アストリッドとラファエル2 第6話 ゴーレム Golem

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アストリッドとラファエル2 文書係の事件録
(Astrid et Raphaëlle) 2021 , FRANCE

制作/FRANCE TÉLÉVISIONS、JLA PRODUCTIONS
、Be-FILMS
、RTBF (Télévision belge)
原作/
制作/Alexandre de Seguins、Laurent Burtin
プロデュース/Jean-Luc Azoulay、Jean-Sébastien Bouilloux

https://www.nhk.jp/p/astridetraphaelle2/ts/3LZ776G9GZ/

第6話 ゴーレム Golem

脚本/Céline Decoox
Hélène Hassoun
監督/Éric Le Roux

【STORY】

■プティ通り168番地のアパート

アパートに入っていく男性。その特徴はあご髭と
黒づくめの服と黒い帽子を被っていた。
アパートのエレベーターは故障中なので階段を使う。
部屋の中に立つと呼び鈴を鳴らし、ドアをノックして
アーロンの名を呼ぶ。しかしドアの下から血が流れ
出て来た為にパニックを起こし、隣人のコーエン家
を尋ねるが不在だった。急いで警察署に電話し、
アパートの様子がおかしいことを告げる。

■犯罪現場

ラファエルとアストリッドは現場に着くと制服警官
に挨拶する。朝からの出勤を嘆くラファエルだが、
アストリッドは、現在AM7時34分。統計的に犯罪は
夜に多いので出動は早朝になりガチであるという
アストリッド。

・室内へ

床に人が血を流して倒れていた。
ニコラによると被害者はアーロン・フェルドマン(41歳)
IT起業家。
「カバラ」を信奉していたらしい・・カバラとは
ユダヤ教の神秘主義のこと。
誰も物音を聞いた人は居ないが明らかに争った形跡が
有り、ドアから血が流れ出たのだという。

フルニエはまだ来ていないので死因は分からない。

通報者はサミュエル・ゴムペル(Clément Lanoue)
彼から話を聞く。

ゴムペルによるとアーロンの様子を見に来たのだとし、
彼の妻のエヴが死んで落ち込んでいたのだという。
今から1年前、クルージング中の事故。
海に落ちた際に失神し、溺れたというもの。

アーロンとはどんな人物だったのか尋ねると、善人
だったこと。そして神の教えを深く勉強していたと
う。

・フルニエが到着

アストリッドは彼が来るとすぐに手を見て欲しいと
語る。彼は死因の特定が先だというが、アストリッド
は脳震盪による店頭で右側頭葉を損傷していると
語る。そして彼は右手に何かを握っているとし、私
には手を開けるための権限がないとの事。
フルニエは右手を開けるとロザリオのようなもの
を持っていた。その装飾品の中には『ヘブライ文字』
が書かれていた。

ニコラはその装飾品を持ってサミュエルに尋ねると
1つ目の石には「メム」、2つ目の石には「タヴ」
いう文字が書かれていた。2つを合わせると「死」を
意味する。

ニコラはアストリッドが何かを探している為に声を
かける。
「革ヒモに色が違う部分が有る」

そのヒモを見るとビーズがついている部分は日焼け
してないからそこだけが白っぽくなっていた・・つま
り、石は元々3個付いていたのだろうとラファエル。
テーブルの下にその一個が落ちていた。

サミュエルに再び尋ねると、「アレフ」の字であり
3つを合わせると「真実」という言葉になる。

「2つの言葉でゴーレムを操れる。
真実をもって生を与え、そして「死」をもって殺す
ことが出来る。」

「ゴーレムとはユダヤ教の伝承で作りての指示で悪党
を殺す巨大な粘土の人形のこと」

そう補足するニコラ。

それならばアーロンを殺したのは巨大な粘土の人形
なのか。粘土ならば被害者の頭部の傷に沢山付着して
いるというフルニエ。

■パリ警察署 / commissariat de Police

アルチュールは科学捜査班から報告書が来たとして
ラファエルの元に報告に来る。
その中には床に落ちていた粘土と頭部の傷に付着して
いた粘土は同じものだと判明。

それが凶器なのか?
しかし凶器にしては柔らかすぎるもの。
ゴーレムが犯人ならば別だという。
伝説を信じるのか? ニコラはそれを否定するが
それでも事件には多いに関係しているとし、
アーロンはAI関連では最大手のこの企業の経営者だ
という。
「ゴーレム・ディープ・ラーニング(GOL-M DEEP LEARN
ING)」

