キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿 Castle
シーズン8
http://dlife.disney.co.jp/program/drama/castle_s8.html
第22話 最後の戦い Crossfire
脚本/Terence Paul Winter
Stephanie Hicks
監督/Rob Bowman
【ストーリー】
・これまでのロクサットとの流れ・・
「ロクサットの文字が有った」(Vic)
「マコード捜査官に引き継ぐとその半日後に皆が死んだ。」
「ロクサットとは?」
「権力のあるCIAの汚職分析官よ」(Lita)
「ヴィクラムの追跡でケイレブ・ブラウンの名が浮上する。」
「ロクサットの正体が分かるかも」
「アスター公園のみで機能する携帯だ。次回追跡しろ。」
「倒すチャンスだ」(Ric)
・公道
男は車(Chevrolet Impala)を運転していると
ラジオから流れてきた“It’s Sunshine Day”を一緒に口ずさむ。
I think I’ll go for a walk outside now The Summrt~
ブルックリンにある古い倉庫の駐車場。
トランクに乗せてあるガソリンを車にかけるフリンはその曲を
口笛で吹きながら良い曲だなと告げる。男を車内に縛り付け
たままガソリンに引火すると自ら乗って来たポルシェの
981 ボクスターで立ち去る。
・アスター公園
ケイトたちはケイレブからの情報を受け、公園に行くと、ロクサ
ットに通じる携帯を用意する。
もうすぐ約束の時間の8時。GPSが搭載されていてこの公園から
しか受信できない仕様になっていた。
警察の特殊車両に乗っているヴィクラムは電波の流れがあるのを
待つ。
電話に出ると加工音声でロクサットが指示を出してくる。
ヴィクラムはそこで逆探知を試みようとしていた。
「何か問題が有ればすべて中止し、分署に集合」(Kate)
リックとケイトは並んで話をする。
目の前にはワゴンのアイスクリーム店が有る。
ケイレブ自身が監視されている可能性もあるし、この人の多い
公園内に居る一般人の中にもロクサットが潜んでいる可能性が
ある。
誰がロクサットか賭けをするか?
リックはヨガの講師に20ドル。
ケイトはランニングしているあの悪女風の赤毛に・・
あなたの元妻(メレディス)に似ている。
元妻がロクサットなら筋が通る。
ついにケイトが持つ携帯に電話が鳴る。
しかし電話は加工音でケイレブに当てた指示だった。
「急ぎの用件だという彼は、ブルックリンにある古い倉庫の駐車場
に守衛所が有る。銀行データが入ったフラッシュドライブを
引き出しに入れろ。」
「正午に会計士が取りに行く」
ヴィクラムは発信元を特定する。
しかし遠距離早期警戒網からのもの。
遠距離早期警戒網は冷戦時に使われた北極圏のレーダー基地にある。
ロクサットはそこを中継地にしていた。
会計士を捕まえればロクサットに近づける。
ケイトはヘイリーの力も借りて行おうと告げる。
・ブルックリンにある古い倉庫の駐車場
警察官の仕事を何年やっていても焼死体は苦手。(Ryan)
ラニに身元が判明したかと尋ねるがまだ不明(John Doe)だという。。
車は昨夜盗まれた中古車。
被害者は男。手足と顔に残留物がある。
被害者は縛られて生きたまま燃やされたであろうことを示唆する
ものだった。
現場にある焦げたブリーフケースは高級品。
シリアル番号から被害者が分かるかも。
ここは殺しに最適だ。
空きビルに挟まれ防犯カメラも無いのだから・・
そのように語るライアンは昨夜の雨の後に通ったであろうタイヤ痕
を見つける。タイヤ痕と靴跡を調べれば手がかりになるかも知れない。
・キャッスル探偵事務所
リックはヘイリーに双眼鏡を渡すと見張りを頼む。
高くて見通しのいい場所から駐車場の監視。
するとヘイリーは言われるまでもなくケースを持っていた。
リックは後のことを考えて更にヘイリーに頼もうとするが、
アレクシスとマーサは私か守るという彼女。
・ニューヨーク市警・12分署
