アストリッドとラファエル2 Astrid et Raphaëlle 第7話 ヘルメス文書 Le livre

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アストリッドとラファエル2 文書係の事件録
(Astrid et Raphaëlle) 2021 , FRANCE

制作/FRANCE TÉLÉVISIONS、JLA PRODUCTIONS
、Be-FILMS
、RTBF (Télévision belge)
原作/
制作/Alexandre de Seguins、Laurent Burtin
プロデュース/Jean-Luc Azoulay、Jean-Sébastien Bouilloux

https://www.nhk.jp/p/astridetraphaelle2/ts/3LZ776G9GZ/

第7話 ヘルメス文書 Le livre

脚本/Joseph Lantigny、Mathieu Leblanc
監督/Éric Le Roux

【STORY】

■オークション会場

車椅子の老人・デルレット男爵とブロンドの女性
イヴァナ(Daria Panchenko)は会話する。

「ちょっと様子を見に行ってくる」

という彼女。人々が集まり、競売吏のジャン・ルグラス
は厳重に鍵をかけたボックス内から一冊の古い本を
取り出す。

「出品番号7番、ヘルメストリメギストスの教えを
記した『ヘルメス文書(もんじょ)』。羊皮紙に手書き
で書かれた写本で、紀元前8世紀のものと考えられて
いる。22編ほ4世紀になり一冊にまとめたもの」

開始価格は50万ユーロ。

しかしその競売吏は本がキラキラし始めたように
見えると突然本から火が出て燃え始め、それを消す
為に助手のクレオ・ヴィトラク (Paloma Coquant)
に水を持ってくるよう要求する。そして自らの手で
消そうとするが上着に火が燃え移りのた打ち回ると
息をしなくなる。しかしそれは彼だけに見えた幻想
の炎で、会場にいたものたちには彼の奇行にしか
見えなかった。

■朝のひと時

公園のベンチで会話もせずに静かに座っている
テツオとアストリッド。時間が来るとアストリッド
は立ち上がり、「さようなら」と一方的に言って
その場から立ち去る。

ラファエルは父・フィリップ(Michel Bompoil)
遭いに行く。秘書の女性は現在来客中だとして止め
ようとするが、制止を振り切り室内に入る。
するとそこにはフォレスト検事の姿が在った。

「お父さんと検察の未来について話をしていた」

とするが、ラファエルは勝手に父親に会いに来て
いたマティアスを追い出すと、父と話をする。

父はマティアスの事を野心的で良いヤツだとし、
アイツとの関係を保てるように努力しろという。
特にラファエルが大学時代に連れて来た男の中で
はダントツだと。
ラファエルは激怒するが、父はパリ検察庁の
イチ検事と会っただけでこれも仕事だという。

父は娘に「何の用で来たのか」と尋ねると、彼女は
夕食に呼ぼうとしたが辞めて置くと告げる。
ラファエルが立ち去ろうとするところを“おチビちゃん”
と呼ぶ。彼女は子ども扱いしないでと憤怒する。
父は娘に食事をしようとし、自分が夕食を作ると語る。
ラファエルも仕方なく「水曜日の夜に」と言って約束
していく。

■犯罪現場 / オークション会場

ニコラによると被害者はジャン・ルグラス(51歳)
競売吏。途中で幻覚に襲われ火事が起きて自分に燃え
移ったと思い込み窒息。数秒で亡くなったというもの。
精神疾患はない。

フルニエによると肘に注射痕ありだとされると、
競売の最中に毒を打たれたものなのかと問う。
毒によっては症状が出るのに時間差があるので検査
して調べなければならないという。

するとニコラは被害者のポケットにタロットカード
あるとのこと。「XXI LE FOL」と題されたもので
意味は「愚者」・・「愚か者」だった。
これはメッセージなのか。

現場でサポートしていたクレオに話を聞くと、
そのようなタロットカードをジャンが持っていること
は見たことが無いという。ラファエルはファースト
ネームで被害者のことを呼んだので親しい間柄なのか
を尋ねると元々は父の友人だという。3年前から定期的
に古文書の鑑定を依頼してくれるようになったとの事。
彼に敵は居ないとし、コレクターから見てジャンは
専門家の資質を兼ね備えていたのだという。
誠実さと厳しさと正確さを高く評価されていた。

