アンと言う名の少女3 第3話 何事にも屈しない強い思い

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アンと言う名の少女3
(Anne aka ANNE WITH AN”E”)
Marvin Moore (c) 2017 Northwood Anne Inc.

https://www.nhk.jp/p/anne3/ts/L532PR48ZY/

脚本/Shernold Edwards
監督/Anne Wheeler

第3話 何事にも屈しない強い思い
What Can Stop the Determined Heart

【ストーリー】

時は19世紀後半のカナダ、プリンセス・エドワード島
アヴォンリーの村。アン16歳

●ブライス家

朝からヒヨコを取るセバスチャン。
ギルバートはオートミールを作る為にキッチンに立っていた。
セバスチャンはこの三日同じものばかりを食べてきたので飽き
て来た事を告げる。

セバスチャンは体調を崩してベッドで休んでいるメアリーの元
にやってくる。

「外に出られない君の為に春を持ってきた」
「復活祭/イースターのサプライズだ」

そう告げると先ほど取ってきたヒヨコをベッドの上に放つ。
メアリーは大喜び。
セバスチャンは続けてデルフィーヌの初めての復活祭なので
きちんとやろうと告げ、「菓子パン」「手作り凧」を口にする。
更に『ボボリ』もやろうと言うと彼女は顔をしかめる。

「裏切り者のユダの人形を作って殴る」

トリニダードの伝統だが、メアリーはそういう行事をウチには
持ち込まないで欲しいという。

メアリーはギルバートが三日連続でオートミールを作っており
しかも美味しくないことを知って気の毒に感じ起きようとする
が、すぐに立ちくらみで倒れそうになる。

「イエス様は三日で復活したが君はまだまだ熱が有る」

彼はそう言うと医者を呼んでもらおうと語る。
メアリーの心配はこの病気が子供や家族にうつらないかという
事だった。

●カスバート家

セバスチャンはマシューの元にやってくる。
お願いがあるとしておくるみに包むデルフィーヌを彼に手渡し
預かって欲しいと語る。

アンはその頃二階でマリラからベッドメイキングの指導を
受ける。アンは先日のエピソードでマリラからは二度と
ノバスコシアには行かせないと激高されたことを受けていた
事も有り、少し気まずい雰囲気になっていた。アンはマリラ
からの強制命令だと感じてそれを口にする。

アンは彼女にオーブンを使っても良いかとし、土曜日には
メアリー主催の復活祭の食事に今年もローストチキンを
持っていきたい事を語る。メアリーに教わったレシピ通りに
作ってみるというと、マリラはまた辛いものばかり食卓に
並ぶのねと呟く。そしてオーブンの事は許可し、「決して
命令ではないから」
と、先ほどのアンの言葉を否定する。

マシューが二階にやってくるとデルフィーヌを連れてくる。

「メアリーは何時から具合が悪いのか?」

と問うと、数日前からだそうで、その子を頼むと渡されたと
いう。マリラは様子を見てくるとし手伝えることがあるだろう
からと語る。アンもまた学校の前に行くというと、留守番
しているマシューに対して

「オムツの取り替え」
「ミルクを温めて哺乳瓶であげる事」

を頼む。赤ちゃんが泣いたら大抵はそのどちらかであり、
両方の可能性もある事を告げる。
マリラが数時間で戻ると言うと、マシューは一人で出来るか
心配になる。

●ブライス家

医者に聞かないとメアリーの病気の事は分からないという。
しかし診てくれる医者が一番近くてもシャーロットタウンに
しかいない事を懸念する。

「病気は人を選ばない。しかし幸いにもワード先生もまた
患者を選ぶことはない」

セバスチャンはマリラが手伝いに来てくれたことを感謝する。
彼はお腹が空いていた。
彼女はスープとパンを作ったら帰るとし、現在赤ちゃんの事
はマシューが診ているのだという。

