キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿 Castle8 第17話 魔法のランプ Death Wish

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キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿 Castle シーズン8

http://dlife.disney.co.jp/program/drama/castle_s8.html

第17話 魔法のランプ Death Wish

脚本/Stephanie Hicks
監督/Bill Roe

【ストーリー】

・とある部屋

体をテープで巻かれて血だらけの男・ラーズと、彼の背後にいるフード
を被った男。拘束された男は脅迫された為に、何かの紙を差し出し
もう開放してほしいと懇願するが、フード男は刀剣のようなものを
振りかざして首を刈る

・キャッスル家

リックは食事を作ろうとしていた。
そこにネグリジェを来たケイトが来る。
「掃除が済んだら第三ラウンドをしないか?」
そういうと着物を脱ぎ棄てキャミソール姿になる。

二人が抱き合っていると突然アポ無しのマーサが家に入り込んで
二人の邪魔をする。

マーサは自分が執筆した本がベストセラーになる為に有名人に
よる推薦文を求めていた。リックは喜んで書くというが、
マーサが口にしたのは「オプラ・ウィンフリー」の名。
しかしリックには繋がりが無かった。

そんな状況の中、ケイトの電話に事件を知らせる電話が入って
くる。
リックは自分たちも被害者であり、「ムードを殺された」
語る。

・殺人現場

現場では捜査官が調査をする中、ライアンは電話をしながら
あくびをする。妻・ジェニーが妊娠9か月目にして不眠状態。

被害者はラーズ・クロス(Frank Tran)
石油探査会社「チェサピーク・エネルギー」ソナー技術者だっ
た。彼はトルコで働いていたという。最近欠勤が多くて首に
なり三日前に帰国。
室内にある大量のおもちゃは何なのか?
しかもポルシェ911を現金購入した形跡がある。

銀行の貸金庫を借りていることも判明。

遺体袋を開けると頭がなく、それを知らなかったリックは気分
を害する。

ラニによると死亡時刻は夜22時から24時
テープで椅子に縛られた形跡。
拷問後、頭部切断に使われたのは三日月刀
指紋は無いが被害者の収集品だという。

中東好きで部屋にはリックがおもちゃだと言っていた数々の
歴史的な遺物を集めて飾っていた。

現場にある本に目を付けるリック。
「千夜一夜物語」というタイトルの本を見て、王様の物語
の結末をネタバレしたのかと皮肉る。そして内容を知らない
捜査官たちに要約した内容を語る。

「嫉妬深い王は毎晩若き乙女と一夜を共にし、独占する為に
首をはねる」
「物語の肝は乙女の一人・シェヘラザード。」
「彼女は王にめくるめく物語を語り結末を先延ばしにして
生き永らえた。1001夜に渡って物語を語り続け、ついに王
と結婚する」

物語の作りての偉大さがよく分かる。
犯人も王と同様に何かが欲しかったのかも知れない。

「被害者には姉がいて何か知っているかも」(Ryan)
「ラーズの貸金庫の手がかりがあるかも」(Espo)

リックの元にオプラの助手から電話が鳴る。

現場から席を外すリックの元に金髪の女性から声をかけてくる。
女性はここの住民であり犯人が分かると語る。
ラーズの元恋人の仕業。
昨夜21時頃マークが金を返せとドアを叩いていた。
しかしその証言後に彼女は目の前から消えてしまう。

・ニューヨーク市警・12分署

被害者の姉・スーザン・クロス(Alexandra Chun)を署に呼び話を聞く。

ラーズは帰国の際に大金を得ていること。
しかしその金の出所は分かっていない。

スーザンはそれに心当たりがなくトルコに行く前は金欠だったと語る。
人から恨みを買う人物ではなく誰とでもうまくやっていた。

元恋人のマークについて尋ねる。
昨夜部屋の前で怒鳴っている声が有ったが、借金などの問題は
無かったのか。コロンビア大学の学費を借りていたというスーザン。

更に二人は別れていたとし、トルコ行は彼から離れる為だと語る。

・マークを聴取

ラーズとの関係を聞く。
彼は一年に12回以上マークの事で警察に通報していた。
昨夜の脅しの件も含めて尋ねると、彼は学費を2万ドルも援助した
のに私を捨てて海外に行ったのだという。
その二か月後に帰国したらポルシェに乗っていたとのこと。