ケイトとヴィクラムはこの仕事が一段落した後のことを話す。
するとライアンとエスポが殺人の捜査に進展が有ったことを告げる。
現場のタイヤ痕に関して前輪よりも後輪の方が大きかったこと。
リア・ミッドシップ車だ。
現場にカメラはないが周辺の映像を集めれば何か見つかるはず。
エスポはケイトに何か問題でもあるのか尋ねる。
無いという彼女に二人は疎外感を覚えるように表情を見せる。
・古い倉庫の駐車場
ロクセットを捜査するものたちは今朝の公園で指示を受けた場所
で張り込みをしていた。
ヴィクラムは守衛所を監視。
会計士の写真は撮れるはずだと確信する。
まずは捕まえるよりも、顔認証にかけて正体を突き止めてから
追跡するというケイト。
ヘイリーも準備に取り掛かる。
リックとケイトはカメラの設定で話し合っていると誰かが
車に乗って現れる。会計士なのか。
目の前で帽子をかぶった男が下りてくる中、エスポから連絡が
入る。ブリーフケースから被害者が分かったというもの。
名前はケイレブ・ブラウンだとしDNAも一致したという。
ケイトはリックに対してあれは偽物のケイレブ (Paul Haitkin)
であるとし、これは罠だと語る。
■事件
ブルックリンにある古い倉庫の駐車場で車に乗った男が縛られた
状態でガソリンをまかれて焼死する。被害者の身元の調査を
すると共に事件捜査を開始する。
一方ロクセットの件で進展がある。
ケイレブから教えられた連絡の方法を使い、アスター公園で
ロクサットからの通知を受け、そしてその指令を受けた場所で予め
見張りをして正体を掴もうとする。
しかし張り込みしている時に殺人の捜査をしていたエスポから
被害者がケイレブだと聞かされ、これが罠だと知ったケイト。
現場は電波妨害によってヘイリーとヴィクラムとも通信が取れなく
なる。すると現場には二台の車Chevrolet Tahoeが表れ、その中から
多数の人物から銃撃がある。ケイトたちは反撃しようとするが・・
■感想
2016年当時、キャッスルのシーズン更新の決定か終了かを巡って
どの様な状況になっていたのか完全に忘れてしまっている。
当時のネット記事などを見るとギリギリまで継続を模索していた
ような感じ。
ケイトとラニが契約更新せずに降板し、リック、エスポ、ライアンは
シーズンの継続を望んでいたみたいで、最後の最後まで可能性を
模索していたようだ。シーズン9を短縮して放送するという道も
あったとか。
脚本家はエンディングの形を二つ用意していたようで、その辺の
柔軟性は流石だと思う。
ただドラマ全体を通してみるとリックとケイトが結ばれた辺りの
シーズンで結婚は墓場ではないけれど、ほぼ終わった感じにも
思える。まぁ結婚式をしようとしてリックは居なくなり記憶喪失
になったのだけどね。
最終話はロクサットが何者かと同時にキャッスルに迫る危機を
通してそれを排除して、安定した暮らしを取り戻す事が出来る
のかという話だった。
そもそもロクサットって何だったの?というのが正直な感想。
隠していても公にされてもなんの問題もない人物。
強引な展開だったのでシナリオの出来はイマイチだった。
どの流れも曖昧に出来ていて、結局リックの記憶喪失の流れ
も消化しきれなかった。
捜査の展開が相変わらず携帯の電波頼みだったりする。
ヴィクラムが掴んでくる情報は本当に正しいのか。
一時でも彼を疑ってしまったことが悔やまれるが、それだけ
意図した怪しいオーラが出ていたところもあったし彼の存在
が個人的にはアクセントになった。
ドラマに配置された俳優とその役割がどうもしっくりと来ない。
ロクサットの流れが3人くらいで回していたように思えるし、
最終話にしては安っぽい銃撃戦でごまかした感じもする。
自白剤の流れにしても時間稼ぎに思えるし、壁をぶち破って
リックが地下にいくシーンは笑えるものが有った。
地下に殺したものを焼却する炉があると聞いた際には、
「グレイスランド 西海岸潜入捜査ファイル」を思い出した。
最後は逆転に逆転また逆転。
なんでそんなに面倒なことをするのだろう。
ロクサットはリックたちの信頼を掴むために近づいたのか?