するとアストリッドは何かに気が付く。
カタログによると「獅子の印は輪郭がところどころ
薄れ後ろ脚が消えている」と書かれているが、
この写本は輪郭が繋がっていて後ろ脚もハッキリ
見えると語る。クレオも手袋をして確認すると
確かにこれは偽物だと語る。

■パリ警察署 / commissariat de Police

アルチュールは科学捜査班にも確認したが偽物だ
という事が判明したことを報告。本物は行方不明。
バシェールは「殺しの動機は本を盗むことなのか」
と尋ねる。するとラファエルは「本と言っても
50万ユーロする」と語り、ニコラは開始直後でこの
値段であること。そしてこれは『ヘルメス文書』
最古ま写本で初めて市場に出たものだという。
写本には新たに5編が加わっている。
バシェールに対してヘルメス文書を知らないのか?
とし有名だろうと賛同を求める。ラファエルは
ヴィクトル・ユゴーならば知っているという。

「人類最古の文献の一つ。神秘的かつ哲学的。
人と神との対話のような隋筆。」

バシェールは何故そんなものが博物館に収蔵されて
いないのかを問うと、価格が高騰し過ぎて博物館も
手が出ないのだろうという。中には闇取引なども
ある。

「ビル・ゲイツはダ・ビンチのノートに3千万
ドルを出した」

というニコラ。

「盗むだけなら簡単なのに何故殺したのか?」

というバシェール。
しかしラファエルは簡単ではなく、普段は金庫な厳重
に保管されていると語る。殺人以外にも古文書のこと
を調べなければならない。2つのチームを編成し、
被害者邸の捜索と犯罪資料局に行ってアストリッド
と古文書の偽造を調べろと語る。

祖母の口癖は、

「探し物ほど見つからない」

だというバシェール。

■犯罪資料局 /
Service de Documentation Criminelle

骨董品の偽造事件は多数ある。
ほんの贋作者は署名を残すことがよくあること。
ガリレオのノートを偽造したヴェルノン
「ヴェルノン公爵へ」という献辞を残した。
「彫刻家」と呼ばれた贋作者のアブドゥラ・アスリ
(Azize KABOUCHE)はこっそり彫刻刀の印を描いた。
偽文書に署名を見つければ贋作者が分かる。
しかし分かるのは逮捕された贋作者の署名だけ。
現在全員が服役中だった。しかしこの犯人は今も
現役。ラファエルは語る。

「八方塞がりだ」

しかしアストリッドはこの場合は

「鍵のかかったドア」

と言った方が正しいとのこと。八方ふさがりの状態は
それ以上に進めず出口がないが、鍵のかかったドアは
合う鍵が見つかれば開く。

それを聞いたラファエルは例えが上手くなったこと
を言うとアストリッドは練習中だという。


そんな中、被害者の自宅に空き巣が入った事が判明
する。ルグラスの助手のクレオによると彼は新発見
の5編の研究をしていたが100ページ以上有った筈の
ノートが無くなっている。彼のPCにはデータが全く
入っていない。
アストリッドは初期化しない限りハードディスクが
カラになることはない。インデックスが削除されて
中身が見えないだけ。
現在サイバー犯罪対策班に頼んでいるという。

ニコラはそこで「消えた写本の行方」という記事を
見せる。18年前イラクの調査隊に加わったルグラス
は「古文書」を発掘したが一週間後に火事が起きて
紛失している。
アンリ・ベルジェ(Arnand ELOI)が参加していた。
2003年の調査隊を率いた科学者。競売の招待客名簿
には掲載されていたというアストリッド。
アルチュールによるとベルジェはパリ第一大学
古代文明の教授だという。

「復学の夢が叶う」

ラファエルは意味ありげな言葉をつぶやく。

【感想】

先週は気難しい流れになりそうな気配は有ったが
実際に見ていくとシンプルな構成だった。
今回は謎解きからして面倒くさいエピソードで
突き止めなければならない流れがいくつも存在し
その流れを結び付けるのに多少の違和感のある
ものだった。更に今回のエピソードでは時系列が
重要なファクターとなっているが、その辺の整理の
仕方がイマイチ分かりづらい。
そして何よりも多くの人が死を偽装したり勘違い
するなどして、問題を意図的に複雑にしている。
一時間のドラマ内で解決するには少し手狭に感じる。

