第9話 死神との決着 100
脚本/Simon Mirren
監督/John Gallagher
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【前回までのあらすじ】
リーパー・・ボストンの死神?。ホッチに対して追うのを辞めれ
ば襲うのを辞めると連絡してくるが、お前みたいのを捕まえる
のがオレの仕事だとしてホッチは語る。
その結果ヘイリーとジャックが狙われることが分かった為に、
キャスメイヤーが証人保護プログラムとして二人を家族の様に
守ると語る。ジョージ・フォイエットは9人目の被害者で唯一の
存在者だったことが分かる。自分で刺して逃げたのだという。
ガルシアはある囚人・カール・アーノルドが2通の手紙を受け取
っている事を語る。カールは苦しめられてオレにはいい眺めだ
とホッチに語る。
【ストーリー】
FBI捜査官たちが現場に急いで駆けつける。
ロッシやプレンティス、モーガンたちは現場に既に駆けつけて
いた。ここは良いので下を手伝ってあげてくれと語る。この
現場で一体何が起きたのか・・・
ストラウスは今回の事件の全容を知る為にBAUの面々から一人
ずつ聞き取り調査をする。
■先ずはJJから聞き取り調査を開始。
自分は広報と渉外を担当しているとし、BAUに入って6年。
その間ホッチの下で働いたのかと問われると、今はモーガンの下
だと語る。それはホッチの指導力に問題が有りリーダーが交代した
のか?と問われる。そういう理由ではないとして否定し、我々が
仕事を続けられるように自ら退いたのだという。ホッチの最高の
行動はと問われ、意欲的だったこと。こんなのやっても無意味だ
というJJだがストラウスはフォイエットに対するやり方について
私が完全に納得しない限り続けるという。しかしJJはホッチ一人
のやり方の問題ではないとし、チーム全員で動いていたことを
語る。特にカール・アーノルドに届いたメッセージ以来は恐怖
を感じて居たこと。フォイエットは捜査の攪乱を狙って自分を
刺して被害者を装ったこと。その代償として強力な薬を大量に
服用せざるを得なくなったこと。同じ処方箋の服用者を全米の
調剤記録から照合したが何も出なかったというJJ。
JJは夫のウィリアムとヘンリーと共に薬局に来ていた。
封筒の分析結果をアンダーソンとジーナ調査官に依頼していた
が、封筒には指紋もDNAも出なかったこと。JJはそれは当然だと
するが、明代は消印が押された場所であり、郵政公社総裁の家
に押しかけてでも聞いて来て欲しいと告げる。
JJはウィリアムからヘンリーがミルクを飲まないんだと言われる
と、JJがヘンリーにミルクを飲ませる。ヘンリーはママっ子
なのよねと語ると、僕と同じだねというウィリアム。私がホッチ
ならば耐えられないとし、家族がバラバラになること。ウィリアム
はそうはならないことを約束する。そんな中、処方箋でJJは薬を
受け取る。2種類のハズが抗ヒスタミンが品切れで抗生物質だけ
の処方になるという。ただクラリチン半錠で代用が出来ること
を聞く。JJは処方薬を代用できる市販薬は多いのかと尋ねると
そうだとし、要するに服用量の問題だということを聞く。
JJはその件をホッチに報告する。ずっと処方薬を追っていた
けど市販薬を使ってたかも知れないこと。それならば代用出来ない
薬に絞ろうと語るホッチ。そこにアンダーソンが郵政公社から
封筒の件で返事が来たという。
ガルシアはケビンと共に食事をしていた。
ベーコンドーナツを食べるケビンはガルシアにも冒険しないか
としてそれを食べさせようとする。
■ガルシアがストラウスからの聞き取り調査が始まる。
ガルシアは質問が間違っている事を告げ、リーパーが何をした
のか誰も聞こうとしていないこと。なんでよってたかって・・
(ホッチのことばかり聞くのか)と。ホッチの行動は行きすぎた
と思うか?と問われ家族のことでショックを受けて居たこと。
あの状況ならば当然だという。
封書が出された場所は2箇所。
ヴァージニアのフレデリクスバーグとメリーランドの
ウェストミンスターだという。この二箇所で代用の効かない薬の調剤
を調べるのだと語るホッチ。ケビンを使えば倍のスピードで行える
という。
JJはボードを使って地理的プロファイルから何故185kmも離れた
場所から投函されたのかと問う。モーガンは捜査の攪乱だとすると
リードはユナボマーも炭疽菌事件の容疑者もそうだったという。
ロッシは高飛びしたとみせかけて実際にはDC付近に残っていると
いう。プレンティスもホッチの傍から離れないハズだという。壊れて
いくショーネシーをボストンで見ていたように、ホッチが壊れて
いくのを見ていきたいのだろうという。しかしホッチは自ら
壊れたように見せかけ降格したのだと語る。
ウルトラム、キプロキセン、ロバキシンなど調べていくが代用可能
なものが多かった。しかしオキシコンチンは?と問うとストリートで
代用を買えるという。しかしタパゾールという甲状腺機能亢進症
のクスリは出来ないと語る。心拍数や動悸を抑える薬でこれが
ないと生きていけないとし、代用薬がないのはタパゾールだと語る。
ホッチらに報告すると、2つの町の半径100km圏内で処方されている
人間を捜して欲しいと告げる。
■ロッシがストラウスからの聞き取り調査が始まる。
■プレンティスがストラウスからの聞き取り調査が始まる。
■モーガンがストラウスからの聞き取り調査が始まる。
■ホッチナーのストラウスからの聞き取り調査で終了。
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ホッチナーを狙うフォイエットは彼を苦しめる為に確実に
彼が最も大切にしているものに近づいて居た。