あれだけ便利な自白剤があればそんなことする必要がない
ほど面倒な展開を用意した。
リックが捕まりフリンと会話していた内容は、その後に
起きるリックたちのことを指しているかのようだった。
■罠に陥るケイトたち
ロクサットの正体を見極める為に待ち伏せする。
しかし相手によって見破られて激しい銃弾の嵐を受けることと
なった。
善戦していたのはヘイリーのライフル射撃の命中率かも。
絶体絶命の中、ハングルで書かれたトラック/韓国風タコスが表れて
助けてもらう。
助けに来たのは「偉大なる探偵協会(GDS)」の会長・メイソン・ラッド
(Gerald McRaney)。シーズン8の14話でリックはその協会に入会した
ことになっているが、探偵協会が武装組織に対立できるほどの
協会には見えない。
やはりエスポらが助けに来てくれることを祈るも、ケイトは
彼らを巻き込むまいとして分署の中でも話さなかったからね。
リックとケイトは助けられたがヘイリーとヴィクラムはどうなって
しまったのか。
更にケイトはメイソンのことを疑う。
あの場所に偶然現れた理由は何で有ったのが分かっていない。
メイソンはリックの義理の母リタからの依頼で来た事を告げる。
彼は昔国務省の弁護士だった。
海外赴任中に大使館に向かう途中に襲撃されたがリタによって
助けられた。
しかしそんな彼もロクサットについては聞きたがらなかった。
知らない方が安全だという。闘う昔の国務長官弁護士だから
組織と争うなら銃無しの法廷だろう。
彼は車に積んである大量の装備を渡してくれた。
メイソンは自分の車/Mercedes-Benz Gクラスで立ち去る。
車両価格は1500万円はくだらないので犯罪現場に乗り付けたくない
車であることは確かだ。
■ケイレブのなりすまし
ケイレブは殺され、ヴィクラムに嘘のメールを送る。
リックの家族が危険ではないか。
ケイトの父は出張中。
アレクシスとマーサは事務所の隠し部屋へ。
ヴィクラムはケイトを探すという
■話すべき時が来た
・ケイトサイド
殺人事件(ケイレブ)の流れを調べる
エスポとライアンの二人で捜査。分署に人が居ないのが不気味だ。
高価な金属製のトランクケースに有った傷。
「RT HD MN」と書かれている。
“右腕”(ライトハンドマン)だろう。
誰の右腕なのか。
ヴィクラムが戻ってくるとロクサットのものだという。
「ロクサットとは何者なのか?」
その質問にヴィクラムは「悪い狼」。
ブラッケン元上院議員やアリソン・ハイド司法長官次官補、
そしてその仲間を殺して9か月の間、僕とケイトを苦しめたと
いう。
ケイトはヴィクラムがエスポとライアンに話したことに激怒
するも二人にとっては内緒にされたことに気分が悪い。
ケイレブが殺されたのは自分たちと協力したから。
事情を知るものかせ狙われてしまう。
司法省の仲間はみな殺された。
ロクサットの正体は分からない。
次の手が見つかるまで身を隠すというケイト。
ケイレブが残した”右腕”とは一体誰のことなのか。
・リックサイド
リックは事務所の秘密基地にいくと二人の衛兵によって
銃を突き付けられた。ヘイリーが雇っていた人物で全員が
無事。
アレクシスは何故隠れなければならないのか疑問をぶつけ
LAでの出来事と関係があるのか尋ねる。
■反撃
ケイレブの足跡を辿るヴィクラム。
昨夜はダイナーで食事。そこに防犯カメラが設置してある。
ロクサットの右腕といて、スーツケースも映る。
トランクに詰め込んだ男は横顔しか映らず顔認証は難しい。
ケイトとリックはそれぞれのセーフスペースから捜査を
したり手がかりが出るのを待つ。
実質分署に居る刑事たち任せになるだろう。
ライアンが現場付近のカメラからついにケイレブ殺しの人物
を見つける。交通カメラで家まで追跡。しかもなぜかライブ
でその家を映し出している。まだ男は家の居る。
リックはケイトの居る文書に行き合流しようとする。
ケイトは分署に残って防犯カメラ映像で様子を見守る。
ロクサットの仲間はCIAなので家を捜索しても何も出ない。
右腕の男は追跡を予測し逃げ切れる場所に誘導。
・リックが捕まる
タクシーに乗ったが最後。椅子に括りつけられていた。
名前は施設でもらったもので作戦上ではフリンと呼ばれる男。
リックは彼にロクサットを知るすべての人の名前を吐く