人類史上貴重な文献の一つ「ヘルメスの文書」の
正本と写本とその偽造・贋作品を巡るエピソードの
流れが有り、殺人犯を探す過程に於いて専門的知識が
必要な場面が有り、簡単には解けないような流れと
なっている。
先週辺りからニコラにそういう知識が有ることを
提示したりするも、今回は古代ギリシャ語であったり
して捜査する側の人間も面倒臭そうだった。

そもそも考えてみよう。一体この一冊の本は何度
ドラマの中ですり替えられたのか? それだけで訳が
分からなくなる。
すり替えられる時、人は傷つき、時に亡くなる。

歴史を捏造しようとした歴史学者の罪は重い。

これを見ると昭和の人ならば間違いなく
日本で起きた「旧石器捏造事件」を思い出すだろう。
当時韓国人から何度「日本は歴史を捏造する」と
言われたり論争になった事なのか。

今回の事件で解決していかねばならない謎は、

・毒殺犯
・贋作者
・宝物を巡り奪い合う構図
・18年前に盗んだ原本
・教授の死 (他殺か自殺か)
・男爵は一連の流れにどう関与しているのか
・薔薇十字団
・タロットカード
・二人目の犠牲者

いずれは解けると思うが、一日や二日で解けるような
内容でもない。
それ故に謎が解けたときの安っぽさ。
タロットや星座といったものならば真っ先にアストリ
ッドが気が付きそうだけど、彼女がすべてのことに
精通しているわけではない。
ニコラ頼みになるのかと思わせつつ、彼の知識も
及ばず結局八方塞がりとなる。

翻訳の仕方もドラマの流れを悪いものにした。
過去にこの古文書が見つかった際の表現を18年前と
言ったり2003年だと語ったりしていたのでより
邪魔くさかったし、時を前後してこのドラマでは
上述したように犯人捜しに繋がる一つはその時系列が
重要なファクターとなるのでそこはシンプルにする
必要が有る。

風呂敷を大きく広げたのは星座のネタが出て来たから
なのか、古代ギリシャからの壮大な文明の話を取り上
げたからなのか。ニコラが語っていた、
果てもなく広大な砂漠の中から針を探すようなこと
でも一つの道しるべは何処かにあるものなのか。

「悪魔は自分が居ないと思わせる」の言葉が当てはま
るようなエピソードだった。

■事件・捜査に関して

●殺人事件

今回のドラマでは2人の人物が死亡する。
いずれ分かることだが、その二人の繋がりとか
関係者の繋がりを調べていく事になるが暗闇の中で
手探りでそれを掘り当て、犯行動機を特定していか
ねばならない。

A) 1件目の殺人事件

被害者 : ジャン・ルグラス (51歳)
職業 : 競売吏(オークショナー)
関係者 : 助手にクレオという考古学者
死亡日時 : オークションの競りを始めようとした際に
出品 : 「ヘルメス文書」の写本
倒れる。死亡直前に幻覚を見ていた。
備考 : 精神疾患は無い
現場にて被害者のポケットからタロットカードが出て
来る。

ルグラスは専門家の資質を兼ね備えていた。
誠実さと厳しさと正確さを持ち評価を受けていた人物。

この事件は写本を更に贋作したものだとされる。

ルグラスの家に空き巣が入った形跡。
新発見された5編を研究していたが100ページ以上
有ったノートがPCのデータ内から消え去る。

B) 2件目の殺人事件

被害者 : アンリ・ベルジェ
職業 : パリ第一大学の古代文明の教授。
死亡日時 : 発見から数時間前
死因 : 不自然な窒息死。顎下に広範囲の挫滅創。
舌骨が砕けている。絞殺の可能性も有るが、縊死の
可能性が高い。
備考 : 現場にはタロットカードが落ちていた。

生前の彼の重要な証言 : (嘘も多く混ざっている)

