アストリッドとラファエル5 文書係の事件録
(Astrid et Raphaëlle) 2024 , FRANCE
制作/Patrick FOUQUE – FTV – JLA
第1話 毒蛇(全編) On ne meurt qu’une seule fois
脚本/Alexandre de Seguins、Hélène Hassoun、Laurent Burtin
監督/Julien Seri
【STORY】
セーヌ川が見える遊歩道のベンチに腰を掛ける女性。
バッグからは弁当を取り出して食事を取ろうとする。
一方ホテルの一室に居る人物はケースの中から銃器を取り出すと
分解されているパーツを組み立てる。
彼女は本を取り出して読もうとする中、銃を組み立てた人物は
スコープの照準を女性に向けて発砲する。
一瞬の痛みをクビに感じる女性はベンチで倒れてしまう。
【まずは現場へ】
アストリッドとラファエルは車(ルノー社製メガーヌ)で現場にいく。
アストリッドは彼女に質問をする。
「あなたに子供が生まれれば次々に新たな変化が起きていずれ
私たちの習慣に大混乱が生じる恐れがある」
「大袈裟だ。今から心配しなくても良い。妊娠は確かなものでは
ないでしょ」
「検査の結果はいつ出るのか・・あっ受けていないのですね」
「妊娠検査薬の結果が陽性と分かって二か月。いつ受けるのか?
前からニコラが歩いてくる。
ラファエルはアストリッドに頼む。
「嘘をつくのは嫌いだと知っているが、まだ彼には言ってない。
このことは内密にして。嘘ではなくちょっと黙っているだけ」
「知っていて黙っていることも嘘と同じです」
回りくどい言い方だったがアストリッドはラファエルの為に
口を封じた。
●鑑識のフルニエ
状況を聞く。
被害者はIDを身に着けている。
アリス・アリオ(41歳)。
出生地はモントリオール、カナダ人。
所持品は、フィットネスクラブの会員証、顧客力15区の書店に通っ
ている。「マダム平凡」ね。
フラニエは苦い顔をして語る。
「状況からして死因は毒。呼吸困難と血液凝固反応を起こしてる。
あごからクビにかけてチアノーゼと壊死と浮腫が見られる。
普通なら毒蛇に咬まれたと考える」
症状に一致する蛇の種類は「コブラ科マンバ属ブラックマンバ」。
致死性の高い猛毒を持つ蛇。しかし蛇の可能性はない。
咬み傷が無い。代わりに壊死した部分がクビに一つ刺し傷がある。
まるで毒液を針で注入されたような痕。注射器で・・
ニコラは防犯カメラによると注射器ではなく倒れる所が映って
いる。12時34分の映像。誰も接触していない。
アストリッドは単独で動こうとする。
ラファエルはそれを止めようとするが、彼女は向こう岸のホテル
に行かねばならない事を口にする。
●ホテル
ニコラはアストリッドに尋ねる。
「どうしてこのホテルが事件に関係あると思うのか?」
「毒は針で打たれたものではなく、針に塗られて遠距離から銃を
使って撃ち込まれたのだろう」
フロント係に頼んで防犯カメラを見せてもらう。
・防犯カメラ映像
ニコラは疑問に思う。
「こんな遠くから針を命中させるなんてこと有り得る?」
「物理的にも空気力学的にも弾道学的にも・・」
「アストリッドはスキンヘッドの男性が部屋に入ったのが12時29分。
出たのが36分」
「それは確かな仮説?」
「100%確かとは言えませんが状況証拠があります」
「それなら十分。806号室に鑑識を呼んで徹底的に調べてもらって」
・ホテル806号室
客が11時に出た後侵入し14時半に清掃が入って痕跡が消された。
鑑識眼鏡男も痕跡は多数あるが過去の客たちのものできりが無い
という。
「生物学的痕跡以外の者は?」
「一般的な糸くず、紙屑、窓の近くで焼け焦げたセルロースの
残骸を見つけた」
「殺人犯が分かりました」
■犯罪資料局
アストリッドは資料室で過去の事件の資料を集める。
・あだ名は毒蛇
・プロの殺し屋で過去に多数の殺人容疑がかけられている
・容疑が固まったものだけで54件。まだ他にも捜査中。
・あだ名の由来は彼が毒蛇の毒を遠くから撃ち込んで殺害するから。
・針はセルロースで出来た特製の発射体に格納され、発砲した
瞬間にセルロースは崩壊して金属の毒針が発射されます。
■パリ警視庁
一体そんなに多くの事件の捜査を何処が担当していたのか。
バシェール警視正は組織犯罪部が担当し自分も以前に関わって
いた。ヤツはサポネッティー家のお抱えとして15年、敵対組織、
離反者、うるさい政治家を一掃。一家の首都圏に於ける勢力
確率に大きく貢献。裏社会でも恐れられている。
正体は不明。「毒蛇」の身元はサポネッティー家でさえ知らない。
被害者のクビに刺さった毒針を確認。
被害者のアリス・アリオはサポネッティー家と接点があるのか?