そんな中で発生した関係者の死・・・それは果たして誰のこと
なのか。ホッチナーの捜査官としての能力に疑問視するストラウス
はBAUの面々から事情を聞くことで今回の一件についての情報を
集めていく。
サプタイトルが100・・・という事でドラマが始まって100話目の
エピソード。
「BONES」の100話目のエピソードはS5-16だったけど、大体22話から
24話のフルサイズで放送されるドラマの場合はシーズン5が100話
に該当する様だ。
http://itawind.web.fc2.com/kaigai/bones/bones516.htm
既にこのドラマもシーズン11になっていて、話題はラブ・ヒュー
イットが一シーズンのみで辞めたとか、シーズン11はどうなるんだ
と言っている時代なので、ホッチの妻・ヘイリーが殺されること
というのも耳にしているのだけど、それがどんな形で亡くなるのか
詳細までは知らなかったので、流石に見ているだけで辛かったです。
BAUとフォイエットの対決。
フォイエットは孤軍奮闘している形だけど、人生の全てをホッチ
に向けていることを考えれば、BAUに多くの人数が言えどもなかなか
難しいものが有るんだろうね。
JJと夫のウィリアムが一緒に登場するという久しぶりの私生活の
シーン。そんなシーンの中からJJが気が付いた処方箋の流れと
フォイエットが意図して残した手紙から上手い事、展開上合致して
急速に捜査が進み出した。JJが一緒に連れていたベビーカーの子供・
ヘンリーは、JJが2008年9月13日に出産したの実の子供で、
シーズン4の感想を書いていた時には何度となくその事にも言及した
けど、お腹が大きくなっていくJJの姿を見守った視聴者は、そんな
子供の姿も目にすることになった。しかしMekhaiって名前、
なんて読むんだろう。
意外と地味に切ないのはモーガンだったのではなかろうか。
ホッチがリーダーを下りたのはホッチが仕掛けた作戦上のことで、
BAU存続の為というよりも、ホッチがスタンドプレイで行動を
起こしていて、壊れた風を装って居たこと。みんなにそんな事情を
聞かされることなく、今回さらりとそれを聞かされた後にモーガン
にカメラが当たっていたけど、そういう意図が見抜けなかった
というところも有ったのではないか。
そして何よりもホッチも切ないが、キャスマイヤーの自己犠牲にも
称賛したいところだ。この人は相当な痛めつけられ方をしていて、
両足を撃たれて指全てを落とされていたけど、最後の最後まで
「頑張ったんだ」とホッチに向かって語る姿に涙を誘うところが有
る。
電話でのやりとりも多く、フォイエットがフォイエットになるまで
の事情をホッチの口から語られていた。
「お前の母の力は弱く、父から守ってくれずお前はそれを恨んで
いること。女を弱いと思い込んで9歳で親を殺していること。事故
で片付けられた為に誰も怖がらず、次のチャンスがやって来た事。
可愛そうなジョージを子供の居ないリッチなフォイエット夫妻が
救った」と。
悲しい事だけどホッチがフォイエットに対して電話口で説得する毎に
フォイエット自身の脳内物質では快楽を覚える伝達物質が出まくって
いるのだろうし、彼の術中にはまっているところが有るんだよね。
最近再び「アベンジャーズ」のお陰で脚光を浴び始めた
「キャプテンアメリカ」。ホッチの息子のジャックが着ていた服で、
フォイエットはホッチの影響かとしていたけど、ホッチと息子の
ジャックの間にはちょっとした父と子の暗号が有った様子。
「パパのお仕事を手伝え(捜査しろ)」ということ。
死ぬまでの瞬間、そのやりとりを捜査官全員が電話口で聞かねば
ならない辛さ。
ジャックにはそんなことが出来たのだから、ヘイリーにもまた出来る
ことは無かったのかという感じにも思える。
女性が弱いと思い込んでいるフォイエットに一泡吹かせて欲しかった
な。
ホッチがフォイエットを殺害する際に、フラッシュバックの形で
これまでの長いフォイエットとの戦いが蘇り、ホッチ自身に
猟奇的な感じを背負わせつつ、普段は冷静な彼にそんな感情のボー
ダーを外させたという辺りがなんとも言えないところだった。
■使用された曲
・
デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) 広報官
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
エミリー・プレンティス (Paget Brewster) FBI歴10年
エリン・ストラウス (Jayne Atkinson) FBIの上司
ジョージ・フォイエット (C. Thomas Howell) The Reaper
ヘイリー・ホッチナー (Meredith Monroe) アーロンの元妻
ジャック・ホッチナー (Cade Owens) アーロンの息子
キャスマイヤー (D.B. Sweeney) 連邦保安官、ヘイリーを守るが・・
ケビン・リンチ (Nicholas Brendon) FBIのIT Tech、ガルシアの彼
ウイリアム・ラモンテーンJr. (Josh Stewart) 捜査官、JJの夫
ヘンリー・ラモンテーン (Mekhai Andersen) JJの息子
アンダーソン (Brian Appel) 捜査官
ジーナ (Gina Garcia) Evidence Tech
— (Ariana Thomas) 薬剤師、JJが代用薬のことを聞く
— (Zokai Holmes) Super
— (Ty Vincent) Medic
— (Kim Swennen) Medic
— (Max Goudsmit) Young EMT
— (Glenn Clark) Panel Member