その頃マシューは赤ちゃんと散歩に出かけて色々と見聞させる。
「納屋」「木」「馬」「ヤギ」

ジェリーもまた赤ちゃんの様子を見ると、匂いからしてオムツ
替えの時間である事を告げる。

アンは病床に伏せるメアリーの元にスープを持っていく。
マリラと帰る振りをして再び戻り、スープの中にスパイスを
加味した事を語る。マリラの作るのは薄味のスープだから・・。
それを聞いたメアリーは16歳になって反抗期に入ったみたいだ
という。メアリーは一口飲むと、パプリカを炙るのを忘れて
いるみたいだとし、上達しているのは確かだという。
アンに対して明日また来てと言うと、品評会のお菓子の試作を
しようと語る。

メアリーはアンが帰宅するとセバスチャンにスープを渡す。
食欲がまるでなくスープすら飲めない状況だった。
セバスチャンは彼女が震えている事を知り熱がある事を知る。

彼女に手紙を渡すとバリーは欠席だった。
去年も来なかったし、媚びることはないという。受け入れて
くれる人だけで良いというセバスチャン。
メアリーは決して媚びている訳では無くボグ地区でもみんなを
招いたという。イライジャが小さい頃は大人数が来たが、
今はごちそうの支度が楽で良いし寧ろ物足りないという。
いずれアヴォンリー中の人が来るよと彼は語る。
凧に使用する布を相談する。いずれ子供部屋のカーテンにする
布を使ったら良いとすると、試しに凧に取り付けてみる。
窓の陽の光も相まってまるで凧が太陽のように見えると語る。

●学校

印刷機が導入された為に生徒たちはアヴォンリー新聞を作る
べく色々と用意していく。

■感想

今週はふたご座流星群観測から始まり二日も連続で見に
行ってきました。

「仕事よりも大事なことがあるだろう」
「明日のことは考えるな!」

って、そんなところで無駄にアドレナリン放出し、寒さに
立ち向かって来ました。

肝心のふたご座流星群ですが、

「ガバイすごかー」って佐賀弁が出る程に近年の流星群の中
ではガチ凄かった。一日目は様子見だったのですがあまりにも
凄かったので極大の時間帯に絶対に見たいと思い二日目チャレン
ジしてしまい、その結果

「睡眠不足、メンタルも死亡(@_@」

そんなこんなで睡魔が相当有ったので、記憶の一部がやや抜け
落ちている部分もあるのですが、、今回のエピソードを見て
印象に残ったのは・・

人種や階級の違いによる考え方の違いや宗教的・風土的な信念
や伝統という名の固定観念のようなものに対して、どのように
して自分の持つ価値観以外の相手と接触し、信用を得る為に
必要なものは何かという事を考えさせられたところかな。

これは毎回書いている事でも有るが、人種の違い、階級の違い
などの差別問題が下地にあるので、毎度そのような所で衝突する
と、人の冷徹さや、融通の利かない一面にやきもきさせられる
ところもあるんだけど逆に暖かさを感じる所が有ってその辺が
ドラマの良さでもあるんだよね。

困った時にこそその人となりの本性が現れることはもちろんの
こと、日本も島国なのである意味では気持ちの共有は図れる
けれど、外から来たものや人種の違いに対する警戒心が強く
働き、そのアレルギー反応が人それぞれに防御線を張り巡らして
しまうところがある。
シーズン2では外部から来た人物が「金を利用した調査費用目的
の詐欺」
を仕掛けていったので、益々防御・警戒反応を示すの
も仕方がない。

徐々にアヴォンリーの町が地球村のような人種が多く集う所
になってきており、元々は原住民のミクマク族が居て、そこに
フランス人がこの場所を発見し、そしてイギリス人などが
入植し、その過程で有色人種などが白人によって利用されて
いる。

このドラマの中には幼い頃に親を亡くす人が居たり、愛する
相手が亡くなったりする事が多い事に気がつく。
当時の16歳が子供として扱われたのか、大人として扱われた
のかは難しいのだけど、愛する人を失う気持ちを知って
いる人が多いので人種を越えて色々と協力してあげて欲しい
と願うばかりだ。

残されたものにとって「親の形見」というのは重要なもので
あり、それを踏みにじってしまったメアリーの息子のイライ
ジャだが、その母親のメアリーが現状は命の灯が僅かである。
その大切さを知るアンにとってはメアリーが生前の生きた証
であり、如何に子供の事を大切に思っていたのかを示す為に
彼女の料理/レシピを残していくことになる。