宗教と最先端企業とは意外だというアルチュール。
しかしそうでもないとしニコラによれば
イスラエルはAI分野では世界トップクラスにある
事を告げる。
企業の画像を見せると、そこにはジョアキム・カプラン
(Mathieu Delarive)という共同経営者の画像が写って
いた。アーロンは投資家で、彼は天才プログラマーだ
という。

■ゴーレム・ディープ・ラーニング社
(GOL-M DEEP LEARNING)

企業の出入り口にはモニタから受付嬢がラファエル
に語り掛ける。アーロンたちと面会の話は付いている
のかと問われるがラファエルは警察バッジを提示して
そのまま素通りしようとする。
アストリッドはそんなラファエルに対して、
「この女性の指示を無視すると中に入れない」
というが、ラファエルは逆らった方が良い時もある
として強引にドアを開けて屋内に入っていく。

ラファエルは映し出されたモニタの女性にラファエル
の無礼を詫びる。彼女は規則が苦手であること。

「服従を拒否する人には7つの特徴がある」

というモニタの女性に対してアストリッドはその話
を是非聞きたいと語る。

・社員に話を聞く

昨日起きた出来事について尋ねる。
アーロンはいつも通り8時ピッタリに出社してオフィス
に入ったこと。午前中は社内の打ち合わせをこなした
という女性。

・ジョアキムとアーロンのオフィス

ドアを開けて中に入る。
「海の風」と書かれた容器には海の匂いがする芳香剤
が入っていた。ラファエルはこの芳香剤はマティアス
の家と同じものだという。
社員に話を聞いてきたニコラは収穫が全く無かった
と語る。彼はとても良い人物で妻を亡くしてから宗教に
はまったのだという。ジョアキンは不在で外出が多い
とのこと。
ラファエルは社員のスタッフ(Félicité Chaton)から
話を聞く。
「受付の女性はどこに居るのか」
それを聞いたスタッフは笑うと同時に光栄なことだ
という。彼女が本人だという。外見は実在の人物を
元にしていてモデルは亡くなったアーロンの妻・
エヴ・フェルドマン(Chloé François)とのこと。
ジョアキムが特別に力を入れて開発した最先端プログ
ラムで動いていて、どんな質問にも答えるし、発注
したりアポを取ったり会話の相手にもなるのだという。
しかしまだちょっとしたバグを生じるのだとして
同じ言葉を繰り返すエヴの姿があった。

【感想】

ドラマは難しくて複雑そうな謎解きに見えるし、聞き
なれないワードが出て来るので理解できるか不安
なスタートに見える。
ましてや宗教が関係してくるとなれば尚更。

ただ少し見ていくと恋愛に於ける三角関係が引き金
になっての殺人事件に思えてくる。互いに金も技術的
スキルも持ち合わせている人たちなのでそれを除外
したとしても、やはりエヴを中心とした恋愛の感情の
ベクトルを探る必要があるなと思ってみていた。

エヴの使い方は絶妙で、「実は彼女は生きている
のではないか」という疑いの目を向けさせるだけの
妖しさを醸し出している。AIの暴走を初期の段階で
見せる。
そしてそれらが修正されたとみると本来のプログラマ
ーは果たして誰なのかということになる。

このAIの対応に対してアストリッドの共感する気持ち
が何とも言えなかったな。

そしてこのエヴを作るだけの執念を見せたジョアキム
には相当エヴに拘るだけの愛情があるのではないか。
アーロンとエヴの関係ではなく自らの存在こそ
相応しいのではないかと主張しているようにも思える。

また恋愛関係のそれは宗教のそれにも通じているの
ではないかと思うところも有る。エヴという女性は
このドラマに出てくる男性たちを悉く魅惑していった
が、その彼女をAIとして作り上げて何時までもここの
中で活かし続ける。その事で、エヴが意思を持ち
始めると意外と洗脳されるようにして、本人の意識
が変わってしまうところがあるのではないか。

先週と話の内容こそ違うものの、共通するものとして
恋愛・仲間と宗教と死生観を描いたものだった。

愛する人の死は誰にとっても辛いことで、シーズン2の
1話の段階ではアストリッドの恩人の死の現実が訪れる。
自閉スペクトラム症を患う彼女にとって、どんな
気持ちに陥るのだろうかと興味が示すものが有り、
彼女自身は自分は他人との共有・共感的感情とか人間と
して持ち合わせているような普遍的感情のようなものが
欠落しているとして悩んでいる様子が伺える。