彼の主張は「ヘルメス文書」の内容は一般的に言わ
れている「古代の人と神との対話ではない事を確信
していた」
「最古の文明をもった存在との交流」
ギリシャやエジプトよりも古くシュメールよりも前
の文明。彼が言うには「プロタリコス文明」
彼は「プロタリコス文明を探して」という本を出版
している程。

2003年に発掘された時には現地の国立図書館に預け
て厳重に耐火金庫に保管されていた。4月15日に火事
が起きた。
耐火金庫を開けると中身はなく、有ったのは
タロットカードで「塔」を意味するもの。

■科学捜査

解剖室では一人目の被害者はシロバナヨウシュチョ
ウセンアサガオの毒で殺されている。幻覚作用の出る
植物。宗教・シャーマニズム・儀式で使用される。
投与利用を見てこれだけ打たれれば呼吸困難を起こす。
接種後一時間以内に症状が出る。

・注目のオークション

注目されていた出品物なのでカメラマンたちも現場
に来ていて競売後に会見が予定されていた。
カメラマンはレセプションが始まる前の現場の写真
を撮影している。すると中には2003年の発掘現場に
いた人物で写っていることが判明する。

・デルレット男爵

2003年のイラク発掘調査の遠征の資金を出していた
人物。彼は現在車椅子の状態であり、そうなった
原因が18年前にあることを語る。本が入った耐火金庫
は2階に有り火災が起きたので取りに行った所
階段が崩落して大怪我を負った。

・「ヘルメス文書」

一部この古文書には他よりも太字で書かれている。
男爵が見せたものからは「HARMA / アルマ」と書かれて
いて古代ギリシャ語では「戦車」を意味拗ねもの。

タロットの7の”大アルカナ”も選書の
“大アルカナ”のカードは全部で22枚ある。

タロットカードは「薔薇十字団」からのメッセージ。
彼らは18年前から警告を与えて来たという。
「古文書」が俗人の手に渡らないように奪い去ったと
主張している。

●タロットカード

・愚者のカード / ルグラス
・塔のカード / イラクの耐火性金庫内に有った
・吊るされた男 / ベルジェ教授

・アルマ(戦車 HARMA)

カードではないが文書に書かれていた文字の暗号。
古代ギリシャ語で何のことだかニコラも分からない。
しかしアルマとは「戦車」というよりも「戦闘用の
馬車」のこと。

●親子関係

今回のドラマでは親子関係は大きな役割を果たすもの
と言えなくもないが、どちらかと言えばドラマの
中で起きている複雑な人間・家族関係を通して
ラファエルが自身の家族関係に寛容になり改めて
修復の為に努力するという流れだった。

親子関係・家庭環境と言えば・・

・ラファエルと検事局のお偉いさんらしき父・フィリ
ップの存在

・ベルジェ教授とクレオ・ヴィトラクの関係

クレオが最初の被害者が出た際に、父とジャンは
友人関係だったと証言している。

教授の死後、色々と判明する。
クレオは(1986年9月14日、パリ生まれ)
父親とは何年も疎遠だった。
幼いときは父とよく会話した。薔薇十字団、タロット
カードの話など。
2003年を境にして父は代わった。
写本の発見とその影響に執着。
父親は「最古の文明」説を古文書を発見する前から
唱えていたが、火災によって全てが消えた。

●聞き込み情報

教授が殺害された際に階下に住む女性が犯行時刻に
言い争う声を聴いている
男性2人と女性1人の声。そしてスーツケースを転がす
音。この音は車椅子であると考えられる。
男爵はブロンド女性と一緒にいた。
冒頭のオークション会場でもひそひそ話をして行動
を起こしていた彼女のことだ。
もちろんこの女性が招待リストに載っていない。

車椅子と女性の比率を考えると女性の身長は185cm。
185cm以上で犯罪歴がある女性は6人居たが、
イヴァナ・ペルシッチ /IVANA PERSIC (1987年5月2日生)

2009年から2015年にかけて美術品の窃盗罪で習慣され
ている。

・男爵が怪しい

家宅捜索令状を出して欲しいが証拠不十分で出せない
という検事。

「例え大統領とペタンクで遊ぶ中でも関係ない」

※ペタンク pétanque

フランス発祥の球技。

ペタンクの名称は、南フランスのプロヴァンスの
方言「ピエ・タンケ(両足を揃えて)」に由来する
(wikipediaより引用)