ノラ(Sophia Yamna)は無さそう。彼女はフリーの翻訳家です。
独身、子供無し、友人が数人いて普通の市民。
捜査を続けよう。カナダ大使館の方はどうか?
被害者家族の連絡先を調べてもらっている。
スキンヘッドの男はノラが身元調査中だと語る。
・そこに組織犯罪部の警視正ルジャンダル(Frédéric Fix)がやってくる。
ヤツの顔が撮れたのは本当なのか。
あの野郎を15年も追ってきてようやくその面が割れたんだ。
「俺が捕まえる」
現時点では事件と犯罪組織を結びつける証拠はない。
断定されるまでは捜査部の担当です。
警視が協力したいなら嫌とは言わない。
・ラファエルとルジャンダルの会話
ここ6年「毒蛇」の関与が疑われる事件は起きていなかったのに・・
彼の痕跡を見逃していただけではないか。
昨年逮捕したサポネッティー家の幹部によると「毒蛇」は引退宣言
をしていたそうだ。しかし客かされた為にヤツは構成員を次々に
殺した。流石の幹部もビビって引退の許しを与えた。
何故引退した殺し屋が長い沈黙を破って一般人を殺すために復帰
したのか。
・ノラがやってくる。
カナダ当局に問い合わせたらフランス在住でカナダ国籍のアリス・
アリオという人は居ないとのこと。不法移民ではなくそういう
人物がカナダには存在しないのだという。身元不明。
・バジェールに報告
アリス・アリオの痕跡が全くない。フランス入国後の手続きが
正式なものだったとしても母国のカナダでの存在が確認できない。
もしくはカナダ当局は彼女がどういう人物かを知ったうえで
フランスに身を隠させたのかも。
「証人保護プログラムか」
それなら殺し屋に狙われてもおかしくはない。
検察に問い合わせても外国人なら時間がかかるので自分たちで
調べていこう。
■テツオとアストリッド
囲碁で遊んでいる中、テツオはアストリッドに語る。
今まで言えなかったこと。
奨学金を止められた。奨学金が出ないとビザが失効するかも
知れない。
まだ決まっていません。
「イル ヌ フォー パ オン フェー ドゥッ トン プラ」
(Il nu for pa on fe dut ton pla)
「不確かな情報に大騒ぎは無用だ」
フランスの慣用句。
囲碁を継続しているとアストリッドの携帯が鳴る。
電話はラファエルからのものでノラが被害者の家を家宅捜索して
いるから行くというものだった。
■感想
いよいよ始まりました、シーズン5。
海外で最小限の情報を集めようと思っていたのですが、意外と
情報が少なく、フランス語版のwikipediaでもシーズン5の事が掲載
されていない。メディア関係の記事を見れば色々と掲載されて
いそうだけど・・
日本では既にCSで放送されているみたいだし、シーズン5のDVD
発売のプロモではテツオとアストリッドを演じたSara Mortensen
とKengo Saitoが来日しているのを目にすることができる。
ドラマでのアストリッドはロングのストレートで前髪もまっすぐ
なので、普段のショートでパーマのかかった髪型は結構驚く。
シーズン5の初回は前後半に分かれているようだ。
イギリスのドラマがこういう8話のドラマを2話ずつ扱う事が
多いよね。
シーズン5に当たり人事の移動は特に変わっていない感じに見える。
シーズン4の1話から登場したノラ・モンスール (Sophia Yamna)が
シーズン5でもフルシーズンの登場とになる。
ラファエルの父親とはシーズン1の時に出演しているみたいですが
全く記憶に有りません。父親は政治家なので警察の枠を超えた
捜査には役立つ存在です。
さて一話の事件は「毒蛇」と呼ばれる殺し屋の検挙の為に