例え他人の感情には鈍いような病を患って居ても、
または患って居なくても、人の死というのはなかなか
受け入れられるものではない。最初は日常と変わり映え
のない時間が過ぎていくと思うが、少しずつ故人との
共有した時間が鮮明となるにつれて寂しさに涙する
ものではないか。

時に悲しみは宗教に助けを求める事もあるのだろう。
薬に走るものも居るかもしれない。
支えるものが有ればなりふり構わずにしがみ付くのも
有りだろう。
心の痛みを急速にクールダウンしようものなら自ら
おかしくしてしまう。書いている私も愛するものの
死が訪れれば言葉や常識では測れないような精神
状態に陥り、どうなるかは想像したくないことだ。

今回はこの妻の死というのがキーワードとして
浮上してくる。それを取り巻く人間関係。そして
その感情の行方が果たしてどのようになっている
のか。

また今回は事件の中にユダヤ教とかヘブライ語が
絡んでくる。フランスに於ける人種や宗教を検索
したものの、基本的には保護意識が強い為に殆ど
その割合は出てこない。カトリック教が多数派で、
ムスリム(イスラム教)やユダヤ教徒がそれに続くのか。

ヘブライ語についても縁遠いものなのでどんな文字
なのか最小限のことも分からない。
現代ヘブライ語や今回のような古代ヘブライ語が
有り、言語を使った組み合わせの違いによって
「死」「真実」「ゴーレム」などへと意味合いは
変化していく。
この言葉自体がそのまま今回の事件を遠回りに
指し示しているところが大きい。
一人の死は事故ではなく事件性が有り、それを
隠していた人物が居る。真実を覆い隠すものに
同じような罰が与えられた格好だ。

意外とニコラがヘブライ語に関して補足説明をする
程に深く理解していることから見てルーツ的に何か
精通するものが背景にあるのかな。
周りのキャラクターに対する掘り下げをこのドラマ
では意外としていかない。
ニコラがラファエルに密かに恋心を抱いているくらい
しか彼の私生活は知られていないのではないか。

数珠玉のようなものに三つの文字が刻まれていた。

「מ メム mem (40)」「ת タヴ tav (400)」
「א アレフ alef (1)」の文字(数字)。

「メム」+「タヴ」 = 死の意味
「メム」「タヴ」「アレフ」 = 真実という言葉。

『2つの言葉で「ゴーレム」を操れる。
「真実」をもって生を与え、そして「死」をもって
殺すことが出来る』

■事件・捜査に関して

●殺人事件

被害者:アーロン・フェルドマン (41歳)
職業:IT起業家 (ゴーレム・ディープ・ラーニング)
宗教:ユダヤ教/カバラ (神秘主義)
死因:脳震盪による店頭で右側頭葉を損傷
遺体:頭部の傷跡には粘土の跡が付着。

現場検証:被害者の首に巻かれていた数珠的なブレスレ
ットが引きちぎられていた。

※1年前に起きた被害者の妻・エヴの死

サミュエルの話ではアーロンは一年前に亡くした
妻の死で落ち込んでいたという。クルージング中に
海に転落し失神して溺れた。

●キーマン

■ジョアキム・カプラン

アーロンと同じ会社で働いていたプログラマー。
事件の発生以後姿を見せない彼。

入口の所に置かれているモニタの女性が来客の対応
をしているが、AI画像・技術によって作り出された
仮想空間内の技術。それをプログラミングして作った
のがジョアキム。そしてモデルはなんとアーロンの
妻のエヴ。

オフィス内に芳香剤である”海の風”が置かれている。

犯行時刻にはスマホの電源はアーロンの自宅付近で
確認されている。

またアーロンは私立探偵を雇い彼のことを監視させ
ていた。

所持品の鍵は何処のものなのか不明。
(後に女性の声で電話がかかる)

■エヴ・マルシアック (Chloé François)

AI画像の女性であり、アーロンの妻だとされる。
ただ話を聞いていく内に当初はアーロンと同じ姓を
名乗っていたけど、違う事が判明。
見た目は本当に人間そのものだが作り物だと言われ
ラファエルは見抜けなかったが、アストリッドの
方は最初からCGだという事が分かっていた。

ラファエルは何処で気が付いたのかを知りたくて質問
していた。アストリッド曰く、

・体の動きに違和感あり
・顔の表情は自然だが、体は同じ動きを繰り返して
いた。(3パターン有ったのかな)

(防犯カメラのあるビルに潜入する際にハッキングした
映像を繰り返し流して置くという手法が使われるが
まさにこんな感じなのか)

