犯罪捜査官アナ・トラヴィス
Above Suspicion (2009)
原作/Lynda La Plante
第1話 潜入指令 (前編) Above Suspicion: Part 1
脚本/Lynda La Plante
監督/Christopher Menaul
製作総指揮/Liz Thorburn
制作/LA PLANTE PRODUCTIONS Limited (2008)
【STORY】
暗い署内で電子化された犯罪資料を見る男・ラングトン主任警部。
今回の殺人事件に関連がある被害女性の過去の情報を探す。
Northhampton鉄道駅近くのAshen Grove Parkで遺体として見つかった
ベアトリス・ガロン(1989年5月23日)。
1999年6月29日に発見されたスカーレット・マルベール。
2002年6月16日に発見されたバーバラ・ウィトゥル。
2003年9月17日に発見されたロサナ・ロックス。
スザンナ
2006年3月14日KINGS CROSS STATIONに失踪したリサ・キャンベル。
メアリー(73年6月2日生 / 2007年12月21日失踪)の資料を印
刷していく。
そしてまた一人ロンドン大学の学生メリッサ・スティーブンズが
行方不明者MISSINGリストとして掲示される。
2008年6月7日を境にして彼女は人々の前からいなくなってしまう。
●遺体発見現場
現場に次々と捜査官到着する。
新人刑事のアナ・トラヴィスは到着するメルセデス・ベンツに乗る男性
ハドソン主任警部に対してラングトン主任警部かと尋ねる。
しかし違うとして不機嫌そうな顔をされる。
・二人の刑事(マイク・ルイスとジェームズ・ラングトン)がやってくる。
デイヴ・ヒルの入院が2週間延長することになったので新しい刑事
を手配したと会話していた。話題はアナ・トラヴィスについて。
「何故彼女を選んだのか?」
彼女は現場経験の無い事務方の新人刑事。
ラングトンは親父さんに恩義があるという。
アナが探していた直属の上司のラングトンであることが分かると
急いで彼らを追いかけるが、現場とは似つかない靴を履いて来て
しまう。
捜査権を巡り鑑識や刑事たちは言い争う。
・アナが現場に付くとマイクから彼女に声をかけ、防護服を着てくれ
と言われる。
スーツや靴を脱ぎ防護服を着て遺体現場に行くとマスクをつけろと注意
される。
「他の被害者と同じ縛り方だ」(Langton)
ラングトンらが遺体を調べているが、アナは遺体の匂いとグロさに
思わず嘔吐してしまう。
ハドソンとラングトンは捜査の主導権を互いに主張。
次の捜査は自分たちが担当するというボスの命令のハズだとする
ハドソンは一歩も譲らない。
■警察署
トヨタ・レクサスに乗るアナは署に戻ると現場で言われた通りに
ラングトン主任警部のオフィスを訪れる。
・特捜本部
既にオフィスでは捜査会議が行われていた。
(チームはリングドン、マイク、ポール、バーバラ、ジョーンズ、アナetc)
被害者は恐らくメリッサ・スティーブンス(18歳)。
2週間前に捜索願が出ている。最後に彼女を見たのはボーイフレンド
で、スピタル・フィールズSpitalfields Marketのレストランの外で
分かれた時だった。
被害者はロンドン大学の学生で真面目で家庭に問題もないし娼婦でも
ない。
オフィスにアナがやってくるとバーバラ(Michelle Holmes)は空いている
デスクを使うよう告げる。
遺体は安置所にある。
ハドソンにこの捜査を渡すまいとしてラングトンはすぐに安置所へと
向う。ラングトンとアランだけが席を立ち、アナはオフィスに留まろう
とするが、主任警部に一緒に来るよう命じられる。
・主任警部の車に乗る。
安置所に着くまでの間アナはラングトンから色々と質問される。
「司法解剖は見たことがあるのか」
過去の未解決ファイルを一通り見返してみた。
元々はメアリー・マーフィの捜査が膠着しかけたので調べたもの
だが同じ手口の事件が次々と見つかった。しかし手がかりは無し。
かれこれ8か月は経過している。上層部から予算をカットすると
言われていること。
●遺体安置所
遺体はキック結んであるというヴェロニカ・マリンズ
(Thusitha Jayasundera)。解剖しようとしていたところにラングトン
たちがやってくる。
結び目は切らずにその横を切って欲しいと頼む。
体がガスで膨らんでいるところから見て死後一か月。
激しく殴打した跡。
第一印象では死因は絞殺。
結び目は正面にあるので犯人は被害者を見ながら絞めたこと。
顔の左側に外傷がある事から見て殴り飛ばしたのかも知れない。