動くことになります。
冒頭からの幾つかのやりとりで事件が起きる事へのロジック的な
ものを少し感じ取りました。
何故かといえば「子供」「妊娠」「血液検査」「中絶」などが
会話の中にふんだんに盛り込まれているからです。
シーズン1の頃にはコロナ禍での放送・撮影だったので難しそう
にも感じました。世界では人は沢山亡くなりました。
子供といえば成長や未来を象徴するものという印象もあり、
現状の少子化を踏まえつつ、未来に向けた流れということを
作家は盛り込んだのかも知れません。
未来は怖いものです。
ましてや子育てしている方には尊敬しかありません。
最後にラファエルとニコラがパニクッて
「無理だ~自分のことも分からないのに」
と、のたうち回っていましたが普通の反応じゃないかな。
・何度も血液検査を求めるアストリッドのセリフが印象的です。
妊娠した事実は検査をしたところで変わることのない事実・現実
なのにラファエルは何をしているのだろうと彼女は思ったかも
知れませんね。
ニコラに至っては嫉妬して思わず婦人科クリニックまでついて
来てしまいました。嫉妬の連鎖というのはあるような気がします。
クリニックの外でラファエルは銃の威嚇発砲が有ったし、
携帯が不自然な動きを起こしていたし、最後のシーンでパリ警視庁内
で清掃していた女性の動きが気になるからです。
またフランスらしさなのか、男性・女性という性別には意外と
敏感に反応するところも見られました。既成概念とそれを否定する
流れというのは今時のパリコレ、もといポリコレという感じが
します。
つい最近見た「Law & Order : CI」S8-14話の中でも女性刑事は
特別扱いされることを嫌いました。危険な現場で働くものならば
特別だと思わず素直に出来ることをして欲しいですけどね。
今回はそれぞれに抱えた恋愛事情と過去の人間関係の掘り下げの様な
ことが起こります。
アストリッドが過去に乗馬クラブで知り合いになったサミ・ゴーメット
(Dominique Engelhardt)とは一体誰なのでしょうか。
アストリッドの恋愛は、テツオのビザ発給問題で永遠に会えなく
なる可能性が出てきました。
奨学金が出るか出ないかで悩んでいる際には、
アストリッドがテツオに語ります。
日本ならば、
「案ずるより産むが易し」
フランスではアストリッドが語るように、
「不確かな情報に大騒ぎは無用だ」
結果としてテツオは上述したようにビザの発給が出なくなります。
日本のビザの問題も分からないのにフランスの問題は知る由
も無いのですが、生活費をある程度補償出来るとか、保証人が
居れば発給されるものではないんですかね。テツオの親戚は
フランスでお茶や日本の食材販売をしている設定がありませんで
したっけ? 学生ビザで入国しているのかな。
またラファエル側でも知らない過去が明らかになりました。
ラファエルの母は15年前に妊娠したものの堕胎したことを
父親から聞かされます。
初回を見て幾つか気になったのは、
アストリッドが相当序盤に犯人の傾向や手口を見つけ出して
「犯人」を割り出したこと。
それ以降「毒蛇」捜索に奔走することになります。
毒蛇の正体は誰も分かりませんが、こごてもやはり殺人鬼は
男性ではなく女性だったという事が分かります。
過去の事件をよく覚えているアストリッドらしいスキルです。
スキンヘッドの男と女性の殺し屋「毒蛇」。
55人以上殺害している毒蛇でさえも脅す人物の存在。
それだけ殺して生きる資格があるのか。
自分だけ子供を妊娠して殺し屋を引退した身勝手さ。
ただこの子供は本当に彼女の子供なのかという問題もあるし、
色々と考えるときりが無いですね。