ラーズが死んだことを告げると彼は初めてその事実を聞いたとし
帰る時には生きていたと語る。帰宅は21時半。その後バーで
午前2時まで酒を飲んでいたと証言する。

彼は昨日謝罪し「金を返すので一日待って欲しい」と言われた
のだという。
しかしその時彼はどこか取り乱していた。
トルコからの密輸で相棒に裏切りを疑われたと言っていた。
担保としてマークは被害者からパソコンを受け取っている。

マークのアリバイは成立する。

・アフガニスタンからトルコへ

密輸品としてヘロインの流れがあるが、ここでは否定される。

・証拠を追う

ラーズの金庫に40万ドルがある。
麻薬ではないか。

ラーズのPCから密輸品が何か判明。
ラーズはPCに入る画像の中で墓泥棒をしていたことが分かる。

盗掘した品の一つから見覚えのあるマークがある。
ラーズの部屋にある「千夜一夜物語」の関連本。
「千夜一夜物語の謎」(Unlocking the Mysteries of 1001 Arabian Nights)

その本の表紙にあるソロモンの封印(The Seal of Solomon)

「”精霊(ジーニー)をランプに封印するなど神秘の力を持つ”」
「”アラジンと魔法ランプ”のランプはソロモンの墓にあるとされ
トルコ国境付近だと思われる」

彼の金は願いがかなえられた結果。ジーニー/アラジンのランプだ。

・現場の本の回収からの仮設

中には手書きのメモ、地図が書き込まれているもの。
墓の在り処の仮設。

本とソナー技術を駆使し墓を見つけたのではないか?
遺物の一部を帰国前に売った?
相棒を裏切って金を得た?

相棒が犯人なら遺物の行方を聞くはず。相棒とは誰か?

トルコの交友関係、写真の撮影者など・・

本の著者ベイカー博士 (Denise Crosby)ハドソン大学の
中東文学を教えている。

・ベイカー博士から話を聞く

写真を見て感心する。その写真はソロモン王の墓。
この50年で最大の発見。
盗掘したランプを見てもらう。
ろくろ製。

リックはそこで思い切ってソロモンがジーニーを封印した話を
教授から聞く。

「シドニーの回し者か?」

■事件

石油掘削会社の男がトルコから帰国して間もなく何者かによって
拷問されて殺害される。ラーズはアメリカ出国時は貧乏だったが、
帰国時にはポルシェを乗り回すような金持ちとなっていた。

殺された彼の部屋には骨董品が部屋一面に飾られていて、
本棚には中東・イスラムの説話集・枠物語として描かれて来た
「千夜一夜」に関連する本が多数あった。

金の出どころは何処なのか。
殺された凶器は三日月刀。彼が残していった遺品も謎めいており
トルコで働いていた際の人間関係や行動が重要となっていく。

■感想

この手の事件は現実的な要素と脚本家のちょっとした夢物語の
ようなものが混在していて面白い。最後は現実的な結末が
あるにせよ、説明できない事象みたいなものが幾つも現れる。

中東の歴史に詳しいものには興味を引く要素は多いだろうし、
現実的に犯罪が起きてそれを解決していく過程を想像してみて
いくのも楽しい見方だ。

もっとも夢物語を想定して動いているのはリックだけで、それ
以外の人物は警察官として現実的な思考の元で行動を取る。

中東文学を研究している教授もまた当然のようにして
「アラジンのランプ」はただのたとえ話だとしてリックの
仮説を鼻で笑う。

リックが別の角度から語る流れは確かに面白い。
周りからみれば突拍子もないことだが、現実に二度・三度と
彼の前に現れて、リック以外には知られないように行動を
起こす。ケイトはそんな彼を見てそれを尊重しつつも
現実に引き戻そうとする。

脚本家がうまく現実の流れとリックの目の前で示している流れ
を融合させて皮肉交じりに描いていくところが海外ドラマの上手い
ところだ。

この手の外国の盗品事件には似たものとして描かれることが
ある。戦争・紛争の混乱に乗じて盗まれたものを持ち主の本人や
親族が取り戻すために行動を起こしたり、取り戻すために
プロに依頼する流れだ。