顔は動物に咬まれた跡が有り舌が部分的に食べられている。
そこにハドソン主任警部が現れジミーに話があるという。
しかしハドソンはスーツを着た状態で室内に入って来たので
ヴェロニカは激怒し退出するよう命じる。
そしてここでもアナは倒れてしまう。
・トヨタ・レクサス
ジョンに対してメリッサの親を遺体安置所に行かせて身元確認
させてくれと連絡を入れるアラン。
アナは後部座席でぐったりしていた。
「匂いにやられました」(Anna)
「次はミントを勧められたら断るな」(Langton)
「それが嫌なら鼻栓でも使え」(Langton)
■警察署・特捜本部
アナはヴェロニカからこれまでの一連の殺人事件について教えて
もらう。
「どの被害者も自分のタイツ、ストッキングで首を絞められ、
ブラで手を縛られている」
壁に貼られている写真と資料は被害者のもの。
「発見場所はロンドン市内。一番古いのは1996年」(Barbara)
「全員手口が同じだから並べてある」(Barbara)
「ファイルを自宅でじっくりみたい」(Anna)
ポールはアナに対してメリッサの資料を所轄から取り寄せるよう
指示する。監視カメラも含めて何もかも全てを集めるんだ。
「メリッサの両親が服を確認した。歯の治療痕も一致した」(Paul)
アナはメリッサの写真を頭の中に焼き付ける程凝視する。
・ラングトンのオフィス
アナはコーヒーを届けると同時に資料も大量に運ぶ。
ラングトンはアナにある話をする。
「2、3年前、アナの父親と仕事をした。良い警官だったのでお前を
呼んだ。惜しい人を亡くした」
アナは一つ聞きたいことが有るとし、
「市民に警戒を呼び掛けないのか」
と問う。
「どんなに呼びかけても薬物中毒者には届かない」
「みんなロンドン出身か?」
「いや全員ウィークエンダーだ。週末にこちらで体を売ってマンチェ
スター、シェフフィールド、リーズに戻る」
「被害者同士の接点はまだ見つかっていない」
今までの捜査資料を隅々まで読んでおくよう言われる。
アナはランドトンのオフィスがほぼ生活の場になり帰宅していない
ことに気が付く。
・オフィス
捜査官たちはメリッサの足取りを掴むことを相談する。
監視映像の時系列がぐちゃぐちゃ。
マイクとポールは映像の入ったディスクを時系列順に直す。
5か所から集めた防犯映像を全て見たと主任に報告する。
レストラン、アーティラリー通り、地下鉄駅、ホックストン広場、
コロネット通り。
メリッサの映像を見る。
主任はレストラン前の映像を見せてくれと語るが別のディスクに
入っていた。
アナは大量の捜査資料に目を通す。
写真課(Photographic Branch METROPOLITAN POLICE SERVICE)からの資料。
テレサ・ブースが地下鉄から降りて街で客待ちしている光景を思い浮か
べる。タバコを吸い真っ赤な下着姿。帽子を被る男の車に乗って
何処かにいく。
サンドラ・ドナルドソンやその他の被害者の写真を見ながら当時の
状況を思い浮かべていた。
・ハドソン主任警部とリー警視長(Nadia Cameron-Blakey)がやってくる。
ラングトンはバーバラに対してチキンチーズサンドを持ってきて
くれるよう求める。
オフィスではハドソンとラングトンが激しく捜査権を主張し合う。
その様子を捜査官たちは窓から覗いて笑い合う姿。
所轄から勝手に防犯カメラを持ち出すのはやり過ぎだとするハドソン。
それは認めるがラングトンはハドソンらの素人チームに任せること
は出来ないと反発する。
アナは窓から警察官たちの人間関係を眺めていた。
ラングトンはリー警視長のお尻に触れる光景があり、彼女を
トヨタ アベンシスの後部座席までエスコートする。
ラングトンはオフィスに戻ると部下たちに、メリッサ事件は正式に
自分たちの捜査になったことを報告。更に警視庁が人員を増やして
くれる事を約束してくれたと語る。
■感想
2話構成で制作・放映されたイギリスのクライム系のドラマの
シーズン1の前編。
ロンドンで発生している連続殺人事件を追うラングトン率いる
チーム。休みを余儀なくされる刑事の代替の捜査官としてアナが
やってくる。これまで警視庁内では外回りの捜査官ではなく内勤と
して働いていたアナは事件捜査の初日から場違いな行動を見せる。
彼女が起用されたのは彼女の父親がかつて主任警部のラングトン
と共に働き殉職している事からアナの父親譲りの優秀さを見込んで
のチーム入りだった。
果たしてアナはチームの一員として、そして捜査の新戦力として
最前線で働くに値する人物なのか。
相当前から録画してあるのだけど、見ることが出来ずに封印された