■捜査の流れ
●アリス邸から何も出ない
身元不明のカナダ国籍のアリス。一体何者なのか。
家宅捜索するが生活感ゼロで部屋は空っぽだった。
指紋の検出もなく、消毒液で拭いた形跡
「アリスの習慣を知っていた・・彼女を監視していた」
向かいにある建物を調べる。
●アストリッドが見つける
壁にぶち当たった時にはそれを見つけるのがドラマでの
彼女の役割みたいなものだよね。
毒蛇の事件現場の周辺には同じ営業用のバンが映っている。
今日も見た。グレーのバン(オペル社製 Vivaro C Combi)
「花咲く庭」と書かれていた。
駐車違反でレッカー移動。
鍵屋(Vincent Combe)に頼んで開けてもらう。
開けると銃器やパソコンなどの装備が沢山。司令部並み。
ノラが車内を調べる。装備品は完璧。
しかし彼は駐車違反のミスを犯してレッカー移動された。
「犯人は緻密でそつのない殺し屋」
殺しには「毒蛇」ほ動揺させる要因が有った?
標的を個人的に知ってた?
脅迫されて復帰せざるを得なくなった?
●ラファエルが発砲される
本気で殺すつもりはなかったもののラファエルに対して威嚇・
警告射撃をしてきた。
しかし毒蛇の手口とは違うので発砲してきたのは彼ではない
のではないかとされる。
●防犯カメラの男の特定
スキンヘッドの男はニコラ・ゴルレンコ。
顔認識ソフト、全ての犯罪者データと照合。
クロアチア人。前科ファイルが分厚い。
サポネッティー家に雇われ密売を繰り返していたがアリバイが
ある。
事件前夜バーで喧嘩し逮捕。
アリス殺害時は3区の留置所にいた。
防犯カメラ映像に細工はない。
被害者との接点を探る。
●ラファエルの父、ついに登場
名前はフィリップ (Michel Bompoil)。
検察からの情報がなかなか届かず、外国の証人保護プログラム
の件で外務省の友達に頼んでもらう。
他にも何かあるんだろうというフィリップの鋭い視線。
「妊娠しちゃった」
15年程前、母さんもお前くらいの年で妊娠した。
私には相談もなく中絶してしまい私はあとで知って・・
●犯人からのメッセージ
ラファエルに直接電話が鳴る。
「捜査を続ければ命はない。次の弾は外さないぞ」
しかしそのメッセージはノラがディープ・フェイク動画を使った
もの。毒蛇はこれで映像をいじった。
防犯カメラに映像を送ったなら発信源を突き止められる。
・ホテル
IT部門責任者(ann Baranowski)にシステムメンテをしたのか
訪ねる。最後にやったのは一か月前。
最新のシステムで接続方法は無線。
「WLANやSANは私の専門なので大丈夫です」
IPアドレスを発見。
「バレバレ。あなたとラファエルが面通し室でやってたのと
同じ」
こんなミスをするくらいに追い込まれていた。
IPアドレスと自宅。
セバスチャンとカミーユ・シカール(Lorie Pester)。
・カミーユとセバスチャン
銃と弾を用意する。
「あの子に指一本でも触れたらあなたを殺す」
・二人はカミーユ邸にいく
ご主人と話したい。帰るのを待つというラファエルたち。
子供の写真が壁に貼ってある。6歳の娘。
「毒蛇と銃」を家の中で見つけてしまうアストリッドはラファエル
に話そうとするが、先にイニシアチブをとるのはカミーユ。
「契約でしか殺さないけどなんにでも例外はある」
ただ家の周りはSWAT部隊(BRB)が取り囲んでいる。
・ついに逮捕。取り調べ室へ。
実行犯の次は依頼者。
夫は知らなかったのではないか。
「二重生活を徹底してた」
「キャンディーは缶に戻さないと」
しかし夕べラファエルを撃った人物は彼女ではない。
彼女は狙った人物は決して外さないという。
・依頼者は?