まで拷問を受けることになる。
科学の発達は自白剤の効力を飛躍的に向上させた。
点滴する形でリックから自供を引き出す。
一時間が猶予。
大脳皮質を麻痺させるだけで良いとのこと。
・愛を知らないフリン
施設育ちなので家族が居ない。それゆえに愛を知らずに育った
ようだ。
プレイボーイだったリックが何故ケイトとの出会いによって
変わったのかを知りたがる。自白剤の効果を試す為に質問して
いるようでもあり、本当に知りたい答えを求めているのかも知れ
ない。感情は弱点にもなる。状況は彼女がもたらしたもので
出会わなければ長生き出来ただろ。
自白剤でこれらの発言が嘘か本当かを見極めていく。
「今晩中のケイトは死ぬ。君には止められない」
男は家族へのあこがれはなく分析したい。
拷問が始まる前にトイレに行きたいという。
質問をするのはロクサット。
そこに来たのはメイソンだった。
・奇跡が必要
ケイトの元にメイソンから電話。
15年前の仕事仲間が超法規的な諜報活動の仲介役をしている。
昔ながらのスパイでメイソンでも話は出来ないかも知れない。
ケイトは自分の戦いだとしてその人物と話したい事を告げ
グランド通りで一時間後に会う約束。その一時間はリック
に残された猶予の時間だ。
・空き家付近で使用された携帯電話。
犯行現場から家までの使用状況を照合したヴィクラム。
徐々に端末の識別番号を絞り込む。
そして残った一つの番号。右腕の携帯番号。
・CIAのビル
国家安全保障法で保護されているので捜索できないらしい。
しかしNYPDは強引に捜索。
エスポたちがやってきて自白剤を打たれて死亡寸前の
リックを助けに来る。逆にフリンに自白剤を投与して
ケイトとロクサットの居場所を吐かせる。
地下に焼却炉付の殺しに使う部屋がある。
ここからは出られない。
なんとかしてここから出ようとする。
タイルを消火器で壊してあっさりと外に出る。
一方でケイトはロクサットの正体を見抜いていた。
しかし電磁石によって逆転される。
リックが助けに来てハグする。
しかしケイレブを焼却炉で殺さなかったのは何故なのか。
■その他
・一つ借りだ・・いや一ダースか。
・ロクサットを倒したら退職願を出すつもり
政府の分析官に戻る。ばかみたいだが退屈な生活に戻りたい。
・ネズミがピザを奪い合っている
・西部戦線異状なし
ヴィクラムは西側を監視していたがケイトからの無線連絡に
そのように答える(字幕版は無い)
・キムチ・トスターダ食べたい人は?
・作家にとっては名前は重要かもしれないが、私の名前など
今の君には無意味だ。
・負けることは恥ではない。他の結末があると考えるのは傲慢
だが。
・悲劇で終わらなくてもいい。
全ては悲劇だ。君の壮大な愛の物語も。
・殺された大切な人たちの為裁きを下すと誓ったから私は逃げない
・7年後の世界
僕は小説のモデルを見つけた。永遠にいつまでも。
■使用された曲
・Castle Theme Song
Written by Robert Duncan
・It’s a Sunshine Day by The Brady Bunch
■出演者
リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
キャサリン(ケイト)・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ヘイリー・シプトン (Toks Olagundoye) フリーのセキュリティ
ヴィクラム・シン (Sunkrish Bala) 元国防分析官
ケイレブ・ブラウン (Kristoffer Polaha) 元弁護士
Mr.フリン (Jed Rees) 殺し屋、ロクサットの右腕
メイソン・ウッド (Gerald McRaney) 偉大なる探偵協会・会長
(Michelle Alegria) ニュースキャスター
偽物のケイレブ (Paul Haitkin) 取引現場へ。会計士?
リリー (Rainey Spurlock) 7年後の世界
ジェイク (Brady Steib) 7年後の世界
リース (Tyler Steib) 7年後の世界
ブレット (Michael Teh) CIAエージェント、入口でNYPDを止める
(Giorgio Bruner) CIAエージェント