状態だったのでこの機会に見てみようかと思います。
手元にあるのはシーズン3までだけど、シーズン5まで放送されて
いるみたいですし、シーズン4以降はどこかの配信サイトで見よう
かと。
実はこの1話はwowowのonlineで見ています。
何故なら日曜の朝から外出先で見ているからです。
・導入部
前半を見ると、過去にどれだけの女性が殺害されているのかが
徐々にあぶり出され、その被害者の共通点や接点を探っていく。
ずいぶんと過去に遡って犯罪が起きているにも関わらず
シリアルキラーによる犯行だということを見抜けないでいること
に違和感があるし、そんな現場に新人で場違いな女性刑事が
投入されるところなどは如何にもドラマ設定である。
それでもチームの雰囲気自体は悪くなく、こういう連続殺人鬼
のような重大事件を扱うものでなければ、かなり面白く見ていられ
そうだ。
内容的には色々と突っ込みどころが多い。
まずキャラクターを覚えなければならず、そして状況がどうなって
いるのか手探りで把握していく必要がある。
アナのようなキャラクターが嫌いならば初期での脱落も有りそう
だし、職場の大将は昭和の家長の如く女性子供に対して色々と
命令して振り回す。
ドラマの中でもそれぞれのキャラクターが自虐的に突っ込んで
いたけど、結構ジェンダーを意識させるような所が有り、
生育に於ける問題が事件の発端なのかなと思わせる。
警視庁のトップに女性がいる事の是非に関して元麻薬課刑事の
バリー・サウスウッドが嘆いていたが、やはり捜査官とは男性
というイメージ、偏見、先入観がある人が多いのだろう。
日本のドラマでも体の線の細いアイドル俳優が凶悪犯と立ち向かう
ドラマは多い。
麻薬課の刑事は贈収賄で刑事をクビにされたのか、定年なのかは
分からないが、とにかく刑事の仕事から離れている。
少し横道にそれたが、アナというキャラクターは、
現場にヒールだかパンプスだか踵の高い靴を履いて来る女性捜査官
だ。タイトで胸を強調するような白シャツを着ている姿はやはり
視聴者サービス的なものを感じる。
バリーがいう事に一理あると感じてしまうのはこういうキャラクター
が幅を利かせているからで、現場に立ちたい女性刑事が事務職
のようなことをさせられている不毛な職場という匂いがまるで
感じられないところから見ても、捜査官が不足している現状が
あるのかな。
そのバリーの家はスペインに居を構えていて、部屋の二階が
アダルトビデオの撮影スタジオ化しているのだからなんとも
言えない。
イギリスという点もかなり強調している。
イギリス人がアメリカの俳優となる事へのアメリカ人の視線は
どんなものなのだろうか。容疑者とされるアランという人物は
シカゴに進出していて、トークショウの中で自虐的な発言を
繰り返す。
「イギリス人俳優と付き合いたいなんて人はいないだろう」と
告げる光景。
観客の中で付き合いたい人を呼び掛けるホストに対して手を
挙げるのが男性たちだというのが面白い。
しかしプロファイラーは、彼の中には自信に満ちたものが有り
危険性は高いことを示唆する。
アナの初捜査となる事件は鉄道の線路脇で発見された女性の遺体。
腐敗した遺体を見てアナは嘔吐するし、遺体安置所では
あまりの腐敗臭に思わず倒れる。
「ミントを差し出されたら断るな」
というのが現場刑事としての教えだが、アナのそんな言動を見て
必要以上に騒がないのは、これまでにもそういった新人捜査官
が沢山居たのであろう。
ドラマで気になったのは、トヨタのレクサスかメルセデスベンツ
に乗る関係者が多い事。
車種だけで犯人を特定させないようにするための工作だろうか。
容疑者のアランは防犯カメラに映るベンツを既に処分していたり
被害者の歯型からの特定を防ぐために、予めそれらの歯科医
に残した証拠は全て処分している。
被害者たちは共通しているものが多い。
例えばブロンドの髪の毛だったり、被害者の女性は赤いものを
身に着けていたり、狙われた場所が容疑者の母親
らと過去に一緒に住んでいた場所で有ったり・・
殺害の手口は共通している。そして徐々に繋がる娼婦同志の
関係図。
アランの父親が誰なのかということも謎要素の一つ。
そして彼が語る大きな車に乗った人物が父親なのか。
このままアランが犯人であるという結論だと当たり前過ぎるところ
もあるので、ひと癖付けてくるのかなと期待しているが、まずは
アナがアランとのデートで他の捜査官たちが彼女を見失わないか
が第一の関門だ。
あとハドソン警部とラングトン警部は同じ立場の人間で、
互いにチームを率いてけん制し合うところがある。
その辺は今後もぶつかり合っていくのかな。
・少し古臭い?
