アストリッドとラファエル4 Astrid et Raphaëlle 第6話 タイムトラベラー La passagère du temps

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アストリッドとラファエル4 文書係の事件録
(Astrid et Raphaëlle) 2023 , FRANCE

制作/FRANCE TÉLÉVISIONS,JLA PRODUCTIONS,
Be-FILMS、RTBF (Télévision belge)

原作/
制作/Alexandre de Seguins、Laurent Burtin

https://www.nhk.jp/p/astridetraphaelle4/ts/P2J4XW64VM/

第6話 タイムトラベラー La passagère du temps

脚本/Alexandre de Seguins
Laurent Burtin
監督/Corinne Bergas

【STORY】

■オペラグループ社屋前

「温暖化を止めろ! 地球は限界だ!」

環境活動グループ「気候的不服従(Desobeosshnce
Climat)」のメンバーのリーダー / クレマン・スラノ
ヴスキー (Augustin Bonhomme)は拡声器を使って
仲間と共に叫ぶ。過激な行動に及ばないように警察
官もその様子を監視していた。

「この国際的グループ企業はカーボンオフセットに
取り組んでいると言っているが騙されるな。地球の
生態系は複雑、簡単には相殺は出来ない」

それとは対象的に、彼らの前にはこの企業で働く
社員が反論の為に立ち上がる。

「プロパガンダは止めろ、ウチは合法的にやって
いる。」
「子供も居るので会社にいけなくなると困る」
「大気を汚染していることを子供に言えるのか?」

口論こそするが互いに暴力は自制していた。

そこに黄色いコートの女性が現れると、環境活動家
のリーダーに対して調理用ナイフで腹部を刺す。
すぐに近くに居た警察官に女性は拘束される。

■パリ警察署 / commissariat de Police

ニコラは動画を見せながら、今回の事件について
バシェール警視正らに説明をする。

被害者はクレマン・スラノヴスキー
気候変動対策に対して非暴力で抵抗を訴える市民
グループ「気候的不服従」の創設者の一人。

「彼は刺されて死んだのか?」

現在病院の集中治療室(ICU)に居るが医師の話では
容体は安定している。

「犯人は明らかで目撃者も大勢居て犯行の映像もある。
それなのに何故捜査を終了しないのか?」

女が身元を明らかにしようとせず、DNAと指紋採取
を拒否しているからだというニコラ。
法律では強制出来ないが被疑者の犯行の手口も証拠も
あるので終了して検察に送致しようというバシェール。

しかし「動機が不明」だとしラファエルはとことん
追求する気であることを語る。

●取調室

ラファエルは被疑者の女性に事件当日の映像を見せ
ると、否認しても無理だと語る。しかし女は否認
はしていないという。

「動機は何か?」
「追い詰めたい訳では無いが私の仕事はこの犯罪
が正しく裁かれる為に真実を追求すること」
「その為にもどうして刺したのか説明して欲しい」

「話しても信用してもらえない」

「それならせめて名前くらいは教えて」

「名前はアンドレア・マルタン(Julie Delarme)。
2021年4月13日生まれ」

「もうすぐ2歳ね。全然分からない」
「38歳よ」

■犯罪資料局 /
Service de Documentation Criminelle

ラファエルは先程取調べしてきたことをアストリッ
ドに語る。彼女はタイムトラベルをしてきたと
主張しているがそんな訳がない。こんな前例は無い
でしょうという。
アストリッドも現在の人知に於いてはタイムトラベル
の可能性を肯定できる科学的根拠は存在しないが、
アンドレアが38歳だと言ったので2059年が引き合い
に出して、2059年に科学がどれほど進歩している
のかの予想も出来ない事を告げる。