生前のエヴは上述していたように実際にはアーロンと
は結婚していた訳ではなく恋人の段階だった。
ただ過去にジャン・アレジさんと後藤久美子さんが
結婚した時にフランスでは籍はいれずに事実婚の
ままでいるということがよくあるようなことが説明
されたよね。

■ジュリアン・カプラン

ジョアキムには弟がいる。
ヴォークラン通りのシナゴーグで勉強会に参加して
いるという。
彼は「ゲマトリア」と呼ばれるものを研究していた。

「文字が数字に対応している。」
「聖書の文字が数字に置き換わると全く新しい解釈が
出来る」

また誰もが気になっているのは宗教と最先端技術の
関係・共存性だ。
「カバラ」と呼ばれる信奉者にとってアーロンや
ジョアキムが行う仕事に嫌悪感を抱くものはいない
のか。

逆に彼は聖書に新たな光を充てられるとしていた
けどね。

●ジョアキムは生きている

会社に戻って暴れているとの連絡が入る。
彼はまた新たな言葉を投げかける。

「ディブグ」

ニコラによると亡霊のこと。

ジョアキムはパニック障害で一時的な錯乱状態
だったが、主治医のラビでもあるメイール・シャナ
(Avy Marciano)によると双極性障害を患って居る
という。

パニック発作は不安感から引き起こされる。
彼の持つ不安の根っこにあるものは何なのか。
私もパニック障害持ちなので、その辺の事情はある
程度分かるし、そういう人たちとの交流も有って
色んなケースがあることを知る機会を得ている。
人によっては電話の音、救急車の音を嫌う人も居る。
密閉される空間、人が沢山いる広場恐怖など・・

一番つらいのは「発作で苦しかった時のことを思い
出しては苦しむ」という不毛な連鎖が起きてしまう
こと。この不毛な連鎖を逆に良い潮流に向けること
により相当気分は楽になり完治の方向に迎えるので
はないかな。

ジョアキムがパニック障害に陥ったきっかけが何か。
既にエヴの過去の亡くなり方の事実が提示されていた
ことを考えれば、

・電話の着信音”カモメの鳴き声”
・室内の香り”海の風”

パニック障害を引き出すには十分な素因になり得るもの。

●犯人は弟のジュリアンか兄のジョアキムか

・弟

弟のジュリアンはゴーレムマニアであることが判明。
ゴーレム・マガジンやユダヤ芸術歴史博物館
「ゴーレム展」を調べていた彼。

アーロンが殺された事と泥人形の謎に関してはまだ
何一つ分かっていない。しかし現場で見つかった
引きちぎられたブレスレットと似たような画像が
残されている。

・兄

アーロンとジョアキムとエヴは何をするにも一緒
だった。そのバランスが一方の恋愛関係で崩れた
ことによる殺害なのではないのか。
アーロンはエヴとジュアキムの事を探偵に調査して
もらっていたことも有る。

一度事情聴取したいが主治医はそれを認めない。

しかし彼は血中から70ナノグラムのアンフェタミン
が検出される。主治医からは彼自ら所有する筈は
なく、本当に辛い時に頼るのは弟であることを聞く。

そして事情聴取をする機会が生まれた時には
彼の元には毎晩ディブクからの電話が有り「殺せ」
と命じられて来たことを語る。

・謎の非通知着信

二度かかってきた。
一度はスルー。二度目に電話に出ると女性の声で
「アーロンを殺したのはジョアキム。確かな証拠が
欲しかったらヴァクリー通り6番地に行ってみて」

というメッセージがある。

そこは「鍵」の住所だった。

その住所に有ったものは粘土細工の工房。大量の
ゴーレム像もある。冷凍庫内にある粘土細工を
見て凍った粘土で人を殴れば人を殺す事が出来る。

■犯人は絞り込まれていく。

ジョアキムを検査するとアンフェタミンと長年患って
いる双極性障害の治療薬・カルバマゼピンが処方
されている筈だが逆に検出されない。

アーロンが殺害される前にジョアキムが最後に受信
したメールが発覚。
ユダヤ芸術歴史博物館からゴーレム展の案内が来て
いること。

「文字に於けるゴーレム、闇の裁判官ゴーレムは
どのようにしてアーロンを殺すか」

真相は何処に!?