■色々と気になること、起きたこと

伝達方法というのは今回のテーマの一つである。
異種間でのコミュニケーション方法に関する模索も
問題であるが、今回は遠くに住むものたちへの知らせという
のがテーマとなった。

距離的な問題とは「物理的距離」「精神的距離」に分類され、
取り分け物理的距離はトリニダードに住むセバスチャンの母
に病気の際の薬草の調合の仕方を知りたくて手紙を出さなけ
ればならない事情であったり、
また何よりも偏見を持たない医者が居ない為に、急を要する
病気の場合、アヴォンリーの人々はシャーロットタウンの
ワード医師を呼び寄せなければならない。

そして精神的距離にあるのはメアリーの息子であるイライジャ
との関係や原住民との事である。

・気持ちを伝える方法

大抵気持ちを伝えるには、誠意をもち敬意を払い相手と接する
ことだと思う。しかし第一印象は良くても信用に至るまでには
時間が必要だ。

人種の違う人からの信用を得るにはどうしたら良いのか。
またジェネレーション的ギャップを少しでも埋めてすりあわせる
為には何が必要か。

上述したことにも繋がるが、そのような問題が提起されている。

今回の問題は二つある。
不可逆的なものではなく可逆的なものでも有るが、メアリーら
ボグ地区の有色人種の人たちがアヴォンリーに住む白人から
受け入れられるのか。

人はやはり誤解を解くためには会話する必要がある。

悲しいことに互いに身構えている内にはなかなかその機会が
生まれない。寛容な心を持つ事は必須だが、そうしている間
にも新たな問題は生じてしまう。

・紙媒体

今の世の中では紙は排除の方向にあるが、この時代、紙を
使って相手に気持ちや記録としてとても役に立つものである。

・新聞

このアイデアはとても良いものだと思う。
ミクマク族が信用しているアンが執筆すれば尚親密度・親近感
が生まれるのではないか。
更に現在この島で起きていることを把握することが出来る。
しかし同時にそれは識字率にもかかわってくるもので、学習の
必要性を感じていく。

・手紙

今回は手紙を見たり送ろうとしたりするシーンが多かった。
また手紙とは違うがレシピを書くためにアンは細かいレシピ
を娘のデルフィーヌの為に残した。ネズミさんはいつ現れる
か分からないが、嫉妬してそのレシピが破られる可能性は
あるかも知れない。それがドラマだ!

・ハリファックスに出来る寄宿学校

教会で作業しているところで政府からの通達があった。
「政府はハリファックスに全寮制の寄宿学校に作る事を決めた」

原住民との関係は現在上手くいっては居ない。
先日のエピソードの中では、歴史的にも汽車が延長されて
原住民の地域にも足を踏み入れやすくなってしまった事も有る。

学校建設の目的は、

「彼ら異教徒を文明化すること」
「小さな子供を一ヶ所に集めてする方が活字、文化、宗教を
教え込む」

■復活祭/イースター

今回のエピソードには酷だけどピッタリなイベントだったのか。

復活祭はイエス・キリストの復活を祝うお祭り。

私は幼稚園時代はキリスト教系の学校に通っていたので、
イースターは比較的思い出があります。
卵が主に印象に残っていますが、今回は冒頭に「卵から
誕生したヒヨコ」の映像から始まります。

またセバスチャンが語るボボリとは、裏切りもののユダの
人形を作って殴るトリニダードの伝統です。

なんとかメアリーとの復活する事を祈るばかりです。

■今日のお知らせ版

・チャーリーがルビーが涙するのを見てハンカチを渡す。
しかし印刷機のインクが頬につく。
・チャーリーは元々ダイアナに気が合ったが、ダイアナが
無理だと分かると路線を変更したのか。

■その他

・辛い経験の中に宝物が隠れている

・メアリーの病気は「敗血症」だった。感染症というとどうし
てもペニシリンの開発が求められるが、それが出来るのは1928年
のイギリス/スコットランドのアレクサンダー・フレミングの
発見を待たねばならない。