被害者は軽犯罪をおかした複数の事例がある。
「治安紊乱罪」「公共物損壊」など。
逆に被疑者のアンドレアの名前で調査したがある
障害にあたるという。彼女の名前はあまりに多すぎる
こと。1342名いる。
彼女の生年月日で調べると2021年4月13日にフランスで
生まれたのは2143人。その内、アンドレア名は17名、
マルタン名は35人。アンドレア・マルタンでは居ない。
そもそも彼女が2021年4月13日生まれなんて”あり得
ない”とアストリッドに告げるラファエル。

■パリ警察署 / commissariat de Police

ニコラはラファエルから聞いたタイムトラベルの話を
聞いて警視正の説に賛成だという。

「心身喪失者」。
「刺したのは衝動的であり動機は無い」

「その理屈はおかしい。どうして精神的な問題を
抱えているから動機が無いということになるのか?」

ノラに対して被害者のことの調査結果を聞くニコラ。
クレマン・スラノヴスキーに関してベビーブーム
世代でも名前くらいは聞いたことがあるでしょと
皮肉る。しかしニコラもラファエルもその世代では
ないとして否定する。ベビーブーム世代は戦後に
生まれたものだという。しかしノラによるとその
反応自体がベビーブーム世代っぽいのだという。

スラノヴスキーはSNSで積極的に主張を展開する
過激な環境活動家で、「気候的不服従
(Desobeosshnce Climat)」を設立。相棒は有名な
コンチェッタ・トラヴィス。
サッカーワールドカップカタール大会でゴールに
自分を貼りつけて人権侵害に抗議し、試合を中断させ
た人物。彼女はメディア戦略が担当で、スラノヴスキー
は内部で運営を組織化した人物。そのお陰でメンバー
が激増していた。
ラファエルはトラヴィスとコンタクトを取るよう求め
る。

一方アンドレアの犯行現場までの足取りがハッキリ
したとし防犯カメラを解析し周辺の人達の証言から
“ホームレス支援施設”から来たもの。犯行現場のすぐ
近くにあるというノラ。

■ホームレス支援施設

職員で料理を作る男性(Benoît Cervelli) に事件に
ついて聞き込みをする。アンドレアの写真を見せて
話を聞くと、施設に3回くらい来たという。

「身元の確認は?」

という問いかけに、彼はここに来る人はファースト
ネームしか名乗らないから全ては分からないが、
確かアンドレアと名乗っていた人物だという。

アストリッドは厨房に目を向けると包丁に気がつく。
アンドレアが凶器で使ったものと同じものだった。

「映画で見たのと同じです」

包丁について尋ねると、職員はパリ市から支給された
ものなので全てが同じものだという。なくなって
いないかどうか本数を確認して欲しいと頼み、犯罪で
使われた可能性がある事を告げる。

■パリ警察署 / commissariat de Police

ラファエルは包丁を持ち帰ると自分の見込み違いの
可能性に言及する。
トラヴィスとの連絡はついたのかと尋ねると、
彼女は一週間前(2022年8月21日)にネパールたったと
し、カトマンズ行きの飛行機の乗客者名簿に予約さ
れていると語る。彼女との連絡方法を考える。
彼女は普段・スラノヴスキーとヴェクサンにある
農場で共同生活している。団体のメンバーも一緒だ
った。

【感想】

環境活動家グループ”気候的不服従”のリーダーの
スラノヴスキーをはじめとしたメンバーは
石油関連企業グループ・オペラ社の前で抗議活動を
行っていると、突然黄色いウインドブレーカーを
着た女性によって刺される。幸いにして被害者側の
命は取り留めるが、被疑者である女性は自らの事を
何一つ話そうとしない。ラファエルが説得して
話を引き出すと、彼女の名前はアンドレア・マルタン
で2021年4月13日生まれ(2歳)の38歳だと言い出し、
タイムトラベルして未来から来た人物だという。
素性は分からなくとも状況証拠は揃っているので
バシェール警視正は送検するよう指示するが・・

現在の世の中でも様々な排出ガス等により温暖化
が進み地球の環境問題が深刻化している。
そんな状況の中、未来から来たとする人物が地球
崩壊の発端となるキーマンを殺害しようとして
実行するもその計画は失敗に終わる。
身分を明かさず現れた女性は果たして何者なのか。