エヴを殺したのはアーロンでジョアキムはその事実
を隠ぺいした。

「兄が選んだのは金もうけの道、僕は研究を選んだ」

エヴを愛していたジュリアンは彼女を殺したアーロン
のことを隠ぺいした兄の事も同罪だと考えていた。

そしてエヴのAIを開発したのは兄ではなく弟だった。
何とかエヴを通してジュリアンを陥れる為に
ネットからシステムに侵入する必要がある。
最初はウィリアムが行うがそれ以上の技術を要する
ものが有り、彼はベレジン(Elèa Folcher)に頼んで
書き換えしてもらう。

人を操るのにAIを利用する。

「エヴは考えない。あなたのプログラムに従うだけ」

最終的に自供させたのは人間だった。

「よく考えろ、刑務所は心を病んだお兄さんには
耐えられない場所だ。」

■その他

●用語

・カバラ
(ユダヤ教徒の神秘主義)

・ヘブライ文字
(アラム文字より派生したアブジャドの一種)

・ゴーレム
(ユダヤ教の伝承で作りての指示で悪党を殺す
巨大な粘土の人形のこと)

・ゲマトリア
「ヘブライ語およびヘブライ文字の数秘術であり、
聖書の言葉に隠された意味を読み解く神秘主義思想
カバラの一部をなす」(wikipediaより引用)

・ディブグ
(亡霊)

●「突然炎のごとく」だ。
(原題:Jules et Jim)
1962年フランソワ・トリュフォー監督によって撮影
されたロマンス映画。

アルチュールがアーロンとジョアキムとエヴの関係
について判明していく際に語る言葉。

●社会力向上クラブ

今回のテーマは「感受性」について
9人の人が参加していた。

人それぞれ感じ方は違う。

「花」とか「詩」とか何が良いのか分からない人も
居れば角度を変えて花の形や色ではなく香りが良い
人も居る。マックスは詩には何も感じない。しかし
自然にも強く惹かれることを語る。

「田舎で真っ赤な夕日を見て涙が出たが何故なのか」

アストリッドは寧ろ夕日に感動しない。

「太陽光が大気を通過して赤く見えるだけ」

しかし彼女はテツオと会ったことに何か感じるところ
があるみたいだ。それが何だか今は分かっていない。

アストリッドが気になる相手

テツオとの関係も今回描かれた。
テツオに買い物を頼んで持ってきてもらうという
彼女の怠慢さ(笑)
買ってきてもらったのは「聖書」

テツオと会話している上にテツオは数学が好きで
パリに来て勉強をしているのだという。


最後にテツオと公園で遭う姿が在る。
テツオも数字にある意味取付かれていて、アストリッ
ドにそれを説いていた。

涙した別れた後、アストリッドはラファエルに語る。

「お腹の中に奇妙な感覚を覚えた。チラチラする
ような病気かと思う程強い感覚でした。でもお腹が
凄くチクチクしたのはきっと素敵だと思ったから
です」(Astrid)

「一連の状況証拠から見てあなたが故意に落ちた
という仮説を立てるべきかも」(Raphaëlle)

●畳の上で正座する

アストリッドが施設で資料を広げる際に小さな畳の
上で正座し、パズルを解きながら考える光景がある。

【SOUNDTRACKS】

・The Angel by DeLaurentis

【出演】

アストリッド・ニールセン (Sara Mortensen) 犯罪資料局・文書係
ラファエル・コスタ (Lola Dewaere) 刑事・警視
ニコラ・ペラン (Benoît Michel) 刑事
カール・バシェール (Jean-Louis Garçon) 刑事・警視正
アンリ・フルニエ (Husky Kihal) 監察医
アルチュール・オンギャン (Meledeen Yacoubi) 警部補

ジュリアン・フレデリック (Julien Frédéric) 鑑識課
エステバン・アセギャ (Vincent VARINIER) 鑑識課
マティアス・フォレスト (Hubert Delattre) 検事
テツオ・タナカ (Kengo Saito) タナカの店

ウィリアム・トマ (Jean Benoit Souilh) 社会力向上クラブ
マックス (Clément Lagouarde) 社会力向上クラブ
アリス (Lizzy Brynn) 社会力向上クラブ、メガネ女性
ブノワ (Clément Langlais) 社会力向上クラブ

ジョアキム・カプラン (Mathieu Delarive) ユダヤ教
ジュリアン・カプラン (Pierre-Edouard Bellanca) 弟
サミュエル・ゴムペル (Clément Lanoue) 第一発見者
エヴ・マルシアック (Chloé François) アーロンの恋人
(Félicité Chaton) GOLM DEEP LEARNINGの女性スタッフ
Dr.メイール・シャナ (Avy Marciano) ラビ
カミール・ベレジン (Elèa Folcher) 天才プログラマー
アーロン・フェルドマン () 被害者、GOLM DEEP LEARNING

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