また今回久しぶりにライアンの妻・ジェニーの話が出てきた。
ジェニーとジーニー。名前が何処か似ている。
ジェニーは妊娠9か月。出産が十月十日だとするならあと一か月だ。

魔法の精霊は主人に三つの願いをかなえる。
捜査終盤でのジェニーの産気づく流れはその一つに該当するのか。
しかし羊水塞栓症の恐れ。

「信じていないけどジーニーと子供の無事を願って」

男の子。名前はニコラス・ハヴィエル・ライアン

・アレクシスの厳しい発言

リックは教授の話を聞いた後に、自分がランプの主人となり替わ
ったことを口にする。しかしアレクシスにすればたとえ願い事
が叶っても結局殺されたので幸せにはなっていないことを口に
する。
リックの流れの中にはロクサットを見つけてケイトと幸せな生活
をしたいという夢が有る。その夢を打ち砕くようなことを示唆
するような流れでなんとも厳しい娘だ。

また捜査中にはそれぞれの人物が仮定の話としてランプの精霊
の話をする。
ライアンは子供が生まれて安眠できることを願う。
それを聞いたエスポは父親になって発想が貧困になったと語る。
そんなエスポは世界最強の総合格闘家になって毎晩別の美女と
遊ぶことだとしている。

話は膨らみライアンはブロードウェイの役者となってジャン・
バルジャンを演じてトニー賞をもらうという夢を口にする。

ケイトはその会話に入ってくると願いは勤勉な部下だと語る。

■職場はトルコ、犯罪現場はアメリカ

被害者は石油掘削会社「チェザピーク・エナジー社」のソナー
担当者のラーズ。
彼は地中に眠る石油を見つけることが出来るのだろうが、
そのスキルを別なことに使ったみたいだ。

そして相棒がいることも確定している。
相棒を裏切り金をねこばばしたのか。

彼の周囲には、

・同性愛のパートナー・マーク
・彼の姉のスーザン・クロス
・アパートの隣人にブロンド女性。
・同じ会社に勤めている掘削作業員マイク・ハーリン
(Erich Wildpret)。

マイクは被害者と同じ便で帰国。
携帯は通じず、遺物をもって逃げるつもりなのか。

・被害者の謎の隣人

彼女は自称記者のリンジー・ディロン
遺物の盗掘を調べている。
彼がソロモン王の墓を発見したと聞いて監視。
その間に恋人との言い争いを聞いている。

彼女は独占記事にしたいので自らの存在を秘密のものと
して協力を求める。
ラーズの相棒はハーリン。
彼女もハーリンの居場所を知らず、彼がトルコで使っていた
偽名はアル・エイデン

興味深いのは彼女は重要な話をした後には必ずその姿が
消えてしまう。

しかし後に本物のリンジーは65歳、タラハシーに在住。
記者にもそんな人物はいない。
犯人の仲間で捜査かく乱を狙っているのか。

彼女のことをリックは「浪人ジーニー」と語る。

・マイク・ハーリン

彼はリンジーの情報のおかげですぐに判明。
彼自身はジーニーによって苦しめられていると主張する。
ハーリンは自身のアリバイに関して、犯行時には母親の誕生会に
居たと証言する。

「浪人ジーニーが主人を殺したハーリンに怒りランプ探しを
妨害している。」

ハーリンはトルコでのいきさつを語る。
ラーズが出資者を見つけたこと。
出資者は掘り出せば一人25万ドル払うとし、遺物はNYの彼に送る
と約束。
墓を掘り出した途端に彼には不幸が続きその事をジーニーの復讐
の始まりだとしている。ジーニーは出没自在。