タイムトラベルして来て、未来の問題を現代の世界
で解決しようとするSF作品は多いような気がするけど
その代表は「ターミネーター」なのかな。
未来の人が今を変えればタイムパラドックスにより
寧ろ未来がどうなるかは分からないとされるけど、
このドラマではあまりそういう未来で起きることを
語るようなことはしない。とにかく女性が謎だ。

しかしお約束のようにして、最後に彼女は消えて
そしてその子種のような2歳の少女が存在している
ことが判明していく。

彼女自身があることを語る。

「もしも誰かが1933年よりも前にヒトラーを暗殺して
たら世界は違っていたと思うか?」

●最近の展開を見ると・・

バシェールが捜査を検察に送致するだけの証拠が
あるかどうかを強く追求して、ラファエルたちが
困惑させられる流れがある。
送致したい時にはラファエルたちはそれを止めて
よく掘り下げた捜査をし、逆に送致したくても
証拠が無いとして突っぱねられる。

一見すると当たり前の行動だが、柔軟性はイマイチ。

ラファエルなどは正規の捜査方法では時間がかかる
こともあることを知って少し強引な手法を取っていく。

これはアストリッドにも言えるが、決められたルール
でしか行動できない流れに有って、それを打ち破ろう
としている戦う姿があることだ。

その結果ラファエルと行動を共にすればリスクは
避けられないが、それでもチームは彼女を信頼して
動いていく。

●被疑者アンドレア

彼女はDNAや指紋の提出を拒否していたし、それは
法律でも強制はできないことを語っていた。
しかし彼女の場合、明らかに傷害を犯しているにも
関わらずそういう法律になっているのだろうか?

彼女の主張では生年月日は2021年4月13日。
現在のフランスではアンドレア・マルタンという
名前は1342人居るという。そしてこの年に生まれた
新生児は2143人、その内アンドレアは17人、マルタン
では35人。

彼女は「心神喪失者」“動機なき犯行説”が唱えられる。

彼女が現代の世界で未来を予言したものなのか。
下にも言及するが彼女はコンチェッタの死について
は間違ったことを語る。
2022年にヒマラヤで遭難死したことを語っていたが
実際には農園だった。

・彼女の体に傷がある

コンチェッタの死が発覚した後に、取調室でアンドレア
の事は徹底的に質問を浴びせた。何よりも気になるの
はオペラグループのことをどれだけ知っているのか
だ。

彼女の手には傷跡がある。
これはリストカットではなく動物に引っ掻かれた
ものであり、自殺はしないことを語る。

●環境活動家グループ”気候的不服従”

このリーダーは刺されてしまったスラノヴスキーだ
が、もう一人設立者に名前が上がる。

コンチェッタ・トラヴィスという人物だ。

彼女はサッカーワールドカップのカタール大会で
ゴールに自分を縛り付けて人権侵害に抗議した
人物だとされる。
大会は2022/11/20(日)~2022/12/18(日)から行われた
大会で、最近と言えば最近のネタを織り交ぜて来た。

カタール大会では実際に人権侵害に対する問題が
浮かび上がり、通常の大会よりも問題に具体性が
起きたようなものが有った。

●共同生活

環境活動家が共同で生活している事は珍しくないよね。
彼らは「ヴェクサン(Vexin)の農場」と呼ばれる所
で3年前にコンチェッタとスラノヴスキーが購入して
住んでいる。

これまでにもいろんな芸術家がここで田園風景
に魅了されて小麦畑などを描いているそうだ。

しかしここでは「椿の花」が一つのキーアイテムと
なり、椿の特性を理解しているものには不自然な
光景が映し出される。

元々ここにはコンチェッタが居るのではないかという
期待で赴いたもので、その他情報を聞きに行く。
ニコラが調べた所、飛行機に乗ったようで実は
乗っていない。メンバーたちはネパール/ヒマラヤに
トレッキングに行き氷河の融解について調べている
という事を信じているようだ。