知らない。今回だけは例外。
・6年間活動を休止していたのに何故突然アリスを殺した?
子供は6歳だ。
・息子が人質。だから仕事を受けたの?
迎えに行こうとしたらあなたたちが来た。何かあったらあなた
たちを許さない。
・お門違いだ。息子を誘拐されたのはあなたが人殺しだから
・何故アリスを殺したいのか疑問だった。でも一つ引っかかって
いたこと。彼女のアパートはヴァンセンヌの森のすぐそば。
ジョギングには最適。でも彼女は週に何度か車で郊外に
出かけていた。家から30kmの同じ場所。
携帯の電波はそんなに遠くで検知されていない。
ある家で立ち止まり住人の女を見ていた。
アリスはその女を監視していた。
連行に行くが残念ながら居なくなっていた。
・郊外の家
エミリー(Lauren Versnick)というアメリカ人女性。
静かな場所で小説を書くためここに数か月前から来ている。
アリスの画像を見せるが遭ったことはない。
チームを送りその地区を調べさせる。
ノラはエミリーのことを調べる。
・父がパリ警視庁に来る
頼まれた件を外務省に問い合わせたら意外な答えが返って来た
という。アリスは証人保護プログラムの対象ではない。
カナダでなくアメリカ・ウィスコンシン州の生まれ。名前も違う。
本名はアシュレー・オマハ。
ワシントンの士官学校を出てカナダに移住。
アメリカ人を監視する理由がある筈。
■捜査以外の問題点
●ラファエルの妊娠
冒頭、そしてアストリットがテツオと囲碁をした後にラファエル
に対して血液検査をしたのか尋ねる。検査すれば今の状況が
全て解消できる。
・医療検査センター
ラファエルは帰り道に携帯をハッキングされ発砲される。
ニコラが助けに来る。
彼は浮気だと思って尾行してきたっぽい。
安全地帯ではあるけど、その事実を知って車から降りて
いってしまうというのが危険な行為過ぎはしないか。
そもそも何故発砲されたかの追及の言葉が一切でない。
後日検査結果が届く。
最後まで手紙は開封できず、ニコラが開ける。
「妊娠が発覚。展開が速すぎる」
責任をとれるか分からないよ。
無理だ。夜眠れないし朝3時に授乳。おむつ替えもあるし
あっぱいは張るし無理。
ちゃんと教育して生き抜くすべを教えてやらなきゃ。
自分でも分かっていないのに無理。人に教えられるはずはない。
産むか産まないか。
●社会力向上クラブ
今回は9人が集まっていた。
アストリッドはラファエルの行動に対して疑問を持つ。
・後回しにしたがるのは自然なこと(ウィリアム)
・僕もたまに面倒な事は考えないようにすることがある(MAX
・アストリッドが妊娠しているかどうか君にとってそんなに
重要?(ウィリアム)
・乗馬クラブのアルバム
・サミに最後に会った日の事が思い出せない
アストリッドとウィリアムの会話。
決して忘れない彼女が忘れてしまった事とは。
ラファエルより前に友達と呼べそうな人はサミ一人だけだ
った。
「私たちの拠り所はあなたです」
・箱の中で見つけた駒
何のゲームの駒なのかアストリッドにも分からない。
●テツオの奨学金
奨学金が出ないとビザが発行されずフランスから出ていかねば
ならない。心配するテツオだが、アストリッドは意外と
冷静に言葉を投げかける。
滞在許可証の更新が出来なかった。
「外国人の入国および滞在ならびに庇護権に関する法典」
により奨学金が取り消されればビザは取得できません。
「それはすなわち僕が帰国するってことだ。離れ離れになる」
「パリと東京とは9713km離れている」
「僕たちはもう二度と会えないんだよ」
●テオとラファエルのやりとり
恋人とのやり取りか?と思わず嫉妬してしまうニコラ。
二人は互いの部屋を行き来して泊まりっこしているようだが
今夜は一人でやることがあるとラファエル。
●サミ
アストリッドのことを知る人物。社会力向上クラブに突然