・復活祭のサプライズはバリー家で行う。

・「死ぬのが先に分かっているのは悪い事ばかりじゃない。
望んだ状況ではないけどこうしてお互いに思いを全て伝えられる」

・「我が娘デルフィーヌへ メアリーのレシピ」

・安らぎが川のように私と共に流れる時も、悲しみが波のように
轟くときも、運命がどう有ってもあなたは教え錫うた。心穏やか
にあれ、何も心配は要らない。心穏やかに、何も心配は要らない

・チョコレートのお菓子に似ている。
(ミニーメイがデルフィーヌを見て言った言葉)

聖フランシスコの平和の祈り / Prayer of Saint Francis
メアリーが最後に語った一節。

「主よ私を平和の為にお使い下さい。憎しみがある所に愛を
お使い下さい。争いがある所に赦しを、疑いがある所に信仰を、
絶望がある所に希望を、闇がある所に光りを、悲しみがある
ところに喜びを。主よ慰められるより慰めることを。
私が求めるように愛されるより愛することを求めますように。
何故なら私たちは与えることによって受け取り、赦すことに
よって赦され、死ぬ事によって永遠の命を得られるからです。」

■使用された曲

・Ahead by a Century by Tragically Hip

■出演者

アン・シャーリー (Amybeth McNulty) 13歳、孤児
マリラ・カスバート (Geraldine James) 妹
マシュー・カスバート (R.H. Thomson) 兄、牧場主
ダイアナ・バリー (Dalila Bela) アンの親友
レイチェル・リンド (Corrine Koslo) カスバート家のお隣
ジェリー・ベイナード (Aymeric Jett Montaz) カスバート家の農場のお手伝い

ミュリエル・ステイシー (Joanna Douglas) 教師
ギルバート・ブライス (Lucas Jade Zumann) 生徒・イケメン

セバスチャン・ラクロワ (Dalmar Abuzeid) “バッシュ”トリニダード出身
Mr.ウィリアム・バリー (Jonathan Holmes) 地元の金持ち
Mrs.エリザ・バリー (Helen Johns) アンの見極め
トーマス・リンド (Philip Williams) マリラの友人・隣人
ジョセフィン・バリー (Deborah Grover) 叔母
Dr.ワード (Brian Paul) 医者

Mrs.アンドリュース(Janet Porter) 母
ハーモン・アンドリュース (David Ingram) 父
Mrs.マッケンジー (Tammy Isbell) コールの母、農場を手伝って
Mrs.パイ (Trenna Keating) ジョーシーの母
Mrs.スパージョン (Deborah Tennant) ムーディの母
Mrs.モリソン (Krystina Bojanowski) 母
Mrs.マクファーソン (Ashley Magwood) 母
メアリー・ラクロア (Cara Ricketts) ボグ地区・洗濯屋

コール・マッケンジー (Cory Gruter-Andrew) アンの友人
ジョーシー・パイ (Miranda McKeon) 生徒
ルビー・ギリス (Kyla Matthews) アンの友達
ティリー・バルター (Glenna Walters) 生徒・太い
ジェーン・アンドリュース (Lia Pappas-Kemps) アンの友達
ビリー・アンドリュース (Christian Martyn) 生徒、意地悪
プリシー・アンドリュース (Ella Jonas Farlinger) 生徒
ムーディ・スパージョン (Jacob Ursomarzo) 太った生徒
チャーリー・スローン (Jacob Horsley) 少し天然パーマの生徒
ミニー・メイ・バリー (Ryan Kiera Armstrong) 次女
ポール・M (Kyle Meagher) ビリーの友達
ポール・L (Daimen Landori-Hoffma) ビリーの友達

イライジャ・ハンフォード (Araya Mengesha) メアリーの息子
ウィニフレッド・ローズ (Ashleigh Stewart) 医者
オリバー・ザッチャー (Wade Bogert-O’Brien) インディアン省の役人
(Richard Ausar Stewart) ボグ地区・バーテンダー
(Brian Tree) 牧師

アルク (Brandon Oakes) 父
カクウェット (Kiawentiio) 娘
Oqwatnuk (Dana Solomon) アルクのパートナー
デルフィーヌ () セバスチャンとメアリーの娘

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