第6話 ボーリンの信念 Oil and Water
「aka.爆弾と古傷」
監督/Thomas J. Wright
脚本/Jennifer Corbett
【Story】
・海底油田プラットフォーム / シティライン石油
海上の油田で非常事態(テロリストが侵入した)を想定し
た訓練が行われる。救命ボートで脱出するというもの。
マーヴ(Brent Huff)は時間が掛かりすぎだというが、
59人揃っているしたかが訓練だと語る。そんな中突然
異常を知らせる警告音。監督はブリッジに上がれと
アナウンスする。
・NCIS
アビーはマクギーの元へ。
アビーは自分のオフィスがイタズラされたことに対して
マクギーの仕業だと考えクレームへ。
ハロウィン前のおふざけナイトは辞めるハズでしょと
いう。マクギーのデスクもまたイタズラとしてパソコン
がビニールでぐるぐるにラッピングされていた。手が
込んでいる・・スキルを持っているものの仕業だとアビー。
やったのは君ではないのか?と問うマクギーにアビーは
私もいじられてたこと。テーブルが7cm半も動かされていた
んだとし、私が髪の毛一本でも違うのが分かることを
知ってやっているのだという。とんでもないサディスト
で悪事の天才だというアビー。
トニーが出社する。
マクギーは天才じゃ無いけどサディストだと語る。
トニーはマクギーのPCを見て、生はダメで必ずゴムを
使えとは言ったけどPCにまで被せるか?と問う。マクギー
は戻して下さいというと、トニーは俺の仕業ではないと
いう。カボチャ大王、首無し騎士とか過去のハロウィン
の亡霊なのか。フランクスの亡霊だったりしてなと・・
可能性は無限大だというトニー。
ギブスが出社する。
死んだ兵士にも可能性は無限大かと語る。バージニア
ビーチに行くぞというギブス。マクギーのデスクを見て
デスクを買ったのか?と突っ込むギブス。
・バージニアビーチ
今朝マクギーは一番に出勤した・・だからイタズラした
のは夜中であること。トニーはボクが帰った後にもいた
でしょと問う。ディナーに行ったというトニー。ギブス
は24時に帰った時にはまだ居たなとトニーに告げる。
突然警備の男・ラトローブ (Michael Buonomo)は立入禁止
であることを告げる。死者が出たので権限があるという
ギブス。ボスの命令なので不満なら彼女に・・というと
やってきたのは沿岸警備隊のボーリン捜査官(Diane Neal)
だった。沿岸警備隊が来ているのを見て予想出来るでしょ
とトニーに告げる。海底油田のプラットフォームで大爆
発。海兵隊の死人が一命。NCISと沿岸警備隊の出番だと
いう。原因は不明で消火作業が終わって安全確認が出来る
までは現場検証も出来ないことを語る。作業員の59人に
事情聴取ならば出来るわよというボーリンはトニーや
マクギーにすぐに始めてと語る。
ボーリンはギブスにジヴァのことは聞いたけど残念ねと
語る。辞める彼女も辛かったハズ。
被害者はマーヴ・ヘブナー (Brent Huff)。
爆発当時はブリッジに居て今朝海で遺体が発見された。
爆弾の破片を喰らっていたがかすり傷でそれで死んだ
訳では無いという。爆発での傷ならば散々見て来たのだ
というボーリン。ダッキーに確かめてもらいましょうと。
トニーは作業員のジョナ・マクガイア (Rodney Rowland)
から話を聞く。
マーヴと交信していたのかと問うと、爆発の直前まで
話をしていたという。その時には問題は無かった。油田で
働いて長いがこんな事故は始めてだという。何か有れば
警告が出る。ブリッジに居たのはマーヴだけだろう?と
問うと彼が異変を見落としたのではないか?とトニー。
しかしジョナはマーヴは一番のベテランでそんなミスを
することはないという。
そこにマーヴの妻・ペイジ・ヘブナー (Fay Masterson)が
やってくる。ジョナはマーヴの妻だと紹介する。ジョナ
に対してペイジはウチの人なのか?と問うと、どうして
こんなことになったのかと嘆く。夕べ電話で会話した時
はいつものあの人だったという。一体何が有ったのか?