・刑事訴訟法24の条項に違反する家宅”盗撮”

窓の外から見ていると男爵とイヴァナの声が聞こえる。

「もう一度ベルジェの家に行ってくれ」
「警察に気が付かれたら不味い」

「もうその話は辞めて。あそこに行く気は無い」

室内に入ったラファエルは、彼女たちがルグラスと
ベルジェの写真を撮り、監視していたことが分かる。
更にイヴァナは降伏する振りをして注射器を取ろう
としていた。

●人生を犠牲にするものたち

時には人生を犠牲にしなければならないことはある
のだろうけど、本当にそれに捧げることが幸せな
事なのか。後になってみないと誰にも分からないし、
結果的に人生をささげる形になることもある。

教授は家庭を捨ててまで自分の論文を貫き通そうと
したが、実際の内容は彼が主張していたものとは
違っていた。それが公になれば自分の人生が虚無な
ものになる。それが公にならないようにしようと
ヘンな方向で努力をしてしまった。

男爵はその宝物の為に車椅子生活を強いられている。
車椅子でいるのは実は嘘なのかと思ってみていた。
彼が主犯格で世間的には弱さ故に同情心を煽ろうと
していたからなのかと思っていた。

教授が死んだ日に男爵が彼の家を訪れていたのは
確かだが殺しは否定する。

●時には外部から

今回最終的には写本の謎を解いたのはラファエルの
息子のテオだった。文字の組み合わせに意味が有るの
かと思っていたが、実際には太字になっていたのは
星座であること。

■その他

●「ヘルメス文書」2

人類最古の文献の一つ。神秘的で哲学的。
人と神との対話のような随筆。

ヘルメストリメギストスの教えを記したもの。
今回写本として出されたのは羊皮紙で手書きで書かれ
たもの。元々は紀元前8世紀のもので、4世紀になって
22編を一冊の本にまとめた。そして今回新たに5編が
加わる。

2003年のイラクの発掘調査で見つかったとされるが
本物の一ページは2001年がイラク・アンバル地方で
見つけられている。

現在でもこれは宗教書なのかあらゆる文明の母体
なのかの論争が起きている。

最大の秘密が隠されていると考えているのたちの間
では秘密結社が作られている。

●「薔薇十字団 Rosenkreuzer」

元々はクリスチャン・ローゼンクロイツという
謎の人物によって15世紀に創設された秘密の組織。
アメリカなどのドラマを見ていればよく耳にする
フリーメイソン Freemasonryのような形の友愛組織
だけど、一概には言えない存在・組織だ。

「ヘルメス文書」の貴重な知識を門外不出のものと
して「薔薇十字団」の会員は命がけで守ると誓わされ
一握りの会員だけがその知識なりを受け継ぐことが
許されているようだ。
男爵は彼らの妨害が有って解明が出来ないとされて
いる。

・「0と1の魔法だよ」

サイバー犯罪班がルグラスのPCデータを復元できた
と知った時のニコラのセリフ。

・プレゼントは苦手

ラファエルは色々と後押しする発言をしてくれた
アストリッドにプレゼントをした。しかしラファエル
は気に入らない時の反応に困る為に受け取るのが
怖い。もしもの時の為に帰宅してから開けることに
なる。プレゼントの中身は「コンパス」だった。

●アストリッドとアブドゥラ・アスリ

アストリッドの名前について、彼女は刑務所で贋作者
のアスリと会話する。

「アストリッド・・ゼウスの娘・アストライアーは
星を編む女神だ」
「違います、アストリッドという名前はスカンジナ
ビア系です」

このアスリは贋作だとした際にかなり早い段階で
名前が挙がっていたし、まるでアストリッドの事を
知っているかのように会話していた。旧知の仲で
あるような物の落ち着き様は何なのだろうか。