一部上述したところに繋がるが、ラングトン警部は女性捜査官たちを
私用に利用している。
捜査の中で役割的なものを命令するのは悪くない。
主任警部が帰宅しないで捜査に没頭していることは誰の目から見ても
周知の事実で刑事の鏡みたいなものがあるが、クリーニング店に
シャツを取りに行かされたり食事を買いに行かされる刑事たちにとっては
今時の世界ではコンプライアンス的には抵触するかも知れない。
また警察にかかってきた電話が固定電話で、外部スピーカーに
繋ぐ事が出来ず、子機を使って話を聞く辺りは、何処か懐かしさ
を感じさせるものだった。
■捜査の大方の流れ
■メリッサ殺害事件
最後にメリッサとボーイフレンドが分かれたレストランでの
映像をみんなで見る。水色のデニムジャケット、花柄のワンピース
黒のレギンス、サンダル、バッグはピンクと白をあしらった
半円形のもの。
現場に無かったのはバッグとジャケット。
・二人は喧嘩になりメリッサは彼の家に行くのを断る。
(1:00:35)
・アーティラリー通りを一人で歩く(1:10:30)。
・地下鉄の終電に間に合わずタクシーも見つからないので歩く(1:15:00)
・ホクストンエリアHoxton Squareのギリシャ料理店前(1:20:31)
・コロネット通りCoronet StreetのアムールクラブAmore Clubの前(1:30:52)
クラブのモレノとは顔なじみ。
タクシーを拾おうとした際にクラブから酔っ払いが出てくるので
タクシーは行ってしまい酔っ払いはメリッサに絡む。
通りかかるベンツがある。物色中という感じ。
その時防犯カメラを覆うようにしてトラックがメリッサのその後の
姿を映し出せずにいる。
赤いシャツの女が見ているハズ。
■バーの前で捜査
アムールクラブとコアで聞き込み。
■ロンドン警視庁 NEW SCOTLAND YARD
マスコミに記者発表する。
7人の女性が過去12年の間に同じ手口で殺害された被害者。
メリッサの母・ジョーンが会見の場で話、懸賞金として10万ポント
を出す。涙の会見。
すぐにマスコミはシリアルキラーの事が一面に掲載される。
・レッドの身元は風紀課で判明する。山ほどの逮捕歴。
メリッサの件で直接話したいという電話が来る。
あの子は自分で車に乗っていた。縄張り荒らしかと思ったとのこと。
ベンツに乗った。クリーム色か白。顔は見ていない。サングラスを
かけていたので分からない。
・バリー・サウスウッド
麻薬課刑事、懸賞金について話があると連絡してくる。
しかし現役時代に贈収賄で罰せられたとんでもない人物。
今はスペイン在住。スペインに直接話を聞きに来いとの事で
アナにその役を命じる。
マリンズからの連絡があるもラングトンは手一杯。
夜に聞きに行く。
舌についての所見が間違っていた。動物か首を絞められた時に自分
が咬んだのではないかと思っていたが犯人が咬みちぎったであろう
こと。咬み跡をよく調べ、断面の写真も撮ってある。容疑者が見つか
れば歯型で特定できる。
■スペイン・マラガ MALAGA
アナはタクシーで呼び出されたサウスウッド家にいく。
家を訪ねると2階に二人の女性がいた。
セシリアと素っ裸の女性。
セシリアはリビングに居るだろうとのこと。
彼は車椅子に乗っていた。テーブルの上のウォッカの空き瓶の数。
麻薬課で20年も働いていたプライド故にアナを派遣したことに激怒
する。
ラングトンやリーの名前を出すも彼はその人たちを知らない。