トニーは今調べている事を告げる。
ギブスらに報告にいく。
マクギーはみんな爆破前に不審なことは無かったと言って
いること。システムは全て正常だったこと。指令センター
に貨物船の船長から連絡が入ったとし、昨夜プラットフ
ォーム付近に無灯火で通過していくボートを見たと言って
いるという。
ボーデンの元にラトローブがやってきて一枚の紙を渡す。
国土安全省が全ての油田に厳戒を指示したこと。これが
一度きりの事件ならば良いのだが・・とボーリン。
・NCIS
トニーは”ティミー”に昔からのイタズラに引っかかったと
して定番ネタは永遠に不滅だという。マクギーは要するに
オリジナリティが無いとしやっぱりトニーの仕業だと語る。
俺のせいにするなとし問題はお前自身にあること。狙って
くれと言っているようなもの・・マクターゲットだと。
■感想
NCISのS11になって初めての感想アップとなってしまいま
した。S11に入って劇的に変わったのはジヴァさんが居な
いこと。実はこの説明はS11E05の中で書いていたのだけど
なかなか時間がなくまたモチベーションの低さからか
どうもアップするのがズルズルと伸びてしまい結局アップ
すること自体が無いことになってしまっています(+_+;
眼の疲れっていうのもあるので平日はドラマ鑑賞をセープ
し休みの日には結構ゲームなんかで遊んでしまうもので
益々アップが伸びてます。その内アップするつもりでは
いるのですが、色んなドラマが中断してしまっているので
何処から手を付けて良いか分からず・・取りあえずアップ
していないドラマも見ていることは見ていますので。
さてこのシーズンは中東絡みが多いです。
そして毎回ジヴァが居なくなった穴を埋めるかのように
して誰かしら協力者・捜査官と組み合わせて人数合わせ
のようなことをしています。
そしてずっとドラマを見ている人ならば分かっているかも
知れませんが海軍長官だったジャーヴィスが殺害され、
その変わりに長官に就任したのはポーターという女性。
ヴァンスがNCISの局長ですが、復讐が終わったと思うと
同時にあまり出なくなっています。ただまだこの流れは
続くようで、NCISには「パーサという人物」が常に念頭
に置かれて居る状況です。
この辺はシーズン11を引っ張るものとして存在していく
のかも知れません。テロが発生すれば常にパーサを無条件
に思い出す人も出てくるでしょう。
そんな記憶が今回のポイントを握るものでした。
勿論パーサに関するものではなく、過去の案件で沿岸警備
のボーリン捜査官が心の傷として存在しているものを
今回の事件に当てはめ、彼女が感情的になる一面があった
り、悩んでいるに至るのでの過去の事件が語られました。
最後にトニーとマクギーが「ブーヤー/booyah」と言って
いました。スラングのようで喜びを表すときに使うものの
ようです。
■事件
油田のプラットホームで爆発が発生。
油田はテロリストの標的になることも有るので訓練中で
あり、その対策もとっていたハズなのに残念ながら被害
を出す。被害者は45歳の海兵隊少佐のマーヴ・ヘブナー。
現在は予備役であり戦闘工兵大隊でイラクとアフガニス
タンで三期も続けた人物。彼はシティライン石油に勤務
している中でブリッジで死亡していた。
モーターボートが現場から8kmの所で捨てられていた。
ボートのオーナーは盗まれたことを申告していた。
マーヴは過去の経歴を見てもまた現在の働きぶりを見て
も完璧に近いものが有りました。
・捜査の開始
今回は海上でのことなので沿岸警備のボーリン捜査官が
一人加わる形で捜査が行われた。
彼女の名前はアビゲイルなのでNCISの科学捜査官の
アビーと全く同じアビー&アビーで、普段はあまり他人を
受け入れないアビーにとってはボーリンのことを気に
入っている。
捜査はテロリストによる仕業なのか。
国土安全省なども動く中で、早い段階でその辺の大規模
なテロリストの存在は否定された。
海軍長官のサラ・ポーターも登場したり、また今回の
被害の有ったシティライン石油のペリーCEOや社内弁護士
のクリーヴィーも協力的だった。
原油の流出によって下手すれば会社の株価に影響するから
当然だとは思うけどね。
■捜査線上にあがる
・ダニエル・ベントン
カーネギーメロン大で計算機工学を専攻しているる
彼女にたどり着いたのは会社のパソコンのサーバー内に
彼女が作ったマルウェア”ルートキット”が利用されていた
こと。ただし彼女は論文で発表して既にこのプログラム
自体は公のものになっているとして否定する。しかも
彼女がこれを作ったのは悪徳企業の実体を暴くための
情報収集ツールであること。
しかし二度目に疑われることになる。
設計事務所が2週間前にサイバー攻撃を受けて油田の
図面データを盗まれたこと。
ハンプトン通りにマリーナに船長と居た際に捕まえる。
しかし彼女は爆破したいのではなく入り込みたかった
ことを語る。石油の掘削現場に乗り込んでデモをやれば
無視出来ない。彼女は爆発させて海洋生物を傷つけること
はしないことを語る。
船の通行ルートがクジラの回遊に与える影響を調査しに
いくとのこと。
トニーたちはガソリン、石けん、火薬をバケツの中に
持っていたので環境保護活動家「菜食主義ナパーム」
と呼ばれるものだと語る。
・ジョナ・マクガイア
現場監督をしていた彼。
政府の監査でジョナの安全規則違反が見つかり会社として
解雇が決定しマーヴも証人していた。
ただジョナの話によると違反を犯していたのはマーヴの
法で仕事人間なので変わりに責任をかぶったという。