余談だけど、近年ヒマラヤというのはゴミの問題の
中でも糞尿など汚物をそのままにしていく登山家の
せいで臭いの問題がよく起きている。近い内恐らく
すべて持ち帰ることが義務化されるはずである。

カミーユ(Anaïs Majdoubi)によれば“こうなることは
予想できたはず”と発言している。

抗議していたオペラ・グループについてはこれまで
にも活動家は調べていて本物の不正をしていた証拠
を掴んでおり、二人はピリピリしていたとのこと。

●第二の事件

・コンチェッタは殺害されていた

皮肉にも「ヴェクサン(Vexin)の農場」内で殺害
されていた。
それが分かったのが椿の花だ。
花の咲く時期が狂っているのは、窒素の供給を受けて
いるからだという。

堀井雄二さんがENIXで発売した「軽井沢誘拐案内」で
は紫陽花の花の咲き方・色に着眼点をもって
凶器の隠し場所としたことがあるのを思い出す。

創設者の殺害で怖いのは、環境活動家によって
殺されたのであれば、ラファエルとアストリッドの
身にも危険が迫っていることも考えられる。
二人だけでいったその場所で命が狙われてもおかしく
はない。

すぐに警察を呼んでフルニエたちが来た時には
安心するところがあった。

所見によると遺体の腐敗は自然の状態よりも遅い
もの。
そして頭部を石で殴られたものだという。
椿の木を抜いて、そこに遺体を埋める。そして
抜いた椿の木はまた別のところに植え直している
事を考えれば相当手間のいる作業だ。誰かに見ら
れず、また少人数でそれをやるのは難しい。

・団体のアリバイ

彼女が殺害されたとされる2周間前には全員で
「ヴィレッジ・グリーン・ソサエティ」という
環境イベントに出かけている。農園で出来たものを
売りにいったこと。そして一泊したことからも
その日が殺害された日だと考える。

・新たな殺害結果

トラヴィスの件で調べていたフルニエ。
石で殴られた時には既に意識は無かっただろうこと。
薬物検査の結果体内から多量のGHB(レイプドラッグ)が検出。
アメリカのドラマで何十年も前から
名前を目にしたドラッグだ。

γ-ヒドロキシ酪酸
(Gamma-Hydroxybutyric Acid) = GHB

2020年に行われた環境フェスティにはグリーン
ヴィレッジソサエティが参加し、そのフェスで
は被害届居が出ている。

強制わいせつ罪が7件、強制性交1件。
いずれもガンマヒドロキシ酪酸が使用された。
被害者の名前はシャルロット・マルタン

そのシャルロットの母に面会して写真を見せると
「娘のシャルロットです」と語っている。
思春期に精神疾患の傾向があると診断された
という父親。2年前に音信不通になる。

妻は娘がまだ行きているという希望を持ち続けて
いるので頑張っていられるという。

●オペラグループ社

環境活動家集団に目の敵にされている石油関連の
企業だ。
農園のメンバーによればこの企業の不正の発見を
したという。
誰かが出来たのであれば自分にも出来る精神を発揮
してラファエルはノラにその不正についての調査を
依頼かる。

不正が何かについて知っている人物はもう一人当事者
以外にも居る。アンドレアに殺されかけたスラノヴ
スキーその人だ。しかし彼は情報の管理は殺された
コンチェッタが管理していたとして教えようとは
しない。情報を扱うコンピュータはハッキングを
恐れて繋がっていないとのこと。

■事件・捜査

●ノラのスキルをフル活用

ダークウェーブの世界でハッカーに情報の提供を
呼びかける。大企業を潰したがる人たちからの情報
は多い。
オペラグループにはデータの不正流用と改ざん情報
が有り公に慣れば幹部が法定に送られ株価は暴落
する。暴露を阻止する為に手段を選ばず来るのでは
ないか。