しかも女性が警視長をしていることに差別意識を持っている様だ。
「女は使えないんだ」
アナのことをマトモなファックをした事もない堅物と揶揄。
しかしアナも負けてはいない。
現役時代は汚職警官、今はポルノ撮影クルーに部屋を貸して食べて
いる哀れなおっさん。
スペインの車椅子のバッテリーが切れる。
情報を教えてもらうようアナは車椅子をプールに落とそうとして
サウスウッドを脅す。
20年前マンチェスターの風紀課にいた頃、リリアン・ダフィー
(Deborah Brian)がいて売春宿をしていた。シャルコット通り
Shalcott Street Manchester
警察、福祉局は何度も呼ばれた。アンソニー(Jack Ryan)と
いう息子がいた。アイツが17歳のころ、リリアンは誰かに
襲われた。いきなり殴られレイプされた。犯人像も詳しく
供述した。しかしリリアンは訴えを取り下げた。
犯人は息子だった。アンソニーは他の罪で捕まるも母を襲った
件は否定。一年後、リリアンは殺されて発見。自分のタイツ
で首を絞められブラで縛られていた。
殺人課に密告情報。当時のDNA鑑定はいい加減。
目撃者は無く、遺体の腐敗は激しかった。
アンソニーはお咎めなしで釈放。みんなアイツがやったと
思っていた。”雰囲気”、コッチをゾッとさせる目。
あの目に何かある。
●アンソニーを調べろ!
1971年7月25日、マンチェスターManchester 生まれ。
小さい頃に入退院を繰り返し。家庭内暴力。
1988年前後は記録にない。
里親・エレン・モーガン(June Watson) が生きている。
里親の他の二人は既に他界していた。
エレンはマンチェスターにいる。
学校はリバプールのマーチャントテイラーズ
Merchant Taylors in Crosby, Liverpool。
校長は彼が17歳の時演劇をしていた写真を
所持。
ジョーンはその写真を見て現役の役者だという。
アラン・ダニエルズ。
●グリーンエーカーズ養老院 Greenacres Residential Care Home
レクサスでエレンの元を訪ねるアナとラングトン。
リリアンが牢屋に入っていた際、アンソニーが小さい頃だけ
預かっていたというエレン。写真が残っていたリリアンと
アンソニーの母子が映っている。綺麗な目をしていた。
エリザベス・テーラーみたいな目。
エレンは家が分かっていたので行ってみた。
女の人を住まわせていた。
15歳かそれより年をとった際に一度会った。
家の前に立っていた。上品で良い服を着ていた。
「あんなに綺麗な目が虚ろだった」
リリアンの家に被害者女性の一人キャサリン・キーガン
(Lindzi Germain)が居た
2008年7月7日 エレン・モーガン夫人を訪問
●アラン・ダニエルズ邸
署で話を聞きたいというと弁護士の同席を求める。
バーバラとジーンはアランが署に来たとして窓から覗く。
本名はアンソニー・ダフィ。同姓同名の女優が居たので
芸名を変えた。アイルランドで手続した。
写真を見てもらう。
・シャルコット通り26番地に住んでいた事は?
4歳か5歳の頃。
キャサリンとテレサはシャルコット通りに住んでいたが
アランは記憶にない。
・今年の6月の半ばは何をしていた?
コーンウォールCornwall(ジャマイカホテルJamaica Inn)でロケが有った。
6月はずっと撮影。
・歯の被せものは何時からか?