名前と言えば教授の家の金庫の暗証番号は娘・クレオ
の名前だった。

●エディプスコンプレックス/Oedipus complexの女性版

ラファエルが父親と会い、その後ニコラを見て語った
台詞。ニコラの口ひげ姿は何処か父親と似ていた様子。

ただニコラの口ひげは4話から5話にかけて剃られた
ので時系列からすると今頃そこを突っ込むのかって
感じもする。

エディプスコンプレックスの概念は、
オーストリアの心理学者ジークムント・フロイト
/Sigmund Freud (1856年5月6日 – 1939年9月23日)が
提示した概念でギリシャ悲劇「オイディプス王」から
命名した精神-性発達理論だとされ精神分析の用語と
して使用される。

●悪魔は自分が居ないと思わせる

ニコラはラファエルの語る言葉に反論するシーン。
ラファエルは「薔薇十字団」のメンバーなんて居ない
と断定した際にこの言葉を述べる。

「映画の台詞ね」
「いやボードレールだ。詩の一説」

※シャルル=ピエール・ボードレール
Charles-Pierre Baudelaire
(1821年4月9日 – 1867年8月31日)
フランスの詩人、評論家。
フランス近代詩、象徴主義の創始者。

●事件の流れ、解決までのチャート

・オークショナー、ルグラスが毒殺される。
遺体に置かれたタロットカードの謎、古文書が
写本の贋作としてすり替えられる。判明したのは
印の記述と実際の写本の状態が違ったことだ。

・贋作者というのは大抵自分がそれをし署名を残した
がる。(プログラマーが長いリストの中に署名する
ようなものか)
・そもそもの写本は18年前(2003年)イラクで調査隊が
発掘している。(その原本の一枚はその2年前に見つか
っている)
・18年前当時現場ではイラク戦争真っ只中で保管して
いた国立図書館で火災が発生して正本が無くなる。
・オークションに招かれていたメンバーは調べて
いく内に18年前にも参加していることが判明。
・専門家のベルジェ教授の存在。
・ベルジェも自宅で死んで発見される。オークション
前日に不自然なメール。
・男爵が現場にいたとする聞き込み情報
・贋作の謎が突破できない(古代ギリシャ語に精通して
いる警察関係者無し)
・贋作の謎の中に星座が関係していることが分かる。
星座の一つは「ちょうこくしつ座」でそれが署名で
ありその星座の発見年が重要な要素となると共に
依頼者が誰なのかが分かる。
・贋作を依頼した人物が判明。
しかしその時彼はこの世に居ない。
男爵も教授殺害を否定している。
・科学捜査の結果教授からDNAが検出され、近親の
ものだとされる。
・彼女は殺した訳ではなく死んでいた彼の功績を
守るために死を儀式的殺人に見せかけた。

【SOUNDTRACKS】

・The Angel by DeLaurentis

【出演】

アストリッド・ニールセン (Sara Mortensen) 犯罪資料局・文書係
ラファエル・コスタ (Lola Dewaere) 刑事・警視
ニコラ・ペラン (Benoît Michel) 刑事
カール・バシェール (Jean-Louis Garçon) 刑事・警視正
アンリ・フルニエ (Husky Kihal) 監察医
アルチュール・オンギャン (Meledeen Yacoubi) 警部補

ジュリアン・フレデリック (Julien Frédéric) 鑑識課
エステバン・アセギャ (Vincent VARINIER) 鑑識課
マティアス・フォレスト (Hubert Delattre) 検事
テツオ・タナカ (Kengo Saito) タナカの店
テオ (Timi-Joy Marbot)

*ウィリアム・トーマス (Jean Benoit Souilh) 社会力向上クラブ
*マックス (Clément Lagouarde) 社会力向上クラブ
*アリス (Lizzy Brynn) 社会力向上クラブ、メガネ女性
*ブノワ (Clément Langlais) 社会力向上クラブ

ファリップ・コスタ (Michel Bompoil) ラファエルの父、司法省の政治家
(Laurent LÉVY)
デルレット男爵 (Tom Novembre) 資産家
クレオ・ヴィトラク (Paloma Coquant) 鑑定士、父がジャンと知り合い
ジャン・ルグラス (Philippe OHRLE) 51歳、競売吏
アンリ・ベルジェ (Arnand ELOI) パリ第一大学古代文明教授
イヴァナ・ペルシッチ (Daria Panchenko) スリ、窃盗罪
アブドゥラ・アスリ (Azize KABOUCHE) 贋作者
バンジャマン () ラファエルの兄

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