また今回はマーサが特別に最後にロビンの代わりにヴォーカル
を勤めて出場する。
・秘密を守れる?
取調中のパーシーがケイトにいった言葉。
まるでリックとの秘密の関係に於ける皮肉にしか感じない。
■使用された曲
・Castle Theme Song
Written by Robert Duncan
・The Things We Do For Love (feat. Susan Sullivan) by Castle Cast
・Wake Me Up Before You Go-Go by Castle Cast
・Hooked On A Feeling by Castle Cast
・Tainted Love by Castle Cast
■出演者
リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
キャサリン(ケイト)・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ヴィクトリア・ゲイツ (Penny Johnson Jerald) 主任・警部
ヘイリー・シプトン (Toks Olagundoye) フリーのセキュリティ
Dr.ハーベイ・ラーソン (John Billingsley) 全米アカペラ会責任者
ハンター (Corbin Bleu) “トレブル・ボーイズ”歌手、逃走
スコット・ウェインバーグ (Mark Famiglietti) NBP(再犯防止互助会)
リンダ・ウェインバーグ (Fiona Gubelmann) NBP(再犯防止互助会)
ダン・オグレイディ (Joe Regalbuto) 元サフォーク郡警察
チャーリース (Jaquita Ta’le) 歌手、何故ハンターを捜してる?と尋ねる人
オリヴィア・トゥーサン (Sonya Eddy) “ママ”、麻薬売人
クリス・ジャクソン (Arnell Powell) 劇場責任者兼制作責任者
デクスター・グライムズ (Miguel Cohen) リンダの元恋人
(Anthony Ma) 司会進行者
アグネス・モリーナ (Valeria Maldonado) 3週間前にグループを脱退
パーシー・ジョンソンIII (Mason McCulley) ヒーローになりたかった男
トロイ・ホロウィッツ (Nikhil Pai) ラーソンの助手
ロビン・キング (Reilly Brooke Stith) 被害者、20歳、夜間清掃
デイヴ (Nika Burnett)
クロエ・ジャーヴィス (Isabel Dresden) パーティーの主宰者
(Jessica Freedman) 歌手
(Briana Lee) 歌手
ベラ スタッフ
ロクサット
スヴェトラーナ ロシア人ダンサー
Dr.リヴィングストン 先生