今まで世話になった恩返しだと。
・レニー・パチャカ
レニー・マチャカの名前でケータリング会社で働いている。
石油会社の従業員は身元調査ファイルを受けて居る。
しかしケータリング会社は社外のもの。
しかもレニーには色々と不利な犯罪/過去に爆発物を使った
犯罪歴がある。
レニーを捕まえる際に「私大学のソフト部だった」として
オールか何かでスイングして倒していたね。
レニーが偽名を使っていたのは犯歴があると雇ってもら
えない為で家族を養うために仕方が無かった。
この取り調べの時に随分とボーリンは感情的になっていた
ね。
■捜査官たち
ダッキーは今回遺体から破片を見つける。
アビーは証拠品に付着して居た魚を指摘。
アキペンセル・オクシリンクス(タイセイヨウチョウザメ)
のもの。起爆装置やブリッジの残骸に解けて付いていた。
鮫の身体の一部を加工したものでアクリル樹脂と硫酸カリ
ウムクロムとホルムアルデヒドが検出されている。
高級なものに使用されていること。
ダッキーが撮りだした金属片はただの合金ではなくタンブ
ラー錠の一部だった。錠前と鮫革・・レザーのアタッシュ
ケースのものだった。
■クローズド
結果としてはこのアタッシュケースが誰のものなのかという
ことになる。爆発当日に持っていたのは弁護士のクリーヴィ
ーだった。クリーヴィーは昨年不動産詐欺に引っかかって
一文無し。そこでシティライン石油の株を空売りして株価を
暴落した後に買い取りし数千万ドルの利益を手にしている。
更に自宅ガレージに爆弾の材料があったり、逃走するために
モルティヴへのチャーター機を予約していた。
■その他
・ドラマはハロウィン
このドラマが放送したのは2013年10月29日。
ハロウィンは通常10月31日なので色んなところでネタと
して使われた。
ダッキーが検視する際、万聖節の前夜祭のウンチクを
語っていた。起源はケルトの祝祭サラインだと考えられ
ていること。人々が集まりかがり火を焚いて亡霊とか
悪霊を追い払うというのが目的だった。
・ボーリンの過去
ボーリンは掘削施設に詳しい。話を聞くと海兵隊として
最後に派遣された時にはイラクでアルカシールの石油
プラットホームを警備していたという。パトロール中に
漁師の親子から救難の要請が入ったこと。調査の為に
乗り移った時に簡易爆弾が破裂して3人が死んだ。
そこで亡くなったのはリアムという愛する人。切り込み
隊長タイプで彼が漁船に移って吹き飛ばされるのを見た。
彼の残骸を引き揚げたという辛い役目を果たした。
・映画ネタ
・ウォール街
クリーヴィーが株価で儲けようとした時にトニーが
語る。「強欲は善・・・ゲッコーだよ」
・ダーティハリー
ボーリンに取り調べをさせる際にトニーが語った。
「また豹変しませんか?」と。
・ポーター海軍長官の意図
色々と嗅ぎ回っているような印象がありギブスがエレベー
ターを止めてまで話を聞き出す。
ジヴァが居なくなって足りないのではないかということ。
結果を出しているウチには口出しすることはないとは言って
いた。ただやはり一人補充する必要はある。
ギブスはボーリンを誘っていた。
ボーリンも後ろ髪を引かれる思いだったのだろう。
アビーからは「ギビーギビーギビーギビーギビー」と
呼ばれていた。ギブス&アビーの略だけどカップルがこう
二人の名前をくっつけてしまうことが有るよね。
マクギーと話に盛り上がっていた所も有ったね。
ポーターはハーバード出身みたいで・・
「グレーン・ドラゴン・タヴァーンがお気に入りだった。
火曜日はイベントが有って・・」
「アメリカ史トリビアクイズでしょ?毎週行っていた」
因みにポーターは大学新聞の記者、ディベートクラブに所属。
・イタズラは誰が?
全ての事をギブスがやっていたのか。それとも一部はトニー
がやっていたのか。ギブスがアビーに何かするだろうか?
■Used songs
・NCIS Theme by Numeriklab
■Cast
リロイ・ジェスロ・ギブス (Mark Harmon) 主任
アンソニー・ディノッゾ (Michael Weatherly) “トニー”
ジヴァ・ダヴィード (Cote de Pablo) 元モサド、NCIS
アビゲイル・シュート (Pauley Perrette) “アビー”分析・解析
ドナルド・マラード (David McCallum) “ダッキー” 検視
ティモシー・マクギー (Sean Murray) コンピュータ
ジミー・パーマー (Brian Dietzen) ダッキーの助手、検視
レオン・ヴァンス (Rocky Carroll) NCIS局長
アビゲイル・ボーリン (Diane Neal) 沿岸警備隊(CGIS)
ブリット・クリーヴィー (William Ragsdale) 社内弁護士
ジョナ・マクガイア (Rodney Rowland) シティライン石油・社員
ペリー・デヴィッドソン (Jon Lindstrom) シティライン石油・社長
レニー・マチャガ (Rick Gonzalez) 本名はパチャカ、ケータリング会社
ダニエル・ベントン (Chelsea Harris) 環境保護活動家
ペイジ・ヘブナー (Fay Masterson) マーヴの妻
マーヴ・ヘブナー (Brent Huff) 45歳、海兵隊少佐、シティライン石油
サラ・ポーター (Leslie Hope) 海軍長官
デニス・ラトローブ (Michael Buonomo) 沿岸警備隊部下
(Peter Downing) 船長、ベントンと協力
ベナム・パーセ (Karan Oberoi) 写真のみ