最近のこと。アメリカで映画に出ることになった。
イギリスの役者は歯並びが悪いと思われている。
歯科医と治療した施設の名前を書いてもらう。
エージェントの名前と歯科医の場所を教えてもらう。
デモンシャープレイス Devonshire Place。
マスコミには伏せて欲しい。
協力的過ぎる。
歯科医に問い合わせると本人が全ての治療の記録を持ち帰った
とのこと。
●アラン家の家宅捜索
歯科治療の記録を探している。
アランとアナは警察署の窓から彼を見送る時に目と目が合う。
その時から二人の距離は縮まる。
ダンサーの足だ。
父がよく聞いていたというCD。殉職したことを話す。
アランは父親をよく知らないという。
彼は潔癖症。結婚すると大変なんだというアラン。
歯科記録は出ないが写真盾の写真の中の車の写真に薄い青のベンツ
が映っている。自動車保険の書類では会社名義でもっている。
1983年型のベンツ。メリッサが乗り込んだものと同じ。
Mercedes, pale blue, circa 1983
アランは捜査協力として幼い頃の記憶を辿る。
すると大きな車を運転していた男がいた。
名前はジョンだった。
彼はアナに一枚だけ持っている幼い時の写真を見せる。
赤い煉瓦の壁を背景にしてパーカーを着ている。
ベンツのことを尋ねると利用していたがぶつけて解体業社いき
になったとの事。直接聞いたら良い。 Ashton’s in Hackney
業者が車を引き取ったのはメリッサが死んだ3日後。
FBIからの連絡。アランがシカゴに居た2000年2月に同じ事件が起きて
いる。テルマ・デルレイ(22歳)娼婦。
アランはシカゴでトークショーに出ていた。
プロファイラーのマイケル・パークに頼もう。
テレサ・ブースの母親から借りた写真。3人が映っている。
ベリル・ベリアーズの写真を見て。3人の中の一人だった。
ベリルの母親から話を聞くことになる。
●ノッティングヒル Notting Hill
ケンジントン & チェルシー区、ウェスト and ロンドンの地域。
そこでベリルの母親は洋服店を経営していた。
ベリルが17歳の時の写真。
世間に伝わったのは人柄ではなく豊胸手術のシリアル番号。
そして辛かったのは娼婦だったと新聞に書かれたこと。
売春で捕まったことなどないのにかかわらず既成事実のように
なっている。
学校をやめてジムに就職。母親と娘の衝突。
この時から娘と会っていない。娘に悪い仲間が出来た。
ジムの支配人をやっていた酷い男。ジョン・マクダウェル。
ジョンと駆け落ちした。そいつがドラッグを教えた。
でかくて大きな車を乗り回していた。最後のベリルを見た
のは7年前。変わり果てていた。腕が注射痕だらけ。
利用されて捨てられた。娘が出ていった後、宝石や金が無くなって
いた。ベッドの下に注射器が落ちていた。
住所のメモが電話の傍に置いてあったので諦めなかった。
マンチェスターのシャルコット通り。尋ねたら下品な女が出て
来てベリルはもう出ていったとドアを閉められた。
写真を見せるアナ。
バーバラとベリルが繋がる。
ジョン・マクダウェルの事を本部に報告。アランが思い出せなかった
男だろうとのこと。
●ジョン・マクダウェル
逮捕歴多数。脅迫・傷害が二回。
ドラック売買。マンチェスターの風紀課の常連のジャンキー。
・アナが帰宅するとアランから電話。
帰って来たばかりなのに・・何故電話番号を知っているのか。
明日サドラーズ・ウェルズ劇場でカルメンのバレエのチャリティ公演が
あると誘われる。
There’s a charity performance of Carmen at Sadler’s Wells tomorrow night
●Michael Parkesに来てもらう
アナは昨夜のことを上司に報告。
盗聴器やカメラを持っていけば何か引き出せるのではないか。
「テレビの見過ぎだ」
ジョーンの元にMrs.ソーントンからの連絡。
ジョーンはご主人のロジャー Roger Thorntonに聞きたいことがあるが
夫婦は離婚していた。
アランが犯人なら傲慢さからアナが次のターゲットになる。
彼はとんでもないエゴイスト。捕まる訳がないと思っているので
口を滑らすかも。
財布の写真を見せられた。誰にも見せたことがないと言った。
アナとの絆を作ろうとした。その心理は利用できる。どんどんしゃべらせろ。
ミスを誘うのだ。
■被害者
・テレサ・ブース Teresa Booth
1952年2月5日生、1996年7月16日
・サンドラ・ドナルドソン Sandra Donaldson
・キャスリーン・キーガン Kathleen Keegan
ぽっちゃり系、薬物中毒。トイレで自ら注射器を使用する。
赤いハイヒール
・バーバラ・ホイットル Barbara Whittle
2002年 メルセデスベンツ W123
・ベリル・ヴィリアーズ Beryl Villiers
陽気そう。手にアイスクリーム、赤い大きなイヤリング。
・メアリー・マーフィー Mary Murphy
2007年 Kings Crossでの目撃が最後
・メリッサ・スティーブンス Melissa Stephens
ロンドン大学の学生。冒頭の事件。
■その他
・コロンビアまで豆を摘みに行ったのか?