しかし問題は情報源の特定が怪しいために認められ
るのかということもある。

その辺はラファエルのハッタリの既にもかかって
いる。今回のエピソードは型破りな展開である
ことも有り”例外”的に上司の許可を得ずに捜査
を行っていく。

■誰を信用するのか

告発者を消すためにオペラ社が殺し屋を雇ったこと
も考えられる。

ラファエルとアンドレアの会話の中では、スラノヴ
スキーは決して環境活動家ではない。

「何の心情もなく、上手いこと時流の波に乗ろう
としている日和見主義者」
「時期を見て政治家のゲスの極右政党に加入して
環境政策を受け持つようになる」

しかしドラマはまるで違う方向性を持つようになる。
アンドレアが彼を殺害したのは2020年7月に母を
犯され、その後母には圧力をかけられ黙らされた
からだった。心を壊された母は身投げし、父親は
アンドレアの人生を破壊しやがて世界も破壊する。

心神喪失者の話を何処まで信用するのか。

■対質をする

互い本人を目の前にしてどういう反応を示すのか。
もちろんその対質の相手はスラノヴスキーと
アンドレアだ。

その時のための用意として資料局からレイプ被害
の資料を探してもらう。時は2020年7月。

●タイミングの良さ・悪さ

対質しようとしていたが、検察の指示によって送致
されることとなる。アストリッドとしては少し
ずつ築いたアンドレアとの信頼関係が一気に壊さ
れたと激怒していた。
しかし装甲仕様の護送車で武装した警察官が
連れて行くも、目の前からアンドレアは消えて
しまう。

■精神傷害

辛いトラウマを背負い人格が剥離してしまった
のだろうか。自分にとって好都合な架空の現実を
捏造する。自分がレイプされた女性から生まれた
子供で、その犯人を殺すという使命を負って
未来から来たと思い込むことで、レイプされた
という事実を忘れようとしている。

●コートの中には・・

オペラ社は保険をかけていた。なにせ1500万も
払う。私立探偵を雇って監視していた。
GPSトラッカーが上着に仕込まれていた。
9月29日にトラヴィスとスラノヴスキーは農場に
戻っている。その日に殺されたものだと判明
する。

シャルロットは2021年4月13日に匿名で出産した。
スラノヴスキーによるもので生まれた子の名前
はアンドレア。ガルシア夫婦の養子となっていた。

■その他

●世代/ジェネレーション

ジェネレーションの違いによる社会的待遇の違いと
いうのは日本でも起きていることだけど、
このドラマではタイムトラベル的ネタも有った為か
世代が引き合いに出された。

ノラがニコラに対して言い出したのは、ニコラや
ラファエルたちが“ベビーブーム世代”なので彼の
存在を知らないのではないかとからかったもの。

ニコラはそれを否定して、自分たちはベビーブーム
世代ではないと語り、その世代は戦後に生まれた
ものたちだと語る。しかしノラは必死に否定する
事こそその世代に当たるのではないかと語る。

Y世代、Z世代なども引き合いに出されて、ノラは
ベビーブーム世代の人が落ち着いていてしっくり
来るとしてニコラにモーションをかける。

●ヴィーガンの遺体は腐敗が速い

聞けば納得なところもあるが、普段口にする食品
保存料を沢山使っている為に遺体の腐敗は遅くなる。
逆に自然食品しか食べていない人の遺体は腐敗が
速い。長生きするのは自然食品を口にしている人
かも知れないが、亡くなった後に腐敗が早まるという
のはなんとも皮肉だ。

その時のフラニエとのやりとりが面白かった。

「死後2週間で腐敗したのは彼女はヴィーガン
だから」

ラファエルはそれを聞いてジョークなのかと
困惑していた。

●手を血でおごすと洗っても取れません

事件のあらゆる関与を示唆しているオプラグループ
の社長にラファエルが語った言葉。
計画的殺人を犯したものには【刑法第221条第3項】
により無期懲役が課せられる。