・恋人は浮気
・25万ドル入りのバッグは母に捨てられた
・ラーズが殺され今度は俺が狙われている。

裏切ったのは運び屋(密輸業者)
彼は運び屋から遺物を返してほしければ40万ドル出せと脅されて
いた。

一連の話で辻褄が合わないのは、運び屋が遺物を手にしている
ならば尋問などする必要がない。

・トルコからの荷物

一週間の間にトルコからアメリカに届いた荷物を調べる。
遺物が送られてきた日の税関記録によると荷物は1つだけ。
受取人はユルク・セゼン。彼は敷物店を経営

しかし警察が行くとドアが開いている。

魔法の絨毯かも。

床の絨毯には血痕。絨毯の中にラーズと同じように拷問死
している。殺されたばかりで体が暖かい。

リックは道でジーニーを見つけたかと思い尾行するが別人だった。
しかしユルクと同じクジャクの姿のシャッター店舗がある。

店舗内に荷物がある。ドアから導かれるようにして中に入る
リック。ついにランプを手に入る。

フィービーによって銃を突き付けられ危機一髪。そこにまた
してもジーニーが表れる。

・夢か幻か

どっちも似たようにして非現実的な言葉だけど、警察がその
倉庫を調べる時にはすべてが片付いている。

遺体から犯人のDNAが出る。
犯人は女性。

アレクシスによると彼女はジュヌヴィエーヴ・サットン
(Carolyn Stotesbery)という警備コンサルタント
デスクの指紋から割り出したという。

・ジュヌヴィエーヴの聴取

ドラマ「デビアスなメイドたち(Devious Maids)」の中でも
同じ名前の人物が出てきたけど、デビアスの方はジャンビエーブ
だったかな。映画「ラッシュアワー3 (Rush Hour 3 ‘2007年)」
も後者の名前。主にフランス系の名前なのだろうか。

最後までリックに自分のことをジーニーだと思わせた彼女。

彼女は遺物を悪人から保護する為にラーズと共に雇われていた
人物。雇っていたのは匿名の慈善家X
シリア内戦の戦禍の拡大により遺物が持ち去られて、テロの
資金源として利用されている。
ユルクから遺物を奪還するのを手伝う。

逃げた車の二人組。
現場の捜査官にその車を追わせて捕まえるが運ばれた箱は12個
有ったはずが11個しかない。ランプだけは消えていた。

・フィービー

ランプだけがなくなっているので誰に渡したのか尋ねる。
このドラマで唯一最後まで判明していないのは匿名の慈善家X。
このドラマでランプが最も求めていた人物は誰なのか。

「15年以上ソロモンの墓を探し、結婚も自分も犠牲にするほど
執着している人物」

とそれを守ろうとしていた慈善家Xは別人だ。

「略奪から守るにはスミソニアンの地下は最高の場所だ。」
以下「BONES」へ続く(大嘘)

■その他

・僕のことは頭に入れずに始めて
・あとで分署に頭を出すよ

・買い手の後悔

望みのものを手にして初めて欲しくなかったと気が付く(Ric)

・警部職は好き

たまに幼稚園の先生の気分になるだけ(Kate)

・密輸品

「海賊のお宝」「常温核融合」「宇宙人の死体」

・可愛い魔女も青い魔人も嘘?

アラビア語ではジーニーは魔物と同じで、危険で移り気
なならず者。風や砂に乗って自在に出没する。
このドラマの中でもジーニーだと思い込んだリックの目の前
に謎の女性が表れる。

・主人を失ったジーニーはランプに戻れない

新たな主人がランプを擦るまでさまよい続ける
まるで日本の浪人だ。

19ドル95セント
DESTINY GRANT The PSYCHOLOGY of the ARABIAN NIGHTS

・本物のライトセイバーは要らないの?

「転送装置は?」「タイムマシーンは?」

■使用された曲

・Castle Theme Song
Written by Robert Duncan

■出演者

リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
キャサリン(ケイト)・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
**ヘイリー・シプトン (Toks Olagundoye) フリーのセキュリティ

Dr.マリオン・ベーカー (Denise Crosby) ハドソン大学・中東文学博士
ジュヌヴィエーヴ・サットン (Carolyn Stotesbery) “ジーニー”、警備コンサルタント
マイク・ハーリン (Erich Wildpret) 石油探査会社”チェサピーク社掘削作業員”
スーザン・クロス (Alexandra Chun) ラーズの姉
ラーズ・クロス (Frank Tran) 石油探査会社
マーク・ナグル (John Ducey) ラーズの恋人
ハリド・ハシム (T.J. Ramini) ヨルダン王室の王子、匿名慈善家X
フィービー (Layla Alizada) 犯罪者

リンジー・ディロン () 記者だと名乗るが65歳の女性
アル・エイデン () ハーリンの偽名
シドニー () ベーカー教授と対立している教授
ユルク・セゼン () ソーホーで敷物店経営、”運び屋”
トラヴィス ()フィービーの仲間、犯人

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