コーヒーを求めたラングトンが資料を取りに行ったアナ
に対してかけた言葉。時間がかかったのでラングトンが皮肉に
語ったもの。
・スピルバーグには負けますけど。
ラングトンがポールに対して防犯カメラの映像の収集・まとめを
させていた際に、ポールがラングトンに言ったセリフ。
・アナの陰口
陰口って本人が聞いてしまった際の気まずさがあるね。
そんなに嫌味がある職場ではないんだけど、「髪の毛くらい梳かせば
良い」とか「初日と同じブラウスを着ている」と女性同士が鋭い視線
を投げかける。
アナ本人は夕べは寝る際に初日の遺体を目にしたシーンを思い出して
眠れなかったのだろうけどね。
大抵同じシャツを着て出社すると指摘されるのは男性なんだけどね。
・クロムウェル通は通るなよ
近道を知っているラングトンが運転しているポールに話した言葉。
シャルコット通りの家も4年前にとり壊されている。
ジョーンにアランがコーンウォールにいた時期のことを調べてもらう。
バーバラはFBIとコンタクトをとってもらう。
・シカゴのテレビショー
映画「ブルーダイヤモンド」の宝石泥棒役
ブロポーズした相手はもう少しまでいった相手はいるというアラン
のセリフ。プロモを流そうとしたが何故か映像は流れなかった。
イギリス人俳優をけん制したものなのか?
・車
ラングトンはボルボの200シリーズに乗っている。
アナはトヨタのオーリスに乗っている。
過去の映像の中で男が娼婦を乗せているのはオペル・ベクトラ
(Caravan 2.2)に乗っている。
■使用された曲
・
■出演者
アナ・トラヴィス (Kelly Reilly) DC 刑事
ジェームズ・ラングトン (Ciarán Hinds) DCI 主任警部、”ジミー”
アラン・ダニエルズ (Jason Durr) 俳優、本名アンソニー・ダフィー
マイク・ルイス (Shaun Dingwall) DI 警部補 殺人捜査班 金髪
ポール・バローリ (Daniel Caltagirone) DS 刑事巡査部長
バーバラ・マッドドック (Michelle Holmes) DC 刑事
ジョアン・ファウクランド (Amanda Lawrence) 捜査官・内勤の女性
バリー・サウスウッド (John Savident) ノートマンチェスター警察・麻薬課
ハドソン (Martin Herdman) DCI 主任警部
ジェーン・リー (Nadia Cameron-Blakey) 警視長
ヴェロニカ・マリンズ (Thusitha Jayasundera) 監察医
ホーレン (Joe Marsh) DC 刑事
ジョーンズ (Anneika Rose) DS 刑事巡査部長、電話を受け取る女性、黒人
ジョン・マクドウェル (Malcolm Storry) ダリルが働いていたジムのオーナー
エレン・モーガン (June Watson) 里親
Mrs.ケンワース (Jill Baker) ベリルの母?
メリッサ・スティーブンス (Emma Pollard) 被害者、ロンドン大学学生、金髪
ジューン・スティーブンス (Sian Webber) メリッサの母
Mr.スティーブンス (Chris Wilson)
若い頃のアンソニー・ダフィー (Jack Ryan) リリアンの息子
マイケル・パークス (Angus Wrigth) プロファイラー
リリアン・ダフィー (Deborah Brian) 20年前。札付きの女
エドムンド・ラドクリフ (Nicholas Le Prevost) アランの弁護士 “エド”
チャーリー (Terry O’Neill) 太ったドアマン、アムールクラブ
(Simon Butteriss) 女装歌手、アムールクラブ
セシリア (Celia Williams) AV女優のMake-up Artiste
(Eunice Freitas) AV女優
ローサ (Deborah Weston) 番組ホスト
キャサリン・キーガン (Lindzi Germain) 被害者、太った
ベリル・ベリアーズ (Annie Cooper) 被害者
バーバラ・ホイットル (Susie Ann Watkins) 被害者 2002年
テレサ・ブース (Annette Bentley) 被害者
サンドラ・ドナルドソン (Lesley Anne Webb) 被害者
メアリー・マーフィー (Amy Bayless) 被害者
(Robert Eames) ラングトンの運転手
グラディス・コナー (Anthony Poore) レッド、ドラッグクイーン、風紀課の情報
エバンス 刑事