これは今回ドラッグにも該当したけどね。
もちろん過去に起こした事件にもね。

●未来の世界

アンドレアが語るには未来の世界では生活の半分が
絶滅する。キリン、オラウータンは死に絶えて、
オラウータンは高齢故に生殖能力もない。
海面の上昇、温暖化は止められない、しかし人は
それにも適応していく。一番のモンタ性は水と食糧
不足。

ラファエルは既にそれは新聞にも記載されている
とするが、彼女からは分かっていても止めないなんて
酷い話だとされる。

●アストリッド周りの流れ

ニルスと食事をすることになる。
ニルスは顔に怪我をしていた。

「左の蝶形骨の辺りに血腫と擦過傷(アザと擦り傷)
が出来ている」

怪我をした原因は姉のアストリッドが自閉症ゆえに
バカにされたことが原因だった。

「パパの救急セット」を持ってきて傷の手当の仕方を
教えてくれたとしてアストリッドもニルスにそれを
教えていく。滲みることのない消毒液を教えてくれた
とのこと。

しかし不条理なことにこの件ではニルスの方が
校長先生から怒られたというものだった。

・ラファエルに相談する

ニルスがいじめられたのが自分のせいだとして
アストリッドは考える。ラファエルはアストリッド
のことをよく見ているので彼女の異変にもすぐに
気がついて話を聞く。

「一番悪いのは子供に教育したバカ親だ!!」

・次の面会日

ニルスと共に児童相談所のヴェルヴェルドという
人物が調査に来る。学校に通報が有り、アストリ
ッドの家での生活状況を見るためのもの。
ここでも色んな”例外的”事象が発生してしまった
な。

アストリッドはニルスに色々と諭していたが、

「私をかばうのは構いませんが暴力はいけません」
「私をかばう時に使って良いのは言葉だけです」

・アンヌとの面会

悲しいことにアンヌは先週の検査を受けた際に
腫瘍マーカーの数値がすごく高いとされる。
病名は「ガン」 (人気アナ・逸見政孝さんのがん
告白の会計を思い出すな)

最初に涙したのはアンヌだったけど、それを
聞いて涙したのはアストリッドだった。

【SOUNDTRACKS】

【出演】

アストリッド・ニールセン (Sara Mortensen) 犯罪資料局・文書係
ラファエル・コスタ (Lola Dewaere) 刑事・警視
ニコラ・ペラン (Benoît Michel) 刑事
カール・バシェール (Jean-Louis Garçon) 刑事・警視正
アンリ・フルニエ (Husky Kihal) 監察医
ノラ・モンスール (Sophia Yamna) 警部補・デジタル

*テツオ・タナカ (Kengo Saito) タナカ商店
アンヌ・ラングレ (Valérie Kaprisky) 警察学校・犯罪科学担当教官
*マチルド・ニールセン (Elisabeth Mortensen) 母
テオ・コスタ (Timi-Joy Marbot) ラファエルの息子
ニルス・ラングレ (Handy Gedio) 7歳、アンヌの息子、アストリッドの異母弟

*ウィリアム・トマ (Jean Benoit Souilh) 社会力向上クラブ
*マックス (Clément Lagouarde) 社会力向上クラブ・長髪
*アリス (Lizzy Brynn) 社会力向上クラブ、メガネ女性
*ブノワ (Clément Langlais) 社会力向上クラブ
*アンジェル (Angèle Rohé) 社会力向上クラブ・若い

マルレーヌ・ヴェルヴェルド (Sabine Perraud) 児童相談所
(Franck Sémonin) オペラグループ社長
アンドレア・マルタン (Julie Delarme) 容疑者
クレマン・スラノヴスキー (Augustin Bonhomme) “気候的不服従”
(Benoît Cervelli) ホームレス支援施設、包丁
カミーユ (Anaïs Majdoubi) グェクサン農場
(Willie Schwartz) 男の子
ジェラール・ゲス () 議員、右派ポピュリスト

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