やってきてアストリッドは石のように固まる。
サミとは短い期間、同じ乗馬センターに一緒に通っていた。
サミの方もアストリッドが居ると知り帰ってしまう。
「トラブルでも有ったの?」
■その他
・その内慣れるのでしょうけど・・
いや慣れないと思う。私だっていまだに驚く
ノラがアストリッドの行動を見てラファエルと話した言葉。
・取調室から慌てて出てくる二人
ラファエルとニコラ。
ラファエルは妊娠の可能性について話せているのだろうか。
服装や髪の毛の乱れ。相当ヤバイ。
・妊娠検査
「検査によってその事実が変わることはない。
明らかになるだけです」
「あなたを否定する気はないが量子物理学では現象を観察する
かしないかで実際に結果が変わる可能性もある」
「これは量子物理学ではなく胚の問題です。子宮に胚がある
かそれともないかです」
社会力向上クラブでのアストリッドと参加者の主張・発言
・子供の誕生
子供の誕生が日常に重大な影響をもたらすという記事を読んだ。
ラファエルが子供を産めば私との習慣の混乱は避けられない
二人の友情が新たな要素に適応できるかどうか。
社会力向上クラブでのアストリッドの主張・発言
・実は邪悪な双子の兄弟が居たりして。
・私の体は私のもの
悲しかったのは子供をおろしたことではない。
母さんと一緒に悩んでやれなかったことだ。
だからニコラからその機会を奪わないで欲しい。
親ならわかるよ。
・女はITに弱いと思っている。
ノラがホテルのIT技術責任者に言ったセリフ。
・毒蛇が女なんて意外です。
それ女がITに弱いって決めつけるのと同じだ。
・単純なアルゴリズムのパズル
途中から3本の棒にビラミット上の大きさの違う木の板を真ん中に
移動させるという「ハノイの塔」をアストリッドは途中で解く事
になる。
メカニックパスルの一種で古典的なもの。
「私の集中力と認知過程が経験したことのない不安に変わった」
「不安の原因はあなたに子供が生まれることです」
■使用された曲
・
■出演者
アストリッド・ニールセン (Sara Mortensen) 犯罪資料局・文書係
ラファエル・コスト (Lola Dewaere) 刑事・警視
ニコラ・ペラン (Benoît Michel) 刑事
カール・バシェール (Jean-Louis Garçon) 刑事・警視正
アンリ・フルニエ (Husky Kihal) 監察医
ノラ・モンスール (Sophia Yamna) 警部補・デジタル
テツオ・タナカ (Kengo Saito) タナカ商店
*マチルド・ニールセン (Elisabeth Mortensen) 母
*テオ・コスト (Timi-Joy Marbot) ラファエルの息子
ウィリアム・トマ (Jean Benoit Souilh) 社会力向上クラブ
マックス (Clément Lagouarde) 社会力向上クラブ・長髪
アリス (Lizzy Brynn) 社会力向上クラブ、メガネ女性
*ブノワ (Clément Langlais) 社会力向上クラブ
*アンジェル (Angèle Rohé) 社会力向上クラブ・若い
フィリッペ・コスト (Michel Bompoil) ラファエルの父、政治家
カミール・シカール (Lorie Pester) 殺し屋
ダゴベール (Aurélien Wiik) 黒縁の眼鏡。ラストで二人に声をかけてくる。盗聴
サミ・ゴーメット (Dominique Engelhardt) 途中から社会力向上クラブに参加
エミリー・ブラッドウェイ (Lauren Versnick) 郊外のブロンド女性
ルジャンダル (Frédéric Fix) 組織犯罪部、警視正
(Jérôme Lanvin) Type de la PTS PTSの種類
(Vincent Combe) 鍵屋
(ann Baranowski) ホテルのIT部門責任者